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妖怪バトル
第17話 妖怪の事情
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僕たちは雲外鏡を使ってネズミ神社に移動した。
目目連の話を瓢箪ネズミの長にも聞いてもらいたかったからだ。
社に入ると、たくさんの妖怪が僕たちの周りに集まった。
そんな中、 目目連は、自分が人間を石に変えていた理由をゆっくりと語り始めた。
もちろん、僕のスマホは録画状態になっている。
『 私は姫井ヶ森を守ろうとしたでありんす。人間どもはこの森を切り開いてビルを立ててゴルフ場にするつもりなんでありんす』
衝撃的な事実だ。
『 私が石にしたスーツ姿の男たちは不動産の者だよ。この森を視察しに来たのさ。 私はこの森が好きだからね。それを阻止するために石にしてやったのさ』
「じゃあ、なんで僕を襲ったのさ? 僕は不動産屋じゃないよ?」
『変な機械で森を撮影してるじゃないかい。それに人間なのにネズミ神社に通えるしさ』
「誤解だよ。僕はこの森をどうこうしようなんて考えてなかったんだからね」
『ふん! 人間は信用できないね』
ああ、困ったな。
この森がなくなっちゃうなんて……。
その時だ。
一緒に連れて来ていた杏ちゃんが目を覚ました。
「う、うーーん……」
あ!
そういえば、僕は毛魂童子になったままだぞ。
「長! どうやったら元の姿に戻れるのですか?」
『ふむ。「 解脱」と呼べば元に戻れるぞい』
「ありがとうございます! 解脱!」
ボンッ!!
煙りとともに、僕たちは元に戻った。
「あの、悪いんですがみんなは隠れていてもらえますか? 杏ちゃんが見たら怖がるので」
妖怪たちはそそくさと身を隠した。
「……あ、あれ。ここどこ?」
「や、やあ。気がついたかい?」
「ゆ、優斗くん!」
「ははは。森のそばで倒れていたからさ。ここに来て様子を見ていたんだよ」
彼女は涙を流して僕を抱きしめた。
「怖かった!!」
「ど、どうかしたの?」
「私ね。優斗くんを追ってこの森に来たの。そしたら、体中に目がいっぱいついた女の人が私を石に変えたのよ!」
ああそうか。彼女は僕の跡を追って来たのか。
そういえば、妖怪配信がいそがしくて彼女をかまってあげられなかったもんな。
今は、なんとか誤魔化そうか。
「そんな女の人はいないよ?」
「うう……。優斗くん」
「大丈夫。心配ないよ。ここには僕と二人だけだからさ」
「う、うん」
本当は周りに妖怪がいっぱいいるんだけどな。
僕は杏ちゃんを家に送ることにした。
「私……。なにを見たのかな?」
「き、気のせいだったんじゃないのかな?」
「……も、もしかして。優斗くんが私を助けてくれたの?」
ギクッ!
「は、ははは。僕は 目目連なんか知らないしさ。見てないからわからないよ」
「も、もくもくれんって?」
「え!? あ、いや。そんなこと言ってないよ! と、とにかく気のせいだよ。その……。目がいっぱいついてた女の人なんて忘れちゃいなよ」
「うん……」
「じゃあ、僕は帰るよ」
「送ってくれてありがとう」
「うん。それじゃあバイバイ」
「うん。バイバイ」
はぁ……。
危なかったぁ。危うくバレるところだったな。
でも、どうしようか?
姫井ヶ森がなくなっちゃう問題は解決してないぞ。
それにこのスマホで撮影した動画だよな。
母さんに見せたらきっと驚くだろう。
毛魂童子になって 目目連と戦ったこと。
なんて説明したらいいんだ?
僕はお風呂に入っても、夕食を食べても、
「うーーん。うーーん」
って考え込んだ。
「どうしたのよ優斗。家に帰って来てからずっと悩んでいるじゃない」
「え? そ、そんなことないよ!」
「嘘いいなさい。お母さんにはバレてるわよ」
「うう……」
「この前の悩みごとかしら? まだ、解決していないの?」
そういえば、悩んでいたら誰かに相談した方がいいって母さんは言ってたよな。
ああ、でもどうしたらいいんだろうか?
「お母さんには話せない悩みかしら?」
「…………」
ダメだ。
やっぱり話せるのは母さんしかいないぞ。
でも、なにから話せばいい?
僕は 毛毛丸の姿を見つめた。
うう……。
やっぱり、こいつのことからだよな。
「じ、実はね……。母さんに隠してることがあってね」
母さんは目を細めた。
呆れたように鼻でため息をつく。
大方、点数の悪かったテストを隠しているだとか、ハンカチを3日間洗濯に出さなかったこととか。
そんな隠し事なのだろう、と思っているに違いない。
ああ、問題はもっと大きいんです。
「お、驚かないで聞いてくれる?」
「驚かないわよ。怒らないしね。洗濯物が増えるのだって別にかまわないわよ」
「えーーと。シロのことなんだけどさ」
「あら。なにに悩んでいたの?」
「実はしゃべれるんだ」
「はい?」
じゃあ、 毛毛丸。
お願いします。
『オッス。オイラ 毛毛丸っていうんだ』
母さんは驚いた。
「えええええええええええええええええええ!?」
「隠していてごめんね。実はシロは獅子毛魂って妖怪でさ。名前は 毛毛丸っていうんだよ」
僕は母さんが十分に落ち着いてから全部の話を伝えた。
それから、
「その 目目連との戦いが録画されてるんだ」
母さんはその動画を見て更に青ざめていた。
「……け、怪我はないの?」
「え? ああ、うん。全然大丈夫だよ」
「その……。もうこんなんとかってのに変身するのは体は大丈夫なの?」
「うん。 毛毛丸は平気だよね?」
『おう。全然、大丈夫だぜ』
母さんは眉を寄せていた。
「まったく……」
ああ、ちょっと怒っている感じだぞ。
「隠していてごめんなさい」
「……んもう! 隠していたことより、あなたの体の方が心配よ。 目目連に襲われていたら、今頃、石になっていたわよ」
「あ、うん……。でもね。僕が毛魂童子になって戦ったからさ。杏ちゃんは元に戻ったんだ」
「それは偉いわね。よくがんばったわ」
「ははは。まぁ、 憑依 変化の術がなかったらあぶなかったけどね」
「無茶はしないこと。これ、お母さんとの約束。危ないと思ったら時には逃げないとダメよ」
「う、うん」
よし、母さんにはわかってもらえたぞ。
次は姫井ヶ森の問題だよな。
「森がさ。無くなっちゃうかもしれないんだよね。どうしたらいいかな?」
「うーーん。難しい問題ね」
だよねぇ。
流石の母さんでもわかんないか。
「悩んだら、誰かに相談する。これ、前にも言ったわよね?」
「誰に相談するの? 先生? それとも会社の人? どっちにしろ、僕のことも話さないといけないしさ。パニックになるよ?」
「誰が人間に相談するっていったのよ。そもそも、うちで妖怪を飼ってる、なんて世間に知られたら大ニュースなんだから」
そうだよね?
「だったら、誰に?」
「もちろん、妖怪によ」
というわけで。
母さんは瓢箪ネズミの長に会うことになった。
目目連の話を瓢箪ネズミの長にも聞いてもらいたかったからだ。
社に入ると、たくさんの妖怪が僕たちの周りに集まった。
そんな中、 目目連は、自分が人間を石に変えていた理由をゆっくりと語り始めた。
もちろん、僕のスマホは録画状態になっている。
『 私は姫井ヶ森を守ろうとしたでありんす。人間どもはこの森を切り開いてビルを立ててゴルフ場にするつもりなんでありんす』
衝撃的な事実だ。
『 私が石にしたスーツ姿の男たちは不動産の者だよ。この森を視察しに来たのさ。 私はこの森が好きだからね。それを阻止するために石にしてやったのさ』
「じゃあ、なんで僕を襲ったのさ? 僕は不動産屋じゃないよ?」
『変な機械で森を撮影してるじゃないかい。それに人間なのにネズミ神社に通えるしさ』
「誤解だよ。僕はこの森をどうこうしようなんて考えてなかったんだからね」
『ふん! 人間は信用できないね』
ああ、困ったな。
この森がなくなっちゃうなんて……。
その時だ。
一緒に連れて来ていた杏ちゃんが目を覚ました。
「う、うーーん……」
あ!
そういえば、僕は毛魂童子になったままだぞ。
「長! どうやったら元の姿に戻れるのですか?」
『ふむ。「 解脱」と呼べば元に戻れるぞい』
「ありがとうございます! 解脱!」
ボンッ!!
煙りとともに、僕たちは元に戻った。
「あの、悪いんですがみんなは隠れていてもらえますか? 杏ちゃんが見たら怖がるので」
妖怪たちはそそくさと身を隠した。
「……あ、あれ。ここどこ?」
「や、やあ。気がついたかい?」
「ゆ、優斗くん!」
「ははは。森のそばで倒れていたからさ。ここに来て様子を見ていたんだよ」
彼女は涙を流して僕を抱きしめた。
「怖かった!!」
「ど、どうかしたの?」
「私ね。優斗くんを追ってこの森に来たの。そしたら、体中に目がいっぱいついた女の人が私を石に変えたのよ!」
ああそうか。彼女は僕の跡を追って来たのか。
そういえば、妖怪配信がいそがしくて彼女をかまってあげられなかったもんな。
今は、なんとか誤魔化そうか。
「そんな女の人はいないよ?」
「うう……。優斗くん」
「大丈夫。心配ないよ。ここには僕と二人だけだからさ」
「う、うん」
本当は周りに妖怪がいっぱいいるんだけどな。
僕は杏ちゃんを家に送ることにした。
「私……。なにを見たのかな?」
「き、気のせいだったんじゃないのかな?」
「……も、もしかして。優斗くんが私を助けてくれたの?」
ギクッ!
「は、ははは。僕は 目目連なんか知らないしさ。見てないからわからないよ」
「も、もくもくれんって?」
「え!? あ、いや。そんなこと言ってないよ! と、とにかく気のせいだよ。その……。目がいっぱいついてた女の人なんて忘れちゃいなよ」
「うん……」
「じゃあ、僕は帰るよ」
「送ってくれてありがとう」
「うん。それじゃあバイバイ」
「うん。バイバイ」
はぁ……。
危なかったぁ。危うくバレるところだったな。
でも、どうしようか?
姫井ヶ森がなくなっちゃう問題は解決してないぞ。
それにこのスマホで撮影した動画だよな。
母さんに見せたらきっと驚くだろう。
毛魂童子になって 目目連と戦ったこと。
なんて説明したらいいんだ?
僕はお風呂に入っても、夕食を食べても、
「うーーん。うーーん」
って考え込んだ。
「どうしたのよ優斗。家に帰って来てからずっと悩んでいるじゃない」
「え? そ、そんなことないよ!」
「嘘いいなさい。お母さんにはバレてるわよ」
「うう……」
「この前の悩みごとかしら? まだ、解決していないの?」
そういえば、悩んでいたら誰かに相談した方がいいって母さんは言ってたよな。
ああ、でもどうしたらいいんだろうか?
「お母さんには話せない悩みかしら?」
「…………」
ダメだ。
やっぱり話せるのは母さんしかいないぞ。
でも、なにから話せばいい?
僕は 毛毛丸の姿を見つめた。
うう……。
やっぱり、こいつのことからだよな。
「じ、実はね……。母さんに隠してることがあってね」
母さんは目を細めた。
呆れたように鼻でため息をつく。
大方、点数の悪かったテストを隠しているだとか、ハンカチを3日間洗濯に出さなかったこととか。
そんな隠し事なのだろう、と思っているに違いない。
ああ、問題はもっと大きいんです。
「お、驚かないで聞いてくれる?」
「驚かないわよ。怒らないしね。洗濯物が増えるのだって別にかまわないわよ」
「えーーと。シロのことなんだけどさ」
「あら。なにに悩んでいたの?」
「実はしゃべれるんだ」
「はい?」
じゃあ、 毛毛丸。
お願いします。
『オッス。オイラ 毛毛丸っていうんだ』
母さんは驚いた。
「えええええええええええええええええええ!?」
「隠していてごめんね。実はシロは獅子毛魂って妖怪でさ。名前は 毛毛丸っていうんだよ」
僕は母さんが十分に落ち着いてから全部の話を伝えた。
それから、
「その 目目連との戦いが録画されてるんだ」
母さんはその動画を見て更に青ざめていた。
「……け、怪我はないの?」
「え? ああ、うん。全然大丈夫だよ」
「その……。もうこんなんとかってのに変身するのは体は大丈夫なの?」
「うん。 毛毛丸は平気だよね?」
『おう。全然、大丈夫だぜ』
母さんは眉を寄せていた。
「まったく……」
ああ、ちょっと怒っている感じだぞ。
「隠していてごめんなさい」
「……んもう! 隠していたことより、あなたの体の方が心配よ。 目目連に襲われていたら、今頃、石になっていたわよ」
「あ、うん……。でもね。僕が毛魂童子になって戦ったからさ。杏ちゃんは元に戻ったんだ」
「それは偉いわね。よくがんばったわ」
「ははは。まぁ、 憑依 変化の術がなかったらあぶなかったけどね」
「無茶はしないこと。これ、お母さんとの約束。危ないと思ったら時には逃げないとダメよ」
「う、うん」
よし、母さんにはわかってもらえたぞ。
次は姫井ヶ森の問題だよな。
「森がさ。無くなっちゃうかもしれないんだよね。どうしたらいいかな?」
「うーーん。難しい問題ね」
だよねぇ。
流石の母さんでもわかんないか。
「悩んだら、誰かに相談する。これ、前にも言ったわよね?」
「誰に相談するの? 先生? それとも会社の人? どっちにしろ、僕のことも話さないといけないしさ。パニックになるよ?」
「誰が人間に相談するっていったのよ。そもそも、うちで妖怪を飼ってる、なんて世間に知られたら大ニュースなんだから」
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※本作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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