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第61話 侯爵令嬢は真相を暴露される
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男はエルゼの前までやってくると恭しく跪礼をする。
「ご無沙汰しておりまエルゼリベーテ王妃殿下」
──キラキラしいですぅ!
美形だけあって様になっていた。その様子に『黙っていれば美人令嬢』モードで澄まし顔のルルも内心ではハイテンションだ。さすが乙女ゲーム『しろくろ』でオッサン枠を選ぶ女。
「もう!エルゼちゃんでいいって言ってるのに」
「はっはっはっはっ!そうお呼びしたいのは山々なのですが、国王陛下様に殺されてしまいますので」
エルゼの相変わらずの無茶振りをさらりと躱す伊達男。対応も非常にスマートだ。とても魔術研究者とは思えない。何処かのジゴロと言われた方が納得だ。
まあ『エルゼちゃん』などと呼べば、愛妻家の国王が飛んでやって来て、秒で首を物理で飛ばすだろうことは宮中にいる者なら誰でも知っていることだが。
伊達男はエルゼと言葉を交わした後、今度はリリたちに向かって笑いかけた。
──ふおぉぉぉ!何ですかこのクオリティ!
ルル大興奮!
伊達男の笑顔が眩しい。
ルルの目にはオジサンに対応するキラキラフィルターでもついているのだろうか?
「これは美しいお嬢様方……」
──あわわわわ!なんて甘いお声!
男は笑顔で挨拶をしてきた。
少し大袈裟なボウ・アンド・スクレープ。
だがこの男は様になっており、とても恰好が良かった。
──イケオジです!心臓バクバクです!
ルルの視線まっしぐら。
ルルの目は釘は付け。
ルルの瞳キラキラ。
──もうダメですぅ!ゴルゴジュウゾウさんにⅯ16で乙女のハートをスナイプされてしまいましたぁ!
さすがは伝説のスナイパー。
狙った獲物は一発必中!
見つけた獲物も見敵必殺!
リリの出した手の甲に傅いてキスをする伊達男。
いちいち絵になる男である。
名乗るまでは……
「私はイダーイ・ポンポンと申します」
「「ぶはっ!」」
名前を聞いたルルとアンナが噴いた。
「ポンポン?」
「いたーい?」
顔を見合わせルルとアンナが大笑い。
「ぐふっ!い、いけません!ツボに入りました」
「もう、笑っちゃいけませんよぉ。くっくっくっ……」
「貴女だって笑ってるじゃないですか」
「だって、無駄にイケオジ、ひーっひっひっひ……」
周りの皆には意味がわからない。リリとエルゼの間にあった緊張感が台無しだ。チベスナ顔の衆人環視の中で笑い転げるルルとアンナ。
リリはこの2人は放っておこうと決め、事件の確信に迫るべく話しを切り出した。
──ポンポン家と言えば侯爵家の家柄。イダーイは現当主の名前でしたね。
「イダーイ・ポンポン侯爵様であられましたか」
ポンポン侯爵だって、と後ろでルルとアンナはまだ笑い続けている。
「どうかイダーイとお呼びください。美しいレディ」
ギャハハ!
ポンポンがムダに美形!
ポンポンがムダにキザ!
笑い転げる2人にリリの心は凪いだ。もうこの2人は放置しよう。
「ではイダーイ様……」
こほんと咳払いして場の空気を取り繕うとリリは話しを開始した。
「貴方は魂魄に関する魔術言語を専門に研究していると考えてよろしいのですね?」
「ふむ……そうですね。我が国においては私がもっとも魂魄の魔術に関しては詳しいと言って差し支えないでしょう」
「魂魄置換の件は?」
「リリーエン・リュシリュー嬢とルルーシェ・ルミエン嬢の魂魄が入れ替わっているらしいとのお話は王妃殿下より伺っております」
リリは頷くとエルゼとイダーイにルルと入れ替わった状況を説明した。リリが話す内容を頷きながら聞くエルゼとイダーイ。
3人は真剣に話し合った。
ポンポンがカッコつけとか痛すぎですぅ!
やべぇポンポンいてぇ!
爆笑バックコーラスが煩かったが……
「成る程……それでリリーエン嬢は魂魄置換を疑ったのですね」
「はい。それでイダーイ様……これはやはり?」
イダーイは一度エルゼの方に顔を向けると、エルゼは黙って頷いた。
「ええ、間違いなく魂魄置換でしょう。リリーエン嬢はルミエン嬢の体で『並列魔術構文編纂』を使用できるのですから」
「「「!!!」」」
イダーイの発言にリリばかりか、後ろで笑っていたアンナとルルも息を飲んだ。『並列魔術構文編纂』については何も話していないはずなのに……
「傭兵との戦いで『並列魔術構文編纂』を使用していたのを確認しております」
「リリちゃんも気がついたいたんでしょ?貴女はずっと監視されてたの」
「……」
リリも監視のことは気がついてはいた。しかし……
──エルゼ様はどこまで?
どうやら色々なことがエルゼに筒抜けのようだ。
──まさかルルのことも?
リリはエルゼを警戒した。
「しかし凄いですね。『並列魔術構文編纂』を使えるものは世界でリリーエン嬢のみ。どうして秘密にしているのです?」
「それはリスクが大きいからです」
「リリちゃんを狙う不届な輩が増えそうだものね」
「それに魂魄置換を悪用する者も増えますか」
3人の会話を1人理解できないルルが小首を傾げた。
「リリ様の『並列魔術構文編纂』と魂魄置換がどうして関わるんですかぁ?」
「ルル駄目!」
ルルに聞かれたくない内容。
リリが一番恐れていたこと。
知ったらルルが傷つく真実。
「おや?ルルーシェ嬢はご存知ないのですか?『並列魔術構文編纂』を使用するには魂魄が2つは必要になります」
「それは前にリリ様に聞きました。2つの魂魄を内包している存在なんて他にいません。だからリリ様と私の魂魄が入れ替わった証拠だって……」
「ええ、そうですよ。ですが、その前に問題があります」
「イダーイ様、その話はそこまでで……」
「リリ様?」
リリの不審な態度にルルにも不穏な空気が伝わってきた。何か聞いてはいけないことなのではないかと……
「あら、ルルちゃんだって当事者よ?知る権利があるわ」
「エルゼ様!」
声を荒げたことのないリリが悲鳴にも似た声を上げた。ルルはいよいよ不安で心臓がドクドクと高鳴るのを感じた。
「いったいどうしてリリーエン嬢は2つの魂を持っているのでしょう?」
「あ!」
ルルはこの時になって初めて自分がそのことを失念していたことに気がついた。リリは通常ではありえない複数の魂魄の内包していることを。
何時?何処で?どうやって?
リリは魂魄を2つ内包することになったのか?
そして……
「そうだ……そう言えばリリ様の2つの魂って誰と誰の?」
「お願いですエルゼ様……それ以上ルルには……」
「言ったでしょ。ルルちゃんも当事者よ」
──この様子だと自分の魂の由来をリリ様は知っているんだ。違う……
ルルは周りの様子を見て理解した。
──私以外みんな……エルゼ様も……アンナさんも……みんな知っている?どうして私だけ知らないの?
ルルは黙ってイダーイの説明を待った。
「結論から申し上げれば、リリーエン嬢の中にはルルーシェ・ルミエンとリリーエン・リュシリューの魂魄が混在しています」
「はい?」
「それ以上は駄目ぇ!!!」
イダーイ・ポンポン侯爵の宣告にルルは理解が追いつかず惚けた顔をし、その意味を知るリリは悲鳴のような叫び声を上げた。
リリは己が何者であっても困らない。だけどルルには知られたくなかった……
~~~~~後書きコント~~~~~
アンナ「段々と真相に迫る物語」
ルル「次回リリ様の秘密が明かされるのですねぇ」
アンナ「まさかリリ様がこれほど取り乱すとは思いませんでした」
ルル「何か私に知られてはいけない秘密なんですかぁ?」
アンナ「知らない方がいいこともあるのです」
ルル「ううう……次回が怖くなるシリアス展開」
アンナ「ですが……いけません!せっかくのシリアスシーンもポンポンで全て無駄です」
ルル「ポンポンですからね。イケオジでキザでミステリアスなのにポンポンですからね」
アンナ「作者も何気なく貴族名を探して付けたようですが……」
ルル「え?ポンポンって実名なんですか!?」
アンナ「さすがにそのままではありませんが、ポンポン〇という貴族はいます」
ルル「ポンポン〇ですかぁ」
アンナ「日本語にすればおかしくなる名前なんて探せばみつかるものです」
ルル「逆に作者の『アキラ』なんて、英語圏じゃ『殺人者』ですからねぇ」
「ご無沙汰しておりまエルゼリベーテ王妃殿下」
──キラキラしいですぅ!
美形だけあって様になっていた。その様子に『黙っていれば美人令嬢』モードで澄まし顔のルルも内心ではハイテンションだ。さすが乙女ゲーム『しろくろ』でオッサン枠を選ぶ女。
「もう!エルゼちゃんでいいって言ってるのに」
「はっはっはっはっ!そうお呼びしたいのは山々なのですが、国王陛下様に殺されてしまいますので」
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ルルの目にはオジサンに対応するキラキラフィルターでもついているのだろうか?
「これは美しいお嬢様方……」
──あわわわわ!なんて甘いお声!
男は笑顔で挨拶をしてきた。
少し大袈裟なボウ・アンド・スクレープ。
だがこの男は様になっており、とても恰好が良かった。
──イケオジです!心臓バクバクです!
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ルルの目は釘は付け。
ルルの瞳キラキラ。
──もうダメですぅ!ゴルゴジュウゾウさんにⅯ16で乙女のハートをスナイプされてしまいましたぁ!
さすがは伝説のスナイパー。
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見つけた獲物も見敵必殺!
リリの出した手の甲に傅いてキスをする伊達男。
いちいち絵になる男である。
名乗るまでは……
「私はイダーイ・ポンポンと申します」
「「ぶはっ!」」
名前を聞いたルルとアンナが噴いた。
「ポンポン?」
「いたーい?」
顔を見合わせルルとアンナが大笑い。
「ぐふっ!い、いけません!ツボに入りました」
「もう、笑っちゃいけませんよぉ。くっくっくっ……」
「貴女だって笑ってるじゃないですか」
「だって、無駄にイケオジ、ひーっひっひっひ……」
周りの皆には意味がわからない。リリとエルゼの間にあった緊張感が台無しだ。チベスナ顔の衆人環視の中で笑い転げるルルとアンナ。
リリはこの2人は放っておこうと決め、事件の確信に迫るべく話しを切り出した。
──ポンポン家と言えば侯爵家の家柄。イダーイは現当主の名前でしたね。
「イダーイ・ポンポン侯爵様であられましたか」
ポンポン侯爵だって、と後ろでルルとアンナはまだ笑い続けている。
「どうかイダーイとお呼びください。美しいレディ」
ギャハハ!
ポンポンがムダに美形!
ポンポンがムダにキザ!
笑い転げる2人にリリの心は凪いだ。もうこの2人は放置しよう。
「ではイダーイ様……」
こほんと咳払いして場の空気を取り繕うとリリは話しを開始した。
「貴方は魂魄に関する魔術言語を専門に研究していると考えてよろしいのですね?」
「ふむ……そうですね。我が国においては私がもっとも魂魄の魔術に関しては詳しいと言って差し支えないでしょう」
「魂魄置換の件は?」
「リリーエン・リュシリュー嬢とルルーシェ・ルミエン嬢の魂魄が入れ替わっているらしいとのお話は王妃殿下より伺っております」
リリは頷くとエルゼとイダーイにルルと入れ替わった状況を説明した。リリが話す内容を頷きながら聞くエルゼとイダーイ。
3人は真剣に話し合った。
ポンポンがカッコつけとか痛すぎですぅ!
やべぇポンポンいてぇ!
爆笑バックコーラスが煩かったが……
「成る程……それでリリーエン嬢は魂魄置換を疑ったのですね」
「はい。それでイダーイ様……これはやはり?」
イダーイは一度エルゼの方に顔を向けると、エルゼは黙って頷いた。
「ええ、間違いなく魂魄置換でしょう。リリーエン嬢はルミエン嬢の体で『並列魔術構文編纂』を使用できるのですから」
「「「!!!」」」
イダーイの発言にリリばかりか、後ろで笑っていたアンナとルルも息を飲んだ。『並列魔術構文編纂』については何も話していないはずなのに……
「傭兵との戦いで『並列魔術構文編纂』を使用していたのを確認しております」
「リリちゃんも気がついたいたんでしょ?貴女はずっと監視されてたの」
「……」
リリも監視のことは気がついてはいた。しかし……
──エルゼ様はどこまで?
どうやら色々なことがエルゼに筒抜けのようだ。
──まさかルルのことも?
リリはエルゼを警戒した。
「しかし凄いですね。『並列魔術構文編纂』を使えるものは世界でリリーエン嬢のみ。どうして秘密にしているのです?」
「それはリスクが大きいからです」
「リリちゃんを狙う不届な輩が増えそうだものね」
「それに魂魄置換を悪用する者も増えますか」
3人の会話を1人理解できないルルが小首を傾げた。
「リリ様の『並列魔術構文編纂』と魂魄置換がどうして関わるんですかぁ?」
「ルル駄目!」
ルルに聞かれたくない内容。
リリが一番恐れていたこと。
知ったらルルが傷つく真実。
「おや?ルルーシェ嬢はご存知ないのですか?『並列魔術構文編纂』を使用するには魂魄が2つは必要になります」
「それは前にリリ様に聞きました。2つの魂魄を内包している存在なんて他にいません。だからリリ様と私の魂魄が入れ替わった証拠だって……」
「ええ、そうですよ。ですが、その前に問題があります」
「イダーイ様、その話はそこまでで……」
「リリ様?」
リリの不審な態度にルルにも不穏な空気が伝わってきた。何か聞いてはいけないことなのではないかと……
「あら、ルルちゃんだって当事者よ?知る権利があるわ」
「エルゼ様!」
声を荒げたことのないリリが悲鳴にも似た声を上げた。ルルはいよいよ不安で心臓がドクドクと高鳴るのを感じた。
「いったいどうしてリリーエン嬢は2つの魂を持っているのでしょう?」
「あ!」
ルルはこの時になって初めて自分がそのことを失念していたことに気がついた。リリは通常ではありえない複数の魂魄の内包していることを。
何時?何処で?どうやって?
リリは魂魄を2つ内包することになったのか?
そして……
「そうだ……そう言えばリリ様の2つの魂って誰と誰の?」
「お願いですエルゼ様……それ以上ルルには……」
「言ったでしょ。ルルちゃんも当事者よ」
──この様子だと自分の魂の由来をリリ様は知っているんだ。違う……
ルルは周りの様子を見て理解した。
──私以外みんな……エルゼ様も……アンナさんも……みんな知っている?どうして私だけ知らないの?
ルルは黙ってイダーイの説明を待った。
「結論から申し上げれば、リリーエン嬢の中にはルルーシェ・ルミエンとリリーエン・リュシリューの魂魄が混在しています」
「はい?」
「それ以上は駄目ぇ!!!」
イダーイ・ポンポン侯爵の宣告にルルは理解が追いつかず惚けた顔をし、その意味を知るリリは悲鳴のような叫び声を上げた。
リリは己が何者であっても困らない。だけどルルには知られたくなかった……
~~~~~後書きコント~~~~~
アンナ「段々と真相に迫る物語」
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アンナ「まさかリリ様がこれほど取り乱すとは思いませんでした」
ルル「何か私に知られてはいけない秘密なんですかぁ?」
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ルル「ううう……次回が怖くなるシリアス展開」
アンナ「ですが……いけません!せっかくのシリアスシーンもポンポンで全て無駄です」
ルル「ポンポンですからね。イケオジでキザでミステリアスなのにポンポンですからね」
アンナ「作者も何気なく貴族名を探して付けたようですが……」
ルル「え?ポンポンって実名なんですか!?」
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