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第56話 侯爵令嬢は死闘を繰り広げる
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半数の傭兵たちを護衛として引き連れて、『伯爵』の乗る馬車は赤髪の団長たちを残して走り去ってしまった。リリも傭兵たちも押し黙っていたが、馬車が見えなくなるとリリが口を開いた。
「できれば見逃してもらえると嬉しいのですが」
「いけすかねぇ奴とは言え雇い主だ。可愛いお嬢ちゃんの頼みでも聞けん話だ」
人数が減ってリリにも少し心に余裕ができたが、まだ油断はできない。なんとか隙を突いて脱出したいと思うが赤髪の団長には隙がない。
──加えてあの少年。
金髪の少年。おそらくリリの『隠形』を見破ったのはこの少年だろう。この『隠形』は未発表のリリオリジナル魔術である。対抗手段はまだないはずだ。それをどうやって見破ったのか。
──何か特殊な能力が?
彼を残したのはリリの『隠形』対策に違いない。目眩し系の魔術は通用しない可能性がある。
──厄介です。
リリの右手には相手が『伯爵』を送り出している間に魔術で硬化した紐が握られていた。こんなこともあろうかと左腕に巻いていたものだ。
先ほどまでは赤髪の団長に隙を見せられなかったが、『伯爵』のお陰で腕から解いて魔術を行使する時間がもらえたのは重畳だった。
──切り結びながら隙を探しましょう。
リリは赤髪の団長に対して半身に紐剣を片手上段に構えた。それを見た赤髪の団長はへぇと感心する。
「様になってるじゃねぇか」
リリは剣もそれなりに学んでいる。『しろくろ』でも学園一の使い手として描かれているのだから努力を惜しまぬ今のリリの剣技は並みの相手なら余裕で対処できる。
しかし、目の前の男は並みではない。完全に特上だ。
スッと男の右腕が動く。何気ない動作だ。しかし、だからこそ読みにくい。
リリの左への袈裟斬り。それをリリは下から強引に打ち上げた。魔術による身体強化があってこその芸当である。
弾かれて赤髪の団長は苦笑いする。
「おいおい何て馬鹿力だよ。本当に吸血鬼じゃあるまいな?」
「さて……どうでしょう!」
今度はリリが軽く牽制で三度の突きを放つ。ルルがいれば「おお!無明剣です」とでも言ってはしゃぐところか。
「なんつぅ速さだよ!一呼吸で三連突きかよ!」
そう言いつつ軽く躱してくるこの男も大概だ。
──この程度では隙も作れませんか。
これほど魔術で身体能力を向上させても武術でこの男に勝てる自信がない。そうなれば、魔術で範囲攻撃を行うことになるが、これ程の手練れたちを一発で無力化できる魔術の持ち合わせがない。
──次回までにはそういう魔術をルルと開発しないと。
このまま戦闘が長期化すれば体力面でリリが不利だ。
男がまた動いた。今度は先ほどとは逆の太刀筋、逆袈裟斬り。
右下から切り上げてくる剣をリリは紐剣で受けようと刀身を右下に構えたが、男の剣が途中で止まると刀身がリリの視界から消えた。
──引いた?
赤髪の団長は素早く剣を引いたのだとリリは直ぐに理解したが……
──いえ、突きがくる!
リリは瞬時に剣を構え直し、すり足で体の位置を変化させて、男が鋭く繰り出した突きを受け流した。
「今のも躱すのかよ!」
「まじかよ!」
周りの男たちが俄かに騒ぎ出す。
「涼しい顔しやがって!」
「ホントに化け物か?」
本当はリリも一杯一杯なのだが、令嬢教育と王太子妃教育の賜物で顔に出ないだけである。
──ですが、そのお陰で相手も攻めあぐねてくれています。
最初の連撃を躱したのが赤髪の団長の警戒心を増長しているのだろう。慎重になってくれているので、あまり無理な攻めがこない。
リリは攻め込ませないように小刻みな打突を繰り出す。
とにかく手数を増やし油断ならない赤髪の団長を牽制した。
必殺ではないが、かなりの速さのある打突を赤髪の団長は躱し、弾き、素早く斬り込んでくる。
繰り出されたのは変哲もない胴薙ぎ。しかし、手練れの男の繰り出す一撃は重く鋭い。身体強化したリリを以てしても完全に受けきれず、辛うじて流した。
「ちっ!」
完璧令嬢たるリリが普段は絶対にしない舌打ち。リリはそれだけ追い詰められていた。
──受けに回っては捌ききれなくなる!
ステップを踏んだリリは、動きを変えた。突如、摺り足に切り替え、僅かに位置をずらしながら斬りこんだ。アンナの『歩法』を見よう見真似で行ったのだ。
ぶっつけ本番にしては、上出来の動き。赤髪の団長も意表をつかれれ、それでも辛うじてリリの繰り出す剣と数合打ち合う。
──これならなんとか……
リリは自分の動きに手応えを感じた。
しかし……
「ふ~ん」
リリが繰り出す紐剣を軽く何度か捌くと赤髪の団長は何やら得心がいったといった風に鼻を鳴らした。
「なるほどな。貴族令嬢だろうお前……」
そう宣う赤髪の団長を警戒してリリは少し距離を取った。
「剣技が綺麗すぎる。たまに剣をやる貴族令嬢が習う護身の剣術か……」
「何言ってんですか団長!これが令嬢の手習いレベルのわけないでしょ」
「ああ!こんな貴族の令嬢ばっかりだったら俺たち失業しちまう」
赤髪の団長の言に周りの団員たちが色めき立つ。それに対して赤髪の団長は苦笑いして頷いた。
「恐ろしいよな。貴族のママゴト剣法をここまで昇華させちまうなんて。だが……」
不敵に笑う赤髪の団長に、リリはいよいよ警戒心を最高値にまで引き上げた。
「お前、人を殺したことがないな?剣に重みがなさすぎる」
赤髪の団長はリリとの間合いはそのままに長剣をリリに向ける。
「投降しろ。悪いようにはしねぇ」
赤髪の団長のその言葉に黙ったままリリは眉を顰めた。
「恐らくは実戦経験もほとんどないんだろ?それでこれだけ戦れる。お前さんは間違いなく天才だ。だがそれだけに現時点では俺たちに勝てないことも分かってるだろ?」
リリはふぅとため息を吐いた。
「そうですね。このままでは勝てません」
「じゃあ……」
「ですから警告します。このまま逃げるか、投降してください」
「「「はあ?」」」
リリの突然の降伏勧告に赤髪の団長を含めて、周囲の傭兵たちは素っ頓狂な声を上げた。
その彼らに、リリはくすりと笑った……
リリは剣で勝てなくても困らない。だってリリは剣士ではなく侯爵令嬢だから……
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「さすがリリ様!あの団長相手に互角の戦い!手に汗をにぎりますねぇ」
アンナ「貴女も私の特訓を受ければあの程度の相手楽勝です」
ルル「え!?そのネタまだ引っ張るんですかぁ!」
アンナ「貴女も『アンナストラッシュ』を使いたいのでしょう!」
ルル「私は魔術を使いたいんですぅ!そんな怪しげな技はどうでもいいんですぅ!」
アンナ「さあ素振り2万本です!」
ルル「そっちのネタ!!」
エルゼ「なに?なに?なんか面白そうね?」
ルル「助けてエルザエモン!アンナ先生が無茶言うんですぅ!殺されますぅ!」
アンナ「大げさな……アンナストラッシュの為の修業でしょう」
ルル「それで素振り2万本なんて無茶です!」
エルゼ「あら2万本で足りるの?そんなんでアンナストラッシュ習得できるのね」
ルル「そうだった。ここは化け物の巣窟だった。そしてアンナストラッシュはまさかの実在!」
アンナ「ネタだと思ったのですか?仕方がありません一度お見せしましょう」
エルゼ「わくわく。アンナちゃんのあれが見れるのね」
ルル「わくわくって口で言う人初めてみました」
エルゼ「剣を用意しなくっちゃ」
アンナ「不要です。アンナ流殺法は刀、斧鉞、薙刀、長弓、無手の全てに対応です!」
ルル「いやそれ完全にパクッてますからぁ!」
アンナ「それではいきますよ……と思いましたが尺使いすぎました次回です!」
「できれば見逃してもらえると嬉しいのですが」
「いけすかねぇ奴とは言え雇い主だ。可愛いお嬢ちゃんの頼みでも聞けん話だ」
人数が減ってリリにも少し心に余裕ができたが、まだ油断はできない。なんとか隙を突いて脱出したいと思うが赤髪の団長には隙がない。
──加えてあの少年。
金髪の少年。おそらくリリの『隠形』を見破ったのはこの少年だろう。この『隠形』は未発表のリリオリジナル魔術である。対抗手段はまだないはずだ。それをどうやって見破ったのか。
──何か特殊な能力が?
彼を残したのはリリの『隠形』対策に違いない。目眩し系の魔術は通用しない可能性がある。
──厄介です。
リリの右手には相手が『伯爵』を送り出している間に魔術で硬化した紐が握られていた。こんなこともあろうかと左腕に巻いていたものだ。
先ほどまでは赤髪の団長に隙を見せられなかったが、『伯爵』のお陰で腕から解いて魔術を行使する時間がもらえたのは重畳だった。
──切り結びながら隙を探しましょう。
リリは赤髪の団長に対して半身に紐剣を片手上段に構えた。それを見た赤髪の団長はへぇと感心する。
「様になってるじゃねぇか」
リリは剣もそれなりに学んでいる。『しろくろ』でも学園一の使い手として描かれているのだから努力を惜しまぬ今のリリの剣技は並みの相手なら余裕で対処できる。
しかし、目の前の男は並みではない。完全に特上だ。
スッと男の右腕が動く。何気ない動作だ。しかし、だからこそ読みにくい。
リリの左への袈裟斬り。それをリリは下から強引に打ち上げた。魔術による身体強化があってこその芸当である。
弾かれて赤髪の団長は苦笑いする。
「おいおい何て馬鹿力だよ。本当に吸血鬼じゃあるまいな?」
「さて……どうでしょう!」
今度はリリが軽く牽制で三度の突きを放つ。ルルがいれば「おお!無明剣です」とでも言ってはしゃぐところか。
「なんつぅ速さだよ!一呼吸で三連突きかよ!」
そう言いつつ軽く躱してくるこの男も大概だ。
──この程度では隙も作れませんか。
これほど魔術で身体能力を向上させても武術でこの男に勝てる自信がない。そうなれば、魔術で範囲攻撃を行うことになるが、これ程の手練れたちを一発で無力化できる魔術の持ち合わせがない。
──次回までにはそういう魔術をルルと開発しないと。
このまま戦闘が長期化すれば体力面でリリが不利だ。
男がまた動いた。今度は先ほどとは逆の太刀筋、逆袈裟斬り。
右下から切り上げてくる剣をリリは紐剣で受けようと刀身を右下に構えたが、男の剣が途中で止まると刀身がリリの視界から消えた。
──引いた?
赤髪の団長は素早く剣を引いたのだとリリは直ぐに理解したが……
──いえ、突きがくる!
リリは瞬時に剣を構え直し、すり足で体の位置を変化させて、男が鋭く繰り出した突きを受け流した。
「今のも躱すのかよ!」
「まじかよ!」
周りの男たちが俄かに騒ぎ出す。
「涼しい顔しやがって!」
「ホントに化け物か?」
本当はリリも一杯一杯なのだが、令嬢教育と王太子妃教育の賜物で顔に出ないだけである。
──ですが、そのお陰で相手も攻めあぐねてくれています。
最初の連撃を躱したのが赤髪の団長の警戒心を増長しているのだろう。慎重になってくれているので、あまり無理な攻めがこない。
リリは攻め込ませないように小刻みな打突を繰り出す。
とにかく手数を増やし油断ならない赤髪の団長を牽制した。
必殺ではないが、かなりの速さのある打突を赤髪の団長は躱し、弾き、素早く斬り込んでくる。
繰り出されたのは変哲もない胴薙ぎ。しかし、手練れの男の繰り出す一撃は重く鋭い。身体強化したリリを以てしても完全に受けきれず、辛うじて流した。
「ちっ!」
完璧令嬢たるリリが普段は絶対にしない舌打ち。リリはそれだけ追い詰められていた。
──受けに回っては捌ききれなくなる!
ステップを踏んだリリは、動きを変えた。突如、摺り足に切り替え、僅かに位置をずらしながら斬りこんだ。アンナの『歩法』を見よう見真似で行ったのだ。
ぶっつけ本番にしては、上出来の動き。赤髪の団長も意表をつかれれ、それでも辛うじてリリの繰り出す剣と数合打ち合う。
──これならなんとか……
リリは自分の動きに手応えを感じた。
しかし……
「ふ~ん」
リリが繰り出す紐剣を軽く何度か捌くと赤髪の団長は何やら得心がいったといった風に鼻を鳴らした。
「なるほどな。貴族令嬢だろうお前……」
そう宣う赤髪の団長を警戒してリリは少し距離を取った。
「剣技が綺麗すぎる。たまに剣をやる貴族令嬢が習う護身の剣術か……」
「何言ってんですか団長!これが令嬢の手習いレベルのわけないでしょ」
「ああ!こんな貴族の令嬢ばっかりだったら俺たち失業しちまう」
赤髪の団長の言に周りの団員たちが色めき立つ。それに対して赤髪の団長は苦笑いして頷いた。
「恐ろしいよな。貴族のママゴト剣法をここまで昇華させちまうなんて。だが……」
不敵に笑う赤髪の団長に、リリはいよいよ警戒心を最高値にまで引き上げた。
「お前、人を殺したことがないな?剣に重みがなさすぎる」
赤髪の団長はリリとの間合いはそのままに長剣をリリに向ける。
「投降しろ。悪いようにはしねぇ」
赤髪の団長のその言葉に黙ったままリリは眉を顰めた。
「恐らくは実戦経験もほとんどないんだろ?それでこれだけ戦れる。お前さんは間違いなく天才だ。だがそれだけに現時点では俺たちに勝てないことも分かってるだろ?」
リリはふぅとため息を吐いた。
「そうですね。このままでは勝てません」
「じゃあ……」
「ですから警告します。このまま逃げるか、投降してください」
「「「はあ?」」」
リリの突然の降伏勧告に赤髪の団長を含めて、周囲の傭兵たちは素っ頓狂な声を上げた。
その彼らに、リリはくすりと笑った……
リリは剣で勝てなくても困らない。だってリリは剣士ではなく侯爵令嬢だから……
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「さすがリリ様!あの団長相手に互角の戦い!手に汗をにぎりますねぇ」
アンナ「貴女も私の特訓を受ければあの程度の相手楽勝です」
ルル「え!?そのネタまだ引っ張るんですかぁ!」
アンナ「貴女も『アンナストラッシュ』を使いたいのでしょう!」
ルル「私は魔術を使いたいんですぅ!そんな怪しげな技はどうでもいいんですぅ!」
アンナ「さあ素振り2万本です!」
ルル「そっちのネタ!!」
エルゼ「なに?なに?なんか面白そうね?」
ルル「助けてエルザエモン!アンナ先生が無茶言うんですぅ!殺されますぅ!」
アンナ「大げさな……アンナストラッシュの為の修業でしょう」
ルル「それで素振り2万本なんて無茶です!」
エルゼ「あら2万本で足りるの?そんなんでアンナストラッシュ習得できるのね」
ルル「そうだった。ここは化け物の巣窟だった。そしてアンナストラッシュはまさかの実在!」
アンナ「ネタだと思ったのですか?仕方がありません一度お見せしましょう」
エルゼ「わくわく。アンナちゃんのあれが見れるのね」
ルル「わくわくって口で言う人初めてみました」
エルゼ「剣を用意しなくっちゃ」
アンナ「不要です。アンナ流殺法は刀、斧鉞、薙刀、長弓、無手の全てに対応です!」
ルル「いやそれ完全にパクッてますからぁ!」
アンナ「それではいきますよ……と思いましたが尺使いすぎました次回です!」
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