階段で異性とぶつかって恋に落ちるなんて少女漫画だけの話と思ってました

まひる

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交際編──第九章『熱く』──

その69。指を絡めるように(※)

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注意。エロ入ります。本番はありません。

─────────────────────

 れ合ったところから互いの体温に合わせ、少し早めの心音が伝わってくる。
 脩一しゅういち美鈴みすずの気持ちがただ嬉しくて抱き締めていた為、脩一の脩一が当たって・・・・いる事には気付かなかった。

「あ……、あの……脩一、さん?……その、あの……当たって・・・・……るのだけど……」
「……あぁ、ごめん。俺も興奮してるから」
「こう、ふ……」
「当然だろ?美鈴のこんな可愛い姿見て何も感じないなんて、それこそ男が終わってる」

 美鈴は脩一の性の象徴・・・・を肌で知り、戸惑っている様子である。しかしながら、本格的に事を進めるとすればこの比ではないのだ。
 わざとではなかったにしろ、脩一は隠す事が悪手であると考える。れ合って発情しているのは、美鈴だけではないのだ。

「あぅ……、そ……だよ、ね」
「そうだよ、美鈴」

 美鈴が嫌悪感を見せていない事を確認すると、脩一は再び彼女へ唇を寄せる。
 先程とは違い上半身を起こしているからか、その膨らみは綺麗な形を見せていた。

 脩一は片手で美鈴の背を支えながらも、膨らみの下部から掬い上げるように優しくれる。

「んぅ……っ、は……あっ……」
「綺麗だ……、凄くそそる」

 身体を震わせて甘い吐息をこぼす美鈴に、脩一はキスを深くしながら胸部への愛撫を続けた。
 時折尖りにれれば、明らかに快感に対する反応と声が返ってくる。

 美鈴自身は意識していないのかもしれないが、身もだえつつ足を動かしている為にスカートがまくり上がり、ストッキングを履いた大腿部が一方だけあらわになっていた。

 ──良いね、たぎる……。けど、あおられ過ぎないようにしないと。今はただ、美鈴を気持ち良くさせる事だけ考えるんだ。

 力が入らなくなってきたのか、脩一の手に完全に背を預けている美鈴をシーツに横たえる。
 そしてわざとリップ音を立てて唇を離し、膨らみへキスを移動させていった。左手での愛撫は続けながら、曲げて引き寄せられている美鈴の足へ、もう一方の手を向かわせる。

 驚かせないように足の指先かられ、ストッキングの表面をなぞるように少しずつ膝の方へ動かした。それでも美鈴は気持ち良さそうな吐息をこぼし、拒絶の様子は見えない。
 そこで脩一は口と手で胸部を愛撫しながらも、少しずつ右手を大腿部に這わせていった。

「ん、はぁ……っ、くぅ……ん……」
「気持ち良いね、美鈴。……ほら、分かる?ここ……濡れてる」
「ふぅ……んっ。……恥ずかし、から……言わない、で……あっ……やぁっ……ん」
「可愛い……。ストッキングの上からでも、糸を引くくらいだ。えっと……この辺りかな?」
「んぁ……っ、あっ……、あああっ……っ」

 美鈴の潤いを使いながら、脩一はスリスリと撫でるように指先で花芽の辺りを上下にさする。
 声を圧し殺す事がもう出来ないようで、美鈴は身体の痙攣と共に喘ぎ続けた。

「上手だよ、美鈴。気持ち良いね……、このままイケるかな?」
「な、にっ?……くぅん……っ、苦し……ぅん、……はあ……っ」
「う~ん……、まだ刺激が足りないかな?直接れられるのは怖いよねぇ?」
「ちょく……せ……っんぅ……?…………はぁ……っ、も……助け、てっ……ぅん……。脩一、さ……んぁ……っ」
「ははっ……、俺が苛めてるみたい。……それじゃあ、了承をもらえたって事で」

 跳ねる身体と勝手にこぼれる声に、美鈴自身は制御不可能になっているのだろう。
 快感で潤んだ瞳からは既に涙が落ちそうで、自分をさいなんでいる側である脩一へと助けを求めてきた。

 美鈴の反応全てが、脩一は愛おしく思えている。可愛くて、綺麗で。こんなにうぶなのに、ちゃんとの反応をする美鈴が好きで大切にしたくて仕方がない。

 脩一は美鈴のストッキングと下着ショーツを膝辺りまで下ろすと、慎重に指先を花芽に這わせた。
 上下になぞるように、優しく一定の速度を保って撫でる。

「……ひゃあんっ!……あっ、あっ、あっ……くぅん……っ、あああああっ!」

 打ち上げられた魚のようにビクンビクンと跳ねる美鈴は、脩一から与えられる感覚を逃がそうとしているのか、追おうとしているのか分からなかった。
 美鈴からあふれる潤いが脩一の指先の動きを更にスムーズにし、閉じられている状態の脚部の隙間でも難なく走らせる。
 そして美鈴は一際ひときわ高い声音をあげ、果てた・・・

 一時いちじは指先まで突っ張った足もゆるゆると脱力し、全力疾走したかのような荒い呼吸をする美鈴が横たわっている。
 脩一はシーツを力一杯握っていた美鈴の指先をほどき、彼女の細い指を一本一本絡めるように握った。

「上手にイケたね、美鈴。凄く可愛いかったよ」

 そしてわずかに寄せられた美鈴の眉根に、なだめるような口付けを落とす。
 続けて脩一は、先程の快感からこぼした涙も優しく唇でぬぐっていった。
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