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第五話 王都からの手紙
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レイマンがナーゼルへやって来て、もうじき一年が経過しようとしていた。彼にとってナーゼルの二度目の春である。
色々なものに裏切られた彼は他者への関心を殆ど失っており、この一年はナーゼルに引き籠っていた。今の彼が心を開く相手はかなり限られている。
レイマンの手元には王都より、その心を開く相手からの手紙が二通もたらされていた。
一通は廃嫡されてからもレイマンとの付き合いを変えなかった唯一人の友人、伯爵令息のギュンター・フォン・エッケルディーンから。手紙のやり取りをして、今でも交流を持っているのは彼だけである。
もう一通は五歳年下の弟、ヴェルリッヒ・ファルネブルク。
同腹の弟で歳が離れていたこともあり、レイマンも甘やかしていた自覚はある。その幼い弟からの便りである。嬉しくないはずもない。
だが……
レイマンは可愛い弟の手紙に再び目を通した。
『けいあいなる兄上へ
てがみをだすのもひさしぶりで、もうしわけありません。
兄上はおげんきにされているでしょうか?
ぼくは、ちょっとだけ。ほんのちょっとだけですよ。
それくらいちょっとげんきがありません。
きっと、兄上が王都にいないからだと思います。
兄上は王都へこられることはないのでしょうか?
あえなくて、とてもさみしいです。
だけど、なげいてばかりもいられません。
次に兄上におあいしたときに、わらわれないように、がんばって勉強しています。
それでは、おあいできる日をこころよりお待ちしております。
あなたをそんけいする弟、ヴェルリッヒ・ファルネブルクより』
──ヴェル……
可愛い弟のほっこりする文面に、レイマンの胸に何か温かいものが湧く。
しかし、これはヴェルリッヒが自分を心配させまいと無理をしているのだと、もう一通の親友の手紙から知ったレイマンは健気な弟を想い目頭が熱くなった。
レイマンはその親友からの手紙を一瞥した。
唯一の親友である彼ギュンター・フォン・エッケルディーンは、レイマンが廃嫡される前からの付き合いある伯爵令息だ。
もともと彼とは他の令息と比べて取り分け仲が良かったわけではなかった。おそらく嫡子時代には他の令息と同じ距離感で接していた様に思う。
嫡子時代のレイマンはよく笑う明朗な少年だった。物腰が柔らかく社交性に富み、王都での交友関係は広かった。彼の周りには貴族子女が集い常に賑やかであった。当時のレイマンにとってギュンターもその中の一人であると認識していたのだ。
それを一変させた事件が、一年前の廃嫡騒動である。
レイマンが隆盛を誇るファルネブルク侯爵家の嫡子であった時には、蟻が砂糖に群がる様に近づいてきた貴族の子女たちだったが、彼が嫡子の座を追われると一転した。今まで阿諛追従が何であったのかと思わせるような冷淡な態度に変貌したのだ。
あんなに華やかで賑やかだったレイマンの周囲も、優しく温かだった彼の心も冷たく荒涼となったものだった。
そんな寒々しくなったレイマンの側にたった一人だけ残ったのが件のギュンターだった。レイマンにとり、彼は夜の荒野の中で一つぽつんと残された焚き火の様な、じんわりと温めてくれる唯一のより何処であった。
その後はギュンターと親交を深めてきた。ナーゼルの田舎に引き篭もったこの一年も手紙の遣り取りをしているのは彼だけである。今のレイマンにとって何者にも代え難い親友だ。
レイマンは彼からの手紙を手に取り、もう一度読み返した。
『我が生涯の友レイマン・ナーゼルへ
レイがナーゼルへ行ってからまもなく一年が経つな。元気にしているだろうか?
こうした手紙の遣り取りだけではなく、実際にお前と会いたいものだ。
しかし、親父の命令で今の俺は騎士団に叩き込まれて騎士見習いの身だ。
とてもナーゼルまで行く事はできん。
レイもナーゼル継承の為に多忙なのだろう?王都へ来訪する事は難しいだろうな。
残念だが、もう暫くは辛抱しよう。
ところで、レイも気になっているだろうファルネブルク家の事だが、最近あまり良い噂を聞かない。
レイの後釜に座ったゲオルクの素行が問題視されてきている。
確かに奴は十歳になるまで庶民の中で育ってきた。
貴族の生活に馴染まない所もあるだろう。
しかし、それを免罪符に学ぶものを学ばず、知るべき貴族の慣習に目を背け、周囲からの忠告に耳を塞ぐのは間違っている。
ファルネブルク侯爵が庇い立てをしているようだが、ゲオルク本人が心を入れ替えない限りは何の解決にもなっていない。しかし、奴ももう十二歳だ。今からの更生は難しいと思う。
現在はファルネブルクの嫡子として持て囃されているが、ゲオルクはそう遠くない未来も孤立するだろうな。
そして、レイの一番の気掛かりであるヴェルリッヒの事について知らせておく。
お前の可愛い弟の状況はあまり芳しく無い。どうにもゲオルクとの仲が悪いらしい。
まあ、敬愛する兄を奴のせいで追いやられたのだから無理もないが。
ただ、その為に屋敷内で孤立して辛い思いをしているようだ。
さすがにファルネブルク侯爵も幼い末子に危害を加えるとは思えんが、ゲオルクの素行の悪さが気になる。
ヴェルリッヒからは何か言ってきてないだろうか?
何かあってからでは遅いからな、親父に頼んで内情を調べて貰っている。
ヴェルリッヒのことは俺に任せておけ。
心配するな、あいつらの好きにはさせんさ。
お前の唯一にして無二の親友、ギュンター・フォン・エッケルディーンより』
蜂蜜色の癖っ毛を持つ親友の心遣いに、レイマンは胸が熱くなった。
──真に僕のことを慮ってくれるのは、あいつだけだ。
自分の為に最愛の弟のことまで配慮してくれる。
──ヴェルも今年で六歳か……
兄上、兄上と自分を慕って、自分について回る幼い弟の姿を思い出す。
その彼はあまり宜しくない環境に押しやられ、辛い思いをしているようだ。それなのに手紙には、その苦境を知らせてきていない。
おそらく兄を心配させまいと精一杯耐えているのだろう。文面にある「さみしい」は、もしかしたら無意識に出た彼からの救難信号なのかもしれない。
──ヴェル……必ず助けに行くからな。
王都に一人残されて弟が苦しんでいる。その弟を思うと余りに痛ましい。一刻も早く伯爵位を引き継いで、この健気な弟を呼び寄せようと心に誓った。
レイマンは二通の手紙を大事そうに机にしまう。
トントン、トントン
その時、扉がノックされた。
「入れ」
「失礼します」
入ってきたのはカランツの侍従だった。
「伯爵様がレイマン様をお呼びでございます」
レイマンは侍従に承諾の意を伝えて、カランツの部屋へ向かった。
色々なものに裏切られた彼は他者への関心を殆ど失っており、この一年はナーゼルに引き籠っていた。今の彼が心を開く相手はかなり限られている。
レイマンの手元には王都より、その心を開く相手からの手紙が二通もたらされていた。
一通は廃嫡されてからもレイマンとの付き合いを変えなかった唯一人の友人、伯爵令息のギュンター・フォン・エッケルディーンから。手紙のやり取りをして、今でも交流を持っているのは彼だけである。
もう一通は五歳年下の弟、ヴェルリッヒ・ファルネブルク。
同腹の弟で歳が離れていたこともあり、レイマンも甘やかしていた自覚はある。その幼い弟からの便りである。嬉しくないはずもない。
だが……
レイマンは可愛い弟の手紙に再び目を通した。
『けいあいなる兄上へ
てがみをだすのもひさしぶりで、もうしわけありません。
兄上はおげんきにされているでしょうか?
ぼくは、ちょっとだけ。ほんのちょっとだけですよ。
それくらいちょっとげんきがありません。
きっと、兄上が王都にいないからだと思います。
兄上は王都へこられることはないのでしょうか?
あえなくて、とてもさみしいです。
だけど、なげいてばかりもいられません。
次に兄上におあいしたときに、わらわれないように、がんばって勉強しています。
それでは、おあいできる日をこころよりお待ちしております。
あなたをそんけいする弟、ヴェルリッヒ・ファルネブルクより』
──ヴェル……
可愛い弟のほっこりする文面に、レイマンの胸に何か温かいものが湧く。
しかし、これはヴェルリッヒが自分を心配させまいと無理をしているのだと、もう一通の親友の手紙から知ったレイマンは健気な弟を想い目頭が熱くなった。
レイマンはその親友からの手紙を一瞥した。
唯一の親友である彼ギュンター・フォン・エッケルディーンは、レイマンが廃嫡される前からの付き合いある伯爵令息だ。
もともと彼とは他の令息と比べて取り分け仲が良かったわけではなかった。おそらく嫡子時代には他の令息と同じ距離感で接していた様に思う。
嫡子時代のレイマンはよく笑う明朗な少年だった。物腰が柔らかく社交性に富み、王都での交友関係は広かった。彼の周りには貴族子女が集い常に賑やかであった。当時のレイマンにとってギュンターもその中の一人であると認識していたのだ。
それを一変させた事件が、一年前の廃嫡騒動である。
レイマンが隆盛を誇るファルネブルク侯爵家の嫡子であった時には、蟻が砂糖に群がる様に近づいてきた貴族の子女たちだったが、彼が嫡子の座を追われると一転した。今まで阿諛追従が何であったのかと思わせるような冷淡な態度に変貌したのだ。
あんなに華やかで賑やかだったレイマンの周囲も、優しく温かだった彼の心も冷たく荒涼となったものだった。
そんな寒々しくなったレイマンの側にたった一人だけ残ったのが件のギュンターだった。レイマンにとり、彼は夜の荒野の中で一つぽつんと残された焚き火の様な、じんわりと温めてくれる唯一のより何処であった。
その後はギュンターと親交を深めてきた。ナーゼルの田舎に引き篭もったこの一年も手紙の遣り取りをしているのは彼だけである。今のレイマンにとって何者にも代え難い親友だ。
レイマンは彼からの手紙を手に取り、もう一度読み返した。
『我が生涯の友レイマン・ナーゼルへ
レイがナーゼルへ行ってからまもなく一年が経つな。元気にしているだろうか?
こうした手紙の遣り取りだけではなく、実際にお前と会いたいものだ。
しかし、親父の命令で今の俺は騎士団に叩き込まれて騎士見習いの身だ。
とてもナーゼルまで行く事はできん。
レイもナーゼル継承の為に多忙なのだろう?王都へ来訪する事は難しいだろうな。
残念だが、もう暫くは辛抱しよう。
ところで、レイも気になっているだろうファルネブルク家の事だが、最近あまり良い噂を聞かない。
レイの後釜に座ったゲオルクの素行が問題視されてきている。
確かに奴は十歳になるまで庶民の中で育ってきた。
貴族の生活に馴染まない所もあるだろう。
しかし、それを免罪符に学ぶものを学ばず、知るべき貴族の慣習に目を背け、周囲からの忠告に耳を塞ぐのは間違っている。
ファルネブルク侯爵が庇い立てをしているようだが、ゲオルク本人が心を入れ替えない限りは何の解決にもなっていない。しかし、奴ももう十二歳だ。今からの更生は難しいと思う。
現在はファルネブルクの嫡子として持て囃されているが、ゲオルクはそう遠くない未来も孤立するだろうな。
そして、レイの一番の気掛かりであるヴェルリッヒの事について知らせておく。
お前の可愛い弟の状況はあまり芳しく無い。どうにもゲオルクとの仲が悪いらしい。
まあ、敬愛する兄を奴のせいで追いやられたのだから無理もないが。
ただ、その為に屋敷内で孤立して辛い思いをしているようだ。
さすがにファルネブルク侯爵も幼い末子に危害を加えるとは思えんが、ゲオルクの素行の悪さが気になる。
ヴェルリッヒからは何か言ってきてないだろうか?
何かあってからでは遅いからな、親父に頼んで内情を調べて貰っている。
ヴェルリッヒのことは俺に任せておけ。
心配するな、あいつらの好きにはさせんさ。
お前の唯一にして無二の親友、ギュンター・フォン・エッケルディーンより』
蜂蜜色の癖っ毛を持つ親友の心遣いに、レイマンは胸が熱くなった。
──真に僕のことを慮ってくれるのは、あいつだけだ。
自分の為に最愛の弟のことまで配慮してくれる。
──ヴェルも今年で六歳か……
兄上、兄上と自分を慕って、自分について回る幼い弟の姿を思い出す。
その彼はあまり宜しくない環境に押しやられ、辛い思いをしているようだ。それなのに手紙には、その苦境を知らせてきていない。
おそらく兄を心配させまいと精一杯耐えているのだろう。文面にある「さみしい」は、もしかしたら無意識に出た彼からの救難信号なのかもしれない。
──ヴェル……必ず助けに行くからな。
王都に一人残されて弟が苦しんでいる。その弟を思うと余りに痛ましい。一刻も早く伯爵位を引き継いで、この健気な弟を呼び寄せようと心に誓った。
レイマンは二通の手紙を大事そうに机にしまう。
トントン、トントン
その時、扉がノックされた。
「入れ」
「失礼します」
入ってきたのはカランツの侍従だった。
「伯爵様がレイマン様をお呼びでございます」
レイマンは侍従に承諾の意を伝えて、カランツの部屋へ向かった。
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