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第47話 伯爵令嬢は全てを受け入れる

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 リリは悠然とトゥルーズ伯爵令嬢に対峙する。

──存外、人の抱える闇なんて笑い飛ばせる程度の小さなもの。

 自分にとって為す術が無いと思えるものも、他人から見れば他愛のないものであることは多々ある。しかし、本人がどうしようもないという思考に囚われると底なし沼にはまったように身動きがとれなくなるものだ。

──だから彼女に必要なのは……

 リリはいつものように微笑む。

「随分と余裕でいらっしゃること!その余裕の表情をすぐ泣き顔に変えて差し上げて差し上げます。貴女たち!」

 トゥルーズ伯爵令嬢は取り巻きたちを振り返り呼び掛けた。

「こちらの魔術を相殺して魔力切れを狙う……ダマルタン様の時は上手いことしたようですが……こちらは4人!」

 トゥルーズ伯爵令嬢の視線を受けて、取り巻きの子爵令嬢たちが魔術構文を発生させると、両手に収まるサイズの水球を生み出した。

「先ほどは水球を凍結させて止めましたが、これならいかがかしら?」

 子爵令嬢たちに近づくと、トゥルーズ伯爵令嬢は2人の水球に魔術を行使した。次第に2人の水球が泡立ち湯気が立ち登る。熱湯に変えたようだ。

「あのぉ。さすがにそれはまずいのでは?火傷してしまいます」

 取り巻きの男爵令嬢は困惑を隠せない。

「こんなことをするなんて聞いていません」
「男爵令嬢のくせに口答え?」
「貴女は黙って従いなさい」

 どうやら本当に数合わせに連れて来られたらしい男爵令嬢の彼女は、上位貴族からの強い物言いに怯えた。

「で、でも……こんなの大問題に……」
「構いませんよ」
「え?」
「今からここで行われるのは、全てお遊戯ですから」

 リリは余裕のある微笑みを崩さず、男爵令嬢に優しく告げた。

「これからすること全て不問です。全員かかってきなさい」
「戯れ言を!」

 子爵令嬢たちが水球を放とうとした刹那にリリの魔術が発動した。

 ムペンバ効果。

 それは高エネルギー状態を相変化させるために、必ずしも熱量を奪う必要がないことを示した現象。だからお湯であろうと関係ない。既にクラスター構造は壊れている。リリは水分子の結合を促進するだけでよいのだ。

「そんな……そんな……」

 令嬢たちは茫然とした。先ほどまで沸騰していた水球が一瞬で凍結して、子爵令嬢たちの両手の上にストンと落ちてきたのだ。だが、リリの細工はまだ終わっていない。

「「きゃぁ!」」

 突然、2人の持つ氷の球体から水蒸気が噴き出す。しかしそれはすぐに止まり、水蒸気の収まった球体の表面から、氷の結晶が咲いていた。

 氷の花束だ。

 フロストフラワー現象からヒントを得た氷の造形。
 氷の球体内部はお湯のままにして表面だけ凍結させ、1部に噴き出し孔を作ったのだ。それを氷の結晶構造に結合させた。

「「ま、まあ……」」

 2人は今まで貰ったこともない、単色だけれどもキラキラと輝くクリスタルの様な素敵なブーケに、頬を朱に染め言葉を失った。もう2人の戦意は無くなっていた。だって、このブーケを落として壊すのは勿体ないから。

 そして、トゥルーズ伯爵令嬢は圧倒的な力の差とその見事な魔術に、怒らせていた肩から力が抜け、膝から崩れるように地面に座りこんだ。

「まだまだ行きますよ!」

 リリはトゥルーズ伯爵令嬢をもう相手にはしていなかった。観客たちを氷の饗宴で沸かせ、あたり一面に氷の花を咲かせて感嘆させる。その後も続けざまに氷の魔術を行使して、生徒たちの心を奪っていった。

 トゥルーズ伯爵令嬢は膝を突いたまま、リリの作る氷のイルミネーションを黙って眺めていた。その彼女の氷の結晶が舞い落ちる。トゥルーズ伯爵令嬢は空を見上げると六華たちがキラキラと瞬きながら舞っていた。

「綺麗……」

 自分のやっていることは何だろう?
 自分のやってきたことは何だったのだろう?
 トゥルーズ伯爵令嬢の目から自然と涙が零れ落ちた。

「本当に綺麗ですわね」
「コラーディン様」

 トゥルーズ伯爵令嬢が隣を見上げれば、いつの間にかマリーが側に立って、同じように見上げていた。

「笑いにいらしたの?」
「笑う?私が?何故ですの?」
「だって、大見得を切ってこの様ですから」

 マリーは見上げていた顔をトゥルーズ伯爵令嬢に向ける。その顔はとても不思議そうだった。そこには相手を蔑む感情は微塵も見て取れない。

「貴女たちを退けたのはルルであって私は後ろで眺めていただけですわ。そんな私がどうしてトゥルーズ様を笑えますの?」

 マリーは制服が汚れるのも厭わず膝を地に着けトゥルーズ伯爵令嬢と視線を合わせた。

「トゥルーズ様は私などよりも魔術の才能がおありになられますわ」
「コラーディン様……」

 マリーはトゥルーズ伯爵令嬢の両手を自分の手で優しく包む。

「これだけ魔術を使えるのは、随分と努力をなされたのでしょう?」
「私……私は……」

 トゥルーズ伯爵令嬢の瞳から次々と大きな涙が溢れてきた。今まで誰にも話せなかった。誰にも理解されなかった。

「貴女はきっと魔術が好きなのですわね。だけど貴族女性だからと学ばせてもらえなかった……」

 魔術は戦いのためか、生活魔術の様に社会の発展のために学ぶ。そのため、貴族令嬢が魔術を学ぶことを忌避する者たちも少なくない。

 トゥルーズ伯爵令嬢は魔術の才能がありながら、家では魔術を学ぶことを禁じられていた。だから、こっそり独学で魔術言語を習得したのだ。誰からも教えを乞えず、それでも1人頑張れたのは魔術が好きだったからだ。

 しかし、希望を胸にシュトレイン学園の門を潜ってみれば伯爵令嬢としては落ちこぼれのクラス。無理もない。他の伯爵子女は家庭教師をつけて学んできているのだ。多少の才能があっても独学のトゥルーズ伯爵令嬢には太刀打ちできるはずもない。

 この時点ならまだトゥルーズ伯爵令嬢は持ち堪えていた。しかし……

 大事な講義は他のボンクラ子息どもに邪魔され、同じ条件であるはずのカーラやサラの様な優秀な子息令嬢には力が及ばなかった。どうしようもない現実に打ちのめされ、どろどろと心の奥底で汚泥のように溜まる悔しさ。この暗い感情の持っていき場がどこにもなかった。

 そんな中、クラスの問題児と思われたルルーシェ・ルミエンに『実論』の講義中にその実力の違いを見せつけられたのだ。

 分かっていた。ルルーシェ・ルミエンに八つ当たりしても意味がないことくらい。しかし、憎しみで歪んだ自分の心を自分で制御することができなかった。そして、同じ伯爵令嬢でありながら、彼女と交友を結んだマリーを許せなくなった。

「ねえトゥルーズ様。魔術は戦いや生活を豊かにしてくれますわね」
「はい……」

 だからこそトゥルーズ伯爵令嬢は魔術を勉強させてもらえなかった。貴族令嬢は戦に赴くこともなく、魔術の研究者になることもない。だから学ぶ必要はないと……

「でも、それだけでは勿体ないですわ」
「え?」
「見て下さいまし」

 マリーがリリの作る氷の世界に目を向けると、促されたトゥルーズ伯爵令嬢も視線を同じくする。2人はただ静かに鑑賞した。

「この光景は本当に素敵ですわ」
「ええ……本当に綺麗……」
「それではいけませんの?」
「はい?」
「ただ綺麗な、ただ美しい、ただ感動できる、そんな魔術には価値がありませんの?」
「……」
「戦う必要も、研究する必要もなく、ただ綺麗なものを見せるためだけに、魔術を学んでもいいと私は思いますわ」
「コラーディン様……」
「マリアヴェルですわ」

 マリーはにっこりと笑ってトゥルーズ伯爵令嬢の右手を取って立たせた。

「私のことはマリアヴェルと」
「では私のことはシェラザレーナ……いえ、シェラとお呼びください」

 マリーは頷くとシェラの両手をマリーは自分の両手で包み込むように握る。

「シェラ様は魔術がお好きなのですわよね?」
「そ、それは……はい……私……魔術が好き……」

 シェラはコクンと頷いた。
 それに対してマリーも頷き返す。

「ではこれから一緒に魔術を勉強いたしましょう」
「で、ですが私はマリアヴェル様たちにひどいことを……」

 優しい目を向けるマリーを見返すシェラの涙で潤んだ目には狼狽が見て取れた。

「私たちは同じクラスの仲間ですわ」
「マリア……ヴェル……様」
「私はルルたちと勉強会を開きますの。同じクラスの仲間として、シェラ様にも入っていただきたいですわ」

 マリーは満面の笑みでよろしいですわね?と促すとシェラは堪えきれず嗚咽を漏らしながら涙をボロボロと流し始めた。

「はい………はい………」

 コクコクと小さく頷くシェラの小さな肩をそっと抱き寄せ、マリーは彼女の頭を優しく撫でた。


 マリーは決して見捨てません。みんな大切な友達だから……



~~~~~後書きコント~~~~~


リリ「……」
アンナ「如何なさいましたか?」
リリ「あのねアンナ。私がこの物語の主役なのよね?」
アンナ「はい、間違いなく神をも凌ぐ絶世の美少女たるリリ様が主役です」
リリ「そう……だけど最近思うのよ……私……影が薄くないかしら?」
アンナ&ルル「……」
リリ「なんで黙るの2人とも……やっぱり2人もそう思っていたのね!」
ルル「そんなことありませんよぉ。リリ様の登場シーンが一番多いじゃないですかぁ」
アンナ「その通りでございます。圧倒的存在感のリリ様に限って影が薄いなど」
リリ「2人の言うように、私は物語の露出は多いのよね。でもね……」
アンナ&ルル「?」
リリ「アンナが登場すると、その回では私ほとんど活躍していないし、ルルに至っては閑話で本筋を抑えて初の長文、さらには閑話が6話ぶち抜きという常識破り……そして2人の後書きコントって文字数が増えてきてない?」
アンナ「で、ですが、今回のリリ様は、氷の魔術で大活躍されたではありませんか」
ルル「そぉですよぉ。リリ様すっごく素敵でしたぁ!」
リリ「でもあの魔術はルルがいないと作れなかったし、最終的に美味しいところはマリーが持っていったのよね」
アンナ&ルル「……」
リリ「ねぇどういうこと、ねぇどういうこと?なんで2人とも目を逸らすの?」
アンナ&ルル「……」
リリ「やっぱり私は影が薄いのね!主役降板間近とか!?」
アンナ&ルル「(リリ様……憐れ)」
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