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冒険者の青年とポーターの少女のある甘い朝

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魔法技術の高度化により発展したこの世界ではその技術により土地が開拓され、街には天まで届くような高い建物が建ち並ぶようになったが、未だに未踏の地も存在していた。

それは各地に古くから存在しているダンジョンと呼ばれる場所である。
長年の研究によりダンジョンはいくつもの階層構造になっていて、この世界とは別の世界、異界に繋がっていることが分かっており、それらの原因は自然に発生した場合と、なんらかの生物の意図により発生した場合とに分けられた。

前者は魔法の源である魔力が溜まった土地であったために、世界の歪みが局所的に発生し、異界ができた場合。後者は非常に高い魔力を持つ生物や人間を辞めた存在により異界が発生した場合である。

ダンジョンには魔物と呼ばれる危険な生き物が多く存在し行く手を阻んでいるが、薬などの種々な用途に使用される貴重な素材や支配者層や上流階級に好まれる宝石が存在しており、成り上がることを夢見た下流階級や中流階級者たちは冒険者と呼ばれる職業についてダンジョンに潜り、大金を手にして成功したものもいれば、命を落とすものもいた。

この冒険者達と切っても切り離せない存在がラドールである。冒険者達は長い時間、場合によっては数日以上にも渡ってダンジョンに潜るために多くの荷物を持ち運ぶ必要がある。更に、溜まる高いストレスを発散したり、魔物との命のやり取りで興奮した気持ちを沈める必要があった。

そこで冒険者たちの多くが、荷物を運ぶポーターと溜まる欲を処理するために、ラドールを連れて行っていた。

通常、下流階級や中流階級出身である冒険者達は個人でラドールを持つほどの資産やコネはない。そのため、冒険者を取りまとめる冒険者組合で貸し出されるラドール達を使用していた。一方、成功を収めたものの中には自分専用のラドールを持つものもおり、成功者の一種のステータスにもなっていた。
大概は一緒にダンジョンを探索していたお気に入りのラドールに愛着がわき、そのまま冒険者組合から引き取って、傍に置いていた。



「んっ、ふわーぁ」

窓ガラスを通して差し込む朝の日の光により目覚めて、ベッドの上でショートの青い髪をした、年の頃は十代後半のように見える容姿の整った女性が上半身をお越し、一つ大きくあくびをする。

体を起こした彼女は身には何もまとっておらず、慎ましやかな彼女の胸が丸見えだった。

彼女は横で未だ目覚めることなく寝ている青年の顔を覗き込み、じーっと見つめた後、愛おしそう顔で頭をゆっくりと撫でる。

「んん。」

青年は頭に手を置かれた感触に少し身動ぎしたが、すぐにまた寝息をたて始めた。

まあ、昨晩も遅くまで体を動かしていたのだから、仕方あるまい。
彼女は青年の顔を見ながら思う。

それにしても、彼もずいぶんと成長したものだ。

彼と出会った頃はまだあどけなさの残る少年だった。彼は田舎から一攫千金を夢見てこの街にやってきたらしい。

そして、自分が彼にポーターとして貸し出されたのだった。初めは私の身体に触れることもなかったが、何度目か貸し出された時に身体を交わした。あれは、初めて彼が魔物を殺した日の夜だったか。
それ以降、彼は何度も繰り返し自分を連れていくようになったのだ。

うーん、いったい私の何を気に入ったのか。今でもわからない。

そう思いながら、成長することはなかった慎ましやかな自分の胸を見る。

この胸かなぁ? いや、彼は別に貧乳好きというわけではないらしい。

私は彼が初めての経験、というわけではなかったが、彼は私が初めてだったらしい。冒険者は初心者に限らず貸し出された初日からがっついてくるのが普通なのに、彼はかなり希有で奥手だったようだ。

まあ、一度経験するとタガが外れたのか、何度も求められることにはなったが。

それから二人で何度もダンジョンに挑み、たまたま見つけた貴重な宝石を売って大金を手にすると、彼はその足で組合に向かい、その日のうちに私は彼に引き取られた。

まあ、期待していなかったわけではない。もしかしたら引き取ってもらえるかも、程度には思っていたし、彼を気に入っていた。

何せ、私たちポーターなラドールはかなり高い確率でダンジョンで命を落とす。何せ冒険者自体の生存率が高くない。そんな私たちの憧れが、成功した冒険者に引き取られることだった。

組合で手続きが終わった時、思わず彼に抱きついてしまった。
その時の彼の真っ赤になった顔を思い出して、彼が愛おしくなり下腹部がキュンとした。

いまだ寝ている彼の顔をジーっと見て、悪戯心が湧いてくる。

ちょっとご奉仕してあげますか。
 
そう思い、一度ベッドを出ると、彼の足元に向かう。そこからシーツに潜り、隠れていた彼の股の間に顔を埋めた。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ

二人しかいない部屋の中で、彼のものを丁寧に舐める。徐々に大きくなっていく彼のソレ。

股間から伝わる刺激に気づいたのか彼が声をあげ、身じろぎする。
逃げようとするソレを、私は彼の下半身を手で押さえると、口で咥え込んだ。

「ん、んん。……えっ、ちょっ、ちょっと、アン、何してるの!」

目覚めた彼はシーツを捲って私を見つけると、私の名前を呼んだ。
私は先程までとは違い、大きく反り返った彼のものを咥えたまま、彼に返事する。

「ん? ごほうひ(ご奉仕)?」
「え? 何を、ああ、ご奉仕か。いやいや、そうじゃなくて」
「きもひ、いいでひょ(気持ち良いでしょ)?」
「え? まあ気持ちいいけど。うっ」

彼の返事も聞かずに、私は咥えたまま、頭を上下に繰り返し往復させると、彼は呻いた。

じゅっぼ、じゅっぽ、じゅっぼ、じゅっぽ

彼の気持ち良さそうな声と濡れた音が繰り返し部屋に響き渡る。

「うっはあ、アン。ふあ」
「ん」

うん、気持ち良さそう。私は彼の反応を見ながら、先程までよりも早く頭を上下に動かす。

じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼ
じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼ

「はっあ、アン。もう」
「ん、だひていいよ(出していいよ)」
「はあはあ、出、出る、い、イク」

どくんどくん

私は数回大きく脈打つ彼のモノを口に深く咥えこみ、中から溢れ出てくる液体を口に蓄える。

にゅぽん

私は彼の種子を溢さないように口をすぼめたまま、口から彼のモノを離す。

ごくんっ

一飲みすると、ペロリと舌を出しで唇についていたソレを舐めとり、再び彼の股間に顔を埋めた。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ

丁寧に彼のものを掃除する。

ピク

彼のものが私の舌に合わせて反応する。徐々に大きくなるソレ。
再び大きく反り返ったそれを見て、私の下腹部がキュンキュンし始める。

私は少しぐったりしている彼の上に股がると、反り返った彼のモノを私の中に迎え入れた。

じゅっぽ

既に十分に濡れそぼっていた私の中はすんなりと彼のモノを迎え入れた。

「ん」

思わず声が出る。
今日はこのまま、自堕落で怠惰の生活を送ろう、彼の上に股がり、上下の運動を繰り返し、気持ちよさと心地好さを味わいながらそう思う。

……あれ? 昨日もこんな生活だったっかな、ま、いいかな、いま、幸せだし。
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