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‐1336年 日ノ炎月 6日《5月6日》‐
動揺
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「あ、あの……ね――」
まっすぐ伸びていた手の指先が、ルイスのすねにあたった。ルイスの視線が下を向いた。
私の手を見て、やたらと大仰な、だけども決してわざとらしいものではない。ただ純粋に驚いたようなそんな反応を見せた後、ルイスはまるで距離でもとるかのように、二、三歩ほど後ずさった。
「お、お嬢さま……。な、なんで……しょうか――」
動揺しているのか、ルイスの声は少し震えていた。
「え、や、ぁの、……あのね、ルイス……あの、その……」
私の声も震えていた、それも多分に。
咄嗟に呼び止めたはいいものの、ここからどうすれば――。自分でもなんで声が出たのかすらも定かじゃないのに……。
そんな状況で言葉なんてすぐに見つかるはずもなく、動揺はそのまま動きに現れ、視線はオロオロとあちらこちらせわしなく泳ぎ回っている。
さまよい回った末の視線の先には、汚れ全てを払いきれず未だ血に濡れたルイスの腕があった。
意を決して、私は声を出した。
「て! 手は――!」
緊張のせいか、発した声は思っていたよりも大きく、しかも裏返っていた。
一瞬、ルイスの肩が、ビクッと跳ねたように見えた。
心臓がバクバクと激しく跳ねている。私は緊張をほぐすのと声の調整も兼ねて、一度深呼吸をして、そして口を開いた。
「その、――手は。その……だい、じょうぶ……なの……?」
ついさっきまでの勢いはどこへやら。発せられた声はやけに小さくぼそぼそとしていた。
それでも、ルイスには聞こえていたようで、少しして返事が返ってきた。
「――……手? でござい、ます、か……?」
ルイスは少し戸惑っているかのような表情を浮かべながら自身の手を見ている。
「いや、あの、その……、手が、ね……、汚れて、いる……じゃ、ない……――」
「え、ええ、はい――。そう、ですね……」
「あ、あの……落とさなくて、いいのかな……って――」
そう言って私は、ルイスに向かって再び手を伸ばした。
「え?! あ、いや――!」
するとルイスは、さっきまでとは打って変わって、大きな声を上げ、大慌てで私から距離をとり、自身の右半身を隠すかのようにして左肩を前に押し出してきた。
「だ、大丈夫――! 大丈夫でございます!! 何の問題もございません!」
そう言うルイスの頭は、まるで水滴でも払うかのように左右に激しく振れていた。
「だ、大丈夫って……――。そ、そんな状態で大丈夫なわけ――」
言葉とともに私は、体を前に乗り出した。途端、ルイスはルイスで、お互いの距離が縮まった分と同じだけ後ろに下がり、まるで私を制しするかのように左手を前に突き出してきた。
「ダ、ダメです――!!」
声量と勢いに一瞬、気をされそうになった、けど、ここで引いてしまったら最後、今開いているこの距離が、もう一生縮まらないような気がした。だから、グッと足に力を込め、私は、一歩、大きく前に踏み出した。
「お嬢様、やめてください! これ以上近くに来てはいけません!」
「なんで! ……よ――」
咄嗟に言い返したはいいものの、ルイスのあまりの動揺した態度に、言葉の最後には思わず力が抜けてしまった。
一瞬、ルイスの視線がそれた。しかし、そらされた視線はすぐさま正面へと向き直り、言葉が発された。
「ち、血が……、血がついておりますから! ですから!! お嬢様には直ちに私から離れていただかないと……! 汚れてしまいます、ので……!」
よほど近寄ってほしくないのか、ルイスは前に突き出した左手を大きく左右に振りながら答えた。
「だ、だから!――」
私は、怖気づきそうになる自分を鼓舞するかのように大きな声を上げ、さらにルイスに向かってさらに一歩踏み込み、言葉を続ける。
「だから……綺麗に、すれば、いい……って、いう――はなし、じゃない――」
しかし、ルイスの怯えているかのような態度に、言葉尻が段々と細くなっていってしまう。弱く細くなっていく言葉尻と共に体の力も抜けていく。ふと、ポケットから重さを感じた。
そ、そうだ……――!
「ちょ、ちょうど……この前の……石鹸があるからそれを――」
私は、その場から立ち上がり、ポケットから洗浄魔法の触媒である石鹸を取り出して、おずおずとルイスの前に差し出した。
「――!? い、いえ! 大丈夫――! 大丈夫です! それには及びません!」
ルイスは、相変わらず激しく左右に手を振りながら、一定の距離を保ったまま、さらに数歩後退りながら答えてきた。
「な、なんでよ……」
そんなルイスを追いかけるようにして私は、ルイスが後ろに下がった分と同じだけ前に詰め寄る。
「そ、それはもちろん! お嬢様のお手を煩わせるわけにはいかないからです! で、ですから、その、……不要で、ございます! 水場も近くにあることですし――!」
そう言ってルイスは、体を半回転させ私に背中を向けた。ギム、と土を踏みしめる音がした。
「ひ、ひとりで――!」
ルイスの足がピタッと、止まった。
「――ひと、り、で……、行く……、の――?」
「い、いえ……! 決して……――。決してそんなつもりは――!」
声に合わせて、ルイスの体がものすごい勢いで半回転し、再び私の方を向いた。
「じゃ、じゃあなんで……! ――ひとりで……、一人で……いこうと、して……るの……。」
「い、いえ……! それは、その……、――――」
ルイスの頭は徐々に下へと向かっていく。
お互い、言葉が見つからないのか、なかなか次の言葉が出ない。
冷たい風が吹き、夜の冷たい空気が頬をなぜる。サラサラと葉と葉の擦れる音がした。
「ねぇ、ルイス……、なんで、さっきから、ずっと……その……――。その……、私から、離れようとしてる、の――。」
ほんの少しといえど時間が経ち、少し落ち着いてきたのか、気が付くと自然と口が開いて言葉を発していた。
ゴクリ、と唾を飲み込むような音がした。直後、ルイスの口がゆっくりと開いた。
「き、危険……だから、です……――。」
そう言ってルイスは再び私から背を向けた。
わかるような、わからないような……――。
はっきりとしない回答がルイスから返ってきた。だから私は、再び疑問を投げかける。
「それは、何か、菌とかが感染るとか、そういう、こと……――?」
ルイスからの返事はない。
「じゃ、じゃあ! なおさら水場じゃなくて、これを使えば――!」
そう言って私は、ルイスに近づき、石鹸を目の前に突き出した。
「そういうことではないのです……――!」
これまでルイスと違い、怯えの感情が含まれていないと思わせるような、はっきりとした声が辺りに響き渡った。
「私が――! 私自身が! お嬢様を……! 危険に、晒してしまう!」
「ど――――」
ルイスの言っていることが理解できず、再び疑問を投げかけるが、続くルイスの言葉に紛れ、私の声はかき消されてしまった。
「お嬢様、忘れてしまったのですか! 私は……、私は――!」
ギリリと歯が軋むような音がした。ルイスの顔が持ち上がり正面を向いたのが見えた。
「忘れることなど……――。いや、忘れる、忘れないではない……。――忘れてはいけないんだ……――」
ルイスは止めどなく、まるで独り言をつぶやくかのようにして、つらつらと言葉を吐き出し続け始めた。
「この手で、自らのこの手でお嬢様を殺すところだった――! 許されるはずがない……! 許されるはずがないんだ!――」
言葉を発するごとにルイスの声量と語気が増していき、つられて言葉遣いも乱暴なものになっていく。
「――だから、だから……爪だって抜いた!」
予想だにしていていなかった言葉が耳に入ってきた。
爪を? 抜いたって……? え……、まさか――。
私が一人で困惑している間にもルイスは言葉を続ける。
「――なのに、なのにこいつは……! もう生えてきやがる! これじゃ意味がない、意味がないんだ……――!」
ルイスの手が口元に向かっていく。親指が立てられた。ギリリッ、と何かを噛み締めるような音がした。
噛んだの? 自分の爪を? それも一度抜いた、とか言った直後に? まさか……、まさか今、抜くつもりなの、自分で自分の爪を? 本当に? まさか、まさか……――。
直後、大きく息を吸うルイスの姿がみえた。
まっすぐ伸びていた手の指先が、ルイスのすねにあたった。ルイスの視線が下を向いた。
私の手を見て、やたらと大仰な、だけども決してわざとらしいものではない。ただ純粋に驚いたようなそんな反応を見せた後、ルイスはまるで距離でもとるかのように、二、三歩ほど後ずさった。
「お、お嬢さま……。な、なんで……しょうか――」
動揺しているのか、ルイスの声は少し震えていた。
「え、や、ぁの、……あのね、ルイス……あの、その……」
私の声も震えていた、それも多分に。
咄嗟に呼び止めたはいいものの、ここからどうすれば――。自分でもなんで声が出たのかすらも定かじゃないのに……。
そんな状況で言葉なんてすぐに見つかるはずもなく、動揺はそのまま動きに現れ、視線はオロオロとあちらこちらせわしなく泳ぎ回っている。
さまよい回った末の視線の先には、汚れ全てを払いきれず未だ血に濡れたルイスの腕があった。
意を決して、私は声を出した。
「て! 手は――!」
緊張のせいか、発した声は思っていたよりも大きく、しかも裏返っていた。
一瞬、ルイスの肩が、ビクッと跳ねたように見えた。
心臓がバクバクと激しく跳ねている。私は緊張をほぐすのと声の調整も兼ねて、一度深呼吸をして、そして口を開いた。
「その、――手は。その……だい、じょうぶ……なの……?」
ついさっきまでの勢いはどこへやら。発せられた声はやけに小さくぼそぼそとしていた。
それでも、ルイスには聞こえていたようで、少しして返事が返ってきた。
「――……手? でござい、ます、か……?」
ルイスは少し戸惑っているかのような表情を浮かべながら自身の手を見ている。
「いや、あの、その……、手が、ね……、汚れて、いる……じゃ、ない……――」
「え、ええ、はい――。そう、ですね……」
「あ、あの……落とさなくて、いいのかな……って――」
そう言って私は、ルイスに向かって再び手を伸ばした。
「え?! あ、いや――!」
するとルイスは、さっきまでとは打って変わって、大きな声を上げ、大慌てで私から距離をとり、自身の右半身を隠すかのようにして左肩を前に押し出してきた。
「だ、大丈夫――! 大丈夫でございます!! 何の問題もございません!」
そう言うルイスの頭は、まるで水滴でも払うかのように左右に激しく振れていた。
「だ、大丈夫って……――。そ、そんな状態で大丈夫なわけ――」
言葉とともに私は、体を前に乗り出した。途端、ルイスはルイスで、お互いの距離が縮まった分と同じだけ後ろに下がり、まるで私を制しするかのように左手を前に突き出してきた。
「ダ、ダメです――!!」
声量と勢いに一瞬、気をされそうになった、けど、ここで引いてしまったら最後、今開いているこの距離が、もう一生縮まらないような気がした。だから、グッと足に力を込め、私は、一歩、大きく前に踏み出した。
「お嬢様、やめてください! これ以上近くに来てはいけません!」
「なんで! ……よ――」
咄嗟に言い返したはいいものの、ルイスのあまりの動揺した態度に、言葉の最後には思わず力が抜けてしまった。
一瞬、ルイスの視線がそれた。しかし、そらされた視線はすぐさま正面へと向き直り、言葉が発された。
「ち、血が……、血がついておりますから! ですから!! お嬢様には直ちに私から離れていただかないと……! 汚れてしまいます、ので……!」
よほど近寄ってほしくないのか、ルイスは前に突き出した左手を大きく左右に振りながら答えた。
「だ、だから!――」
私は、怖気づきそうになる自分を鼓舞するかのように大きな声を上げ、さらにルイスに向かってさらに一歩踏み込み、言葉を続ける。
「だから……綺麗に、すれば、いい……って、いう――はなし、じゃない――」
しかし、ルイスの怯えているかのような態度に、言葉尻が段々と細くなっていってしまう。弱く細くなっていく言葉尻と共に体の力も抜けていく。ふと、ポケットから重さを感じた。
そ、そうだ……――!
「ちょ、ちょうど……この前の……石鹸があるからそれを――」
私は、その場から立ち上がり、ポケットから洗浄魔法の触媒である石鹸を取り出して、おずおずとルイスの前に差し出した。
「――!? い、いえ! 大丈夫――! 大丈夫です! それには及びません!」
ルイスは、相変わらず激しく左右に手を振りながら、一定の距離を保ったまま、さらに数歩後退りながら答えてきた。
「な、なんでよ……」
そんなルイスを追いかけるようにして私は、ルイスが後ろに下がった分と同じだけ前に詰め寄る。
「そ、それはもちろん! お嬢様のお手を煩わせるわけにはいかないからです! で、ですから、その、……不要で、ございます! 水場も近くにあることですし――!」
そう言ってルイスは、体を半回転させ私に背中を向けた。ギム、と土を踏みしめる音がした。
「ひ、ひとりで――!」
ルイスの足がピタッと、止まった。
「――ひと、り、で……、行く……、の――?」
「い、いえ……! 決して……――。決してそんなつもりは――!」
声に合わせて、ルイスの体がものすごい勢いで半回転し、再び私の方を向いた。
「じゃ、じゃあなんで……! ――ひとりで……、一人で……いこうと、して……るの……。」
「い、いえ……! それは、その……、――――」
ルイスの頭は徐々に下へと向かっていく。
お互い、言葉が見つからないのか、なかなか次の言葉が出ない。
冷たい風が吹き、夜の冷たい空気が頬をなぜる。サラサラと葉と葉の擦れる音がした。
「ねぇ、ルイス……、なんで、さっきから、ずっと……その……――。その……、私から、離れようとしてる、の――。」
ほんの少しといえど時間が経ち、少し落ち着いてきたのか、気が付くと自然と口が開いて言葉を発していた。
ゴクリ、と唾を飲み込むような音がした。直後、ルイスの口がゆっくりと開いた。
「き、危険……だから、です……――。」
そう言ってルイスは再び私から背を向けた。
わかるような、わからないような……――。
はっきりとしない回答がルイスから返ってきた。だから私は、再び疑問を投げかける。
「それは、何か、菌とかが感染るとか、そういう、こと……――?」
ルイスからの返事はない。
「じゃ、じゃあ! なおさら水場じゃなくて、これを使えば――!」
そう言って私は、ルイスに近づき、石鹸を目の前に突き出した。
「そういうことではないのです……――!」
これまでルイスと違い、怯えの感情が含まれていないと思わせるような、はっきりとした声が辺りに響き渡った。
「私が――! 私自身が! お嬢様を……! 危険に、晒してしまう!」
「ど――――」
ルイスの言っていることが理解できず、再び疑問を投げかけるが、続くルイスの言葉に紛れ、私の声はかき消されてしまった。
「お嬢様、忘れてしまったのですか! 私は……、私は――!」
ギリリと歯が軋むような音がした。ルイスの顔が持ち上がり正面を向いたのが見えた。
「忘れることなど……――。いや、忘れる、忘れないではない……。――忘れてはいけないんだ……――」
ルイスは止めどなく、まるで独り言をつぶやくかのようにして、つらつらと言葉を吐き出し続け始めた。
「この手で、自らのこの手でお嬢様を殺すところだった――! 許されるはずがない……! 許されるはずがないんだ!――」
言葉を発するごとにルイスの声量と語気が増していき、つられて言葉遣いも乱暴なものになっていく。
「――だから、だから……爪だって抜いた!」
予想だにしていていなかった言葉が耳に入ってきた。
爪を? 抜いたって……? え……、まさか――。
私が一人で困惑している間にもルイスは言葉を続ける。
「――なのに、なのにこいつは……! もう生えてきやがる! これじゃ意味がない、意味がないんだ……――!」
ルイスの手が口元に向かっていく。親指が立てられた。ギリリッ、と何かを噛み締めるような音がした。
噛んだの? 自分の爪を? それも一度抜いた、とか言った直後に? まさか……、まさか今、抜くつもりなの、自分で自分の爪を? 本当に? まさか、まさか……――。
直後、大きく息を吸うルイスの姿がみえた。
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