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秘密はみんなに言えません
第8話 チャンネル登録者は何人?
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僕は学校に行った。
ランドセルの中には 毛毛丸を詰めている。
学校の門をくぐった所でランドセルから声がした。
『なぁ、優斗』
「なに? 目目連でもいた?」
『いや。そんな気配はねぇけどよ。へへへ』
「じゃあ、なんだよ?」
『学校ってのは人が多いんだなぁ。子供ばっかりじゃねぇか。祭りみてぇだ』
「小学校なんだからとうぜんだろ。それより声を出さないでよね。みんなにバレたら大変なんだからさ」
『へへへ。大丈夫だって。バレなきゃいいんだからよ。大丈夫さ』
僕がランドセルに毛玉の妖怪を入れてるなんてバレたら大騒ぎだぞ。
絶対に隠さなくちゃ。
朝のホームルームが終わると授業の時間。
毛毛丸は、なにかとしゃべりかけてきた。
「あれはなんだ?」「これはなんだ?」「オイラさ。ひらがなくらいは書けんだぜ」「シャーペンって便利だな文字が書けるのか!」
それはもうボソボソと小声で。
当然、僕はそれに応えるんだけど、ずっとヒヤヒヤしっぱなしだったよ。
うう、頼むから静かにしてくれ。
そんなこんなで昼休み。
牛田は得意げに僕の前に立った。
「おい。配信者の優斗くんよぉ。チャンネルは作ったのかよ?」
「う、うん……。まぁね」
「おいマジかよ! 動画はアップしたのか? チャンネル登録者数は何人なんだよ?」
「べ、別にいう必要ないよね」
「バーーカ。俺とおまえはライバルじゃねぇか。登録者数で競い合うのはバトルの基本だぜ! 俺は昨日さ、三人も増えたんだぜ。一気に三人だぜ! くくく。これで登録者数は二百三人になったってことだな。で。おまえのは何人なんだよ?」
やれやれ。
二万人、なんていったら腰抜かすんじゃないかな。
でも、いうわけにはいかないからな。
僕が妖怪を撮影して、その動画がバズってるなんて言ったら大騒ぎになっちゃうよ。
だから、
「べ、別にいいだろう。やり始めなんだからさ」
「おいおい。そうはいかないぞ。おまえは俺のチャンネルを知ってるよな? でも自分は教えないってのはフェアじゃない。それってずるくないか?」
もう面倒臭いなぁ。
じゃあ、教えてやろうか。
「別に教えてもいいけどさ。学校でスマホを使っちゃダメなんだよ?」
「バーーカ。バレなきゃいいんだぜ」
そう言ってスマホを取り出した。
やれやれ。
学校の規則じゃ、携帯電話は防犯上の携帯が認められてるだけで、校内での使用は禁止なんだよね。
でも、この流れだと隠すわけにもいかないか。
僕は牛田にチャンネル名を教えた。
「ウッターのなんでも挑戦チャンネルっていうんだよ」
「へぇ。どれどれぇ。検索、検索ぅっと……。お、出たぞ。あ、なんだよぉ、おいおい! チャンネル登録者0人じゃねぇかよぉおおお!!」
「だから、やり始めっていったろ」
「たはーー! どうしようもねぇな。俺でも初日で三人は登録してくれたってのによ!」
「ふーーん」
僕は二万人だけどね。
「家の本を紹介する動画なのか? なんだ音無しかよ。解説も無しで動画だけ撮ってんのかよ。くっだらねぇ動画撮ってんな。プハハ! 音無しの動画なんてよ。誰が観んだよこんなのよぉ。こんなの伸びるわけねぇじゃん」
これは仮のチャンネルなんだよな。
ユートチャンネルの代わりに、母さんが他人に見せる用に作ってくれたんだ。
朝の時間でね。ちゃちゃっと適当に本棚を撮影しただけ。
そんな動画だもん。誰が観てもつまんないと思うよ。
「いいか。配信ってのはな。面白おかしくしゃべれて評価されるもんなんだよ。俺みたいにな。ペラペラとしゃべれねぇと話しになんねぇええの! おまえって本当に才能ないよな。ぎゃははは!」
確かに僕はトークが下手だ。
でも、面白い出来事が撮影できたらチャンネル登録者は伸びるんだよな。
僕は妖怪を撮影してしまった。
母さんがいうには、世界で初めてらしい。
だから、このことを牛田に話したら目をひんむいて驚くんじゃないだろうか?
想像すると面白いんだけどさ。ふふふ。腰を抜かすんじゃないかな。それで、汗をいっぱいかいてさ。すっごく悔しがると思うんだ。
でもなーー。そんなことをしたら、「俺にも妖怪を撮らせろ」ってなるに決まっているからな。
妖怪たちは人間から離れてひっそりと暮らしてるみたいだし。人間を襲う者もいるみたいだ。まだまだよくわからないからな。
注目を浴びるのはさけよう。黙っておくのがいいだろうな。
急に教室が騒がしくなる。
牛田の後ろには、僕たちの担任、初宮先生が立っていた。
眼鏡をかけた美人な先生だ。
でも、美人とはかけ離れた顔をしているぞ。
眉間にしわがよって、これは明らかに怒っている。
「牛田くん。学校にスマホを使っちゃダメって、何度も注意をしてるわよねぇ?」
「げぇえっ! せ、先生。いつの間に!? なんで昼休みに教室に来てんだよぉおお!」
「先生のポケットにね。手紙が入ってたのよ」
「て、手紙ぃ?」
初宮先生は手紙を広げて見せた。
それはひらがなだけで書かれた、小学生低学年が書いたような文字。
【うしだ が けいたい でんわ がっこうで つかってる】
「ほらね。この手紙が私に教えてくれたのよ」
「こんのぉおおお! 誰だぁああ! 先生にチクリやがった奴はぁあああ!?」
「はーーい。そんなことはどうでもいいんです。悪いのはあなたなんだから」
「あうううう……」
「校則違反だからね。このスマホは放課後までは没収します」
「そ、そりゃねぇぜぇ!」
「あと、あなたのお母さんにもキチンと報告させてもらいますからね」
「そ、それだけは勘弁してくれよぉお! 母ちゃんにバレたら怒られんだからさぁ~~」
「ダメです。ルール違反は厳しく対応します」
「そんなぁあ~~」
教室でもクスクスと笑う声が聞こえた。
ああ、こういうのを自業自得っていうんだろうな。
ふふふ。ちょっとスッキリしたや。
そういえば、あの手紙は誰が書いたんだろう?
するとランドセルから声がする。
『へへへ。上手くいったな』
ん?
上手く……いった?
「も、もしかして、あの手紙は 毛毛丸が書いたのか?」
『まぁな。シャーペンって面白いからさ。試し書きだよ。こうやって書いたんだ』
毛毛丸の白い毛は、ウニョーーンと伸びたかと思うと、シャープペンシルを掴んでノートに文字を書いた。
「はぁ……。器用だね」
『せっかく書いたからさ。誰かに見てもらおうと思ってよ。ノートの切れ端を、たまたま廊下を通りかかった先生のポケットに入れたんだ。シシシ』
なるほど。
『迷惑だったか?』
「んーー。そういわれるとなぁ」
迷惑というか……。
「なかなかやるじゃん」
『だろ』
僕たちは笑った。
もちろん、 毛毛丸の声は誰にもわからないようにしてね。
ランドセルの中には 毛毛丸を詰めている。
学校の門をくぐった所でランドセルから声がした。
『なぁ、優斗』
「なに? 目目連でもいた?」
『いや。そんな気配はねぇけどよ。へへへ』
「じゃあ、なんだよ?」
『学校ってのは人が多いんだなぁ。子供ばっかりじゃねぇか。祭りみてぇだ』
「小学校なんだからとうぜんだろ。それより声を出さないでよね。みんなにバレたら大変なんだからさ」
『へへへ。大丈夫だって。バレなきゃいいんだからよ。大丈夫さ』
僕がランドセルに毛玉の妖怪を入れてるなんてバレたら大騒ぎだぞ。
絶対に隠さなくちゃ。
朝のホームルームが終わると授業の時間。
毛毛丸は、なにかとしゃべりかけてきた。
「あれはなんだ?」「これはなんだ?」「オイラさ。ひらがなくらいは書けんだぜ」「シャーペンって便利だな文字が書けるのか!」
それはもうボソボソと小声で。
当然、僕はそれに応えるんだけど、ずっとヒヤヒヤしっぱなしだったよ。
うう、頼むから静かにしてくれ。
そんなこんなで昼休み。
牛田は得意げに僕の前に立った。
「おい。配信者の優斗くんよぉ。チャンネルは作ったのかよ?」
「う、うん……。まぁね」
「おいマジかよ! 動画はアップしたのか? チャンネル登録者数は何人なんだよ?」
「べ、別にいう必要ないよね」
「バーーカ。俺とおまえはライバルじゃねぇか。登録者数で競い合うのはバトルの基本だぜ! 俺は昨日さ、三人も増えたんだぜ。一気に三人だぜ! くくく。これで登録者数は二百三人になったってことだな。で。おまえのは何人なんだよ?」
やれやれ。
二万人、なんていったら腰抜かすんじゃないかな。
でも、いうわけにはいかないからな。
僕が妖怪を撮影して、その動画がバズってるなんて言ったら大騒ぎになっちゃうよ。
だから、
「べ、別にいいだろう。やり始めなんだからさ」
「おいおい。そうはいかないぞ。おまえは俺のチャンネルを知ってるよな? でも自分は教えないってのはフェアじゃない。それってずるくないか?」
もう面倒臭いなぁ。
じゃあ、教えてやろうか。
「別に教えてもいいけどさ。学校でスマホを使っちゃダメなんだよ?」
「バーーカ。バレなきゃいいんだぜ」
そう言ってスマホを取り出した。
やれやれ。
学校の規則じゃ、携帯電話は防犯上の携帯が認められてるだけで、校内での使用は禁止なんだよね。
でも、この流れだと隠すわけにもいかないか。
僕は牛田にチャンネル名を教えた。
「ウッターのなんでも挑戦チャンネルっていうんだよ」
「へぇ。どれどれぇ。検索、検索ぅっと……。お、出たぞ。あ、なんだよぉ、おいおい! チャンネル登録者0人じゃねぇかよぉおおお!!」
「だから、やり始めっていったろ」
「たはーー! どうしようもねぇな。俺でも初日で三人は登録してくれたってのによ!」
「ふーーん」
僕は二万人だけどね。
「家の本を紹介する動画なのか? なんだ音無しかよ。解説も無しで動画だけ撮ってんのかよ。くっだらねぇ動画撮ってんな。プハハ! 音無しの動画なんてよ。誰が観んだよこんなのよぉ。こんなの伸びるわけねぇじゃん」
これは仮のチャンネルなんだよな。
ユートチャンネルの代わりに、母さんが他人に見せる用に作ってくれたんだ。
朝の時間でね。ちゃちゃっと適当に本棚を撮影しただけ。
そんな動画だもん。誰が観てもつまんないと思うよ。
「いいか。配信ってのはな。面白おかしくしゃべれて評価されるもんなんだよ。俺みたいにな。ペラペラとしゃべれねぇと話しになんねぇええの! おまえって本当に才能ないよな。ぎゃははは!」
確かに僕はトークが下手だ。
でも、面白い出来事が撮影できたらチャンネル登録者は伸びるんだよな。
僕は妖怪を撮影してしまった。
母さんがいうには、世界で初めてらしい。
だから、このことを牛田に話したら目をひんむいて驚くんじゃないだろうか?
想像すると面白いんだけどさ。ふふふ。腰を抜かすんじゃないかな。それで、汗をいっぱいかいてさ。すっごく悔しがると思うんだ。
でもなーー。そんなことをしたら、「俺にも妖怪を撮らせろ」ってなるに決まっているからな。
妖怪たちは人間から離れてひっそりと暮らしてるみたいだし。人間を襲う者もいるみたいだ。まだまだよくわからないからな。
注目を浴びるのはさけよう。黙っておくのがいいだろうな。
急に教室が騒がしくなる。
牛田の後ろには、僕たちの担任、初宮先生が立っていた。
眼鏡をかけた美人な先生だ。
でも、美人とはかけ離れた顔をしているぞ。
眉間にしわがよって、これは明らかに怒っている。
「牛田くん。学校にスマホを使っちゃダメって、何度も注意をしてるわよねぇ?」
「げぇえっ! せ、先生。いつの間に!? なんで昼休みに教室に来てんだよぉおお!」
「先生のポケットにね。手紙が入ってたのよ」
「て、手紙ぃ?」
初宮先生は手紙を広げて見せた。
それはひらがなだけで書かれた、小学生低学年が書いたような文字。
【うしだ が けいたい でんわ がっこうで つかってる】
「ほらね。この手紙が私に教えてくれたのよ」
「こんのぉおおお! 誰だぁああ! 先生にチクリやがった奴はぁあああ!?」
「はーーい。そんなことはどうでもいいんです。悪いのはあなたなんだから」
「あうううう……」
「校則違反だからね。このスマホは放課後までは没収します」
「そ、そりゃねぇぜぇ!」
「あと、あなたのお母さんにもキチンと報告させてもらいますからね」
「そ、それだけは勘弁してくれよぉお! 母ちゃんにバレたら怒られんだからさぁ~~」
「ダメです。ルール違反は厳しく対応します」
「そんなぁあ~~」
教室でもクスクスと笑う声が聞こえた。
ああ、こういうのを自業自得っていうんだろうな。
ふふふ。ちょっとスッキリしたや。
そういえば、あの手紙は誰が書いたんだろう?
するとランドセルから声がする。
『へへへ。上手くいったな』
ん?
上手く……いった?
「も、もしかして、あの手紙は 毛毛丸が書いたのか?」
『まぁな。シャーペンって面白いからさ。試し書きだよ。こうやって書いたんだ』
毛毛丸の白い毛は、ウニョーーンと伸びたかと思うと、シャープペンシルを掴んでノートに文字を書いた。
「はぁ……。器用だね」
『せっかく書いたからさ。誰かに見てもらおうと思ってよ。ノートの切れ端を、たまたま廊下を通りかかった先生のポケットに入れたんだ。シシシ』
なるほど。
『迷惑だったか?』
「んーー。そういわれるとなぁ」
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