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秘密はみんなに言えません
第9話 噂話
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放課後。
僕が帰る準備をしていると、みんなの会話が耳に入った。
数人が集まって、教室の中で噂話をしているようだ。
「ねぇ、知ってる? 学校の近くで行方不明者が出てる事件」
「えーー。なになに、知らないわ」
「会社員がね。二人もよ。こつぜんと姿を消したんだって」
「会社員って男の人?」
「そうそう。大人の男が2人。急に行方が知れなくなったんだって」
「普通。そういうのは女の人とか、か弱い子供のイメージがあるけどね」
「姫井ヶ森の近くでね。その2人が乗っていた車だけがあったんだって」
姫井ヶ森だって?
今、姫井ヶ森って言ったよね?
そこって 毛毛丸たち妖怪が住んでる森だよ。
噂話は続く。
「捜索は続いているみたいだよ」
「何かの事件に巻き込まれたのかな?」
「その可能性はあるみたいよ」
「こ、殺されたのかな?」
「犯人は殺人鬼なのかもね」
「死体は見つかったのかな?」
「見つからないから行方不明なんじゃない」
「ひぃいい。怖ぁああ」
「姫井ヶ森の近所じゃ有名なのよ。警察が捜査してたからね」
「気をつけないとね」
姫井ヶ森で行方不明者。
会社員の男が二名か。
これってもしかして……。
「 目目連の仕業かな?」
『ああ、そうかもしんねぇな』
「瓢箪ネズミさんに相談してみようか?」
『ああ、それがいいと思うぜ』
僕が 毛毛丸とボソボソと話す。
誰かに聞かれたら大変だからね。
小声で話すのは絶対なんだ。
そんな時。
「優斗くん」
ドキィイイイイイイイイイイイイン!!
振り向くと女の子。
彼女の名前は秋本 杏。
僕のクラスメート。
長い髪をポニーテールにしたおしゃれな女の子だ。
彼女も配信者で、主に生配信をやっている。
顔出しをしていて、歌とダンスが得意だ。
将来はアイドルになりたいらしい。
トークは上手だし、なにより見た目が可愛い。
目立ちたい性格のようで、注目されるのは大好きみたいだ。
彼女のチャンネル登録者は千人を超えていた。
「誰と話してたの?」
「いやあああああ! だ、だ、誰とも話してなんかないよ!」
「そう? 会話していたような気がしたけど?」
と、ランドセルを覗き込む。
うぉおおい。ガードだ!
「そ、そ、そうかなぁああ? ひ、一人ごとだよぉおお!」
「ふーーん」
「……じゃ、じゃあ、僕は帰るよ」
「待ちなさいよ」
「え?」
ま、まさか 毛毛丸の存在がバレたのか?
彼女は僕のことをジィーーーーと見つめた。
うう、なんか疑われてるぅう。
「優斗くんは悔しくないの?」
は?
「なにが?」
「牛田よ」
「え? なんのこと?」
「だって、あいつ……。優斗くんのチャンネルをバカにしてたじゃない」
「ああ」
「チャンネル登録者が0人だってバカにしていたわ。あいつは、たった二百人くらいなのにさ」
なんだ、 毛毛丸のことに気がついんたんじゃなかったのか。
とりあえずバレてなくて良かった。
「べ、別に気にしてないよ」
そもそも、僕のチャンネル登録者数は二万人だからね。
「動画の撮り方、教えてあげよっか?」
「え?」
彼女の顔は真っ赤だった。
「だ、だから……。動画の撮り方だよ。チャンネル登録者増やしたいでしょ?」
「あ、うん……。えーーと」
「私が教えたらさ。優斗くんのチャンネル登録者は増えると思うんだよね」
「あ、そ、そうかな……?」
「絶対増えるわよ!」
ああ、僕が牛田に教えたチャンネルは適当に作ったヤツだからな。
登録者は0人のままでいいんだよな。
「じゃあ、今日、家に行ってもいいかしら?」
「え、今日? 急だね」
これから姫井ヶ森に行きたいんだけどな。
「学校じゃスマホが使えないんだもの。優斗くんの家で動画の撮り方を教えてあげるわよ」
「そ、それは……」
どうしよう。
断らなくちゃ。
「迷惑なの?」
「え!? あ、いや、そ、そんなんじゃないけどさ。悪いと思ってね。君は人気者だしね。アイドルだし」
「ふふふ。そうよ。アイドルが優斗くんの家に遊びに行くのよ。うれしいでしょ?」
「え? あ、う、うん……」
ああ、断りづらいなぁ。
僕は仕方なく彼女と一緒に帰ることになった。
「私ね。優斗くんが配信者になりたいって言った時に驚いちゃった」
「そうなの?」
「だって、優斗くん。人前でしゃべるの苦手じゃない」
「うん。まぁね」
「そんな優斗くんが配信者に憧れるなんてね。ふふふ。仲間ができたって感じよ」
「仲間? 牛田は僕のことをライバルって言ってるけどね」
「ライバルなんてバカらしいわ。配信者同士で協力しなくちゃ」
「へぇ……」
そんな考え方もあるのか。
「優斗くんが配信に慣れてきたらさ。コラボしましょうよ!」
「コラボ?」
「配信者同士で協力して撮影をすることよ。優斗くんが私のチャンネルでしゃべって。私が優斗くんのチャンネルに出てしゃべるのよ。いわゆる共演ってやつね」
「ははは……。それは緊張しちゃうな。でも、僕は顔出しNGだよ?」
「顔を隠して出ればいいじゃない。お面を被って映るとかさ。やり方はなんとでもなるわよ」
その時。
僕のランドセルからバチンバチンと火花が散った。
「え!? なに!? どうしたの、静電気!?」
僕だってわからない。
でも、ランドセルの異常だから 毛毛丸になにかあったんだ。
バチン! バチン!!
「え!? 静電気すご! 優斗くんのランドセルどうなってんの?」
「あ、いや。あの。あのさ。ちょっと用事を思い出してさ。ごめん。また今度にして!」
「え? そ、そうなの?」
「うん。本当にごめんね。また今度ね」
「あ、うん」
「じゃあね! バイバイ!」
「あ、うん……バイバイ。また明日。学校でね。わ、私、応援してるからね!」
「ありがとう!」
僕は全速力でその場を離れた。
杏ちゃんがいなくなったのを確認して、
「どうしたの 毛毛丸!?」
ランドセルの中をのぞくと、 毛毛丸の毛が大量の静電気を帯びて逆立っていた。
「ど、どうしたんだよ?」
『き、気をつけろ優斗』
「な、なにを!?」
『この妖力は……。 目目連だ』
「ええええええええ!?」
『 目目連が近づいて来てる!』
僕が帰る準備をしていると、みんなの会話が耳に入った。
数人が集まって、教室の中で噂話をしているようだ。
「ねぇ、知ってる? 学校の近くで行方不明者が出てる事件」
「えーー。なになに、知らないわ」
「会社員がね。二人もよ。こつぜんと姿を消したんだって」
「会社員って男の人?」
「そうそう。大人の男が2人。急に行方が知れなくなったんだって」
「普通。そういうのは女の人とか、か弱い子供のイメージがあるけどね」
「姫井ヶ森の近くでね。その2人が乗っていた車だけがあったんだって」
姫井ヶ森だって?
今、姫井ヶ森って言ったよね?
そこって 毛毛丸たち妖怪が住んでる森だよ。
噂話は続く。
「捜索は続いているみたいだよ」
「何かの事件に巻き込まれたのかな?」
「その可能性はあるみたいよ」
「こ、殺されたのかな?」
「犯人は殺人鬼なのかもね」
「死体は見つかったのかな?」
「見つからないから行方不明なんじゃない」
「ひぃいい。怖ぁああ」
「姫井ヶ森の近所じゃ有名なのよ。警察が捜査してたからね」
「気をつけないとね」
姫井ヶ森で行方不明者。
会社員の男が二名か。
これってもしかして……。
「 目目連の仕業かな?」
『ああ、そうかもしんねぇな』
「瓢箪ネズミさんに相談してみようか?」
『ああ、それがいいと思うぜ』
僕が 毛毛丸とボソボソと話す。
誰かに聞かれたら大変だからね。
小声で話すのは絶対なんだ。
そんな時。
「優斗くん」
ドキィイイイイイイイイイイイイン!!
振り向くと女の子。
彼女の名前は秋本 杏。
僕のクラスメート。
長い髪をポニーテールにしたおしゃれな女の子だ。
彼女も配信者で、主に生配信をやっている。
顔出しをしていて、歌とダンスが得意だ。
将来はアイドルになりたいらしい。
トークは上手だし、なにより見た目が可愛い。
目立ちたい性格のようで、注目されるのは大好きみたいだ。
彼女のチャンネル登録者は千人を超えていた。
「誰と話してたの?」
「いやあああああ! だ、だ、誰とも話してなんかないよ!」
「そう? 会話していたような気がしたけど?」
と、ランドセルを覗き込む。
うぉおおい。ガードだ!
「そ、そ、そうかなぁああ? ひ、一人ごとだよぉおお!」
「ふーーん」
「……じゃ、じゃあ、僕は帰るよ」
「待ちなさいよ」
「え?」
ま、まさか 毛毛丸の存在がバレたのか?
彼女は僕のことをジィーーーーと見つめた。
うう、なんか疑われてるぅう。
「優斗くんは悔しくないの?」
は?
「なにが?」
「牛田よ」
「え? なんのこと?」
「だって、あいつ……。優斗くんのチャンネルをバカにしてたじゃない」
「ああ」
「チャンネル登録者が0人だってバカにしていたわ。あいつは、たった二百人くらいなのにさ」
なんだ、 毛毛丸のことに気がついんたんじゃなかったのか。
とりあえずバレてなくて良かった。
「べ、別に気にしてないよ」
そもそも、僕のチャンネル登録者数は二万人だからね。
「動画の撮り方、教えてあげよっか?」
「え?」
彼女の顔は真っ赤だった。
「だ、だから……。動画の撮り方だよ。チャンネル登録者増やしたいでしょ?」
「あ、うん……。えーーと」
「私が教えたらさ。優斗くんのチャンネル登録者は増えると思うんだよね」
「あ、そ、そうかな……?」
「絶対増えるわよ!」
ああ、僕が牛田に教えたチャンネルは適当に作ったヤツだからな。
登録者は0人のままでいいんだよな。
「じゃあ、今日、家に行ってもいいかしら?」
「え、今日? 急だね」
これから姫井ヶ森に行きたいんだけどな。
「学校じゃスマホが使えないんだもの。優斗くんの家で動画の撮り方を教えてあげるわよ」
「そ、それは……」
どうしよう。
断らなくちゃ。
「迷惑なの?」
「え!? あ、いや、そ、そんなんじゃないけどさ。悪いと思ってね。君は人気者だしね。アイドルだし」
「ふふふ。そうよ。アイドルが優斗くんの家に遊びに行くのよ。うれしいでしょ?」
「え? あ、う、うん……」
ああ、断りづらいなぁ。
僕は仕方なく彼女と一緒に帰ることになった。
「私ね。優斗くんが配信者になりたいって言った時に驚いちゃった」
「そうなの?」
「だって、優斗くん。人前でしゃべるの苦手じゃない」
「うん。まぁね」
「そんな優斗くんが配信者に憧れるなんてね。ふふふ。仲間ができたって感じよ」
「仲間? 牛田は僕のことをライバルって言ってるけどね」
「ライバルなんてバカらしいわ。配信者同士で協力しなくちゃ」
「へぇ……」
そんな考え方もあるのか。
「優斗くんが配信に慣れてきたらさ。コラボしましょうよ!」
「コラボ?」
「配信者同士で協力して撮影をすることよ。優斗くんが私のチャンネルでしゃべって。私が優斗くんのチャンネルに出てしゃべるのよ。いわゆる共演ってやつね」
「ははは……。それは緊張しちゃうな。でも、僕は顔出しNGだよ?」
「顔を隠して出ればいいじゃない。お面を被って映るとかさ。やり方はなんとでもなるわよ」
その時。
僕のランドセルからバチンバチンと火花が散った。
「え!? なに!? どうしたの、静電気!?」
僕だってわからない。
でも、ランドセルの異常だから 毛毛丸になにかあったんだ。
バチン! バチン!!
「え!? 静電気すご! 優斗くんのランドセルどうなってんの?」
「あ、いや。あの。あのさ。ちょっと用事を思い出してさ。ごめん。また今度にして!」
「え? そ、そうなの?」
「うん。本当にごめんね。また今度ね」
「あ、うん」
「じゃあね! バイバイ!」
「あ、うん……バイバイ。また明日。学校でね。わ、私、応援してるからね!」
「ありがとう!」
僕は全速力でその場を離れた。
杏ちゃんがいなくなったのを確認して、
「どうしたの 毛毛丸!?」
ランドセルの中をのぞくと、 毛毛丸の毛が大量の静電気を帯びて逆立っていた。
「ど、どうしたんだよ?」
『き、気をつけろ優斗』
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