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交際編──第九章『熱く』──
その76。課長のいっていた脩一との会話とは(※軽)
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「うん、ありがとう柊木さん。これで被害者と加害者、あと目撃者の話は聞き終わったよ。次は、更なる被害の防止策をこれらを元に考える形かな」
「……まさか防止策だけで終わらせるつもりではありませんよね?」
美鈴への質問──という名の事情聴取を終えた宮城野課長である。
しかしながら、脩一はここで終わる事を良しとしていないようだ。雰囲気がピリッとしているので、彼が怒っている事は美鈴にも伝わってくる。
「損害賠償義務の検討はどうなっていますか。それと刑事告訴や懲戒処分等の検討は?」
「………………いやぁそれ、私の担当ではないからね。私は目撃者の一人として、更に被害者側の上司として事情聴取を行うように言われたんだよ」
「……弁護士を通すという事ですね」
「そうだね。人身傷害に詳しい弁護士や、労働問題に精通した弁護士の知恵が必要となるかな」
「…………きちんと処理して頂けるのならば」
「あ……ははっ……。まぁ、激おこの牧田くんに釘を刺されたとだけ伝えておくよ」
苦笑いの宮城野課長だ。脩一の圧はそれ程のようである。
ともかく、これで美鈴がする事はなくなったのだろう。
「では、業務に戻っても宜しいのですね?」
「あぁ、私の方の用件は終わったよ。後は…………、牧田くんと話してからかな?それでは私は先に失礼させてもらうからね。あ、会議室を借りてるのは一時間だからね、牧田くん」
「……はい。俺が総務に鍵を返しに行きます」
「宜しくぅ~」
「お、お疲れ様でした」
先に席を外すつもりであった美鈴だが、何故か慌ただしく宮城野課長の方が退室してしまった。
脩一が会議室の鍵を総務に返却しに行く事になったようだが、残された美鈴は唖然としながら宮城野課長を見送る事しか出来ない。
「……ところで、美鈴?」
「ふぇ……っ?な……どうしたの、脩一さん」
そうして二人きりになったのだが、急に脩一のいつもより低めの声が耳元に響いた。
相変わらず彼の声に弱い美鈴は、慌てて耳を押さえようと脩一を振り返りながら動く。だがそれは彼の手によって阻まれた。
何故か美鈴の両腕を掴み、脩一が至近距離まで身体を寄せている。勿論掴まれた腕は痛くないのだが、状況が分からず混乱する美鈴だ。
「どうした?……それ、美鈴が聞くの?」
「え……っと、んむっ?」
問い掛けられた内容が分からなかった美鈴だが、何かを答える前に脩一に食べられる。──物理的に。
初めは軽く唇が合わさっただけだったが、美鈴の反応を待たずしてすぐに深くなっていく。
「っ……んぁ、ちょ……っ、……はぁ……んぅ」
口腔内を脩一の舌が余すところなく蹂躙し、美鈴の呼吸すら奪っていった。
元々会議室の椅子に腰掛けている状態だったので、脩一にされるがままである。
「……んふ……っ、……ぁん……しゅ、……ち、さ……」
「……はぁ。美鈴、もっと俺を欲しがって」
完全に身体の力が抜けてしまった美鈴は、いつの間にか脩一の膝の上に座らされていた。
潤んだ瞳で、甘い声をあげる美鈴。彼から教えられた快楽は、確実に彼女を昂らせている。
「可愛ぃ、美鈴」
「ぁふ……んぅ……っ」
脩一に耳元で囁かれ、制服の柔らかなブラウスは既に前が開かれていた。淡い水色のタンクトップの裾から、ゆっくりと彼の手が入ってくる。
何にも妨げられない肌を、脩一の手が触れていった。優しく羽根のように皮膚の表面を撫でられ、ぞくぞくとした感覚が背筋をのぼっていく。
美鈴の意思に関係なく跳ねる身体は、脩一の手を拒む事なく受け入れていた。昨日の今日で、この快楽の追い打ちである。素直に感覚の方が今より先を求め、更なる極みを求めていた。
「ははっ……。気持ち良いね、美鈴。……もっと?」
「……ぅふ……、んぁ……っ」
既に脩一とのキスに溺れている美鈴は、肌を撫でる彼の手も快感でしかない。
直接的なポイントに触れられていないのにも関わらず、脳内での昨夜の記憶から『気持ち良い』としか認識出来ていないのだ。
「声、我慢出来る?」
「ぁふ……んぅ、……んぁ……んふ……っ」
キスから次に脩一がする事を、美鈴の脳内は勝手に昨日の記憶から呼び起こす。そして身体は快楽に従順で、脩一の言葉に従うように美鈴の両手は口をふさいだ。
脩一の両手はそれぞれが美鈴の身体を高めるように動きながらも、捲り上げられたタンクトップは既に胸部の上まで到達している。
「美鈴……、綺麗だ。……可愛ぃ、もっとよがって?」
「っ~~んぅ……。……ん、ぁ……」
チクリと腹部の皮膚を刺す感覚に、美鈴は昨夜の入浴時を思い出した。
ホテルでシャワーは浴びたものの、自宅に帰ってから再度落ち着いて浴槽に浸かったのである。その際に確認出来てしまった、身体中に散らばる紅い華。朧気な記憶でも、脩一がつけた痕であると理解出来てしまった。
そして今も──彼が『美鈴を欲しがっている』と、分かってしまったのである。
「……まさか防止策だけで終わらせるつもりではありませんよね?」
美鈴への質問──という名の事情聴取を終えた宮城野課長である。
しかしながら、脩一はここで終わる事を良しとしていないようだ。雰囲気がピリッとしているので、彼が怒っている事は美鈴にも伝わってくる。
「損害賠償義務の検討はどうなっていますか。それと刑事告訴や懲戒処分等の検討は?」
「………………いやぁそれ、私の担当ではないからね。私は目撃者の一人として、更に被害者側の上司として事情聴取を行うように言われたんだよ」
「……弁護士を通すという事ですね」
「そうだね。人身傷害に詳しい弁護士や、労働問題に精通した弁護士の知恵が必要となるかな」
「…………きちんと処理して頂けるのならば」
「あ……ははっ……。まぁ、激おこの牧田くんに釘を刺されたとだけ伝えておくよ」
苦笑いの宮城野課長だ。脩一の圧はそれ程のようである。
ともかく、これで美鈴がする事はなくなったのだろう。
「では、業務に戻っても宜しいのですね?」
「あぁ、私の方の用件は終わったよ。後は…………、牧田くんと話してからかな?それでは私は先に失礼させてもらうからね。あ、会議室を借りてるのは一時間だからね、牧田くん」
「……はい。俺が総務に鍵を返しに行きます」
「宜しくぅ~」
「お、お疲れ様でした」
先に席を外すつもりであった美鈴だが、何故か慌ただしく宮城野課長の方が退室してしまった。
脩一が会議室の鍵を総務に返却しに行く事になったようだが、残された美鈴は唖然としながら宮城野課長を見送る事しか出来ない。
「……ところで、美鈴?」
「ふぇ……っ?な……どうしたの、脩一さん」
そうして二人きりになったのだが、急に脩一のいつもより低めの声が耳元に響いた。
相変わらず彼の声に弱い美鈴は、慌てて耳を押さえようと脩一を振り返りながら動く。だがそれは彼の手によって阻まれた。
何故か美鈴の両腕を掴み、脩一が至近距離まで身体を寄せている。勿論掴まれた腕は痛くないのだが、状況が分からず混乱する美鈴だ。
「どうした?……それ、美鈴が聞くの?」
「え……っと、んむっ?」
問い掛けられた内容が分からなかった美鈴だが、何かを答える前に脩一に食べられる。──物理的に。
初めは軽く唇が合わさっただけだったが、美鈴の反応を待たずしてすぐに深くなっていく。
「っ……んぁ、ちょ……っ、……はぁ……んぅ」
口腔内を脩一の舌が余すところなく蹂躙し、美鈴の呼吸すら奪っていった。
元々会議室の椅子に腰掛けている状態だったので、脩一にされるがままである。
「……んふ……っ、……ぁん……しゅ、……ち、さ……」
「……はぁ。美鈴、もっと俺を欲しがって」
完全に身体の力が抜けてしまった美鈴は、いつの間にか脩一の膝の上に座らされていた。
潤んだ瞳で、甘い声をあげる美鈴。彼から教えられた快楽は、確実に彼女を昂らせている。
「可愛ぃ、美鈴」
「ぁふ……んぅ……っ」
脩一に耳元で囁かれ、制服の柔らかなブラウスは既に前が開かれていた。淡い水色のタンクトップの裾から、ゆっくりと彼の手が入ってくる。
何にも妨げられない肌を、脩一の手が触れていった。優しく羽根のように皮膚の表面を撫でられ、ぞくぞくとした感覚が背筋をのぼっていく。
美鈴の意思に関係なく跳ねる身体は、脩一の手を拒む事なく受け入れていた。昨日の今日で、この快楽の追い打ちである。素直に感覚の方が今より先を求め、更なる極みを求めていた。
「ははっ……。気持ち良いね、美鈴。……もっと?」
「……ぅふ……、んぁ……っ」
既に脩一とのキスに溺れている美鈴は、肌を撫でる彼の手も快感でしかない。
直接的なポイントに触れられていないのにも関わらず、脳内での昨夜の記憶から『気持ち良い』としか認識出来ていないのだ。
「声、我慢出来る?」
「ぁふ……んぅ、……んぁ……んふ……っ」
キスから次に脩一がする事を、美鈴の脳内は勝手に昨日の記憶から呼び起こす。そして身体は快楽に従順で、脩一の言葉に従うように美鈴の両手は口をふさいだ。
脩一の両手はそれぞれが美鈴の身体を高めるように動きながらも、捲り上げられたタンクトップは既に胸部の上まで到達している。
「美鈴……、綺麗だ。……可愛ぃ、もっとよがって?」
「っ~~んぅ……。……ん、ぁ……」
チクリと腹部の皮膚を刺す感覚に、美鈴は昨夜の入浴時を思い出した。
ホテルでシャワーは浴びたものの、自宅に帰ってから再度落ち着いて浴槽に浸かったのである。その際に確認出来てしまった、身体中に散らばる紅い華。朧気な記憶でも、脩一がつけた痕であると理解出来てしまった。
そして今も──彼が『美鈴を欲しがっている』と、分かってしまったのである。
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