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番外編②『小さき聖女シエラ』
それはずっと続く『物語』
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私が『ヒロイン』と決別して5年が過ぎ――現在……
あれから私はカッツェと晴れて結ばれて、女児を1人授かった。
リーリャの世話もあるので、私は孤児院を卒院した後もシスターと一緒に子育てをしている。
そのリーリャも5歳となり、シスターの愛情を受けてすくすく成長している最中だ。とっても素直で聞き分けの良い可愛い子なの。だけど私の幼少期と似ているとよく言われる。
私はもっとシスターにべったり甘えてたし、ここまで良い子ではなかったと思うんだけど。
さて、今日は特別な日だ……
シスターの誕生日っていうのもあるんだけど、私の頭に昨夜1つのヴィジョンが浮かんだのだ。
それはあの人が帰ってくるというもの。
「お昼まで孤児院から出ていて欲しいの」
だから私は孤児院の子供達に頼まれて、シスターを外へと誘導したのだ。
「子供達に頼まれたの?」
「あちゃ、バレてる?」
まあ、シスターにはバレバレだったけど。
くすくす笑うシスターだけど、もう1つの方はバレてないわよね?
「それから今日はシスターにきっと良い事が起こりそうな予感がするの」
「予感?」
「そう……きっと神様からの素敵な誕生日プレゼントよ!」
ちょっと意味深な言葉と共にシスターを送り出す。
5年ぶりの再会だものね。
少しは2人っきりにさせてあげたいじゃない?
「さーて、私は戻って悪ガキ共の指揮官ね」
孤児院に戻れば、既に子供達がわいわいと飾り付けなどの準備をしていた。
だけど、ここは貧しい辺境。
できることなんて限られる。
だから私は少しでも見栄えが良くなる方法を子供達に伝授するの。彼らも私の指示に従って準備に大張り切りだ。
なかなか満足のいく仕上がりじゃないかな?
作業する子供達を眺めながら私は満足気に頷いたが、そこで1人ぽつりと佇むリーリャの姿が目に入った。
「リーリャ?」
「シエラねぇね」
突然、リーリャが泣きそうになり私は慌てた。
「どうしたの?」
「リーリャちっちゃくてお手伝いができないの……」
「リーリャはまだ何もしなくていいのよ?」
「でも、今日はシスターのためのお祝いだって……だけどリーリャはじゃまだって……」
リーリャは孤児院の中でも少し歳が離れて小さい。とても準備の手伝いはできないし、他の子に混ざって出し物をできる年齢でもない。
「リーリャもシスターをお祝いしたいの」
「リーリャ……」
非力でもシスターの為を想う健気なリーリャに私は言葉が詰まった。
なんとかして上げたい。だけど、この子に一番歳が近い子でも8歳で、この年頃の3歳差はあまりに大きい。
「リーリャはいいのよ……リーリャはいるだけでシスターは幸せになれるんだよ」
「……」
月並みな慰めしかできない私はとっても不甲斐ない。
その後、リーリャは唇を噛んでジッと皆の作業を眺めていた。
そして、私が子供達の作業を手伝っていたら、気が付いた時にはリーリャはの姿は消えていた……
準備が完了し、私がシスターを呼びに行こうとしたのと入れ違いにリーリャが戻ってきた。
その顔に明るさが戻っており私はホッとした。
遊んで少し気が晴れたのかもしれない。
リーリャもやっぱりまだ子供なのだ。
私の『聖女の予見』は見事に的中しユーヤさんが帰ってきていた。
ユーヤさんが住んでいた家に2人はいたけれど、私が入ると少し甘い雰囲気だった2人が慌ただしく居住まいを正す初々しさに私は噴き出しそうになった。
そんな私を顔を少し赤くして睨むシスターがちょっと可愛いと思ってしまった。
シスターの誕生会にユーヤさんも誘ったのだが、5年も留守にして孤児達の顔ぶれも変わっているだろうからと断られてしまった。
だけど笑ってシスターを送り出すユーヤさんを見ていると、2人は静かで穏やかだけど仲睦まじいんだなと感じられた。こんな静穏な関係を築けるシスターはやっぱり『悪役令嬢』なんかじゃないんだと改めて確信した。
孤児院ではシスターの誕生日を子供達が思いっきり祝った。
大きな子達は劇や踊りを、少し小さな子達は歌を披露したが、実はこの内容に関しては私の前世の知識を使ってあるので、この世界には存在しないもの。
シスターもこれには驚いたようで、喜ぶ彼女に子供達も大はしゃぎ。誕生会は大盛況で終わり、これには私もやり切った感があり大変満足である。
ただ1人リーリャの顔色がちょっと悪いのを除けば……
その様子にシスターが気づかない筈もなく、シスターはリーリャの側に寄ってしゃがんだ。
「どうしたの?」
そう言ってシスターはリーリャの頭を優しく撫でると、リーリャは上目遣いでシスターを見上げながらもじもじとしたが、意を決したのか両手をシスターの眼前に差し出した。
「あのねシスター……これ」
「リーリャ?」
リーリャの手にあったのは、シスターの瞳の色の小さな花。
それはどこにでも咲く、人から雑草扱いされる名も無き花。
「シスターにおめでとう、したくて探したの……」
「リーリャ!?」
孤児のリーリャはお金なんて持ってない。
小さいリーリャは町の外にも出られない。
リーリャの世界は狭い教会の敷地内だけ。
そんなリーリャが渡すことができる精一杯のプレゼント。
きっとリーリャは教会の敷地内を必死になって探し回った筈だ。
ただシスターに喜んで欲しくて頑張ってその花を見つけたんだ。
「リーリャ……貴女は……うっ……」
堪らずリーリャをかき抱いて、シスターは嗚咽を漏らした。
「シスター……泣いてるの?」
自分を抱き締め涙を流すシスターに彼女を喜ばせたかったリーリャは困惑した。
「ごめんなさいシスター……ぐすっ、わたしこんなのしか渡せなくて……ヒック……ごめんなさい……」
リーリャは泣き出した。自分がシスターを悲しませたんだと勘違いしたリーリャは泣きに泣いた。
「違うのよリーリャ、違うの……ごめんなさいリーリャ」
リーリャの額に愛おしそうに唇を落とすと、シスターは涙を流しながら笑った。
「リーリャの花がね……リーリャの気持ちがね……とっても嬉しかったのよ」
「ホント?」
シスターはもう一度リーリャの頭にキスをして、彼女を強く抱き締めた。
「ええ……ありがとうリーリャ……本当にありがとう……」
リーリャもシスターに縋って泣いた……
泣きながら抱き締め合う2人の姿に戸惑う子供達を部屋へと追いやり、私もそっと孤児院を出た。
「あ~あ、今日は久々にシスターと一緒に寝ようと思ったんだけどなぁ」
私じゃリーリャには敵わないや。
「負けた私は大人しく引き上げるとしましょうか」
シスターを取られてしまったけど、私の胸は不思議と幸せな気分で満たされていた……
私は転生して『ヒロイン』になりました。
この辺境は乙女ゲームのような華やかな舞台ではありません。
それでもここには、たくさんたくさん愛情があって、いっぱいいっぱい笑顔があります。
ここは冬の暖を取るのも大変な貧しい辺境の地です。
ですが、いつも何にも勝る温かい心で溢れています。
日々の糧を得るのに大変な苦労を必要としています。
ですが、いつも胸の中は優しさで満たされています。
ここは乙女ゲームの世界なのかもしれません。
だけど私はもう『ヒロイン』ではありません。
だから私は乙女ゲームの煌びやかな舞台には上がれません。
これからも私はこの貧しい辺境で生きていくと決めました。
それでも私達は今日も幸せです――
あれから私はカッツェと晴れて結ばれて、女児を1人授かった。
リーリャの世話もあるので、私は孤児院を卒院した後もシスターと一緒に子育てをしている。
そのリーリャも5歳となり、シスターの愛情を受けてすくすく成長している最中だ。とっても素直で聞き分けの良い可愛い子なの。だけど私の幼少期と似ているとよく言われる。
私はもっとシスターにべったり甘えてたし、ここまで良い子ではなかったと思うんだけど。
さて、今日は特別な日だ……
シスターの誕生日っていうのもあるんだけど、私の頭に昨夜1つのヴィジョンが浮かんだのだ。
それはあの人が帰ってくるというもの。
「お昼まで孤児院から出ていて欲しいの」
だから私は孤児院の子供達に頼まれて、シスターを外へと誘導したのだ。
「子供達に頼まれたの?」
「あちゃ、バレてる?」
まあ、シスターにはバレバレだったけど。
くすくす笑うシスターだけど、もう1つの方はバレてないわよね?
「それから今日はシスターにきっと良い事が起こりそうな予感がするの」
「予感?」
「そう……きっと神様からの素敵な誕生日プレゼントよ!」
ちょっと意味深な言葉と共にシスターを送り出す。
5年ぶりの再会だものね。
少しは2人っきりにさせてあげたいじゃない?
「さーて、私は戻って悪ガキ共の指揮官ね」
孤児院に戻れば、既に子供達がわいわいと飾り付けなどの準備をしていた。
だけど、ここは貧しい辺境。
できることなんて限られる。
だから私は少しでも見栄えが良くなる方法を子供達に伝授するの。彼らも私の指示に従って準備に大張り切りだ。
なかなか満足のいく仕上がりじゃないかな?
作業する子供達を眺めながら私は満足気に頷いたが、そこで1人ぽつりと佇むリーリャの姿が目に入った。
「リーリャ?」
「シエラねぇね」
突然、リーリャが泣きそうになり私は慌てた。
「どうしたの?」
「リーリャちっちゃくてお手伝いができないの……」
「リーリャはまだ何もしなくていいのよ?」
「でも、今日はシスターのためのお祝いだって……だけどリーリャはじゃまだって……」
リーリャは孤児院の中でも少し歳が離れて小さい。とても準備の手伝いはできないし、他の子に混ざって出し物をできる年齢でもない。
「リーリャもシスターをお祝いしたいの」
「リーリャ……」
非力でもシスターの為を想う健気なリーリャに私は言葉が詰まった。
なんとかして上げたい。だけど、この子に一番歳が近い子でも8歳で、この年頃の3歳差はあまりに大きい。
「リーリャはいいのよ……リーリャはいるだけでシスターは幸せになれるんだよ」
「……」
月並みな慰めしかできない私はとっても不甲斐ない。
その後、リーリャは唇を噛んでジッと皆の作業を眺めていた。
そして、私が子供達の作業を手伝っていたら、気が付いた時にはリーリャはの姿は消えていた……
準備が完了し、私がシスターを呼びに行こうとしたのと入れ違いにリーリャが戻ってきた。
その顔に明るさが戻っており私はホッとした。
遊んで少し気が晴れたのかもしれない。
リーリャもやっぱりまだ子供なのだ。
私の『聖女の予見』は見事に的中しユーヤさんが帰ってきていた。
ユーヤさんが住んでいた家に2人はいたけれど、私が入ると少し甘い雰囲気だった2人が慌ただしく居住まいを正す初々しさに私は噴き出しそうになった。
そんな私を顔を少し赤くして睨むシスターがちょっと可愛いと思ってしまった。
シスターの誕生会にユーヤさんも誘ったのだが、5年も留守にして孤児達の顔ぶれも変わっているだろうからと断られてしまった。
だけど笑ってシスターを送り出すユーヤさんを見ていると、2人は静かで穏やかだけど仲睦まじいんだなと感じられた。こんな静穏な関係を築けるシスターはやっぱり『悪役令嬢』なんかじゃないんだと改めて確信した。
孤児院ではシスターの誕生日を子供達が思いっきり祝った。
大きな子達は劇や踊りを、少し小さな子達は歌を披露したが、実はこの内容に関しては私の前世の知識を使ってあるので、この世界には存在しないもの。
シスターもこれには驚いたようで、喜ぶ彼女に子供達も大はしゃぎ。誕生会は大盛況で終わり、これには私もやり切った感があり大変満足である。
ただ1人リーリャの顔色がちょっと悪いのを除けば……
その様子にシスターが気づかない筈もなく、シスターはリーリャの側に寄ってしゃがんだ。
「どうしたの?」
そう言ってシスターはリーリャの頭を優しく撫でると、リーリャは上目遣いでシスターを見上げながらもじもじとしたが、意を決したのか両手をシスターの眼前に差し出した。
「あのねシスター……これ」
「リーリャ?」
リーリャの手にあったのは、シスターの瞳の色の小さな花。
それはどこにでも咲く、人から雑草扱いされる名も無き花。
「シスターにおめでとう、したくて探したの……」
「リーリャ!?」
孤児のリーリャはお金なんて持ってない。
小さいリーリャは町の外にも出られない。
リーリャの世界は狭い教会の敷地内だけ。
そんなリーリャが渡すことができる精一杯のプレゼント。
きっとリーリャは教会の敷地内を必死になって探し回った筈だ。
ただシスターに喜んで欲しくて頑張ってその花を見つけたんだ。
「リーリャ……貴女は……うっ……」
堪らずリーリャをかき抱いて、シスターは嗚咽を漏らした。
「シスター……泣いてるの?」
自分を抱き締め涙を流すシスターに彼女を喜ばせたかったリーリャは困惑した。
「ごめんなさいシスター……ぐすっ、わたしこんなのしか渡せなくて……ヒック……ごめんなさい……」
リーリャは泣き出した。自分がシスターを悲しませたんだと勘違いしたリーリャは泣きに泣いた。
「違うのよリーリャ、違うの……ごめんなさいリーリャ」
リーリャの額に愛おしそうに唇を落とすと、シスターは涙を流しながら笑った。
「リーリャの花がね……リーリャの気持ちがね……とっても嬉しかったのよ」
「ホント?」
シスターはもう一度リーリャの頭にキスをして、彼女を強く抱き締めた。
「ええ……ありがとうリーリャ……本当にありがとう……」
リーリャもシスターに縋って泣いた……
泣きながら抱き締め合う2人の姿に戸惑う子供達を部屋へと追いやり、私もそっと孤児院を出た。
「あ~あ、今日は久々にシスターと一緒に寝ようと思ったんだけどなぁ」
私じゃリーリャには敵わないや。
「負けた私は大人しく引き上げるとしましょうか」
シスターを取られてしまったけど、私の胸は不思議と幸せな気分で満たされていた……
私は転生して『ヒロイン』になりました。
この辺境は乙女ゲームのような華やかな舞台ではありません。
それでもここには、たくさんたくさん愛情があって、いっぱいいっぱい笑顔があります。
ここは冬の暖を取るのも大変な貧しい辺境の地です。
ですが、いつも何にも勝る温かい心で溢れています。
日々の糧を得るのに大変な苦労を必要としています。
ですが、いつも胸の中は優しさで満たされています。
ここは乙女ゲームの世界なのかもしれません。
だけど私はもう『ヒロイン』ではありません。
だから私は乙女ゲームの煌びやかな舞台には上がれません。
これからも私はこの貧しい辺境で生きていくと決めました。
それでも私達は今日も幸せです――
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