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交際編──第八章『認められたい』──
その67。体力とは身体的要素と精神的要素を併せ持つ(※軽)
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注意。軽度のエロ入ります。
─────────────────────
※ ※ ※ ※ ※
美鈴は脩一を信頼し、完全に身体を預けている。脩一はそれに対し、下心しかない自分に苦笑しか浮かばなかった。
けれども、今よりも関係を進めたい。
抱き上げた美鈴は、素直に彼の首に手を回してくれていた。さすがに先程の──ぐったりと力なく横たわった状態ではキツかったが、彼女から身を寄せてくれれば楽に姫抱きを維持出来る。
脩一は昔、男の魅力に必要な三原則を父親から教えられた。父いわく、それは『知力・体力・財力』らしい。
子供の頃は理解出来なかったが、確かにそうだと脩一は思う。これまではそれらを駆使したいと思う相手がいなかっただけだ。
「ほら、美鈴。力を抜いて、楽にしてて」
「う、うん……頑張る」
シーツに横たえた美鈴の身体は、やはりというか僅かに強張っている。
今は脩一のフェロモンに当てられて発情している状態なので、暫く時間を置けば自然と治る筈だ。それを言わなかったのは、脩一がしたかっただけである。
当然ながら美鈴は初めてなので、今日は最後までするつもりはない。ただ可能な限り、性的な快感を味わってほしいのだ。そしてそこに、脩一自身が絡みたいだけである。
「美鈴。キスをしよう」
「うん?キス……う、うん」
脩一は先程反省した要項に対し、あらゆる対策を練った。
言ってしまえば美鈴を完全に自分のものにしたいだけなのだが、あくまでもそれは最終形態である。目的と目標を見誤ってはならない。
初めは啄むように、何度も軽く唇を合わせた。少しずつ美鈴の身体から力が抜けてきた事を確認しつつ、次に唇で軽く摘まむように刺激する。そして舌を使ってつつきながら、美鈴の反応を待った。
「ん……、ふっ……」
一度車の中でディープキスを経験しているからか、美鈴は若干恐々とだが唇に隙間を開けてくれる。
溢れる呼気に脩一自身も煽られつつ、少しずつ、美鈴を怖がらせないように口内を蹂躙していった。
「あ……ふっ、んぅ……」
ピチャピチャと互いの唾液が交じり合い、水音が立つ。時折音を立てて吸えば、面白いくらいに美鈴の身体が跳ねた。
脩一は薄目を開けて美鈴の様子を確認するが、頬を赤らめつつも必死にこちらの動きを受け入れてくれているようだ。
酷く高揚する自分がいる。
これまで経験した事のない感覚だった。
ゆっくりと頭部から撫で初め、手を動かしつつ美鈴の頬から耳。顎から鎖骨へと、羽根のように軽くを意識して脩一は触れていく。
その度にピクピクと震わせる身体は、溢れる吐息と合わせ、脩一の脩一を滾らせる。一度や二度発散しただけでは足りないようで、あまりの興奮度に脩一自身も困惑するくらいだった。
「んぅ……、脩一、さ……っ」
「大丈夫だよ、美鈴。こうして触れ合っていて、身体が跳ねたり声が出ちゃうのも普通だから。むしろ、その方が俺も興奮する。美鈴が俺を感じてくれてるって事だからね」
唇から頬、耳へと口付けを移していく。そして唇を歯に被せるようにして、耳をあまがみした。
「んぅっ……、は……ぁっ」
ピクピクと小刻みに身体が震える様子から、どうやら美鈴は耳が性感帯なのだと知れる。
それならばと脩一は、耳たぶから耳のふち、軟骨から耳の穴の方へと舌を尖らせ、ゆっくりと攻めていった。所々でキスをする事も忘れない。その間に、既に手は胸に到着していた。
服越しに膨らみを堪能しつつも、膨らみの下部──脇に近い方を撫でるように優しく刺激していく。
「……っはぁ……ん、な……か、おかし……っ」
「うん、気持ち良いね。……大丈夫だよ、美鈴。次は、服を少し脱がすね」
「んぅ……、分か……た」
怖がらせないように、何をされるのかを告げていった。
耳の裏から付け根を舌と唇で刺激しながら、ブラウスのボタンを外していく。その下から姿を覗かせた、レースをあしらった白いタンクトップ。
──さすがに、いきなり下着には御目に掛かれないよな。
首から鎖骨へと唇を移動しつつ、脩一はタンクトップ越しに膨らみの周囲を触れるか触れないかの力加減で撫で続けた。
美鈴は必死に声を抑えているようだが、それでも跳ねる身体と呼吸と共に、堪えきれず溢れる声が可愛い。
「あ、ふ……っ。はぁ……っん、んんぅ……」
「声を我慢してると辛くない?大丈夫だからね、美鈴。声、可愛い。もっと聞きたい」
「だ……、恥ずか……し、ぅんっ」
「そう?可愛いのに。……そろそろ直接肌に触れるよ?」
「はぁ……ん、良い、よ……んぅ……っ」
脩一は美鈴の返答を確認してから、タンクトップの裾からゆっくりと手を差し入れた。
スルリと手触りの良い肌に、普段接する部分よりも高めの体温。そのままタンクトップを捲り上げていくと、色白でキメ細やかな張りのある皮膚が現れる。
小さな臍は綺麗な形をしていて、ブラジャーは淡いピンク色のレースで飾られたものだった。
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美鈴は脩一を信頼し、完全に身体を預けている。脩一はそれに対し、下心しかない自分に苦笑しか浮かばなかった。
けれども、今よりも関係を進めたい。
抱き上げた美鈴は、素直に彼の首に手を回してくれていた。さすがに先程の──ぐったりと力なく横たわった状態ではキツかったが、彼女から身を寄せてくれれば楽に姫抱きを維持出来る。
脩一は昔、男の魅力に必要な三原則を父親から教えられた。父いわく、それは『知力・体力・財力』らしい。
子供の頃は理解出来なかったが、確かにそうだと脩一は思う。これまではそれらを駆使したいと思う相手がいなかっただけだ。
「ほら、美鈴。力を抜いて、楽にしてて」
「う、うん……頑張る」
シーツに横たえた美鈴の身体は、やはりというか僅かに強張っている。
今は脩一のフェロモンに当てられて発情している状態なので、暫く時間を置けば自然と治る筈だ。それを言わなかったのは、脩一がしたかっただけである。
当然ながら美鈴は初めてなので、今日は最後までするつもりはない。ただ可能な限り、性的な快感を味わってほしいのだ。そしてそこに、脩一自身が絡みたいだけである。
「美鈴。キスをしよう」
「うん?キス……う、うん」
脩一は先程反省した要項に対し、あらゆる対策を練った。
言ってしまえば美鈴を完全に自分のものにしたいだけなのだが、あくまでもそれは最終形態である。目的と目標を見誤ってはならない。
初めは啄むように、何度も軽く唇を合わせた。少しずつ美鈴の身体から力が抜けてきた事を確認しつつ、次に唇で軽く摘まむように刺激する。そして舌を使ってつつきながら、美鈴の反応を待った。
「ん……、ふっ……」
一度車の中でディープキスを経験しているからか、美鈴は若干恐々とだが唇に隙間を開けてくれる。
溢れる呼気に脩一自身も煽られつつ、少しずつ、美鈴を怖がらせないように口内を蹂躙していった。
「あ……ふっ、んぅ……」
ピチャピチャと互いの唾液が交じり合い、水音が立つ。時折音を立てて吸えば、面白いくらいに美鈴の身体が跳ねた。
脩一は薄目を開けて美鈴の様子を確認するが、頬を赤らめつつも必死にこちらの動きを受け入れてくれているようだ。
酷く高揚する自分がいる。
これまで経験した事のない感覚だった。
ゆっくりと頭部から撫で初め、手を動かしつつ美鈴の頬から耳。顎から鎖骨へと、羽根のように軽くを意識して脩一は触れていく。
その度にピクピクと震わせる身体は、溢れる吐息と合わせ、脩一の脩一を滾らせる。一度や二度発散しただけでは足りないようで、あまりの興奮度に脩一自身も困惑するくらいだった。
「んぅ……、脩一、さ……っ」
「大丈夫だよ、美鈴。こうして触れ合っていて、身体が跳ねたり声が出ちゃうのも普通だから。むしろ、その方が俺も興奮する。美鈴が俺を感じてくれてるって事だからね」
唇から頬、耳へと口付けを移していく。そして唇を歯に被せるようにして、耳をあまがみした。
「んぅっ……、は……ぁっ」
ピクピクと小刻みに身体が震える様子から、どうやら美鈴は耳が性感帯なのだと知れる。
それならばと脩一は、耳たぶから耳のふち、軟骨から耳の穴の方へと舌を尖らせ、ゆっくりと攻めていった。所々でキスをする事も忘れない。その間に、既に手は胸に到着していた。
服越しに膨らみを堪能しつつも、膨らみの下部──脇に近い方を撫でるように優しく刺激していく。
「……っはぁ……ん、な……か、おかし……っ」
「うん、気持ち良いね。……大丈夫だよ、美鈴。次は、服を少し脱がすね」
「んぅ……、分か……た」
怖がらせないように、何をされるのかを告げていった。
耳の裏から付け根を舌と唇で刺激しながら、ブラウスのボタンを外していく。その下から姿を覗かせた、レースをあしらった白いタンクトップ。
──さすがに、いきなり下着には御目に掛かれないよな。
首から鎖骨へと唇を移動しつつ、脩一はタンクトップ越しに膨らみの周囲を触れるか触れないかの力加減で撫で続けた。
美鈴は必死に声を抑えているようだが、それでも跳ねる身体と呼吸と共に、堪えきれず溢れる声が可愛い。
「あ、ふ……っ。はぁ……っん、んんぅ……」
「声を我慢してると辛くない?大丈夫だからね、美鈴。声、可愛い。もっと聞きたい」
「だ……、恥ずか……し、ぅんっ」
「そう?可愛いのに。……そろそろ直接肌に触れるよ?」
「はぁ……ん、良い、よ……んぅ……っ」
脩一は美鈴の返答を確認してから、タンクトップの裾からゆっくりと手を差し入れた。
スルリと手触りの良い肌に、普段接する部分よりも高めの体温。そのままタンクトップを捲り上げていくと、色白でキメ細やかな張りのある皮膚が現れる。
小さな臍は綺麗な形をしていて、ブラジャーは淡いピンク色のレースで飾られたものだった。
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