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妖怪バトル
第11話 相談
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母さんは言った。
「あら。今日は姫井ヶ森に行かないの?」
僕は布団の中で震えるだけ。
「だ、だって……」
「妖怪を撮影して有名な配信者になるんでしょ?」
「うう……」
「もう嫌になったの?」
「そ、そんなんじゃないけど……」
「なぁに? 困ってるならお母さんに相談してみなさい」
「…………」
目目連のことを言いたい……。
でも、話したら絶対にこう言われるんだ。
『危ないから姫井ヶ森に行くのはやめなさい』
母さんなら、絶対にそう言うに決まっている。
「どうしたの? 黙ってちゃわからないわよ?」
「じゃあ、聞くけどさ」
「うん」
「どうしても解決しそうにないトラブルが出てきたらどうしたらいいの?」
「うーーん。そうねぇ……。お母さんだったら誰かに相談するわね」
相談か……。
「あら、お母さんじゃ役不足って感じかしら? だったら杏ちゃんとかに相談すればいいんじゃない? あの子なら配信のことに詳しいじゃない」
「ははは……」
杏ちゃんに相談なんかしたら、今度は彼女が 目目連に狙われちゃうよ。
僕が相談できる人は決まってるよね。
僕はリュックを背負った。
もう一度、あの神社に行く時のために準備をしておいたんだ。
勇気を出して、
「ちょっと出かけてくる!」
「暗くなる前に帰るのよ! 気をつけてね!」
「うん!」
僕は 毛毛丸と一緒にネズミ神社に向かった。
道中は 目目連に出会わないように気をつける。
「そういえば、さっき 目目連に会った時さ。 毛毛丸の毛がバチバチって静電気を出してたよね?」
『オイラは妖力を感じれるんだよ。 目目連が近づいてきたらわかるんだ』
「じゃあ、そのバチバチの静電気が鳴ったら危険信号ってことだね」
毛毛丸の静電気がないから安全ってことだな。
このすきに急がなくっちゃ。
僕たちはネズミ神社にたどり着いた。
社《やしろ》に入るやいなや、僕の頭に金魚が乗っかる。
それは金魚に手足がついた妖怪だった。
金魚童《きんぎょわらし》っていう妖怪みたい。
僕の頭でキャッキャッと騒いでうれしそうだ。
『人間だ。人間の子供』
『おいおい。こいつは優斗って名前があるからな』
『髪の毛食べたい』
『ダメだ。優斗を食べたらオイラが許さねぇ』
『ひぃええええ……。 毛毛丸怖い』
ははは……。
僕はリュックからスナック菓子を取り出した。
「あのさ。僕の髪の毛はあげれないけどさ。お菓子はどうかな?」
金魚童はお菓子を食べた。
『美味い! 美味美味』
「ははは。良かった」
金魚童の喜ぶ姿に、他の妖怪たちもやって来る。
それは着物を着た小さなネズミ。羽織《はおり》ネズミたちだ。
でも、僕に警戒して、ちょっと距離を取ってる感じ。
「お菓子はまだあるからさ。みんなでどうぞ」
僕がお菓子の袋を広げると、羽織ネズミたちも金魚童と一緒にお菓子を食べた。
ふふふ。
小さな子供みたいだな。
突然。天地が逆さまになる。
僕の体が天井に引っ付いた。
「うわ!」
これは逆さベッタラの仕業だ。
『オラの好きな物を当ててみな』
「大根」
『なんだ、優斗かよ』
僕の体は元の位置に戻った。
「君にもさ。お土産物はあるんだ」
リュックから取り出したのは袋に入れておいた、
「たくあん。好きでしょ?」
『うお! オラの好物だで!』
逆さベッタラはたくあんをバリバリ食べた。
大根が大根を食べるのってどうなのだろう?
ま、いっか。
みんな喜んで食べてくれてるしな。
「そうだ。ちょっと、この風景を動画撮影してもいいかな?」
『なんだそりゃ? オラ、どうがさつえい、なんて食べたことねぇぞ?』
「食べ物じゃないよ。スマホで動画を撮るんだよ? いい?」
『勝手にしろ』
「やったーー」
みんなで仲良く食事の風景。
ふふふ。妖怪の食べる姿って珍しいよね。
念の為。動画には解説をつける。
妖怪の情報は 毛毛丸から聞いた話がほとんだ。
「えーー。この着物を着たネズミは羽織ネズミといいまして。二十年生きたネズミが人の真似をして生まれるそうです」
他にも、金魚童の説明、逆さベッタラの説明もくわえる。
ネットの向こうで観てる視聴者に向けてわかりやすく、丁寧《ていねい》な言葉で。
ふふふ。
なんか配信者って感じだぞ。
大きな瓢箪《ひょうたん》の口からネズミが顔を出す。
瓢箪《ひょうたん》ネズミの長《おさ》だ。
『優斗か。よく来たな』
おっと、ここらからは 目目連の話だ。
ちょっと動画の撮影は中止しよう。
僕は長に相談した。
あ、もちろん、長にもお土産は用意してるよ。
お団子をね。持ってきたんだ。
長はお団子を喜んで食べながら、僕の話を聞いてくれた。
『ふぅむ。 目目連が襲ってきおったのか……モグモグ。それは困りもんじゃのぉ』
「なんとか 毛毛丸のお父さんを呼んで去っていきましたけどね。次に会った時にその戦法が通用するかはわかりません」
『ふぅむ』
と眉を寄せたかと思うと、小さな手をパンパンと叩いた。
『雲外鏡《うんがいきょう》よ。ちょっと来い』
すると、床の隙間から『へーーい』と間の抜けた声がする。
なんか床の隙間から出てきたぞ?
それは二メートル以上はあるだろうか。一枚の大きな鏡だった。
その鏡が雲外鏡という妖怪で、そのしゃべり方はなんとものんびりとしているのだった。
『オラ~~を、呼んだだか~~?』
『うむ。例の石を映してくれ』
『へーーーーい。承知しやした~~』
鏡の中に景色が映る。
そこは姫井ヶ森の外れで、そこには人型の大きな石が二つあった。
すごいな。
鏡の中に景色映ってる……。
テレビみたいだ。
『あれなんじゃがな』
と、長は言う。
あれと言われても……。
「普通の石にしか見えませんが?」
『うむ。ちょっと行ってみようか」
と、長は鏡の中に入ってしまった。
「え? 鏡の中に入れるの??」
毛毛丸は得意げに説明してくれた。
『へへへ。雲外鏡は近くの景色を映すこともできるしさ。鏡に映せる景色には一瞬で行けたりするんだよ』
「へぇ……。便利だなぁ」
『優斗も早く来いよ』
「う、うん……」
鏡の中に入るなんて緊張するよね。
ぶつかったりしないかな?
足を入れると、まるで水の中に踏み込んだみたいに、ウニョーーンと鏡の中に入れてしまった。
景色は境内から一変する。
「はぁ……。姫井ヶ森の端っこに来ちゃった……」
『うむ。優斗よ。これを見るんじゃ』
長は二つの石を指差した。
大きな石だな。
僕の背より三十センチくらい高い。
「単なる石に見えるけど?」
いや、まてよ。
これって人の形をしてるから……。
「まさか!?」
『これは人間じゃよ。 目目連によって石にされたんじゃ』
よく見ると、ネクタイが見える。
これはスーツ姿だ。
そういえば、クラスメイトが噂話をしてたっけ。
会社員二名が行方不明になった事件。
その時。
遠くの方から人の声がした。
それはリュックを背負ったピクニック客。
楽しそうに森から出て帰って行った。
「あの人たちは 目目連に石にされなかったんだね」
『この石にされた者らは、森を調べておったらしいな。 目目連はそういう人間を許さんようじゃ』
森を調べる人間を石にする?
「……そういえば、僕がはじめて 目目連と会った時はスマホを胸に付けていたな。特別な人間だと思ったのかな?」
『お主は我々と会ったからじゃろうな。ネズミ神社に入ることのできる人間は珍しいからの』
「……長。僕はどうしたらいいんでしょうか?」
『奴に襲われたくなければ、この森に近づかんことじゃな。妖怪との関係がなくなれば 目目連の興味も失せよう』
「そんなぁ……」
僕の頭の上では金魚童が飛び跳ねていた。
せっかく妖怪と友達になれたのに……。
「僕は妖怪と仲良くなりたいです」
『ふぅむ。 目目連をこのまま放っておくわけにはいかぬしな。封印してやるしかないのぉ』
「封印ってなんですか?」
長は雲外鏡に手を突っ込んで一冊のノートを取り出した。
『これは封印帳というてな。悪い妖怪を封じ込める本なんじゃよ』
そんな本があるんだ!
それを使えば、 目目連を退治できる!
「使い方を教えてください!」
「あら。今日は姫井ヶ森に行かないの?」
僕は布団の中で震えるだけ。
「だ、だって……」
「妖怪を撮影して有名な配信者になるんでしょ?」
「うう……」
「もう嫌になったの?」
「そ、そんなんじゃないけど……」
「なぁに? 困ってるならお母さんに相談してみなさい」
「…………」
目目連のことを言いたい……。
でも、話したら絶対にこう言われるんだ。
『危ないから姫井ヶ森に行くのはやめなさい』
母さんなら、絶対にそう言うに決まっている。
「どうしたの? 黙ってちゃわからないわよ?」
「じゃあ、聞くけどさ」
「うん」
「どうしても解決しそうにないトラブルが出てきたらどうしたらいいの?」
「うーーん。そうねぇ……。お母さんだったら誰かに相談するわね」
相談か……。
「あら、お母さんじゃ役不足って感じかしら? だったら杏ちゃんとかに相談すればいいんじゃない? あの子なら配信のことに詳しいじゃない」
「ははは……」
杏ちゃんに相談なんかしたら、今度は彼女が 目目連に狙われちゃうよ。
僕が相談できる人は決まってるよね。
僕はリュックを背負った。
もう一度、あの神社に行く時のために準備をしておいたんだ。
勇気を出して、
「ちょっと出かけてくる!」
「暗くなる前に帰るのよ! 気をつけてね!」
「うん!」
僕は 毛毛丸と一緒にネズミ神社に向かった。
道中は 目目連に出会わないように気をつける。
「そういえば、さっき 目目連に会った時さ。 毛毛丸の毛がバチバチって静電気を出してたよね?」
『オイラは妖力を感じれるんだよ。 目目連が近づいてきたらわかるんだ』
「じゃあ、そのバチバチの静電気が鳴ったら危険信号ってことだね」
毛毛丸の静電気がないから安全ってことだな。
このすきに急がなくっちゃ。
僕たちはネズミ神社にたどり着いた。
社《やしろ》に入るやいなや、僕の頭に金魚が乗っかる。
それは金魚に手足がついた妖怪だった。
金魚童《きんぎょわらし》っていう妖怪みたい。
僕の頭でキャッキャッと騒いでうれしそうだ。
『人間だ。人間の子供』
『おいおい。こいつは優斗って名前があるからな』
『髪の毛食べたい』
『ダメだ。優斗を食べたらオイラが許さねぇ』
『ひぃええええ……。 毛毛丸怖い』
ははは……。
僕はリュックからスナック菓子を取り出した。
「あのさ。僕の髪の毛はあげれないけどさ。お菓子はどうかな?」
金魚童はお菓子を食べた。
『美味い! 美味美味』
「ははは。良かった」
金魚童の喜ぶ姿に、他の妖怪たちもやって来る。
それは着物を着た小さなネズミ。羽織《はおり》ネズミたちだ。
でも、僕に警戒して、ちょっと距離を取ってる感じ。
「お菓子はまだあるからさ。みんなでどうぞ」
僕がお菓子の袋を広げると、羽織ネズミたちも金魚童と一緒にお菓子を食べた。
ふふふ。
小さな子供みたいだな。
突然。天地が逆さまになる。
僕の体が天井に引っ付いた。
「うわ!」
これは逆さベッタラの仕業だ。
『オラの好きな物を当ててみな』
「大根」
『なんだ、優斗かよ』
僕の体は元の位置に戻った。
「君にもさ。お土産物はあるんだ」
リュックから取り出したのは袋に入れておいた、
「たくあん。好きでしょ?」
『うお! オラの好物だで!』
逆さベッタラはたくあんをバリバリ食べた。
大根が大根を食べるのってどうなのだろう?
ま、いっか。
みんな喜んで食べてくれてるしな。
「そうだ。ちょっと、この風景を動画撮影してもいいかな?」
『なんだそりゃ? オラ、どうがさつえい、なんて食べたことねぇぞ?』
「食べ物じゃないよ。スマホで動画を撮るんだよ? いい?」
『勝手にしろ』
「やったーー」
みんなで仲良く食事の風景。
ふふふ。妖怪の食べる姿って珍しいよね。
念の為。動画には解説をつける。
妖怪の情報は 毛毛丸から聞いた話がほとんだ。
「えーー。この着物を着たネズミは羽織ネズミといいまして。二十年生きたネズミが人の真似をして生まれるそうです」
他にも、金魚童の説明、逆さベッタラの説明もくわえる。
ネットの向こうで観てる視聴者に向けてわかりやすく、丁寧《ていねい》な言葉で。
ふふふ。
なんか配信者って感じだぞ。
大きな瓢箪《ひょうたん》の口からネズミが顔を出す。
瓢箪《ひょうたん》ネズミの長《おさ》だ。
『優斗か。よく来たな』
おっと、ここらからは 目目連の話だ。
ちょっと動画の撮影は中止しよう。
僕は長に相談した。
あ、もちろん、長にもお土産は用意してるよ。
お団子をね。持ってきたんだ。
長はお団子を喜んで食べながら、僕の話を聞いてくれた。
『ふぅむ。 目目連が襲ってきおったのか……モグモグ。それは困りもんじゃのぉ』
「なんとか 毛毛丸のお父さんを呼んで去っていきましたけどね。次に会った時にその戦法が通用するかはわかりません」
『ふぅむ』
と眉を寄せたかと思うと、小さな手をパンパンと叩いた。
『雲外鏡《うんがいきょう》よ。ちょっと来い』
すると、床の隙間から『へーーい』と間の抜けた声がする。
なんか床の隙間から出てきたぞ?
それは二メートル以上はあるだろうか。一枚の大きな鏡だった。
その鏡が雲外鏡という妖怪で、そのしゃべり方はなんとものんびりとしているのだった。
『オラ~~を、呼んだだか~~?』
『うむ。例の石を映してくれ』
『へーーーーい。承知しやした~~』
鏡の中に景色が映る。
そこは姫井ヶ森の外れで、そこには人型の大きな石が二つあった。
すごいな。
鏡の中に景色映ってる……。
テレビみたいだ。
『あれなんじゃがな』
と、長は言う。
あれと言われても……。
「普通の石にしか見えませんが?」
『うむ。ちょっと行ってみようか」
と、長は鏡の中に入ってしまった。
「え? 鏡の中に入れるの??」
毛毛丸は得意げに説明してくれた。
『へへへ。雲外鏡は近くの景色を映すこともできるしさ。鏡に映せる景色には一瞬で行けたりするんだよ』
「へぇ……。便利だなぁ」
『優斗も早く来いよ』
「う、うん……」
鏡の中に入るなんて緊張するよね。
ぶつかったりしないかな?
足を入れると、まるで水の中に踏み込んだみたいに、ウニョーーンと鏡の中に入れてしまった。
景色は境内から一変する。
「はぁ……。姫井ヶ森の端っこに来ちゃった……」
『うむ。優斗よ。これを見るんじゃ』
長は二つの石を指差した。
大きな石だな。
僕の背より三十センチくらい高い。
「単なる石に見えるけど?」
いや、まてよ。
これって人の形をしてるから……。
「まさか!?」
『これは人間じゃよ。 目目連によって石にされたんじゃ』
よく見ると、ネクタイが見える。
これはスーツ姿だ。
そういえば、クラスメイトが噂話をしてたっけ。
会社員二名が行方不明になった事件。
その時。
遠くの方から人の声がした。
それはリュックを背負ったピクニック客。
楽しそうに森から出て帰って行った。
「あの人たちは 目目連に石にされなかったんだね」
『この石にされた者らは、森を調べておったらしいな。 目目連はそういう人間を許さんようじゃ』
森を調べる人間を石にする?
「……そういえば、僕がはじめて 目目連と会った時はスマホを胸に付けていたな。特別な人間だと思ったのかな?」
『お主は我々と会ったからじゃろうな。ネズミ神社に入ることのできる人間は珍しいからの』
「……長。僕はどうしたらいいんでしょうか?」
『奴に襲われたくなければ、この森に近づかんことじゃな。妖怪との関係がなくなれば 目目連の興味も失せよう』
「そんなぁ……」
僕の頭の上では金魚童が飛び跳ねていた。
せっかく妖怪と友達になれたのに……。
「僕は妖怪と仲良くなりたいです」
『ふぅむ。 目目連をこのまま放っておくわけにはいかぬしな。封印してやるしかないのぉ』
「封印ってなんですか?」
長は雲外鏡に手を突っ込んで一冊のノートを取り出した。
『これは封印帳というてな。悪い妖怪を封じ込める本なんじゃよ』
そんな本があるんだ!
それを使えば、 目目連を退治できる!
「使い方を教えてください!」
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