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‐1336年 日ノ炎月 6日《5月6日》‐
老兵が見た景色
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ふむ……まぁ、そうなる……であろうな――。
目に写るは、首筋から血を噴き、次々と倒れていく部下たち。
とはいえ、だ。おおよその動きはわかった。であれば――。
右に左に空気が揺れる。少し遅れて髪が細かくなびく。
突如、忙しなく流れていた空気の揺れが止まった。腕を上げ、盾のようにして正面に構える。
瞬間、前腕に鈍い痛みが走った。目の前には鋭く研ぎ澄まされた爪がある。即座に、構えた腕を前に倒し、目標の腕を掴みにかかる。
しかし、こちらの動きを察知してか、目標はすぐさま後ろへと飛び退き距離を取った。
狼犬人の膂力に猫人の俊敏さ……――、こちらから仕掛けるべきではないな。
腕を下ろし、構えを解く。徐々に全身の力を抜いていく。
さて、誘いに乗るかどうか――。
しかし、こちらの思惑とは裏腹に、目標は独特の前傾姿勢をやめ、構えを解いて、おもむろに喋り出した。
なんだ、いきなり――。
「ローゼス、紋章はなんだ、どうした? フォーサイス家の紋章とは違うが……。いいのか、隠さなくて?」
――……、下品な口でなにを言い出すかと思えば……。ガキが、舐めた口を――。
「いや、見覚えがあるぞ、紋章。たしか……フレヤ……――」
――コイツ、今……なんと言った――。
憤りのあまり眼輪筋がピググッ、と跳ねた。
「そうだ! 思い出したぞ、間違いなくフレヤだ! あの女が、若い男に渡しているのを見たんだ」
下等な狼犬人風情のガキが……。私だけでなくフレヤ様を侮辱するなど……。しかもだ、なんて口の利き方を――。
思わず拳に力が入る。
「おっと、拳をそんなに強く握って、どうした? ジジイが若者に嫉妬か? みっともないことこの上ない」
黙って聞いていれば……。下水溝から吐き出される汚水のようにベラベラと喋りくさりおって――。
「嫉妬に狂うジジイほど醜いものはないな」
即刻その口きけなく――。
腰を落とし、構える。土を踏み締め固めていく。一歩――、踏み込もうとしたその瞬間、違和感が頭をよぎった。
いや、待て……――。
「どうした? 来ないのか? 急に止まって、まさか腰でもやったか? ハッ! ジジイが……。急にイキがるからそうなるんだ――」
目標はこれみよがしに大仰な身振り手振りを交え、侮辱の言葉を並び立てる。
おかしい……。いくら下等……、我々人に使われるだけの物とはいえ、だ。仮にもフォーサイス家に置かれる物が、アデルバート自らがわざわざ選んだ物が……だ。こんな行動をとるものか――?
疑いが、思考を走らせる。
「――おい、そんなイキがっておいて、来ないつもりか? まさか、本当にどこかやったとでも? ウソだろう、笑わせるな――」
狼犬人と言えど貴族が使うのだ、こんな下品な物を使うとなれば、主人の……、果てはお家の程度が知れるというもの……。ありえない――。
「それともまさか。怖気付いたのか? オマエラの言うイヌ如きに? はっ! それこそお笑い――」
――そう、ありえない、あってはならない。こんなにも下品な物がフォーサイス家にあってはならないのだ。で、あれば、だ。これは明らかに……、間違いなく意図があっての行動――。
走り出した思考は、ますますその速度を増していく。雑音を置き去りにして加速し続ける。
そこら中に転がる死体の数々が視界の端々に写った。
――そうか、フェイントだ! 奴はフェイントを得意としている。それは今までの攻撃を見ても明らかだ。しかも、狼犬人の膂力を持って猫人並の緩急から繰り出されるのだ。まさに自分だけの自慢の技、と言ったところか。
一呼吸挟み、決して優雅とはいえない姿勢を正す。首を動かし辺りを一巡する。
実際、短時間の間にこれだけの死体を築いてもいる、まさに必殺。相当なものだ。そこだけは評価に値すると言える。しかし、だ。奴は一つ失態を犯した――。
口角が上がっていく感覚がした。
おっと、いかんな――。
咄嗟に手で口を覆い隠す。一呼吸ほどの間を置き、努めて冷静に、再び分析を続けていく。
使ってしまったのだ、とっておきの一手。そう、複数回に渡ってのフェイントという切り札を。それにだ、雑に切ってしまった、そこいらに転がる粗悪品の内の一つに対して、持ち得る最高の一枚を、だ。それも私にではない。ゴミ一つをはたく、たったそれだけの為に使用した。こんな粗悪品共、正直なところ全く期待などしていなかった。しかし、だ。混じっていた、乱雑にばら撒かれた粗悪品だらけの箱の中に……。多少はマシな品が一つだけ――。
時間と共に釣り上がっていく口角が、手の内でその鋭さをどんどんと増していく。
察するに、奴は引き出したかったのだ、私からの攻撃を。そして反撃という、今まで見せたことのない初見の技で仕留める気だったのだ、この私を。だから煽った。煽り、怒らせ、冷静さを失わせたかった。攻撃を仕掛けさせるために。汚らしい狼犬人のガキが無い頭を捻って必死に考えていたようだが……所詮悪知恵止まり。そんな見え見えの挑発に乗るわけがないだろう、この私が――。となれば、こちらとしては待てばいい。それで勝てる、確実に――。
攻撃に備え、再び構えの姿勢をとる。もちろん揺動への警戒も怠らない。
しかし、あまり奴ばかりに時間を取ってもいられない。娘の捕縛もあるからな。病弱な娘一人、そう遠くには行けないだろうが……。狼犬人と娘一人にあまり時間をかけてしまってはな、フレヤ様の家老失格というもの。……少し、急ぐとするか――。
攻めやすいよう、しかしわざとらしい、見え見えの罠には見えないよう、ほんの少しばかり隙のある構えをとる。
最悪罠に見えても構わん。その場合は逆に隙のない方から攻めてくるはずだ――。
こちらが構えるのを見てか、目標のこちらに対する罵倒が止んだ。さらに、攻撃の意思はなく、努めて冷静であるのを悟ったのか。先ほどとは打って変わって罵倒の一言すらも吐き出すことなく、ただゆっくりと肩を落としていき、目標独特の、異様なまでの前傾姿勢を取る。
来るか――。
だかしかし、すぐには来ない。
集中しているのか――。初見の反撃ではなく、回数を増やして結局、自慢のフェイントでくる算段か――。だが関係ない、もうすでに種は割れている。
次々と倒れていく粗悪品共の姿を思い浮かべながら、その時の感覚を蘇えらせていく。
奴の動きは速い、だが、だからこそ分かる――。
空気が揺れる――。髪が流れる――。
空気の揺れが示すのだ、奴の動きを――。ならば回数がいくら増えようと同じこと――――。
シィィィィィィ――――。
呼吸の音がする。
間違いない、今度こそ――。
音が止み、足元が大きく爆ぜた。
正面――来る――だが本命ではない――どっちだ――。
目標が迫る。空気は揺れない。
なぜ――いやまだだ――まだ射程外――。
目標が眼前に迫る。空気は――。
揺れない――なぜ――!
眼前に迫った目標の口が突如、大きく開かれた。
ま――! 噛――――。
咄嗟に、両腕を寄せ、盾のように構える。
直後、鋭く突き刺すような痛みが骨にきた。
猛烈な痛みが大波のように押し寄せる。何かが告げる、叫べと。
「グォォォォオオオオオオオオ――――!!!!」
痛みが引いていく――――。叫んでいるうちは痛みを弱く感じる――。
叫ぶ。声を上げ、ただただ必死に叫ぶ。上品さなど欠片もない、腹の底の底からの声。まさに本能の声とも言うべき叫び声。
抜く! 抜かないと! さもないと! 死ぬ!
さらに声を上げ、痛みを紛らわせ、全身に力を込める。
この閉じ切った奴の口を、少しでもいいからこじ開ける――!
「オオオォォォォオオオオォォォォォォオオオオオォォォォォォォ――――!」
徐々に――声が――遠く――なって――いく――――。
もっと――もっと声を――。より――より力を込めて――。
ォォオオオァァアアアァァァ――――――――。
==========
ブペッ――!
口内に大量に溜まった血を、まるで、喉に引っかかった痰でも吐くかのようにして吐き出す。
何年、いや十何年ぶりだろうか――。
久しぶりの鮮血の味に舌が痺れている。
やはり良いものではないな。ましてや美味いはずもない。気色が悪いだけだ。こんなこと、これっきりにしたいものだが……、これからはそうもいかない、か。
腕から、大量の血を流し、徐々に青白く変色していくローゼスの死体に視線を落とす。
「ローゼス、貴様が思っている通り、貴様は優秀だ。しかし、自らが優秀だと思っている者ほど答えに飛びつくものだ。たとえそれが用意された物だとしてもな。……さて――」
顔を上げ後ろに振り向く。
「急がないとな――」
指を曲げ、しっかりと土を踏み締め、思いっきり地面を蹴り上げた。
目に写るは、首筋から血を噴き、次々と倒れていく部下たち。
とはいえ、だ。おおよその動きはわかった。であれば――。
右に左に空気が揺れる。少し遅れて髪が細かくなびく。
突如、忙しなく流れていた空気の揺れが止まった。腕を上げ、盾のようにして正面に構える。
瞬間、前腕に鈍い痛みが走った。目の前には鋭く研ぎ澄まされた爪がある。即座に、構えた腕を前に倒し、目標の腕を掴みにかかる。
しかし、こちらの動きを察知してか、目標はすぐさま後ろへと飛び退き距離を取った。
狼犬人の膂力に猫人の俊敏さ……――、こちらから仕掛けるべきではないな。
腕を下ろし、構えを解く。徐々に全身の力を抜いていく。
さて、誘いに乗るかどうか――。
しかし、こちらの思惑とは裏腹に、目標は独特の前傾姿勢をやめ、構えを解いて、おもむろに喋り出した。
なんだ、いきなり――。
「ローゼス、紋章はなんだ、どうした? フォーサイス家の紋章とは違うが……。いいのか、隠さなくて?」
――……、下品な口でなにを言い出すかと思えば……。ガキが、舐めた口を――。
「いや、見覚えがあるぞ、紋章。たしか……フレヤ……――」
――コイツ、今……なんと言った――。
憤りのあまり眼輪筋がピググッ、と跳ねた。
「そうだ! 思い出したぞ、間違いなくフレヤだ! あの女が、若い男に渡しているのを見たんだ」
下等な狼犬人風情のガキが……。私だけでなくフレヤ様を侮辱するなど……。しかもだ、なんて口の利き方を――。
思わず拳に力が入る。
「おっと、拳をそんなに強く握って、どうした? ジジイが若者に嫉妬か? みっともないことこの上ない」
黙って聞いていれば……。下水溝から吐き出される汚水のようにベラベラと喋りくさりおって――。
「嫉妬に狂うジジイほど醜いものはないな」
即刻その口きけなく――。
腰を落とし、構える。土を踏み締め固めていく。一歩――、踏み込もうとしたその瞬間、違和感が頭をよぎった。
いや、待て……――。
「どうした? 来ないのか? 急に止まって、まさか腰でもやったか? ハッ! ジジイが……。急にイキがるからそうなるんだ――」
目標はこれみよがしに大仰な身振り手振りを交え、侮辱の言葉を並び立てる。
おかしい……。いくら下等……、我々人に使われるだけの物とはいえ、だ。仮にもフォーサイス家に置かれる物が、アデルバート自らがわざわざ選んだ物が……だ。こんな行動をとるものか――?
疑いが、思考を走らせる。
「――おい、そんなイキがっておいて、来ないつもりか? まさか、本当にどこかやったとでも? ウソだろう、笑わせるな――」
狼犬人と言えど貴族が使うのだ、こんな下品な物を使うとなれば、主人の……、果てはお家の程度が知れるというもの……。ありえない――。
「それともまさか。怖気付いたのか? オマエラの言うイヌ如きに? はっ! それこそお笑い――」
――そう、ありえない、あってはならない。こんなにも下品な物がフォーサイス家にあってはならないのだ。で、あれば、だ。これは明らかに……、間違いなく意図があっての行動――。
走り出した思考は、ますますその速度を増していく。雑音を置き去りにして加速し続ける。
そこら中に転がる死体の数々が視界の端々に写った。
――そうか、フェイントだ! 奴はフェイントを得意としている。それは今までの攻撃を見ても明らかだ。しかも、狼犬人の膂力を持って猫人並の緩急から繰り出されるのだ。まさに自分だけの自慢の技、と言ったところか。
一呼吸挟み、決して優雅とはいえない姿勢を正す。首を動かし辺りを一巡する。
実際、短時間の間にこれだけの死体を築いてもいる、まさに必殺。相当なものだ。そこだけは評価に値すると言える。しかし、だ。奴は一つ失態を犯した――。
口角が上がっていく感覚がした。
おっと、いかんな――。
咄嗟に手で口を覆い隠す。一呼吸ほどの間を置き、努めて冷静に、再び分析を続けていく。
使ってしまったのだ、とっておきの一手。そう、複数回に渡ってのフェイントという切り札を。それにだ、雑に切ってしまった、そこいらに転がる粗悪品の内の一つに対して、持ち得る最高の一枚を、だ。それも私にではない。ゴミ一つをはたく、たったそれだけの為に使用した。こんな粗悪品共、正直なところ全く期待などしていなかった。しかし、だ。混じっていた、乱雑にばら撒かれた粗悪品だらけの箱の中に……。多少はマシな品が一つだけ――。
時間と共に釣り上がっていく口角が、手の内でその鋭さをどんどんと増していく。
察するに、奴は引き出したかったのだ、私からの攻撃を。そして反撃という、今まで見せたことのない初見の技で仕留める気だったのだ、この私を。だから煽った。煽り、怒らせ、冷静さを失わせたかった。攻撃を仕掛けさせるために。汚らしい狼犬人のガキが無い頭を捻って必死に考えていたようだが……所詮悪知恵止まり。そんな見え見えの挑発に乗るわけがないだろう、この私が――。となれば、こちらとしては待てばいい。それで勝てる、確実に――。
攻撃に備え、再び構えの姿勢をとる。もちろん揺動への警戒も怠らない。
しかし、あまり奴ばかりに時間を取ってもいられない。娘の捕縛もあるからな。病弱な娘一人、そう遠くには行けないだろうが……。狼犬人と娘一人にあまり時間をかけてしまってはな、フレヤ様の家老失格というもの。……少し、急ぐとするか――。
攻めやすいよう、しかしわざとらしい、見え見えの罠には見えないよう、ほんの少しばかり隙のある構えをとる。
最悪罠に見えても構わん。その場合は逆に隙のない方から攻めてくるはずだ――。
こちらが構えるのを見てか、目標のこちらに対する罵倒が止んだ。さらに、攻撃の意思はなく、努めて冷静であるのを悟ったのか。先ほどとは打って変わって罵倒の一言すらも吐き出すことなく、ただゆっくりと肩を落としていき、目標独特の、異様なまでの前傾姿勢を取る。
来るか――。
だかしかし、すぐには来ない。
集中しているのか――。初見の反撃ではなく、回数を増やして結局、自慢のフェイントでくる算段か――。だが関係ない、もうすでに種は割れている。
次々と倒れていく粗悪品共の姿を思い浮かべながら、その時の感覚を蘇えらせていく。
奴の動きは速い、だが、だからこそ分かる――。
空気が揺れる――。髪が流れる――。
空気の揺れが示すのだ、奴の動きを――。ならば回数がいくら増えようと同じこと――――。
シィィィィィィ――――。
呼吸の音がする。
間違いない、今度こそ――。
音が止み、足元が大きく爆ぜた。
正面――来る――だが本命ではない――どっちだ――。
目標が迫る。空気は揺れない。
なぜ――いやまだだ――まだ射程外――。
目標が眼前に迫る。空気は――。
揺れない――なぜ――!
眼前に迫った目標の口が突如、大きく開かれた。
ま――! 噛――――。
咄嗟に、両腕を寄せ、盾のように構える。
直後、鋭く突き刺すような痛みが骨にきた。
猛烈な痛みが大波のように押し寄せる。何かが告げる、叫べと。
「グォォォォオオオオオオオオ――――!!!!」
痛みが引いていく――――。叫んでいるうちは痛みを弱く感じる――。
叫ぶ。声を上げ、ただただ必死に叫ぶ。上品さなど欠片もない、腹の底の底からの声。まさに本能の声とも言うべき叫び声。
抜く! 抜かないと! さもないと! 死ぬ!
さらに声を上げ、痛みを紛らわせ、全身に力を込める。
この閉じ切った奴の口を、少しでもいいからこじ開ける――!
「オオオォォォォオオオオォォォォォォオオオオオォォォォォォォ――――!」
徐々に――声が――遠く――なって――いく――――。
もっと――もっと声を――。より――より力を込めて――。
ォォオオオァァアアアァァァ――――――――。
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ブペッ――!
口内に大量に溜まった血を、まるで、喉に引っかかった痰でも吐くかのようにして吐き出す。
何年、いや十何年ぶりだろうか――。
久しぶりの鮮血の味に舌が痺れている。
やはり良いものではないな。ましてや美味いはずもない。気色が悪いだけだ。こんなこと、これっきりにしたいものだが……、これからはそうもいかない、か。
腕から、大量の血を流し、徐々に青白く変色していくローゼスの死体に視線を落とす。
「ローゼス、貴様が思っている通り、貴様は優秀だ。しかし、自らが優秀だと思っている者ほど答えに飛びつくものだ。たとえそれが用意された物だとしてもな。……さて――」
顔を上げ後ろに振り向く。
「急がないとな――」
指を曲げ、しっかりと土を踏み締め、思いっきり地面を蹴り上げた。
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最後まで読んでくださりありがとうございます。よろしければ、評価、ブックマークもよろしくお願いいたします。感想、批評好評、誤字脱字報告などいただけるもの全てありがたく頂戴いたします。
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