79 / 94
第60話 侯爵令嬢は王妃に謁見する
しおりを挟む
そのルルの祈りが天に届いたわけではないが、間もなく馬車は城門にまで到着し、リリの来訪と目的を告げた。
特に咎められることもなく城門を通されればそこは王族の領域。王族と城勤めでない限りは招かれた者以外には入ることの許されない空間。同じシュバルツヴァイス王国にありながら他から隔絶された絶対不可侵の区画。
そんな場所にちょっと前までリリは当たり前のように出入りしていた。だが、ルルの体になってからは初めて。
この橄欖宮もなんだか懐かしい。
アンナに先導され、リリはルルと並んで宮殿の中を歩く。
ルルはいつも穏和な笑みを絶やさないリリの表情が固いことを不思議に思った。
──リリ様が緊張してる?
珍しいと思った。ルルから見てリリは泰然として、いつも笑顔で余裕のある姿しか思い浮かばない。
エルゼの待つ茶室に案内され、リリを先頭に入室すると、テーブルでは既にお茶を楽しみながら3人を待つエルゼがいた。
リリは普段通りのカーテシーでエルゼに挨拶をする。
「エルゼ様……ご無沙汰しております」
「2週間と経っていないっていうのに久しぶりって感じね」
いつも通りにこにこ顔のエルゼに対してリリはいつもとは違う凍った表情。
「エルゼ様にはお変わりなく……」
「他人行儀ねぇ。いつも通りエルゼちゃんでいいわよ」
「……王妃様。本日はお招きいただき恐悦至極に存じます」
「……あら、随分とお冠ねぇ」
リリの対応に、笑顔のまま目を細めるエルゼ。表情は笑顔のままなのだが、その眼光は周囲の者の心胆を寒からしめるほどに鋭い。
「まるで喧嘩でもしにきたみたい」
その声音も温度が幾分下がったようにルルには思えた。
だが、リリは全く動じることなく、真っ向からその視線を受け止めた。
「それとも本気で私とやり合うつもり?」
「エルゼ様の出方しだいでは……」
「ふーん」
淑女にあるまじき腕組み、不敵な笑いを浮かべリリを睥睨する
リリはそれでも怯まない。ルルとマリーの未来がかかっている。引き下がるわけにはいかない。
──ひ、ひえぇぇぇ!
その2人の言い合いを2人に挟まれて間近で見せられているルルは内心戦々恐々だ。
「エルゼ様は全てをご存知だったはずです」
「全て?何のことかしら」
鋭く切り出すリリにエルゼはすっとぼけた。だが、リリはその程度で諦めるほどヤワではない。
「魂魄置換のことも、その黒幕がコラーディン伯爵であることもご存知でしたね」
「あら私が?どうしてそう思うの?」
厳しい顔付きのリリとは対照的にエルゼは悪戯っ子のような笑みを浮かべて楽しそうだ。
「私とルルの魂魄置換が行われた次の日、入れ替わっていることに直ぐお気づきになられたとか」
「それならメイも同じでしょ?」
「ええ、ルルが迂闊にも『アンナさん』と呼んでしまったそうですから」
──あ!あれってそれでバレたんだ。
今になって自分の迂闊さに気がつくルルであった。
「ですが、エルゼ様の前ではそうではなかった……アンナから話は聞いておりますよ」
「そうねぇ……ルルちゃんが間抜ケフンゲフン、可愛かったから気がついたのよ」
──間抜けって言った!間抜けってぇ!
ルル涙目である。
「まあ、ルルがまぬ……迂闊なところがあるのは認めます」
──リリ様までぇ!
ルル滝のような滂沱の涙だ。
「エルゼ様はルミエン家の状況も把握していらっしゃったとか。たかだか男爵家の内情を」
「ルミエン家は私の友人が嫁いだところよ。気にかけちゃいけない?」
エルゼはクスクス笑う。リリの方にも特に動揺は見られない。この程度の揺さぶりでどうにかなる相手とは思っていないからだ。
「それに、『魂魄置換について知識のある知己の者がいる』と仰ったそうですね?」
「それが何か?」
「随分と都合がよろしいのですね」
「……」
「魂魄の魔術言語研究はこの国では禁忌です。研究者もかなり限られるでしょう。最初から魂魄の魔術言語を調べていたのではありませんか?」
「まだ起きてもいなかったのに?どうして?」
「10年前」
リリの言葉にエルゼの表情が消えた。
「エルゼ様は事件の発端から既にご存知……」
「ええ、いいわ。認める」
「え!?」
リリはこの程度でエルザが折れるとは思っていなかった。その為、簡単に認めたエルゼに意表を突かれてしまった。そのエルゼはリリの様子にしてやったりといった感じだ。
「知っていたわ。魂魄置換のことも、コラーディン伯爵のことも、そして……10年前のこともね」
「随分とあっさりお認めになるのですね」
エルゼはいつものようにテーブルに肘をついて頬杖をつくとニヤニヤと笑う。
「私は別にリリちゃんやルルちゃんと争いたいわけじゃないもの」
リリはじっとエルゼを見つめた。
──エルゼ様は何を狙っているの?
表情にこそださないが、エルゼの意図が読めずリリは混乱した。
──今まで隠してここで切り札を切ってくる意味……
自分に貸しを作るためだろうか?
それは十分にありえる。ライルの思惑は置いておいて、リリは将来ライルと結婚して王太子妃になる予定である。嫁姑の争いは既に始まっているのかもしれない。大層な陰謀もエルゼにとってはその程度のものだ。
それとも自分に次期王妃としての自覚を促しているのだろうか?
それも考えられることだ。王太子妃となれば次期王妃である。リリは間違いなくこの国の同年代の令嬢の中で最も優秀である。それはエルゼも認めるところだろう。しかし、同時にエルゼは知っている。リリは周りが思っているほど冷淡でもなければ強くもない。むしろ甘い人間だ。今のうちに釘を刺しているのかもしれない。
しかし、それだけではないようにリリには思えた。
──だけど今はマリーとルルの方が大事です。
リリはとりあえずエルゼの企みについて考えることを止めた。
「じゃあ、そのことも踏まえて魂魄置換のお話を進めましょう」
エルゼの合図で側仕えの侍女が恭しく跪礼して部屋を辞す。おそらく別室で待機している魔術研究者を迎えに行ったのだろう。
「今からこちらに来てもらうわ」
それ程は間を置かず侍女が40前後くらいの痩身の男を連れて戻ってきた。
その男は青のコートに白のスカーフ、黒系統のブリーチズを身に付けた研究者というより伊達男のような出で立ち。シルバーブロンドをオールバックにし、晒す目鼻立ちは整った中々の美形であった。
──おお!イケオジですぅ!
ルル大喜び!
リリはイケオジが出てきてもときめかない。だけどルルは大興奮のようです……
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「う~む……これはなかなか眼福ですぅ」
アンナ「貴女ホントにオジン趣味ですね」
ルル「えー!いいじゃないですかぁ」
アンナ「歳上がダメとはいいませんが……」
ルル「もしかしてアンナさんはショタコンですかぁ?」
アンナ「殺しますよ(怒)」
ルル「まあ冗談はさておき歳上ってよくないですかぁ?」
アンナ「まあ頼りない若造よりはマシではありますが」
ルル「そうでしょそうでしょ」
アンナ「ですが分かっているのですか?」
ルル「え?何がですかぁ?」
アンナ「貴女は『永遠のゼロ』ですよ」
ルル「その呼び名は不本意ですぅ!」
アンナ「貴女の意思など関係ないのです。どう足掻いても貴女とオッサンの並んだ構図は犯罪チックです」
ルル「……そう言えばムゥも捕まってました」orz
特に咎められることもなく城門を通されればそこは王族の領域。王族と城勤めでない限りは招かれた者以外には入ることの許されない空間。同じシュバルツヴァイス王国にありながら他から隔絶された絶対不可侵の区画。
そんな場所にちょっと前までリリは当たり前のように出入りしていた。だが、ルルの体になってからは初めて。
この橄欖宮もなんだか懐かしい。
アンナに先導され、リリはルルと並んで宮殿の中を歩く。
ルルはいつも穏和な笑みを絶やさないリリの表情が固いことを不思議に思った。
──リリ様が緊張してる?
珍しいと思った。ルルから見てリリは泰然として、いつも笑顔で余裕のある姿しか思い浮かばない。
エルゼの待つ茶室に案内され、リリを先頭に入室すると、テーブルでは既にお茶を楽しみながら3人を待つエルゼがいた。
リリは普段通りのカーテシーでエルゼに挨拶をする。
「エルゼ様……ご無沙汰しております」
「2週間と経っていないっていうのに久しぶりって感じね」
いつも通りにこにこ顔のエルゼに対してリリはいつもとは違う凍った表情。
「エルゼ様にはお変わりなく……」
「他人行儀ねぇ。いつも通りエルゼちゃんでいいわよ」
「……王妃様。本日はお招きいただき恐悦至極に存じます」
「……あら、随分とお冠ねぇ」
リリの対応に、笑顔のまま目を細めるエルゼ。表情は笑顔のままなのだが、その眼光は周囲の者の心胆を寒からしめるほどに鋭い。
「まるで喧嘩でもしにきたみたい」
その声音も温度が幾分下がったようにルルには思えた。
だが、リリは全く動じることなく、真っ向からその視線を受け止めた。
「それとも本気で私とやり合うつもり?」
「エルゼ様の出方しだいでは……」
「ふーん」
淑女にあるまじき腕組み、不敵な笑いを浮かべリリを睥睨する
リリはそれでも怯まない。ルルとマリーの未来がかかっている。引き下がるわけにはいかない。
──ひ、ひえぇぇぇ!
その2人の言い合いを2人に挟まれて間近で見せられているルルは内心戦々恐々だ。
「エルゼ様は全てをご存知だったはずです」
「全て?何のことかしら」
鋭く切り出すリリにエルゼはすっとぼけた。だが、リリはその程度で諦めるほどヤワではない。
「魂魄置換のことも、その黒幕がコラーディン伯爵であることもご存知でしたね」
「あら私が?どうしてそう思うの?」
厳しい顔付きのリリとは対照的にエルゼは悪戯っ子のような笑みを浮かべて楽しそうだ。
「私とルルの魂魄置換が行われた次の日、入れ替わっていることに直ぐお気づきになられたとか」
「それならメイも同じでしょ?」
「ええ、ルルが迂闊にも『アンナさん』と呼んでしまったそうですから」
──あ!あれってそれでバレたんだ。
今になって自分の迂闊さに気がつくルルであった。
「ですが、エルゼ様の前ではそうではなかった……アンナから話は聞いておりますよ」
「そうねぇ……ルルちゃんが間抜ケフンゲフン、可愛かったから気がついたのよ」
──間抜けって言った!間抜けってぇ!
ルル涙目である。
「まあ、ルルがまぬ……迂闊なところがあるのは認めます」
──リリ様までぇ!
ルル滝のような滂沱の涙だ。
「エルゼ様はルミエン家の状況も把握していらっしゃったとか。たかだか男爵家の内情を」
「ルミエン家は私の友人が嫁いだところよ。気にかけちゃいけない?」
エルゼはクスクス笑う。リリの方にも特に動揺は見られない。この程度の揺さぶりでどうにかなる相手とは思っていないからだ。
「それに、『魂魄置換について知識のある知己の者がいる』と仰ったそうですね?」
「それが何か?」
「随分と都合がよろしいのですね」
「……」
「魂魄の魔術言語研究はこの国では禁忌です。研究者もかなり限られるでしょう。最初から魂魄の魔術言語を調べていたのではありませんか?」
「まだ起きてもいなかったのに?どうして?」
「10年前」
リリの言葉にエルゼの表情が消えた。
「エルゼ様は事件の発端から既にご存知……」
「ええ、いいわ。認める」
「え!?」
リリはこの程度でエルザが折れるとは思っていなかった。その為、簡単に認めたエルゼに意表を突かれてしまった。そのエルゼはリリの様子にしてやったりといった感じだ。
「知っていたわ。魂魄置換のことも、コラーディン伯爵のことも、そして……10年前のこともね」
「随分とあっさりお認めになるのですね」
エルゼはいつものようにテーブルに肘をついて頬杖をつくとニヤニヤと笑う。
「私は別にリリちゃんやルルちゃんと争いたいわけじゃないもの」
リリはじっとエルゼを見つめた。
──エルゼ様は何を狙っているの?
表情にこそださないが、エルゼの意図が読めずリリは混乱した。
──今まで隠してここで切り札を切ってくる意味……
自分に貸しを作るためだろうか?
それは十分にありえる。ライルの思惑は置いておいて、リリは将来ライルと結婚して王太子妃になる予定である。嫁姑の争いは既に始まっているのかもしれない。大層な陰謀もエルゼにとってはその程度のものだ。
それとも自分に次期王妃としての自覚を促しているのだろうか?
それも考えられることだ。王太子妃となれば次期王妃である。リリは間違いなくこの国の同年代の令嬢の中で最も優秀である。それはエルゼも認めるところだろう。しかし、同時にエルゼは知っている。リリは周りが思っているほど冷淡でもなければ強くもない。むしろ甘い人間だ。今のうちに釘を刺しているのかもしれない。
しかし、それだけではないようにリリには思えた。
──だけど今はマリーとルルの方が大事です。
リリはとりあえずエルゼの企みについて考えることを止めた。
「じゃあ、そのことも踏まえて魂魄置換のお話を進めましょう」
エルゼの合図で側仕えの侍女が恭しく跪礼して部屋を辞す。おそらく別室で待機している魔術研究者を迎えに行ったのだろう。
「今からこちらに来てもらうわ」
それ程は間を置かず侍女が40前後くらいの痩身の男を連れて戻ってきた。
その男は青のコートに白のスカーフ、黒系統のブリーチズを身に付けた研究者というより伊達男のような出で立ち。シルバーブロンドをオールバックにし、晒す目鼻立ちは整った中々の美形であった。
──おお!イケオジですぅ!
ルル大喜び!
リリはイケオジが出てきてもときめかない。だけどルルは大興奮のようです……
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「う~む……これはなかなか眼福ですぅ」
アンナ「貴女ホントにオジン趣味ですね」
ルル「えー!いいじゃないですかぁ」
アンナ「歳上がダメとはいいませんが……」
ルル「もしかしてアンナさんはショタコンですかぁ?」
アンナ「殺しますよ(怒)」
ルル「まあ冗談はさておき歳上ってよくないですかぁ?」
アンナ「まあ頼りない若造よりはマシではありますが」
ルル「そうでしょそうでしょ」
アンナ「ですが分かっているのですか?」
ルル「え?何がですかぁ?」
アンナ「貴女は『永遠のゼロ』ですよ」
ルル「その呼び名は不本意ですぅ!」
アンナ「貴女の意思など関係ないのです。どう足掻いても貴女とオッサンの並んだ構図は犯罪チックです」
ルル「……そう言えばムゥも捕まってました」orz
0
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢アンジェリカの最後の悪あがき
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーとして断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他サイトでも投稿中
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる