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第40話 侯爵令嬢は妙案を思いつく
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コンコン
そこに開け放たれた扉をノックして母セシリアが登場した。
「取り込み中ごめんなさいルル。ちょっとお願いがあるのだけど」
「はい。なんでしょうお母様!」
時間稼ぎができる!
リリがセシリアの話に飛びつかぬはずがない。
「あのね。ネネやシャノワを連れてしばらく家を出ていて欲しいの」
「外にですか?」
「ええ、突然なんだけどお客様が来ることになったのよ」
セシリアの話にリリは少し眉を顰めた。
「突然ですか?先触れしてから日を置かずに来訪だなんて」
「何を言っているの?家はほとんど庶民の男爵家よ。先触れどころか当日くる人だっているわよ」
――そういうものなのですね。高位貴族では考えられない習慣です。
通常、貴族の訪問は先触れを出し相手の了承を得てから日程を調整するものだ。突然の来訪など普通は考えられない。だが、ここはルミエン家。ほとんど庶民の感覚なのだ。
「屋敷の自分たちの部屋で過ごすのもいけませんか?」
「ん~ネネやシャノワを押し込めておくのはねぇ」
「そうですか……」
外出……
それは高位の貴族女性には中々ハードルが高い行為である。この国の女性で最高峰に君臨するエルゼリベーテには低い障害らしいが、リリは生まれてこの方1人でお出かけをしたことはない。
ネネやシャノワが一緒だが、今回の場合はリリが保護者だ。悩むリリ。
だがここで、リリは天啓を得た!
――そうです!リュシリュー邸へ行けば!!
そう、リュシリュー邸へ行けば、そこにはルルがいる。
彼女は普段からネネのためにお菓子作りをしていたらしい。
ルルから作り方を教えてもらうか、ネネにバレないように作ってもらおう!
――これです!お菓子作りの問題も解決です!!
しかし相手はリュシリュー侯爵家。
今のリリはルルーシェ・ルミエン男爵令嬢である。
通常、高位貴族への訪問はそんなに簡単ではない。
会うまでには先触れを出してから数日もしくは数週間かかることもあるのだ。
普通ならば今のリリにルルたちと今日中に面会を求めることは不可能だ。
しかし、抜け道はある。
緊急の事柄に関係する場合に先触れなしで突然訪問して面談を求めることができるのだ。
そう。現在リリとルルが入れ替わっているという異常事態。
この魂魄置換についての内容を話し合うのは緊急を要する事案で間違いない。
つまりは突撃訪問をしても無問題!
見事な三段論法!
え?お菓子作りが目的じゃなかったか?
それはついでである。
決して魂魄置換の話し合いがついでではないのだ!
というわけでルルとシャノワを巻き込み、リリは速攻で外出の準備を整えた。
「お母様それでは行ってまいります」
「おかーさんいってきます」
「はい。気を付けてね」
セシリアに見送られたリリとネネは手を繋ぎながらリュシリュー邸の方へと進んだ。
その後をタタッタと走って追ってきたシャノワは器用にリリによじ登ると肩に鎮座した。
小さい猫にしても歩く人間の肩に留まるのは至難の業だと思うのだが、猫妖精のなせる技量なのか、シャノワは特に難渋することもなく居座った。
馬車はまだ通りを走ってはいなかったが2人と1匹は中央から離れて側道を歩いていた。
「ネネちゃん今からリュシリュー侯爵家という偉い人の家に行きます」
「はい!」
「ニャッ!」
「いい返事です。とても偉い人の家なので、私の言うことをよく聞いて大人しくしていてくださいね」
「うんネネしずかにしてる!」
「ンニャ~」
しばらく、そんな風に会話をしながら楽しそうにネネと手を繋ぎながら歩いていると、リリたちの行く手からありふれた鹿毛の馬に引かれて小さいが品のある馬車が向かってくるのが見えた。
――貴族のお忍び用でしょうか?
小さいので目立たないようにしているが明らかに造りが良い。しかし、当たり障りのないデザインでどこにでもあるため形だけではどこの家のものか分からない。すれ違いざまに確認しても車窓は閉められ中を見ることもできなかったし、通常貴族の馬車ならあるはずの家紋がなかった。御者も帽子を目深に被り、口元をスカーフで隠していたため判別ができない。
明らかにお忍び用だろう。
馬車からどこの家の者か分からないようにされている。
まあ、貴族なら珍しくもない。
王妃のエルゼなど似たような馬車でしょっちゅう街に出ていると聞いたことがある。まあ、彼女の場合は護衛よりも強いので身の危険はないのだろう。しかし、振り回される護衛たちは可哀想だなとはリリも思ったことがある。
リュシリュー家にしても馬車は公用、私用とあり、リリも全てを知っているわけではないが、10台は下らない。馬も専用の馬場を持っており二十頭前後は飼育していると聞いたことがある。当然お忍び用に馬と馬車もある。高位貴族には当たり前のことなのだ。
そのためリリはすぐに意識からその馬車を外し、ご機嫌なネネとのおしゃべりを楽しんだ。
白い馬車はリリたちの横を通り過ぎるとリリたちが歩いてきた道を逆に辿るように走り、やがてルミエン家の前で停止した。
中から従者とおぼしき男女が降りてくると中の貴人の降車を手助けした。
降りてきた貴人は身なりから女性であるようだ。
しかし、ヴェールを被りその容姿は伺えない。
ルミエン家の玄関前には既にセシリアが立って待っており、その貴人を出迎えた。
貴人は何やら従者たちに話しかけると、従者たちは頷き馬車と共に去っていった。
「いらっしゃい。久しぶりね」
貴人は黙って頷くとセシリアはクスクスと笑った。
「大丈夫よ。あの子なら今この家にはいないわ」
その言葉に少し反応があったが、ヴェール越しで表情は読めない。
「驚いたわ。貴女から突然すぐに会いたいって手紙がくるんですもの」
「ごめんなさい。非常識だとは思ったのだけれど」
ヴェール越しから聞こえてきたのは落ち着いた女性のものであった。
「我が家はしがない男爵家よ。そんなことは問題ないけど……いいの?貴女の身分でこんなところに来て」
「ええ……滅多にこういうことはしないけれど」
貴人はそう言うとヴェールに手を掛けた。
ヴェールの下から現れたのは黒絹の髪に蒼玉の瞳。抜けるような白い素肌。
見れば性別を問わず誰もが息を飲むだろう絶世の美貌。
「友人に会うのに場所は関係ないでしょう?」
メネイヤ・リュシリュー。
リリーエン・リュシリューの母であった。
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「おお!ちょっぱやですね」
アンナ「1日目に46話も使っておいて2日目は3話足らずですか……」
ルル「作者もそうとう焦っているみたいですね」
アンナ「貴女が前世の記憶とか色々やらかして文字数ムダにするからです」
ルル「アンナさんだって馬鹿話ばっかりでムダに文字数消費してたじゃないですかぁ」
アンナ「まあ一番の問題は作者がムダに閑話増やしたせいですけど」
ルル「次回はリリ様のお母さんと私のお母さんが閑話でバトるみたいですしねぇ」
アンナ「これも後から挿入を決定した閑話みたいですね」
ルル「うちのお母さん活躍できるかなぁ?」
アンナ「貴女のお母様はどことなくエルゼ様に似ていて苦手です」
ルル「それって『荒山の赤猿』みたいな野生児ってことですか?」
アンナ「危険な話題はもう止めましょう。次です次!」
ルル「はいはい……それでは次回!」
アンナ&ルル「『閑話⑪母たちの語らい』!」
そこに開け放たれた扉をノックして母セシリアが登場した。
「取り込み中ごめんなさいルル。ちょっとお願いがあるのだけど」
「はい。なんでしょうお母様!」
時間稼ぎができる!
リリがセシリアの話に飛びつかぬはずがない。
「あのね。ネネやシャノワを連れてしばらく家を出ていて欲しいの」
「外にですか?」
「ええ、突然なんだけどお客様が来ることになったのよ」
セシリアの話にリリは少し眉を顰めた。
「突然ですか?先触れしてから日を置かずに来訪だなんて」
「何を言っているの?家はほとんど庶民の男爵家よ。先触れどころか当日くる人だっているわよ」
――そういうものなのですね。高位貴族では考えられない習慣です。
通常、貴族の訪問は先触れを出し相手の了承を得てから日程を調整するものだ。突然の来訪など普通は考えられない。だが、ここはルミエン家。ほとんど庶民の感覚なのだ。
「屋敷の自分たちの部屋で過ごすのもいけませんか?」
「ん~ネネやシャノワを押し込めておくのはねぇ」
「そうですか……」
外出……
それは高位の貴族女性には中々ハードルが高い行為である。この国の女性で最高峰に君臨するエルゼリベーテには低い障害らしいが、リリは生まれてこの方1人でお出かけをしたことはない。
ネネやシャノワが一緒だが、今回の場合はリリが保護者だ。悩むリリ。
だがここで、リリは天啓を得た!
――そうです!リュシリュー邸へ行けば!!
そう、リュシリュー邸へ行けば、そこにはルルがいる。
彼女は普段からネネのためにお菓子作りをしていたらしい。
ルルから作り方を教えてもらうか、ネネにバレないように作ってもらおう!
――これです!お菓子作りの問題も解決です!!
しかし相手はリュシリュー侯爵家。
今のリリはルルーシェ・ルミエン男爵令嬢である。
通常、高位貴族への訪問はそんなに簡単ではない。
会うまでには先触れを出してから数日もしくは数週間かかることもあるのだ。
普通ならば今のリリにルルたちと今日中に面会を求めることは不可能だ。
しかし、抜け道はある。
緊急の事柄に関係する場合に先触れなしで突然訪問して面談を求めることができるのだ。
そう。現在リリとルルが入れ替わっているという異常事態。
この魂魄置換についての内容を話し合うのは緊急を要する事案で間違いない。
つまりは突撃訪問をしても無問題!
見事な三段論法!
え?お菓子作りが目的じゃなかったか?
それはついでである。
決して魂魄置換の話し合いがついでではないのだ!
というわけでルルとシャノワを巻き込み、リリは速攻で外出の準備を整えた。
「お母様それでは行ってまいります」
「おかーさんいってきます」
「はい。気を付けてね」
セシリアに見送られたリリとネネは手を繋ぎながらリュシリュー邸の方へと進んだ。
その後をタタッタと走って追ってきたシャノワは器用にリリによじ登ると肩に鎮座した。
小さい猫にしても歩く人間の肩に留まるのは至難の業だと思うのだが、猫妖精のなせる技量なのか、シャノワは特に難渋することもなく居座った。
馬車はまだ通りを走ってはいなかったが2人と1匹は中央から離れて側道を歩いていた。
「ネネちゃん今からリュシリュー侯爵家という偉い人の家に行きます」
「はい!」
「ニャッ!」
「いい返事です。とても偉い人の家なので、私の言うことをよく聞いて大人しくしていてくださいね」
「うんネネしずかにしてる!」
「ンニャ~」
しばらく、そんな風に会話をしながら楽しそうにネネと手を繋ぎながら歩いていると、リリたちの行く手からありふれた鹿毛の馬に引かれて小さいが品のある馬車が向かってくるのが見えた。
――貴族のお忍び用でしょうか?
小さいので目立たないようにしているが明らかに造りが良い。しかし、当たり障りのないデザインでどこにでもあるため形だけではどこの家のものか分からない。すれ違いざまに確認しても車窓は閉められ中を見ることもできなかったし、通常貴族の馬車ならあるはずの家紋がなかった。御者も帽子を目深に被り、口元をスカーフで隠していたため判別ができない。
明らかにお忍び用だろう。
馬車からどこの家の者か分からないようにされている。
まあ、貴族なら珍しくもない。
王妃のエルゼなど似たような馬車でしょっちゅう街に出ていると聞いたことがある。まあ、彼女の場合は護衛よりも強いので身の危険はないのだろう。しかし、振り回される護衛たちは可哀想だなとはリリも思ったことがある。
リュシリュー家にしても馬車は公用、私用とあり、リリも全てを知っているわけではないが、10台は下らない。馬も専用の馬場を持っており二十頭前後は飼育していると聞いたことがある。当然お忍び用に馬と馬車もある。高位貴族には当たり前のことなのだ。
そのためリリはすぐに意識からその馬車を外し、ご機嫌なネネとのおしゃべりを楽しんだ。
白い馬車はリリたちの横を通り過ぎるとリリたちが歩いてきた道を逆に辿るように走り、やがてルミエン家の前で停止した。
中から従者とおぼしき男女が降りてくると中の貴人の降車を手助けした。
降りてきた貴人は身なりから女性であるようだ。
しかし、ヴェールを被りその容姿は伺えない。
ルミエン家の玄関前には既にセシリアが立って待っており、その貴人を出迎えた。
貴人は何やら従者たちに話しかけると、従者たちは頷き馬車と共に去っていった。
「いらっしゃい。久しぶりね」
貴人は黙って頷くとセシリアはクスクスと笑った。
「大丈夫よ。あの子なら今この家にはいないわ」
その言葉に少し反応があったが、ヴェール越しで表情は読めない。
「驚いたわ。貴女から突然すぐに会いたいって手紙がくるんですもの」
「ごめんなさい。非常識だとは思ったのだけれど」
ヴェール越しから聞こえてきたのは落ち着いた女性のものであった。
「我が家はしがない男爵家よ。そんなことは問題ないけど……いいの?貴女の身分でこんなところに来て」
「ええ……滅多にこういうことはしないけれど」
貴人はそう言うとヴェールに手を掛けた。
ヴェールの下から現れたのは黒絹の髪に蒼玉の瞳。抜けるような白い素肌。
見れば性別を問わず誰もが息を飲むだろう絶世の美貌。
「友人に会うのに場所は関係ないでしょう?」
メネイヤ・リュシリュー。
リリーエン・リュシリューの母であった。
~~~~~後書きコント~~~~~
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アンナ「まあ一番の問題は作者がムダに閑話増やしたせいですけど」
ルル「次回はリリ様のお母さんと私のお母さんが閑話でバトるみたいですしねぇ」
アンナ「これも後から挿入を決定した閑話みたいですね」
ルル「うちのお母さん活躍できるかなぁ?」
アンナ「貴女のお母様はどことなくエルゼ様に似ていて苦手です」
ルル「それって『荒山の赤猿』みたいな野生児ってことですか?」
アンナ「危険な話題はもう止めましょう。次です次!」
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