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第29話 侯爵令嬢は男爵令嬢と戯れる with 暴走侍女
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「もう少し詳しく知りたいわ」
リリは自分の秘密に少しずつ近づいているのを感じた。
「おそらく王妃様のおっしゃっていた伝手はこの魔力と魂の関係性を研究をしている者かと。その者に尋ねられたら宜しいのでは?」
「そうね……今、考えても何もできないわね」
リリは少し残念な気持ちもあったが、どのみち今はこの件に関して推測を広げることしかできない。と、はやる気持ちを抑えた。ここであれこれ考えても結論は出まい。
だから、
「状況はおそらく魂魄置換。現状ではこれに関して何もできない以上は、この件に関してはエルゼ様の連絡が来るまで保留としましょう」
今やるべきことを考えよう。と、気持ちを切り替えた。
「そうなれば私とルルは当面このままの状態ね。今後どうするかを早急に決めないと」
リリの言葉にルルは不安そうに胸の前で両手を握った。
「私、このままじゃ不安です!リリ様の真似なんてできません!!」
「心配無用!ポンコツに女神の如きリリ様と同じ振る舞いなど期待しておりません」
「アンナさん私にばかり当たりが強くないですかぁ!?」
「私はリリ様以外にはこんなものです」
「鬼、鬼畜、悪魔!」
「ふふふ」
「「笑わないでください!!」」
息の合っている2人のやり取りにリリは少し安堵した。
傍から見れば突き放したようなアンナの態度もルルの不安を和らげるための思いやりであることはリリには分かっている。
──ルルはアンナに任せれば安心ね。だけれども……
大丈夫だと思うが、一方でリリの胸中に一抹の寂しさがよぎった。
リリとアンナの間には信頼関係があるが、それは主従関係の上でのことだ。今のアンナとルルのように気安い友人同士みたいなものはない。その間柄をリリは眩しくも、羨ましくも感じる。
──感傷に浸っていても仕方がないですね。
自分の気持ちにそっと蓋をしてリリはルルに優しい笑顔を向けた。
「ルル、大丈夫よ。ちゃんとアンナが守ってくれるわ」
「ホントーですかぁ?」
リリの言葉にアンナに疑惑の視線を送るルル。
当のアンナは涼しげな顔で我関せずだ。自分のことなのに……
「ええ。だって今のルルは私だから。絶対守ってくれるわ」
リリはアンナを見てにっこりと笑顔を送った。
「アンナは変態なの。私の容姿のみを溺愛しているだけだから中身は問わないわ!」
「はい私は変態です!リリ様の超絶美貌のみ溺愛していますのでリリ様の美体が損なわなければ中身はどうでもいいのです」
主人の辛辣な評価もアンナにはご褒美だ。
内容にも関わらず誇らしげな顔でカミングアウトするアンナ。
「変態は認めるんですね……」
その発言の内容とドヤ顔にルルはドン引きだ。
「だけどアンナさん、人は外見だけではありません!優しさや思いやりといった心も大切だと思います!」
「はっ!優しさ?思いやり?」
小馬鹿にしたように鼻で笑うアンナ。とんでもない侍女である。
「そんなのまやかしです。人の内面なんて付け合わせのパセリです。無くても困りません。メインディッシュは外見です。外見が良ければそれで良いのです!絶対です!」
アンナ節炸裂!
もはやアンナの爆進を止める手段はない。
まあ、リリは止めるつもりが毛頭ないが。むしろ楽しげだ。
この侍女にしてこの主人ありだ。
「聖女の様な清らかな心を持つドブスと性格イマイチだけど超絶美少女がいて漢はどちらを伴侶に選ぶと思います?100人漢がいたら1000人の漢が性格イマイチな超絶美少女選びますよ。アンナリサーチに間違いはありません。絶対です!」
「何ですかそのリサーチは!回答者が増えてるし!だいたいそんなことありませんよぉ!顔より性格だと言ってくれる素敵な男性だっていますぅ!」
なに夢見てんだこいつといった顔をして、ケッ!とアンナは嘲笑する。
アンナ節の最中はこの侍女ほんとに態度が悪い。
「ふん!顔なんて関係ない?性格が良い方が好き?優しさ思いやりに惚れた?ちゃんちゃらおかしいです。へそで茶が沸きそうです」
アンナの吐く毒は止まらない……
「目で見えもしない実体の無い不確かなものにどうやって懸想するんですか?そんな戯言を吐くやつらはむっつりです。そいつらもホントは美少女の方がいいし、漢は皆おっぱい聖人ですから大きな胸が大好物なのです!絶対です!」
何がそこまで彼女を駆り立てるのか……
「それをむっつりどもは誤魔化すので質が悪いです。なんだかんだ言ったって、容姿が悪い、胸の小さい女性を男どもは選びません。何故なら須く漢は皆エロいからです!絶対です!」
何という暴論!
世の漢たちはこの暴言侍女に意義を申し立てしなければなるまい。
「む、胸なんてただの脂肪の塊です。エロい人にはそれが分からんのです」
持たざる代表者ルルは胸のサイズにコンプレックスがあるのだ。思わず自身の胸に手をやる。
──あ、大きい!
今はリリの体だからあたり前である。ホッと安堵するルルだが、それは胸の大きさが重要事項だと認めているようなものだ。
そんな様子のルルを勝ち誇った目で見るアンナ。
「ふふん!エロくない漢などいないのだからやはり漢はみなオッパイ聖人です」
「そんなことありません!胸なんて外見に囚われず美しい内面を見てくれる立派な男の人だっていますぅ!」
ルルは希望を持ちたい夢見るお年頃なのだ。
胸の大きさなんて関係ない大丈夫。きっと自分にも優しく労りのある男性が現れる、と。
アンナはそんなルルを残念な子を見るような目をした。
ふ~やれやれと肩をすくめて首を左右に振る。
「貴女の内心は筒抜けです。残念ですが漢が100人いればエロい漢は10000人いるのですアンナリサーチは絶対です!」
「計算がおかしい!?」
「1匹のエロい漢を見たら100匹のエロい漢がいるからアンナ計算はばっちりです!絶対です!」
「そんな男の人たちを黒い悪魔みたいに言うなんて!」
アンナはルルの両肩をガシッと掴み、諭すような、悲しいようなそんな瞳を向けた。
「いいですかルル。漢は皆エロい!それこそ人類が繁栄した真理です」
「急に話が大きくなった!?」
「悲しいけどこれ真実なのよね」
「うわぁん!リリえもーん!アンナさんがヒドイことばっかり言いますぅ!」
外野で楽しんでいたリリは突然ルルに泣きつかれたが、黒鋼級のリリはその程度では動揺を見せずに澄まし顔だ。リリエモンって何かしらとは思ったが。
──あ!これ調度いいかもしれないわね。
ふと、リリはあることを思いつき、今の状況を利用することにした。
──さて、どう流れを作ろうかしら……
リリは普段とは違う、どこか黒いにやっと不敵な笑いを浮かべた。
リリは目の前の言い争いにも困らない。むしろどこか楽しんでいます……
~~~~~後書きコント~~~~~
ルル「アンナさん!何ですか上の暴言は!?」
アンナ「暴言?どこが?真理と言ってください」
ルル「どこがですかぁ!」
アンナ「エロス……それこそ人類繁栄の絶対心理!
ルル「愛でしょう!愛がなければ人類に未来はありません!」
アンナ「愛……何ですかそれ?」
ルル「ほら、あるでしょう?アンナさんにだって相手のことを思いやる気持ちがぁ!」
アンナ「なるほど……相手を想うのですね」
ルル「分かってくれましたか?」
アンナ「大丈夫ですよ。貴女の胸のサイズやロリ顔にも懸想する変態漢は一定数いますから」
ルル「そんな変態の想いはいりません!」
リリは自分の秘密に少しずつ近づいているのを感じた。
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「そうなれば私とルルは当面このままの状態ね。今後どうするかを早急に決めないと」
リリの言葉にルルは不安そうに胸の前で両手を握った。
「私、このままじゃ不安です!リリ様の真似なんてできません!!」
「心配無用!ポンコツに女神の如きリリ様と同じ振る舞いなど期待しておりません」
「アンナさん私にばかり当たりが強くないですかぁ!?」
「私はリリ様以外にはこんなものです」
「鬼、鬼畜、悪魔!」
「ふふふ」
「「笑わないでください!!」」
息の合っている2人のやり取りにリリは少し安堵した。
傍から見れば突き放したようなアンナの態度もルルの不安を和らげるための思いやりであることはリリには分かっている。
──ルルはアンナに任せれば安心ね。だけれども……
大丈夫だと思うが、一方でリリの胸中に一抹の寂しさがよぎった。
リリとアンナの間には信頼関係があるが、それは主従関係の上でのことだ。今のアンナとルルのように気安い友人同士みたいなものはない。その間柄をリリは眩しくも、羨ましくも感じる。
──感傷に浸っていても仕方がないですね。
自分の気持ちにそっと蓋をしてリリはルルに優しい笑顔を向けた。
「ルル、大丈夫よ。ちゃんとアンナが守ってくれるわ」
「ホントーですかぁ?」
リリの言葉にアンナに疑惑の視線を送るルル。
当のアンナは涼しげな顔で我関せずだ。自分のことなのに……
「ええ。だって今のルルは私だから。絶対守ってくれるわ」
リリはアンナを見てにっこりと笑顔を送った。
「アンナは変態なの。私の容姿のみを溺愛しているだけだから中身は問わないわ!」
「はい私は変態です!リリ様の超絶美貌のみ溺愛していますのでリリ様の美体が損なわなければ中身はどうでもいいのです」
主人の辛辣な評価もアンナにはご褒美だ。
内容にも関わらず誇らしげな顔でカミングアウトするアンナ。
「変態は認めるんですね……」
その発言の内容とドヤ顔にルルはドン引きだ。
「だけどアンナさん、人は外見だけではありません!優しさや思いやりといった心も大切だと思います!」
「はっ!優しさ?思いやり?」
小馬鹿にしたように鼻で笑うアンナ。とんでもない侍女である。
「そんなのまやかしです。人の内面なんて付け合わせのパセリです。無くても困りません。メインディッシュは外見です。外見が良ければそれで良いのです!絶対です!」
アンナ節炸裂!
もはやアンナの爆進を止める手段はない。
まあ、リリは止めるつもりが毛頭ないが。むしろ楽しげだ。
この侍女にしてこの主人ありだ。
「聖女の様な清らかな心を持つドブスと性格イマイチだけど超絶美少女がいて漢はどちらを伴侶に選ぶと思います?100人漢がいたら1000人の漢が性格イマイチな超絶美少女選びますよ。アンナリサーチに間違いはありません。絶対です!」
「何ですかそのリサーチは!回答者が増えてるし!だいたいそんなことありませんよぉ!顔より性格だと言ってくれる素敵な男性だっていますぅ!」
なに夢見てんだこいつといった顔をして、ケッ!とアンナは嘲笑する。
アンナ節の最中はこの侍女ほんとに態度が悪い。
「ふん!顔なんて関係ない?性格が良い方が好き?優しさ思いやりに惚れた?ちゃんちゃらおかしいです。へそで茶が沸きそうです」
アンナの吐く毒は止まらない……
「目で見えもしない実体の無い不確かなものにどうやって懸想するんですか?そんな戯言を吐くやつらはむっつりです。そいつらもホントは美少女の方がいいし、漢は皆おっぱい聖人ですから大きな胸が大好物なのです!絶対です!」
何がそこまで彼女を駆り立てるのか……
「それをむっつりどもは誤魔化すので質が悪いです。なんだかんだ言ったって、容姿が悪い、胸の小さい女性を男どもは選びません。何故なら須く漢は皆エロいからです!絶対です!」
何という暴論!
世の漢たちはこの暴言侍女に意義を申し立てしなければなるまい。
「む、胸なんてただの脂肪の塊です。エロい人にはそれが分からんのです」
持たざる代表者ルルは胸のサイズにコンプレックスがあるのだ。思わず自身の胸に手をやる。
──あ、大きい!
今はリリの体だからあたり前である。ホッと安堵するルルだが、それは胸の大きさが重要事項だと認めているようなものだ。
そんな様子のルルを勝ち誇った目で見るアンナ。
「ふふん!エロくない漢などいないのだからやはり漢はみなオッパイ聖人です」
「そんなことありません!胸なんて外見に囚われず美しい内面を見てくれる立派な男の人だっていますぅ!」
ルルは希望を持ちたい夢見るお年頃なのだ。
胸の大きさなんて関係ない大丈夫。きっと自分にも優しく労りのある男性が現れる、と。
アンナはそんなルルを残念な子を見るような目をした。
ふ~やれやれと肩をすくめて首を左右に振る。
「貴女の内心は筒抜けです。残念ですが漢が100人いればエロい漢は10000人いるのですアンナリサーチは絶対です!」
「計算がおかしい!?」
「1匹のエロい漢を見たら100匹のエロい漢がいるからアンナ計算はばっちりです!絶対です!」
「そんな男の人たちを黒い悪魔みたいに言うなんて!」
アンナはルルの両肩をガシッと掴み、諭すような、悲しいようなそんな瞳を向けた。
「いいですかルル。漢は皆エロい!それこそ人類が繁栄した真理です」
「急に話が大きくなった!?」
「悲しいけどこれ真実なのよね」
「うわぁん!リリえもーん!アンナさんがヒドイことばっかり言いますぅ!」
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──あ!これ調度いいかもしれないわね。
ふと、リリはあることを思いつき、今の状況を利用することにした。
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~~~~~後書きコント~~~~~
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ルル「どこがですかぁ!」
アンナ「エロス……それこそ人類繁栄の絶対心理!
ルル「愛でしょう!愛がなければ人類に未来はありません!」
アンナ「愛……何ですかそれ?」
ルル「ほら、あるでしょう?アンナさんにだって相手のことを思いやる気持ちがぁ!」
アンナ「なるほど……相手を想うのですね」
ルル「分かってくれましたか?」
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