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‐1336年 日ノ炎月 6日《5月6日》‐
私にできること
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突如、エスペラの声がした。
振り向いた先には、今にもエスペラの首に掴みかかろうとするシャルルの姿があった。
「な、なにする気なの!」
私の声に反応してシャルルの動きが止まった。チッ、と小さく舌打ちをするような音が聞こえた気がした。
腰に手を当て、背筋を伸ばすような仕草とともに、シャルルがこちらに振り向いた。
「ああ、いや、アイツ……なんってッたっけ? あー……アレだ、オマエの犬の……、まぁとにかく、テメェの飼い犬がよ、行っちまッただろ? だからよ、早くここから離れねェと。で、だ。オメェみてェなガキにコイツは重いだろ、な?」
そう言ってシャルルは、エスペラを指差した。
嘘だ。絶対、今、本当はエスペラのこと連れ去ろうとしてたに違いない。
「だめ! 絶対渡さないんだから!」
私は地面を思いっきり蹴って、シャルルに向かって突進した。
肩に手が触れる。瞬時に理解した、私の突進はあっけなく止められてしまったのだと。しかし、それで諦める私ではない。なおも前進を続けるため、全身に力を込め地面を踏み締めた。
「オイオイ、そうカッカすンなよ。ただオレは運んでやろうとだな……、ああそうか、知らねェのか。頼まれてンだよ、あの犬に。オメェのお守りと道案内をな。だからよ、味方なわけ、わかるか? オレは、オマエの、味方、な」
そう言ってシャルルは、自分と私を何度も交互に指差す。
「ウソ!」
「こんな状況で嘘なんかつくかバカ! てか、時間ねェンだからよ。だまって信じてろ、バカ!」
そう言われ、一度、思いっきりシャルルを睨みつけ、私は再び力強く地面を踏み締めた。
チッ、と舌打ちが聞こえた。しかも今度は大きな音で、それもはっきりと。
「テメェマジバカだな!」
シャルルが大声を上げた。思わず体の動きが止まってしまう。
再びシャルルの口が開かれた。
「いいか、オレらは今、テメェの飼い犬が時間稼いでッからこんだけのんびり話してられてンだよ、テメェはそれを無駄にするつもりか? エ?!」
さっきより声は大きくない、しかし言い知れぬ迫力がその声にはあった。それに、ルイスの思いを無駄にするのかと言われてしまったら……、続く一歩が踏み出せない。
「わかったか? あ?」
そう言ってシャルルは私の肩から手を離した。
「ま、そういうわけだからよ、あの飛龍はオレが持ってやッから、テメェは後ろからついて――」
「だめ!」
咄嗟に声が出てしまった。けど、この言葉について訂正する気は微塵もなかった。当たり前だ、そもそも私は、シャルルのことを微塵も信用してないし、シャルルの言ったことを信じるとも言っていない。ただちょっと、びっくりしたのと、ルイスのことを言われて、なにも言えなかっただけだ。決してわかったと言った覚えはない。
「そうかよ……――」
今まで聞いたことないくらい冷たい声だった。
瞬間、お腹に強い衝撃を感じた。一瞬だけ体が宙に浮く。
「ゲホっ! ゲホッ!」
気がつくと私は地面に尻餅をついていた。咳が――。
「金になりそうならまた来てやるよ、まぁ、たぶんこねェけど。じゃあな」
声のした方を見ると、エスペラを小脇に抱えたシャルルがいた。
助けないと! で、でも、どうやって……。私にできること、私に……――。
必死で頭を回す。
エスペラが、仕切りに喉をカハカハと鳴らしているのが見えた。
助けてって言ってる、でも声が出ないんだ……。早く、早く、私しかいないんだ、私が、どうにかしないと……――。
突然、地面に落ちている枯れ葉の一部に一瞬だけ火が着き、すぐに消えた。
なんで火が、魔法……。でもなん――、そうだ! 魔法! 魔法でどうにか――!
大慌てになりながらも、体のあちこちに触れ、魔法の触媒を探す。
指に何かが触れた。手でしっかりと握り、形を確認する。
石鹸! そうだこれがあった、でも……これでどうやって……――。
相変わらず、エスペラは首を前後させ、カハカハと空咳のような動作を繰り返している。
「――ッ、暴れンじゃねェクソ! 持ちづれェンだよ、ッ、クソがッ!」
シャルルは、小さく舌打ちを繰り返しながら、悪態をつき続けている。
持ちづらい……――。
頭の中に一つの案が浮かんだ。
私は、大急ぎでポケットに手を突っ込み、魔法の触媒となる石鹸を取り出し、それを力強く握った。
さっき、エスペラを治すのに魔力を使ってしまっている。そうじゃなくても今日は色々あったのだ、体調だって万全とは言い難い、いつものように無意識で魔力を操作するのは……、難しいだろう――。
目を瞑り、身体の内側へと意識を向ける。体内を流れる魔力の流れを感じ取る。内側に向けた意識を今度は段々と石鹸を握る手に向ける。
あとは、手のひらから魔力を放出するイメージで……――。
徐々に石鹸が湿り気を帯び始める。
まだだ、もっと、もっと、エスペラの全身をツルツルにするほどにぶくぶくに泡立てて……――。
魔力を流し込むごとに石鹸を握る手が力入る。手のひらから石鹸がこぼれ落ちそうになった。
おっと――。
握る力を弱くする。瞬間、フッ、と全身の力が抜けた。瞑っていた目が無意識のうちに開く。
息苦しい――、めまいもする。
それでも、まだ、魔力の放出を続ける。
肩を上下に揺らしなんとか息を続ける。
泡を含んだ水が手のひらから地面に向かって落ちた。
これで……もう、いける……と、思う……。けど、当たる、かな……、いや、当てなきゃ、いけないんだ――。
酸素の足りない中、必死で、頭の中で石鹸を投げるイメージを何度も何度も繰り返す。
腕を、後ろに――、そのまま、前に――、そして、手を、ひらく――。
石鹸が手のひらから放り出されるようにして宙に放たれる。
お願い――届いて――。
放たれた石鹸は、ふよふよと、何かに運ばれるみたいにして宙を舞い、やがてエスペラの額に当たった。そのまま石鹸は首を滑り、まるで舐めるようにエスペラの全身をめぐる。
次の瞬間、つるんと押し出されるようにしてシャルルの脇を抜けるエスペラ。
「な!?」
驚きつつもすぐさま、また、エスペラに掴みかかるシャルル。しかし、何度つかもうとしてもツルツル滑るばかりで一向にうまく掴めずにいた。
「チッ、なンだこれはよ! ああクソ! なんなンだよこれ! クソ!! なんで掴めてねェ!」
シャルルの顔がこっち向いた。互いの目と目が合う。
「まさか、ガキテメェ――」
そう言ってシャルルは、顔だけでなく体全体をこっちに向け、一歩、足を踏み出した。
そのままもう一歩、足を踏み出すかと思われた次の瞬間、エスペラがシャルルの足に噛み付いた。
「――ッ! ッッてェなァア! クソトカゲがよオ!!」
シャルルは怒号と共にものすごい速さでエスペラごと足を蹴り上げ、噛みつきを振り解く。
シャルルに蹴り上げられ宙を舞ったエスペラは、そのまま叩きつけられるようにして木の幹に背中からぶつかってしまう。
「エスペラ!」
思わず声が出た。地面を蹴り慌ててエスペラに駆け寄る。
瞬間、視界に影が差した。
景色が消える。正面から何かが迫る。
シャルルの足だ――――。
振り向いた先には、今にもエスペラの首に掴みかかろうとするシャルルの姿があった。
「な、なにする気なの!」
私の声に反応してシャルルの動きが止まった。チッ、と小さく舌打ちをするような音が聞こえた気がした。
腰に手を当て、背筋を伸ばすような仕草とともに、シャルルがこちらに振り向いた。
「ああ、いや、アイツ……なんってッたっけ? あー……アレだ、オマエの犬の……、まぁとにかく、テメェの飼い犬がよ、行っちまッただろ? だからよ、早くここから離れねェと。で、だ。オメェみてェなガキにコイツは重いだろ、な?」
そう言ってシャルルは、エスペラを指差した。
嘘だ。絶対、今、本当はエスペラのこと連れ去ろうとしてたに違いない。
「だめ! 絶対渡さないんだから!」
私は地面を思いっきり蹴って、シャルルに向かって突進した。
肩に手が触れる。瞬時に理解した、私の突進はあっけなく止められてしまったのだと。しかし、それで諦める私ではない。なおも前進を続けるため、全身に力を込め地面を踏み締めた。
「オイオイ、そうカッカすンなよ。ただオレは運んでやろうとだな……、ああそうか、知らねェのか。頼まれてンだよ、あの犬に。オメェのお守りと道案内をな。だからよ、味方なわけ、わかるか? オレは、オマエの、味方、な」
そう言ってシャルルは、自分と私を何度も交互に指差す。
「ウソ!」
「こんな状況で嘘なんかつくかバカ! てか、時間ねェンだからよ。だまって信じてろ、バカ!」
そう言われ、一度、思いっきりシャルルを睨みつけ、私は再び力強く地面を踏み締めた。
チッ、と舌打ちが聞こえた。しかも今度は大きな音で、それもはっきりと。
「テメェマジバカだな!」
シャルルが大声を上げた。思わず体の動きが止まってしまう。
再びシャルルの口が開かれた。
「いいか、オレらは今、テメェの飼い犬が時間稼いでッからこんだけのんびり話してられてンだよ、テメェはそれを無駄にするつもりか? エ?!」
さっきより声は大きくない、しかし言い知れぬ迫力がその声にはあった。それに、ルイスの思いを無駄にするのかと言われてしまったら……、続く一歩が踏み出せない。
「わかったか? あ?」
そう言ってシャルルは私の肩から手を離した。
「ま、そういうわけだからよ、あの飛龍はオレが持ってやッから、テメェは後ろからついて――」
「だめ!」
咄嗟に声が出てしまった。けど、この言葉について訂正する気は微塵もなかった。当たり前だ、そもそも私は、シャルルのことを微塵も信用してないし、シャルルの言ったことを信じるとも言っていない。ただちょっと、びっくりしたのと、ルイスのことを言われて、なにも言えなかっただけだ。決してわかったと言った覚えはない。
「そうかよ……――」
今まで聞いたことないくらい冷たい声だった。
瞬間、お腹に強い衝撃を感じた。一瞬だけ体が宙に浮く。
「ゲホっ! ゲホッ!」
気がつくと私は地面に尻餅をついていた。咳が――。
「金になりそうならまた来てやるよ、まぁ、たぶんこねェけど。じゃあな」
声のした方を見ると、エスペラを小脇に抱えたシャルルがいた。
助けないと! で、でも、どうやって……。私にできること、私に……――。
必死で頭を回す。
エスペラが、仕切りに喉をカハカハと鳴らしているのが見えた。
助けてって言ってる、でも声が出ないんだ……。早く、早く、私しかいないんだ、私が、どうにかしないと……――。
突然、地面に落ちている枯れ葉の一部に一瞬だけ火が着き、すぐに消えた。
なんで火が、魔法……。でもなん――、そうだ! 魔法! 魔法でどうにか――!
大慌てになりながらも、体のあちこちに触れ、魔法の触媒を探す。
指に何かが触れた。手でしっかりと握り、形を確認する。
石鹸! そうだこれがあった、でも……これでどうやって……――。
相変わらず、エスペラは首を前後させ、カハカハと空咳のような動作を繰り返している。
「――ッ、暴れンじゃねェクソ! 持ちづれェンだよ、ッ、クソがッ!」
シャルルは、小さく舌打ちを繰り返しながら、悪態をつき続けている。
持ちづらい……――。
頭の中に一つの案が浮かんだ。
私は、大急ぎでポケットに手を突っ込み、魔法の触媒となる石鹸を取り出し、それを力強く握った。
さっき、エスペラを治すのに魔力を使ってしまっている。そうじゃなくても今日は色々あったのだ、体調だって万全とは言い難い、いつものように無意識で魔力を操作するのは……、難しいだろう――。
目を瞑り、身体の内側へと意識を向ける。体内を流れる魔力の流れを感じ取る。内側に向けた意識を今度は段々と石鹸を握る手に向ける。
あとは、手のひらから魔力を放出するイメージで……――。
徐々に石鹸が湿り気を帯び始める。
まだだ、もっと、もっと、エスペラの全身をツルツルにするほどにぶくぶくに泡立てて……――。
魔力を流し込むごとに石鹸を握る手が力入る。手のひらから石鹸がこぼれ落ちそうになった。
おっと――。
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息苦しい――、めまいもする。
それでも、まだ、魔力の放出を続ける。
肩を上下に揺らしなんとか息を続ける。
泡を含んだ水が手のひらから地面に向かって落ちた。
これで……もう、いける……と、思う……。けど、当たる、かな……、いや、当てなきゃ、いけないんだ――。
酸素の足りない中、必死で、頭の中で石鹸を投げるイメージを何度も何度も繰り返す。
腕を、後ろに――、そのまま、前に――、そして、手を、ひらく――。
石鹸が手のひらから放り出されるようにして宙に放たれる。
お願い――届いて――。
放たれた石鹸は、ふよふよと、何かに運ばれるみたいにして宙を舞い、やがてエスペラの額に当たった。そのまま石鹸は首を滑り、まるで舐めるようにエスペラの全身をめぐる。
次の瞬間、つるんと押し出されるようにしてシャルルの脇を抜けるエスペラ。
「な!?」
驚きつつもすぐさま、また、エスペラに掴みかかるシャルル。しかし、何度つかもうとしてもツルツル滑るばかりで一向にうまく掴めずにいた。
「チッ、なンだこれはよ! ああクソ! なんなンだよこれ! クソ!! なんで掴めてねェ!」
シャルルの顔がこっち向いた。互いの目と目が合う。
「まさか、ガキテメェ――」
そう言ってシャルルは、顔だけでなく体全体をこっちに向け、一歩、足を踏み出した。
そのままもう一歩、足を踏み出すかと思われた次の瞬間、エスペラがシャルルの足に噛み付いた。
「――ッ! ッッてェなァア! クソトカゲがよオ!!」
シャルルは怒号と共にものすごい速さでエスペラごと足を蹴り上げ、噛みつきを振り解く。
シャルルに蹴り上げられ宙を舞ったエスペラは、そのまま叩きつけられるようにして木の幹に背中からぶつかってしまう。
「エスペラ!」
思わず声が出た。地面を蹴り慌ててエスペラに駆け寄る。
瞬間、視界に影が差した。
景色が消える。正面から何かが迫る。
シャルルの足だ――――。
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最後まで読んでくださりありがとうございます。よろしければ、評価、ブックマークもよろしくお願いいたします。感想、批評好評、誤字脱字報告などいただけるもの全てありがたく頂戴いたします。
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