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旅行編──第十一章『弾けて光って花開く』──
その88。心まで繋がるくらいに(※)
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※ ※ ※ ※ ※
脩一は美鈴の言葉を受け、もうそれだけで達しそうだった。
実際はどう促していこうかを考えていたものの、まだ早いのではと臆病な自分が押し留めてもいたのである。──それが、まさかの美鈴からだ。
「じゃあ……一緒にこの先に行こう、美鈴」
「うん……、脩一さんが良いの」
無自覚であろうが、美鈴の言葉は脩一の雄の部分を滾らせた。
ずくんと、痛い程に己の中心が張り詰める。
──ヤバ……、また暴発しそ……っ。
脩一は『素数』を数えそうな思考を片隅に、口付けから先程の三点攻めまで急ぎすぎないように、かつ美鈴の反応を見ながら行った。
さすがにもう何回か達している美鈴の蕾は敏感で、蜜壺には指が二本入り、搾り取るようにぎゅうぎゅうと締め付けてくる。だが、念には念をだ。
これ程に潤っていれば挿入時の痛みは少ないであろうが、脩一はあらかじめ用意しておいた袋から潤滑ジェルと避妊具を取り出す。
「美鈴……良い?」
「はぁ……、ぅん。しゅ、ち、さ……きて?」
潤滑ジェルを避妊具をつけた脩一自身に纏わせ、美鈴の蜜壺に先端部を擦り付けるように動かした。
充分に刺激を加えて何度も達したそこは、熱く柔らかく脩一を受け止める。
「美鈴、愛してる」
「脩一、さ……っ」
「出来るだけ、息をとめないで……」
「……っ、はぁ……っ」
潤滑ジェルの滑りを借りて、しかし美鈴の反応を確認しながらゆっくりと己を進めた。
さすがに指以上の質量を受け入れるのが初めてであろう美鈴は、それでも苦しそうに小刻みな息を溢している。
脩一はそれ以上美鈴に苦痛を感じさせないようにと、美鈴の花芽を優しく撫で始めた。
「んひゃ……っ、くぅ……ぅふ……っ」
やはりそこを弄られると弱いのか、蜜壺の緊張が緩んで声音が快楽を乗せる。
脩一は美鈴の呼吸に合わせ、ゆっくりと己を沈めていった。
「入っ……た……っ」
──漸く美鈴と一つになれた……、すげぇ感動っ。でももう搾り取られそう……っ。
「ぁ……ん、……んふ……はぁ……んぅ……」
「気持ちい……、入れてるだけでイキそ」
それまでに幾度も達した後の花芽を弄られているからか、美鈴の蜜壺は脩一が律動しなくとも奥へ奥へと引き込むような動きをしている。
けれどもここで達してしまっては、美鈴を快楽に導いたとは言えないと脩一は歯を食い縛った。
──えっと……、この辺り?
幾度も手技で美鈴を良くさせているポイントを、脩一は突き入れた自身で静かに探る。
美鈴の反応を見ながら、ゆっくり律動しながら内部を撫でた。
「ぁ……んぅ!……そこ、な……んはっ……」
「美鈴の良いとこ、発見」
「……っ、ひゃあ……んっ」
初めてでは蜜壺だけでは達する事は出来ないであろうと、花芽を撫でながら緩やかに律動を繰り返す。
本心では激しく前後運動をしたいのだが、美鈴をよがらせたいのが一番だった。感じ入っている事が彼女の反応から分かり、蜜壺もそれに比例するように蠢いている。
「しゅ、ち、さ……あっ……」
「ん……気持ち、良い、ね、美鈴。俺も……っ、気持ち、よ……」
片手で美鈴の花芽に触れながら、一定の速度で律動する脩一だ。
先程よりも声が高くなっている為、美鈴は今の動きが一番感じるのだろう。それならばこれを維持しなくては。
激しすぎれば、彼女が達するタイミングを逃してしまう。
これまで美鈴に触れながら観察した結果、感覚が盛り上がってから弾けるまでは、あまり変則的な動きはいらないようだった。
高める最中であれば変則的でも良いようだが、ラストスパートは一定速度が良いらしい。
スパイスとして加えるならば、別部位への刺激だ。この際は手が塞がっている場合が多い為、キスや膨らみへの口付けが最善である。
「美鈴、大好き。愛してる」
「ん……はぁ……、私も……しゅ、ち、さ……んはっ……、愛して、る……っ」
「っ、美鈴……っ」
「ん……も、はぅ~~~んっ」
「……くっ」
口付けを落とし、美鈴へ愛を告げた。しかしながらそれ以上に、美鈴からの愛の言葉に脩一の方が煽られてしまう。
だがビクッとそれまで以上の質量となった脩一自身に、美鈴が先に限界を迎えた。そしてその内部の締め付けるような蠢きで、ほぼ同時に脩一も達する。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふっ……ふ……っ。美鈴、大好き。心から愛しているよ」
暫く繋がったまま、二人は肩で荒い息を吐いた。
これは肉体的にだけではなく、精神的な満足感が半端ないと脩一は思う。
それに今回、美鈴から初めて『愛』を囁かれたのだ。思い出しただけで、再び己の中心が熱を持つ。
「ん……っ、脩一、さん?」
「あ、……ごめ」
受け入れたままの美鈴へすぐに伝わり、驚いたような声をあげられた。
さすがに初めてで連戦は厳しいだろうと、脩一は苦笑いを浮かべて腰を引く。
「んはっ……んぅ……」
「……エロ……」
蜜壺から脩一が己を抜く際、内部を擦られた美鈴の声が情事の熱を更に呼び起こした。
滾る脩一に対し、美鈴は疲労困憊の様子である。けれどもそのくたりと脱力し、しっとりと汗に濡れた身体も脩一の情欲を呼ぶものだった。
脩一は美鈴の言葉を受け、もうそれだけで達しそうだった。
実際はどう促していこうかを考えていたものの、まだ早いのではと臆病な自分が押し留めてもいたのである。──それが、まさかの美鈴からだ。
「じゃあ……一緒にこの先に行こう、美鈴」
「うん……、脩一さんが良いの」
無自覚であろうが、美鈴の言葉は脩一の雄の部分を滾らせた。
ずくんと、痛い程に己の中心が張り詰める。
──ヤバ……、また暴発しそ……っ。
脩一は『素数』を数えそうな思考を片隅に、口付けから先程の三点攻めまで急ぎすぎないように、かつ美鈴の反応を見ながら行った。
さすがにもう何回か達している美鈴の蕾は敏感で、蜜壺には指が二本入り、搾り取るようにぎゅうぎゅうと締め付けてくる。だが、念には念をだ。
これ程に潤っていれば挿入時の痛みは少ないであろうが、脩一はあらかじめ用意しておいた袋から潤滑ジェルと避妊具を取り出す。
「美鈴……良い?」
「はぁ……、ぅん。しゅ、ち、さ……きて?」
潤滑ジェルを避妊具をつけた脩一自身に纏わせ、美鈴の蜜壺に先端部を擦り付けるように動かした。
充分に刺激を加えて何度も達したそこは、熱く柔らかく脩一を受け止める。
「美鈴、愛してる」
「脩一、さ……っ」
「出来るだけ、息をとめないで……」
「……っ、はぁ……っ」
潤滑ジェルの滑りを借りて、しかし美鈴の反応を確認しながらゆっくりと己を進めた。
さすがに指以上の質量を受け入れるのが初めてであろう美鈴は、それでも苦しそうに小刻みな息を溢している。
脩一はそれ以上美鈴に苦痛を感じさせないようにと、美鈴の花芽を優しく撫で始めた。
「んひゃ……っ、くぅ……ぅふ……っ」
やはりそこを弄られると弱いのか、蜜壺の緊張が緩んで声音が快楽を乗せる。
脩一は美鈴の呼吸に合わせ、ゆっくりと己を沈めていった。
「入っ……た……っ」
──漸く美鈴と一つになれた……、すげぇ感動っ。でももう搾り取られそう……っ。
「ぁ……ん、……んふ……はぁ……んぅ……」
「気持ちい……、入れてるだけでイキそ」
それまでに幾度も達した後の花芽を弄られているからか、美鈴の蜜壺は脩一が律動しなくとも奥へ奥へと引き込むような動きをしている。
けれどもここで達してしまっては、美鈴を快楽に導いたとは言えないと脩一は歯を食い縛った。
──えっと……、この辺り?
幾度も手技で美鈴を良くさせているポイントを、脩一は突き入れた自身で静かに探る。
美鈴の反応を見ながら、ゆっくり律動しながら内部を撫でた。
「ぁ……んぅ!……そこ、な……んはっ……」
「美鈴の良いとこ、発見」
「……っ、ひゃあ……んっ」
初めてでは蜜壺だけでは達する事は出来ないであろうと、花芽を撫でながら緩やかに律動を繰り返す。
本心では激しく前後運動をしたいのだが、美鈴をよがらせたいのが一番だった。感じ入っている事が彼女の反応から分かり、蜜壺もそれに比例するように蠢いている。
「しゅ、ち、さ……あっ……」
「ん……気持ち、良い、ね、美鈴。俺も……っ、気持ち、よ……」
片手で美鈴の花芽に触れながら、一定の速度で律動する脩一だ。
先程よりも声が高くなっている為、美鈴は今の動きが一番感じるのだろう。それならばこれを維持しなくては。
激しすぎれば、彼女が達するタイミングを逃してしまう。
これまで美鈴に触れながら観察した結果、感覚が盛り上がってから弾けるまでは、あまり変則的な動きはいらないようだった。
高める最中であれば変則的でも良いようだが、ラストスパートは一定速度が良いらしい。
スパイスとして加えるならば、別部位への刺激だ。この際は手が塞がっている場合が多い為、キスや膨らみへの口付けが最善である。
「美鈴、大好き。愛してる」
「ん……はぁ……、私も……しゅ、ち、さ……んはっ……、愛して、る……っ」
「っ、美鈴……っ」
「ん……も、はぅ~~~んっ」
「……くっ」
口付けを落とし、美鈴へ愛を告げた。しかしながらそれ以上に、美鈴からの愛の言葉に脩一の方が煽られてしまう。
だがビクッとそれまで以上の質量となった脩一自身に、美鈴が先に限界を迎えた。そしてその内部の締め付けるような蠢きで、ほぼ同時に脩一も達する。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふっ……ふ……っ。美鈴、大好き。心から愛しているよ」
暫く繋がったまま、二人は肩で荒い息を吐いた。
これは肉体的にだけではなく、精神的な満足感が半端ないと脩一は思う。
それに今回、美鈴から初めて『愛』を囁かれたのだ。思い出しただけで、再び己の中心が熱を持つ。
「ん……っ、脩一、さん?」
「あ、……ごめ」
受け入れたままの美鈴へすぐに伝わり、驚いたような声をあげられた。
さすがに初めてで連戦は厳しいだろうと、脩一は苦笑いを浮かべて腰を引く。
「んはっ……んぅ……」
「……エロ……」
蜜壺から脩一が己を抜く際、内部を擦られた美鈴の声が情事の熱を更に呼び起こした。
滾る脩一に対し、美鈴は疲労困憊の様子である。けれどもそのくたりと脱力し、しっとりと汗に濡れた身体も脩一の情欲を呼ぶものだった。
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