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第55話 侯爵令嬢は激闘を開始する
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「それにしてもリュシリューの小娘が王太子妃候補とは」
「ええ、ルミエンの小娘を上手く使えれば王太子妃も操り人形とすることも可能かもしれません」
あとは取らぬ狸のどうでもよい会話が続くだけ。リリは壁から離れると『隠形』を発動して勝手口から屋敷を出て表へ回る。覆面伯爵の馬車と数人の護衛の姿が見える。
──おそらくアンナは『伯爵』の正体を知っているのでしょうね。おそらくエルゼ様も……
アンナは確信犯だ。リリはそう推測している。そして、エルゼも初対面のルルへの対応などを見るに、今回の事件を既に把握している可能性が高い。
だからリリが何もしなくてもアンナやエルゼが良いように処理してしまうのだろう。だが、それはリリの意に染まない。
自分で知っておかなければいけないとリリは思う。
リリに関わる案件でリリの知らないところで勝手に人が消える。リリが目を背ければ、リリ自身のためにリリの見えないところで人の生死が決定される。
知らなかったで済ますのは絶対に許容できない。それに自分に関与することである。生殺与奪の選択は己で握っておきたい。自分自身の手を汚すことは貴族としての義務であり矜持だとリリは考えている。
──そのためにも『伯爵』の正体を探っておかなければ。
そうしなければアンナやエルゼに主導権を握られてしまう。リリは『伯爵』を尾行することにした。
──『隠形』で相手はこちらを認識できないのですから大胆にいきましょう。
リリはそのまま表玄関の前に停留している馬車まで護衛たちの間を歩いて抜けた。
リリが馬車の後部荷物置きにでも乗り込もうかと算段している時に玄関の扉が開き、『伯爵』とベルクルド、そして紅蓮の髪の護衛が出てきた。
「それでは『伯爵』様、何か分かりましたらご連絡いたします」
「うむ。くれぐれも相手に気取られぬようにな」
「それはもう……」
「戦力はこちらで集めておく」
──もうとっくに気取られているのですが……
この2人はアンナやエルゼからすれば、ただの道化に過ぎない。
ベルクルドに見送られて『伯爵』が馬車に乗車しようとした時、先ほど窓から覗いていた折に目が合った気がした幼い金髪の少年が『伯爵』についていた紅蓮の髪の護衛の傍まで寄って何やら耳打ちした。
その様子にリリは悪い予感に胸騒ぎがした。少年と赤髪の護衛は一瞬リリの方を見た。
──まさか!
無精髭の男はすらりと長剣を抜くと、リリの方へ間合いを詰めてきた。その迷いのない鋭い動きにリリは自分の存在が露呈したことを確信した。
──まずい!
リリは咄嗟に『隠形』を解除して反応と速度特化で身体強化の魔術を素早く発動した。
リリの姿を視認した男は更に速度を上げ、まさに電光石火の如き動きでリリを必殺の間合いに収め、長剣を振り下ろした。
リリはいっさい乱れなく自身に真っ直ぐ振り下ろされた剣を半身になって躱すが、横をすり抜けた剣身から生まれた剣風に髪や服が煽られた。
かろうじて躱したが、リリは油断せず素早く後ろへ飛び退った。と、先ほどまでリリのいた位置を男の長剣が横に薙ぎ払っていた。そのまま突っ立っていたら上半身と下半身が永遠にお別れするところだった。
完璧に躱したと思ったが、リリが先ほどまでいた位置で黒い髪が2、3条はらりと宙を舞って闇に溶けた。
ルルが見ていれば「おお!燕返し」とでも言ってはしゃいでいたところだろう。なんとも速く鋭い切り返しだろう。
だが、その剣技の妙を披露した男の方がリリを見て驚嘆した。
「おいおい……こんなちっちゃな嬢ちゃんが、俺の一撃を躱すのかよ」
──危ないところでした。エルゼ様との組み手を経験していなければ今ので死んでいました。
想像以上の使い手だ。今のを躱せたのは奇跡に等しい。この男は剣技だけならエルゼに匹敵するかもしれないとリリは思った。
「切り返しまで躱されたんだから二撃でしょ」
金髪の少年が冷めた声で凄腕の男を茶化す。
「うるせえ!今のは連撃だから一撃でいいんだよ」
「負け惜しみ」
「団長の俺に随分な言い草だなレミー」
こんなふざけたやり取りをしながらも、いつでも剣戟を放てる間合いを取るあたり油断がならない。正直なところリリは武術でこの男には勝つことはできないと悟った。
「お前らは迂闊に手ぇ出すなよ」
どうやら団長らしい赤髪の手練れは周りの配下らしき護衛たちに指示を出す。馬車の周囲を囲っていた男たちの一部が既にリリを一定の距離を保って囲んでいた。
「見た目に騙されんなよ。可愛いナリしてかなりヤベェぞ」
「わかってまさぁ」
「今のを躱せるやつぁ団内でもいませんぜ」
だいぶん警戒されたようだ。リリを逃がさないように囲みながらも迂闊に飛び込んでこない。
赤髪の団長のみがジリジリと間合いを詰めてくる。
──向こうは長剣を持つ手練れ。こちらは素手のか弱い少女。
加えてリリは現在ルルの体である。日常生活はともかく戦闘での動きは本来の体のようにはいかない。分が悪いなんてものではない。
──まあ勝つことはできますが……
魔術を使えば必勝だ。リリは一対多数の状況なら何の気兼ねも無く範囲魔術を使用できる。なんならルルから教わった氷の魔術を応用すればこの一帯を極寒地獄にも灼熱地獄にも変えられる。
ただ、相手は手練れ揃い。実力差があればダマルタンの時のように手加減も可能だ。しかし、この連中では迂闊な魔術の行使は反撃をくらいかねない。つまりは……
──文字通り必殺の魔術……殺す以外の選択肢はありません。
相手は戦闘のプロだ。人を殺すのに躊躇はない。逆にリリはエルゼに鍛えられたといっても貴族令嬢だ。本格的な戦闘経験は皆無。手加減などの高等なことを実戦で行うなど土台無理である。
リリは死ぬわけにはいかない。この体はルルのものだし、リリ自身にも責任ある立場がある。万が一もあってはならないのだ。
──殺す覚悟が必要でしょうか……
実戦が初めてのリリは人を殺した経験は当然ない。
──殺す……どうしても?
リリの背中を嫌な汗が流れる。かなり緊張しているのが自分でもよく分かる。人殺し……その未知の領域にリリは恐怖した。
普段は飄々としていても、泰然自若とした様相でも、黒鋼の精神力などと周囲から思われていても、黒鋼に見せかけたメッキの仮面の下には強がっているだけの16歳の少女の素顔が隠れているだけ。
──なんとか殺さず退散できませんか?
リリはできうる限りの身体強化を施しながら、この場をどう切り抜けるか思案した。
心拍数が上昇する。呼吸が無意識に速くなる。手が汗でベトベトだ。
リリは生唾を飲み込んだ。と、いきなり前触れもなく赤髪の団長が刺突を繰り出した。辛うじて体を捻って躱し、同時に『紅蓮の火球』を数発発生させて赤髪の団長に放ちながら間合いを取る。
「ちっ!」
牽制のための火球だ。殆どノーモーションで放てるが威力もない。しかし、人間は本能的に火を恐れるものだ。さすがに赤髪の団長も警戒して連撃を放てない。
「ホントに何なんだこの嬢ちゃんは」
「それはこちらのセリフです」
今の刺突もやばかった。予備動作も少なく、リリでは事前察知ができなかったのだ。緊張で体もうまく動いていない。魔術で動体視力と反応速度を上げていなければ到底躱せなかった。
「何をやっている。さっさと始末せんか」
痺れを切らせた『伯爵』の叱責が飛ぶ。リリは状況判断ができないバカ上司が現場を引っ掻き回してくれることを期待した。
「この娘はただモンじゃありませんぜ旦那」
「ただの小娘だろう?」
イライラする『伯爵』に赤髪の団長は溜め息を吐きたそうだ。
「見て分かりませんか?姿を消す聞いたこともない能力に俺の連撃を躱す身体能力。しかも魔術の展開速度が速すぎる。普通の人間じゃありませんって」
「ふん!黒髪に赤い瞳。伝説の魔族『吸血鬼』とでも言うつもりか?」
「そこまで言いませんが……」
「もういい!私は先に帰るから始末してから戻ってこい」
「護衛は?」
「半数もいればいいだろう」
赤髪の団長は舌打ちしそうになりながらも『伯爵の』馬車に護衛として半数を割いた。
「さっさと始末して戻ってこい」
下の者の苦労は露知らず、『伯爵』を乗せた馬車はリリたちを残して動き出した……
リリは剣術戦もこなせます。だけどできれば見逃してもらえないか思案中……
~~~~~後書きコント~~~~~
エルゼ「この赤髪の男、なかなか使えそうね」
アンナ「ふむ……悪くはありませんね」
エルゼ「ちょっと遊べないかしら?」
アンナ「その言い方……陛下がまた血の涙を流しますよ」
エルザ「あらいいじゃない。ちょっと活きの良い若い漢と組んず解れつしたいだけよ」
アンナ「ホントに陛下が心臓麻痺おこしますよ」
エルゼ「もう!あの人とはちゃんと毎夜相手をしてあげてるわよ」
アンナ「生々しい話はおやめください」
エルゼ「アンナちゃんのいけず!」
アンナ「陛下のお相手だけで満足してください」
エルゼ「ちょっとマンネリなのよねぇ。刺激が欲しいのよ!」
ルル「……なんだかイケない火遊びをする奥様みたいなセリフですぅ」
「ええ、ルミエンの小娘を上手く使えれば王太子妃も操り人形とすることも可能かもしれません」
あとは取らぬ狸のどうでもよい会話が続くだけ。リリは壁から離れると『隠形』を発動して勝手口から屋敷を出て表へ回る。覆面伯爵の馬車と数人の護衛の姿が見える。
──おそらくアンナは『伯爵』の正体を知っているのでしょうね。おそらくエルゼ様も……
アンナは確信犯だ。リリはそう推測している。そして、エルゼも初対面のルルへの対応などを見るに、今回の事件を既に把握している可能性が高い。
だからリリが何もしなくてもアンナやエルゼが良いように処理してしまうのだろう。だが、それはリリの意に染まない。
自分で知っておかなければいけないとリリは思う。
リリに関わる案件でリリの知らないところで勝手に人が消える。リリが目を背ければ、リリ自身のためにリリの見えないところで人の生死が決定される。
知らなかったで済ますのは絶対に許容できない。それに自分に関与することである。生殺与奪の選択は己で握っておきたい。自分自身の手を汚すことは貴族としての義務であり矜持だとリリは考えている。
──そのためにも『伯爵』の正体を探っておかなければ。
そうしなければアンナやエルゼに主導権を握られてしまう。リリは『伯爵』を尾行することにした。
──『隠形』で相手はこちらを認識できないのですから大胆にいきましょう。
リリはそのまま表玄関の前に停留している馬車まで護衛たちの間を歩いて抜けた。
リリが馬車の後部荷物置きにでも乗り込もうかと算段している時に玄関の扉が開き、『伯爵』とベルクルド、そして紅蓮の髪の護衛が出てきた。
「それでは『伯爵』様、何か分かりましたらご連絡いたします」
「うむ。くれぐれも相手に気取られぬようにな」
「それはもう……」
「戦力はこちらで集めておく」
──もうとっくに気取られているのですが……
この2人はアンナやエルゼからすれば、ただの道化に過ぎない。
ベルクルドに見送られて『伯爵』が馬車に乗車しようとした時、先ほど窓から覗いていた折に目が合った気がした幼い金髪の少年が『伯爵』についていた紅蓮の髪の護衛の傍まで寄って何やら耳打ちした。
その様子にリリは悪い予感に胸騒ぎがした。少年と赤髪の護衛は一瞬リリの方を見た。
──まさか!
無精髭の男はすらりと長剣を抜くと、リリの方へ間合いを詰めてきた。その迷いのない鋭い動きにリリは自分の存在が露呈したことを確信した。
──まずい!
リリは咄嗟に『隠形』を解除して反応と速度特化で身体強化の魔術を素早く発動した。
リリの姿を視認した男は更に速度を上げ、まさに電光石火の如き動きでリリを必殺の間合いに収め、長剣を振り下ろした。
リリはいっさい乱れなく自身に真っ直ぐ振り下ろされた剣を半身になって躱すが、横をすり抜けた剣身から生まれた剣風に髪や服が煽られた。
かろうじて躱したが、リリは油断せず素早く後ろへ飛び退った。と、先ほどまでリリのいた位置を男の長剣が横に薙ぎ払っていた。そのまま突っ立っていたら上半身と下半身が永遠にお別れするところだった。
完璧に躱したと思ったが、リリが先ほどまでいた位置で黒い髪が2、3条はらりと宙を舞って闇に溶けた。
ルルが見ていれば「おお!燕返し」とでも言ってはしゃいでいたところだろう。なんとも速く鋭い切り返しだろう。
だが、その剣技の妙を披露した男の方がリリを見て驚嘆した。
「おいおい……こんなちっちゃな嬢ちゃんが、俺の一撃を躱すのかよ」
──危ないところでした。エルゼ様との組み手を経験していなければ今ので死んでいました。
想像以上の使い手だ。今のを躱せたのは奇跡に等しい。この男は剣技だけならエルゼに匹敵するかもしれないとリリは思った。
「切り返しまで躱されたんだから二撃でしょ」
金髪の少年が冷めた声で凄腕の男を茶化す。
「うるせえ!今のは連撃だから一撃でいいんだよ」
「負け惜しみ」
「団長の俺に随分な言い草だなレミー」
こんなふざけたやり取りをしながらも、いつでも剣戟を放てる間合いを取るあたり油断がならない。正直なところリリは武術でこの男には勝つことはできないと悟った。
「お前らは迂闊に手ぇ出すなよ」
どうやら団長らしい赤髪の手練れは周りの配下らしき護衛たちに指示を出す。馬車の周囲を囲っていた男たちの一部が既にリリを一定の距離を保って囲んでいた。
「見た目に騙されんなよ。可愛いナリしてかなりヤベェぞ」
「わかってまさぁ」
「今のを躱せるやつぁ団内でもいませんぜ」
だいぶん警戒されたようだ。リリを逃がさないように囲みながらも迂闊に飛び込んでこない。
赤髪の団長のみがジリジリと間合いを詰めてくる。
──向こうは長剣を持つ手練れ。こちらは素手のか弱い少女。
加えてリリは現在ルルの体である。日常生活はともかく戦闘での動きは本来の体のようにはいかない。分が悪いなんてものではない。
──まあ勝つことはできますが……
魔術を使えば必勝だ。リリは一対多数の状況なら何の気兼ねも無く範囲魔術を使用できる。なんならルルから教わった氷の魔術を応用すればこの一帯を極寒地獄にも灼熱地獄にも変えられる。
ただ、相手は手練れ揃い。実力差があればダマルタンの時のように手加減も可能だ。しかし、この連中では迂闊な魔術の行使は反撃をくらいかねない。つまりは……
──文字通り必殺の魔術……殺す以外の選択肢はありません。
相手は戦闘のプロだ。人を殺すのに躊躇はない。逆にリリはエルゼに鍛えられたといっても貴族令嬢だ。本格的な戦闘経験は皆無。手加減などの高等なことを実戦で行うなど土台無理である。
リリは死ぬわけにはいかない。この体はルルのものだし、リリ自身にも責任ある立場がある。万が一もあってはならないのだ。
──殺す覚悟が必要でしょうか……
実戦が初めてのリリは人を殺した経験は当然ない。
──殺す……どうしても?
リリの背中を嫌な汗が流れる。かなり緊張しているのが自分でもよく分かる。人殺し……その未知の領域にリリは恐怖した。
普段は飄々としていても、泰然自若とした様相でも、黒鋼の精神力などと周囲から思われていても、黒鋼に見せかけたメッキの仮面の下には強がっているだけの16歳の少女の素顔が隠れているだけ。
──なんとか殺さず退散できませんか?
リリはできうる限りの身体強化を施しながら、この場をどう切り抜けるか思案した。
心拍数が上昇する。呼吸が無意識に速くなる。手が汗でベトベトだ。
リリは生唾を飲み込んだ。と、いきなり前触れもなく赤髪の団長が刺突を繰り出した。辛うじて体を捻って躱し、同時に『紅蓮の火球』を数発発生させて赤髪の団長に放ちながら間合いを取る。
「ちっ!」
牽制のための火球だ。殆どノーモーションで放てるが威力もない。しかし、人間は本能的に火を恐れるものだ。さすがに赤髪の団長も警戒して連撃を放てない。
「ホントに何なんだこの嬢ちゃんは」
「それはこちらのセリフです」
今の刺突もやばかった。予備動作も少なく、リリでは事前察知ができなかったのだ。緊張で体もうまく動いていない。魔術で動体視力と反応速度を上げていなければ到底躱せなかった。
「何をやっている。さっさと始末せんか」
痺れを切らせた『伯爵』の叱責が飛ぶ。リリは状況判断ができないバカ上司が現場を引っ掻き回してくれることを期待した。
「この娘はただモンじゃありませんぜ旦那」
「ただの小娘だろう?」
イライラする『伯爵』に赤髪の団長は溜め息を吐きたそうだ。
「見て分かりませんか?姿を消す聞いたこともない能力に俺の連撃を躱す身体能力。しかも魔術の展開速度が速すぎる。普通の人間じゃありませんって」
「ふん!黒髪に赤い瞳。伝説の魔族『吸血鬼』とでも言うつもりか?」
「そこまで言いませんが……」
「もういい!私は先に帰るから始末してから戻ってこい」
「護衛は?」
「半数もいればいいだろう」
赤髪の団長は舌打ちしそうになりながらも『伯爵の』馬車に護衛として半数を割いた。
「さっさと始末して戻ってこい」
下の者の苦労は露知らず、『伯爵』を乗せた馬車はリリたちを残して動き出した……
リリは剣術戦もこなせます。だけどできれば見逃してもらえないか思案中……
~~~~~後書きコント~~~~~
エルゼ「この赤髪の男、なかなか使えそうね」
アンナ「ふむ……悪くはありませんね」
エルゼ「ちょっと遊べないかしら?」
アンナ「その言い方……陛下がまた血の涙を流しますよ」
エルザ「あらいいじゃない。ちょっと活きの良い若い漢と組んず解れつしたいだけよ」
アンナ「ホントに陛下が心臓麻痺おこしますよ」
エルゼ「もう!あの人とはちゃんと毎夜相手をしてあげてるわよ」
アンナ「生々しい話はおやめください」
エルゼ「アンナちゃんのいけず!」
アンナ「陛下のお相手だけで満足してください」
エルゼ「ちょっとマンネリなのよねぇ。刺激が欲しいのよ!」
ルル「……なんだかイケない火遊びをする奥様みたいなセリフですぅ」
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