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旅行編──第十一章『弾けて光って花開く』──
その86。飾りじゃない(※軽)
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※ ※ ※ ※ ※
美鈴から胸の飾りを攻められ、脩一は思わず暴発してしまった。
咄嗟に口を手で押さえ、声を漏らす事だけは耐えた脩一である。
──有り得ない……。これまでも舐められた事はあったけど、くすぐったいだけで……。こんな……、下半身に来るのは初めてだった。
びくびくと震えた脩一の身体に、とろんとした表情の美鈴が見上げてきた。
何が切っ掛けで突然発情状態になったのかは分からないものの、美鈴がしたいのであればと好きにさせていた脩一。
さわさわなでなでと肌を辿っていく美鈴の手と唇に、脩一はいつもの自分の妄想かもしれないと興奮を圧し殺していたのである。
ところが、しっかりとした感覚を伴って舐められた。
尖った熱く濡れた舌先で、普段ならば何も感じない筈の胸の飾り。──小さく遠慮がちにつつかれた後に舐められて、もう驚く程全身に衝撃が走ったのは仕方がない。
「ごめん、美鈴。俺も美鈴にもっと触れたい」
「んぅ……。私じゃ、ダメ……?」
背中と腰の辺りを支えて抱き上げ、ぽわんとした表情の美鈴と視線を合わせた。
けれども止められた事が不満なのか、小さく唇を突き出して見せる。
「違……っ、~~~っ。恥ずかしながら、凄く気持ち良すぎてイッちゃったから。今度は俺の順番で良いかな?俺も美鈴を気持ち良くさせたい」
「ぅん?……脩一さんが気持ち良かったなら、良かったぁ」
「あぁ、すげぇ良かったから。じゃあ、次は美鈴が気持ち良くなって?」
「ぁ……っん」
脩一は畳み掛けるように美鈴に訴え、座椅子から敷かれた布団へ、彼女を抱き上げたまま移動した。
そうして静かに横たわらせると、未だとろんとした表情の美鈴に唇を落とす。
「っは……っん、……ふっ……」
「美鈴……。美鈴、大好き……。美鈴……」
ディープキスの後、口付けを落としながら肌の表面を唇と舌、そして手を使って撫でていった。
浴衣の隙間から手を差し入れれば、さすがに風呂上がりのそこは何もつけていなくて。小振りの膨らみの周囲を辿るように、五本の指を使って繊細な刺激を加えていった。
「……ぁん、……はぁ……っん、ふぁ……っ」
「美鈴……、気持ち良いね。ここも……好きだよな?」
「ぅん……っ、あ……ふっ……」
膨らみと尖り、そしてその周囲を舐めたり吸ったりしながら他の部分の肌も撫でていく。
色付く肌と美鈴の反応を見ながら続けていると、彼女が脚を擦り合わせた。
「浴衣、脱がせちゃうな?」
「ふっ……ん……ぁん」
既にはだけて意味を成さなくなった浴衣の帯を取って開けると、しっとりと濡れた下着と対面する。
羞恥からか大腿部を重ねるように動かす美鈴だが、脩一はそんな足先から脛。膝から大腿部へと手や唇を使って攻めていく為、下着に手が到着する頃には、美鈴の方も昂った身体をもて余すようになっているのだった。
「んぅ……っ、はぁ……くっ……」
「ほら、分かる?……糸を引く程に濡れてる」
「……っ、いゃ……ぁん」
「嫌じゃないだろ?……ほら、気持ち良い」
「ん……はぁ……もち、い……っ」
ぬちゅ、ちゅく。
下着越しなのに、とても卑猥な濡れた音が響く。
次第に美鈴の足先が伸びていく為、脩一はその速度を変えないように気を付けながら、美鈴の花芽を刺激した。
「……っ、クゥ~~~ン!」
「上手にイケたね。ほら、まだ終わらないよ?」
「あ……んっ」
一度達して突っ張った足先から力が抜けたのを確認すると、美鈴の背中と頭部に手を差し入れて上体を起こす。
そうして額に口付けを落としながら、はだけた浴衣を完全に脱がせた。
「はい、下着もさよならっと」
「しゅう、ち、さ……」
「ん~?……もう疲れた?」
濡れた下着を脱がせると、美鈴が物言いたげに潤んだ瞳で見上げてくる。
確かに旅行一日目だし、色々と疲れはある筈だ。
脩一は裸にした美鈴を横たわらせると、その横に並ぶようにして自らの身体を添わす。そして頬に鼻先にと、小さな口付けを落とした。
「違……ぅの」
「ん?……どうしたの、美鈴」
いつもと違う美鈴の様子に、脩一はちゅ、ちゅと促すようにバードキスを繰り返す。
頬を染めている様子から、行為の拒絶ではないであろうと推測出来た。けれども心が読める訳でもないので、確実にそうであるかは美鈴にしか分からない。
「あ……の、………………なぃ、の?」
「んん?」
「……本当、に…………しない、のかな……って」
「え……」
問い掛けに対し、脩一は思い切り不思議そうな反応を返してしまった。
真っ赤になっている美鈴は、自分が何を言っているのか理解した上で言っているのだろう。
「っ~~~、するっ。します。させてくださいっ」
そうしてガバッと勢い良く半身を起こした脩一は、その勢いのまま美鈴に懇願したのだった。
美鈴から胸の飾りを攻められ、脩一は思わず暴発してしまった。
咄嗟に口を手で押さえ、声を漏らす事だけは耐えた脩一である。
──有り得ない……。これまでも舐められた事はあったけど、くすぐったいだけで……。こんな……、下半身に来るのは初めてだった。
びくびくと震えた脩一の身体に、とろんとした表情の美鈴が見上げてきた。
何が切っ掛けで突然発情状態になったのかは分からないものの、美鈴がしたいのであればと好きにさせていた脩一。
さわさわなでなでと肌を辿っていく美鈴の手と唇に、脩一はいつもの自分の妄想かもしれないと興奮を圧し殺していたのである。
ところが、しっかりとした感覚を伴って舐められた。
尖った熱く濡れた舌先で、普段ならば何も感じない筈の胸の飾り。──小さく遠慮がちにつつかれた後に舐められて、もう驚く程全身に衝撃が走ったのは仕方がない。
「ごめん、美鈴。俺も美鈴にもっと触れたい」
「んぅ……。私じゃ、ダメ……?」
背中と腰の辺りを支えて抱き上げ、ぽわんとした表情の美鈴と視線を合わせた。
けれども止められた事が不満なのか、小さく唇を突き出して見せる。
「違……っ、~~~っ。恥ずかしながら、凄く気持ち良すぎてイッちゃったから。今度は俺の順番で良いかな?俺も美鈴を気持ち良くさせたい」
「ぅん?……脩一さんが気持ち良かったなら、良かったぁ」
「あぁ、すげぇ良かったから。じゃあ、次は美鈴が気持ち良くなって?」
「ぁ……っん」
脩一は畳み掛けるように美鈴に訴え、座椅子から敷かれた布団へ、彼女を抱き上げたまま移動した。
そうして静かに横たわらせると、未だとろんとした表情の美鈴に唇を落とす。
「っは……っん、……ふっ……」
「美鈴……。美鈴、大好き……。美鈴……」
ディープキスの後、口付けを落としながら肌の表面を唇と舌、そして手を使って撫でていった。
浴衣の隙間から手を差し入れれば、さすがに風呂上がりのそこは何もつけていなくて。小振りの膨らみの周囲を辿るように、五本の指を使って繊細な刺激を加えていった。
「……ぁん、……はぁ……っん、ふぁ……っ」
「美鈴……、気持ち良いね。ここも……好きだよな?」
「ぅん……っ、あ……ふっ……」
膨らみと尖り、そしてその周囲を舐めたり吸ったりしながら他の部分の肌も撫でていく。
色付く肌と美鈴の反応を見ながら続けていると、彼女が脚を擦り合わせた。
「浴衣、脱がせちゃうな?」
「ふっ……ん……ぁん」
既にはだけて意味を成さなくなった浴衣の帯を取って開けると、しっとりと濡れた下着と対面する。
羞恥からか大腿部を重ねるように動かす美鈴だが、脩一はそんな足先から脛。膝から大腿部へと手や唇を使って攻めていく為、下着に手が到着する頃には、美鈴の方も昂った身体をもて余すようになっているのだった。
「んぅ……っ、はぁ……くっ……」
「ほら、分かる?……糸を引く程に濡れてる」
「……っ、いゃ……ぁん」
「嫌じゃないだろ?……ほら、気持ち良い」
「ん……はぁ……もち、い……っ」
ぬちゅ、ちゅく。
下着越しなのに、とても卑猥な濡れた音が響く。
次第に美鈴の足先が伸びていく為、脩一はその速度を変えないように気を付けながら、美鈴の花芽を刺激した。
「……っ、クゥ~~~ン!」
「上手にイケたね。ほら、まだ終わらないよ?」
「あ……んっ」
一度達して突っ張った足先から力が抜けたのを確認すると、美鈴の背中と頭部に手を差し入れて上体を起こす。
そうして額に口付けを落としながら、はだけた浴衣を完全に脱がせた。
「はい、下着もさよならっと」
「しゅう、ち、さ……」
「ん~?……もう疲れた?」
濡れた下着を脱がせると、美鈴が物言いたげに潤んだ瞳で見上げてくる。
確かに旅行一日目だし、色々と疲れはある筈だ。
脩一は裸にした美鈴を横たわらせると、その横に並ぶようにして自らの身体を添わす。そして頬に鼻先にと、小さな口付けを落とした。
「違……ぅの」
「ん?……どうしたの、美鈴」
いつもと違う美鈴の様子に、脩一はちゅ、ちゅと促すようにバードキスを繰り返す。
頬を染めている様子から、行為の拒絶ではないであろうと推測出来た。けれども心が読める訳でもないので、確実にそうであるかは美鈴にしか分からない。
「あ……の、………………なぃ、の?」
「んん?」
「……本当、に…………しない、のかな……って」
「え……」
問い掛けに対し、脩一は思い切り不思議そうな反応を返してしまった。
真っ赤になっている美鈴は、自分が何を言っているのか理解した上で言っているのだろう。
「っ~~~、するっ。します。させてくださいっ」
そうしてガバッと勢い良く半身を起こした脩一は、その勢いのまま美鈴に懇願したのだった。
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