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閑話⑦ そのころ男爵令嬢は《王妃》
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「ふふふ、リリちゃんに容姿はそっくりだけれど……リリちゃんとはまた違った愛らしさがあるわねぇ」
ルルに前世の紅葉を思い出させる様な紅い髪、懐かしい日本の緑を彷彿とさせる薄緑色の瞳、それらを付随させた美しい顔には面白いものでも見るかのような好奇心溢れる愛嬌のある笑みが浮かんでいた。
彼女の名前はエルゼリベーテ・シュバルティナ・ドゥ・オーヴェルニ。
この国の王妃にして、攻略対象の一人であるここシュバルツバイス王国の王太子ライベルク・シュバルツバイス(愛称ライル)の母である。
彼女は『ドゥ・オーヴェルニ』が示すようにオーヴェルニ領出身であり、前オーヴェルニ辺境伯の愛娘、現オーヴェルニ辺境伯の姉である。
辺境オーヴェルニ領は魔獣の跋扈する『ヴェルニ緑地』に隣接しており、オーヴェルニ家は魔獣から王国を守護することと、その地を開拓することを旨とする。エルゼリベーテも嫁ぐ前まで女だてらに剣と魔術を振るって魔獣を薙ぎ倒していたほどのお転婆ぶりを発揮しており、オーヴェルニの『紅蓮の戦姫』と言う通り名が広く知れ渡っていた。
そんな歴戦の女勇士である。この愛想のよさそうな笑顔の下から湧き出してくる威圧は半端なく、その雰囲気を消すまでルルは勿論のことアンナも少し呑まれ気味であった。今、その圧力がコロコロと無邪気に笑う姿に消えてルルもアンナも少し肩の力が抜けた。が、その事が2人に油断を招いた。
「ねぇねぇアンナさん愛らしいって!」
「王妃さま!私のリリ様にこんなポンコツの滲み出る愛らしさなど求めないで下さい!」
「アンナさんヒドイ!」
「アンナちゃんぶれないわねぇ」
クスクスと言うより少しケタケタ笑う様相を見せるエルゼリベーテに、アンナとルルはしまったといような表情で顔を見合わせた。
エルゼリベーテの醸し出す柔和な空気に、つい2人とも素を出してしまっていた。
完全に油断した。いや、油断させられた。
戦闘経験も社交経験も豊富なこの王妃は虚実の使い分けが巧みだ。経験不足のアンナやルルでは簡単に心の虚をつかれてしまう。
もはや誤魔化しは効かない。
まあ、最初から効いてなかったけど、とアンナは遠い目をした。
「一応断っておきますが、他人の空似ではありません。リリ様の神の如き美貌を模倣するなど天地がひっくり返っても不可能でございます」
「ホント、アンナちゃんぶれないわぁ」
アンナは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、あはははと声を立てて笑うエルゼリベーテの貴族女性らしからぬ姿に本当にこの女性は王妃なんだろうかと遠い目になった。
──あ、アンナさんチベスナ顔に。こんなに表情変わるアンナさんも珍しい。
自分の事の筈なのに、何処か他人事なルルであった。
「それじゃあ肉体はリリちゃんなのね?記憶喪失ってわけでもないわよね……別人格なの?」
エルゼリベーテの頬に人差し指を当てて首を傾げる様は歳不相応な可愛らしさがある。とても2人の子持ちとは思えない。
「誰かはまだ聞いてはいませんが……」
「あら?らしくないわね。まず第一に確認することじゃない?」
「……」
何かを隠しているかのように見えるアンナにエルゼリベーテは先ほどまでとは違ったどこか不敵な笑いを向けたが、それ以上は特に追及することはなかった。
「まあ、いいわ……それで、貴女はだぁれ?」
「うっ……それは……」
再び話を振られ、ルルは果たして正体を明かしてもよいか躊躇した。何せ学園でのライル達との事がある。
──あの件は王太子たちとの契約があるし……
少しでも話せば芋づる式に全てが露呈してしまいそうでルルはどう誤魔化そうかと思案したが、ただただ思考が堂々巡りし目が忙しなくグルグルと泳ぎまくって渦を巻きそうだ。
「ホント、リリちゃんとは思えないほど表情がくるくる変わるわねぇ。可愛いくて飽きないんだけど時間もあまりないの。協力が必要なら正体を明かさないとね。悪いようにはしないわよ」
「あの……その……私は……」
ルルには今後の展望がない。どうすれば元に戻れるかも分からない。アンナや王妃の助力はどうしても必要だろう。結局ルルには選択肢はなく観念した。
「ルルーシェです……ルルーシェ・ルミエン。ルミエン男爵の長女です」
「ルミエン……そう貴女がライルの……」
──やっぱりバレテーラ……
ルルは冷汗が止まらない。
「ライルの浮気相手さん……」
どきっと心臓が跳ね上がり滝の様な汗が噴き出すのを感じたルルはもう1つの懸念であるアンナをちらりと盗み見る。
──アンナさんに嫌われた?見放されない?
それがルルの最大の懸念だ。
少し仲良くなれた頼もしい侍女。だけど彼女はリリ様命の専属侍女である。そして自分はそのリリの婚約者を寝取った女と見做されている。
リリの敵としてアンナに拒絶されることはルルにとって恐怖だった。しかし、相変わらずの無表情でルルにはアンナの感情が読めない。
「……って学園で噂になっているルミエン家のお嬢さんね」
ふふふっとエルゼリベーテは笑う。こちらはこちらで笑顔に何か含むものは無さそうに見えるが、逆に何を考えているか分からない。ルルは完全に孤立したような感覚に襲われた。
「だ~いじょ~ぶよ。取って食べたりしないから」
「は、はい……」
「ルルちゃんって呼んでいい?」
「は、はい……」
「ルルちゃんはライルと学園で付き合ってるって噂になっているわよね?」
「は、はい……」
「あの子、リリちゃん避けて貴女や側近たちとばかり行動しているみたいね」
「は、はい……」
「ルルちゃん『はい』としか言わないのね」
「は、はい……」
「で、ライルたちの一芝居に協力してるのね」
「は、はいぃぃぃぃい、い、いいえ!、いいえ!、いいえ!」
思わず肯定しそうになって、慌てて否定しまくるがもう遅い。
エルゼリベーテは大爆笑だ。
「リリちゃんのオタオタする姿は貴重で可愛いわね」
「リリ様の体ですよ。あまり遊ばないで下さい」
「ルルちゃん、貴女は逸材よ!こんなに楽しいの久々」
「王妃様を楽しませる人材ではありません」
歯に布を着せないアンナの物言いにもエルゼリベーテは気分を害するどころか親しい友人と話すがの如く楽しそうにしていた。
「それで、ライルとはどんな取り引きをしているのかしら?」
「そ、それは……お答えできません……」
「王妃としてのお願いだとしても?」
「……」
口を真一文字に結び怯えながらも挑むような視線をエルゼリベーテに送り、回答しない意思を示すルルをエルゼリベーテは優しく見詰めた。
「ルミエン家の状況は把握しているわ。何なら私が助けてあげてもいいわよ」
「え!?」
ルルは驚愕した。どうして王妃が一男爵でしかないルミエン家の状況を知っているのか。
「もちろん貴女がライルとしている悪巧みについてお話ししてくれるという条件で、だけど」
「……できません」
決意を持って答えるルルにエルゼリベーテは嬉しそうに微笑んだ。
「いい娘ねルルちゃん……気に入ったわ」
「ど、どうしてですか?私は殿下を貶めているんですよ?王妃様に逆らったんですよ?」
「だってライルのためでしょ?あの子のことを思って黙秘してくれている」
頬杖をついてルルを見詰めるエルゼリベーテ。初めから今まではずっと笑顔が失われない。不愉快気な様子はずっと見て取れない。その寛容がルルにとってエルゼリベーテを大きく見せた。
「ごめんなさいね。本当はあの子が浮気してないのは知ってるの」
「ど、どうして」
「だってあの子リリちゃんのこと大好きだもの」
──ば、ばれてますよ殿下!
顔からダラダラと冷汗が流れていくのをルルは自覚した。
「ま、あの子が何をしたいのか大体のことは予想がついてるわ」
「殿下のことを理解していらっしゃるのですか?」
「だって私あの子の母親だもん」
今まで以上の満面の綺麗な笑顔。これは母親の笑顔。
「ルルちゃんは自分の立場が悪くなっても、あの子のために秘密を守ろうとしてくれたんでしょ?」
そしてルルに再び向ける微笑は限りなく優しくて……
「だからいい娘……でしょ?」
~~~~~後書きコント~~~~~
アンナ「貴女いいように遊ばれていますね」
ルル「何なんですかこの王妃様は」
アンナ「国元では『紅蓮の戦姫』と呼ばれた戦闘狂で、現在はこの国のヒエラルキーの頂点に君臨する女性です」
ルル「王妃様……オソロシイコ」
アンナ「まさしく戦闘も社交も百戦錬磨ですからね」
ルル「ひ、秘密がバレそう」
アンナ「貴女の場合は王妃様でなくともすぐ露呈しそうですがね」
ルル「う、否定できない」
アンナ「リリ様も既に何か勘付いているみたいですしね」
ルル「リリ様……オソロシイコ」
ルルに前世の紅葉を思い出させる様な紅い髪、懐かしい日本の緑を彷彿とさせる薄緑色の瞳、それらを付随させた美しい顔には面白いものでも見るかのような好奇心溢れる愛嬌のある笑みが浮かんでいた。
彼女の名前はエルゼリベーテ・シュバルティナ・ドゥ・オーヴェルニ。
この国の王妃にして、攻略対象の一人であるここシュバルツバイス王国の王太子ライベルク・シュバルツバイス(愛称ライル)の母である。
彼女は『ドゥ・オーヴェルニ』が示すようにオーヴェルニ領出身であり、前オーヴェルニ辺境伯の愛娘、現オーヴェルニ辺境伯の姉である。
辺境オーヴェルニ領は魔獣の跋扈する『ヴェルニ緑地』に隣接しており、オーヴェルニ家は魔獣から王国を守護することと、その地を開拓することを旨とする。エルゼリベーテも嫁ぐ前まで女だてらに剣と魔術を振るって魔獣を薙ぎ倒していたほどのお転婆ぶりを発揮しており、オーヴェルニの『紅蓮の戦姫』と言う通り名が広く知れ渡っていた。
そんな歴戦の女勇士である。この愛想のよさそうな笑顔の下から湧き出してくる威圧は半端なく、その雰囲気を消すまでルルは勿論のことアンナも少し呑まれ気味であった。今、その圧力がコロコロと無邪気に笑う姿に消えてルルもアンナも少し肩の力が抜けた。が、その事が2人に油断を招いた。
「ねぇねぇアンナさん愛らしいって!」
「王妃さま!私のリリ様にこんなポンコツの滲み出る愛らしさなど求めないで下さい!」
「アンナさんヒドイ!」
「アンナちゃんぶれないわねぇ」
クスクスと言うより少しケタケタ笑う様相を見せるエルゼリベーテに、アンナとルルはしまったといような表情で顔を見合わせた。
エルゼリベーテの醸し出す柔和な空気に、つい2人とも素を出してしまっていた。
完全に油断した。いや、油断させられた。
戦闘経験も社交経験も豊富なこの王妃は虚実の使い分けが巧みだ。経験不足のアンナやルルでは簡単に心の虚をつかれてしまう。
もはや誤魔化しは効かない。
まあ、最初から効いてなかったけど、とアンナは遠い目をした。
「一応断っておきますが、他人の空似ではありません。リリ様の神の如き美貌を模倣するなど天地がひっくり返っても不可能でございます」
「ホント、アンナちゃんぶれないわぁ」
アンナは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、あはははと声を立てて笑うエルゼリベーテの貴族女性らしからぬ姿に本当にこの女性は王妃なんだろうかと遠い目になった。
──あ、アンナさんチベスナ顔に。こんなに表情変わるアンナさんも珍しい。
自分の事の筈なのに、何処か他人事なルルであった。
「それじゃあ肉体はリリちゃんなのね?記憶喪失ってわけでもないわよね……別人格なの?」
エルゼリベーテの頬に人差し指を当てて首を傾げる様は歳不相応な可愛らしさがある。とても2人の子持ちとは思えない。
「誰かはまだ聞いてはいませんが……」
「あら?らしくないわね。まず第一に確認することじゃない?」
「……」
何かを隠しているかのように見えるアンナにエルゼリベーテは先ほどまでとは違ったどこか不敵な笑いを向けたが、それ以上は特に追及することはなかった。
「まあ、いいわ……それで、貴女はだぁれ?」
「うっ……それは……」
再び話を振られ、ルルは果たして正体を明かしてもよいか躊躇した。何せ学園でのライル達との事がある。
──あの件は王太子たちとの契約があるし……
少しでも話せば芋づる式に全てが露呈してしまいそうでルルはどう誤魔化そうかと思案したが、ただただ思考が堂々巡りし目が忙しなくグルグルと泳ぎまくって渦を巻きそうだ。
「ホント、リリちゃんとは思えないほど表情がくるくる変わるわねぇ。可愛いくて飽きないんだけど時間もあまりないの。協力が必要なら正体を明かさないとね。悪いようにはしないわよ」
「あの……その……私は……」
ルルには今後の展望がない。どうすれば元に戻れるかも分からない。アンナや王妃の助力はどうしても必要だろう。結局ルルには選択肢はなく観念した。
「ルルーシェです……ルルーシェ・ルミエン。ルミエン男爵の長女です」
「ルミエン……そう貴女がライルの……」
──やっぱりバレテーラ……
ルルは冷汗が止まらない。
「ライルの浮気相手さん……」
どきっと心臓が跳ね上がり滝の様な汗が噴き出すのを感じたルルはもう1つの懸念であるアンナをちらりと盗み見る。
──アンナさんに嫌われた?見放されない?
それがルルの最大の懸念だ。
少し仲良くなれた頼もしい侍女。だけど彼女はリリ様命の専属侍女である。そして自分はそのリリの婚約者を寝取った女と見做されている。
リリの敵としてアンナに拒絶されることはルルにとって恐怖だった。しかし、相変わらずの無表情でルルにはアンナの感情が読めない。
「……って学園で噂になっているルミエン家のお嬢さんね」
ふふふっとエルゼリベーテは笑う。こちらはこちらで笑顔に何か含むものは無さそうに見えるが、逆に何を考えているか分からない。ルルは完全に孤立したような感覚に襲われた。
「だ~いじょ~ぶよ。取って食べたりしないから」
「は、はい……」
「ルルちゃんって呼んでいい?」
「は、はい……」
「ルルちゃんはライルと学園で付き合ってるって噂になっているわよね?」
「は、はい……」
「あの子、リリちゃん避けて貴女や側近たちとばかり行動しているみたいね」
「は、はい……」
「ルルちゃん『はい』としか言わないのね」
「は、はい……」
「で、ライルたちの一芝居に協力してるのね」
「は、はいぃぃぃぃい、い、いいえ!、いいえ!、いいえ!」
思わず肯定しそうになって、慌てて否定しまくるがもう遅い。
エルゼリベーテは大爆笑だ。
「リリちゃんのオタオタする姿は貴重で可愛いわね」
「リリ様の体ですよ。あまり遊ばないで下さい」
「ルルちゃん、貴女は逸材よ!こんなに楽しいの久々」
「王妃様を楽しませる人材ではありません」
歯に布を着せないアンナの物言いにもエルゼリベーテは気分を害するどころか親しい友人と話すがの如く楽しそうにしていた。
「それで、ライルとはどんな取り引きをしているのかしら?」
「そ、それは……お答えできません……」
「王妃としてのお願いだとしても?」
「……」
口を真一文字に結び怯えながらも挑むような視線をエルゼリベーテに送り、回答しない意思を示すルルをエルゼリベーテは優しく見詰めた。
「ルミエン家の状況は把握しているわ。何なら私が助けてあげてもいいわよ」
「え!?」
ルルは驚愕した。どうして王妃が一男爵でしかないルミエン家の状況を知っているのか。
「もちろん貴女がライルとしている悪巧みについてお話ししてくれるという条件で、だけど」
「……できません」
決意を持って答えるルルにエルゼリベーテは嬉しそうに微笑んだ。
「いい娘ねルルちゃん……気に入ったわ」
「ど、どうしてですか?私は殿下を貶めているんですよ?王妃様に逆らったんですよ?」
「だってライルのためでしょ?あの子のことを思って黙秘してくれている」
頬杖をついてルルを見詰めるエルゼリベーテ。初めから今まではずっと笑顔が失われない。不愉快気な様子はずっと見て取れない。その寛容がルルにとってエルゼリベーテを大きく見せた。
「ごめんなさいね。本当はあの子が浮気してないのは知ってるの」
「ど、どうして」
「だってあの子リリちゃんのこと大好きだもの」
──ば、ばれてますよ殿下!
顔からダラダラと冷汗が流れていくのをルルは自覚した。
「ま、あの子が何をしたいのか大体のことは予想がついてるわ」
「殿下のことを理解していらっしゃるのですか?」
「だって私あの子の母親だもん」
今まで以上の満面の綺麗な笑顔。これは母親の笑顔。
「ルルちゃんは自分の立場が悪くなっても、あの子のために秘密を守ろうとしてくれたんでしょ?」
そしてルルに再び向ける微笑は限りなく優しくて……
「だからいい娘……でしょ?」
~~~~~後書きコント~~~~~
アンナ「貴女いいように遊ばれていますね」
ルル「何なんですかこの王妃様は」
アンナ「国元では『紅蓮の戦姫』と呼ばれた戦闘狂で、現在はこの国のヒエラルキーの頂点に君臨する女性です」
ルル「王妃様……オソロシイコ」
アンナ「まさしく戦闘も社交も百戦錬磨ですからね」
ルル「ひ、秘密がバレそう」
アンナ「貴女の場合は王妃様でなくともすぐ露呈しそうですがね」
ルル「う、否定できない」
アンナ「リリ様も既に何か勘付いているみたいですしね」
ルル「リリ様……オソロシイコ」
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