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妖怪の友達
第6話 楽しい夜
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僕は 毛毛丸と一緒に家に帰った。
彼は、 目目連に襲われないか注意してたけど、遭遇する気配はないようだ。
目目連は 毛毛丸の匂いが苦手らしい。こいつと一緒なら僕は安全なのだろう。
「さぁ、着いたよ」
僕ん家は二階建てだ。
『うわぁ。久っしぶりだなぁ』
毛毛丸を拾ったのは六年前だったからね。
まだ、僕が幼稚園の頃だったよ。
「牛乳飲む?」
『おう。喉がカラカラだぜ』
僕が冷蔵庫から牛乳パックを取り出す。
毛毛丸は、僕の姿を尻尾を振りながら見つめていた。
舌を出して、牛乳が飲めるのは今か今かとワクワクしているようだ。
「ふふふ。シロは変わらないなぁ」
あ、しまった。
「 毛毛丸だったね」
『別にいいぜ。ふふふ』
毛毛丸はコップよりお皿だよね。
「牛乳。どうぞ」
『おう! いただきまーーす! ペロペロ』
ふふふ。
牛乳を必死に舐めてるのは可愛いな。
真っ白いポメラニアンみたいだ。
母さんは二番勤務だからな。
帰りが遅い。
まずはお風呂に入ろうか。
ピロリロン。
『お風呂が沸きました』
『おお、すげぇえ。コイツしゃべったぞ。コイツも妖怪か?』
「ふふふ。自動湯沸かし器だよ」
僕たちは一緒にお風呂に入った。
『うっひゃーー! 懐かしいぜぇえ!!』
「ふふふ。あの頃は毎日お風呂に入ってたんだよね」
そういえば……。
毛毛丸の体ってボディソープなのかな?
それともシャンプーなのかな?
「毛が多いからシャンプーにしようか」
ワシャワシャ。
『痛てて。なんか目に入るとしみるんだな』
「シャンプー中は目はつむっとかないとダメだよ」
シャンプーを流したらしっかりとリンスもしておこう。
体が洗い終わると湯船に浸かって大はしゃぎ。
バシャバシャバシャ。
『ヤッホーー! 気持ちいいぜぇええ!!』
「ははは! 毛毛丸! 暴れすぎだよ」
『それぇ!』
と、湯をかける。
「やったなぁ! 僕だってぇ、それぇえ!!」
『ブワァア!』
ブーー! と僕はオナラをした。
大きな泡が水面でパチンと弾ける。
『うは! オナラ比べだな!? よぉし、オイラだって!』
ブーー! ボワン……!
「僕の方が泡が大きいね」
『負けたーー! でも、臭いはオイラの方が臭いかもな』
「「 アハハハハハーー! 」」
母さんがいたら、うるさいって怒られるだろうけど。
今日はいなくて良かったかもな。
あ、そうだ。
「明日の朝には母さんが帰ってるからさ。 毛毛丸のことを話すよ。その時はしゃべっちゃダメだよ?」
『なんでだ?』
「 毛毛丸が普通の犬じゃなくて妖怪だなんて知ったら、母さんが警察に通報するかもしれないもん」
『けいさつってなんだよ?』
「悪い人を捕まえてくれる職業の人だよ」
『オイラ悪くなんかねぇぞ? 悪い妖怪は 目目連だよ』
「人間の世界ってのは複雑なんだよ。とにかく、 毛毛丸は僕以外の人間にしゃべっちゃダメだよ。犬の真似をしてワンワンって言うんだ。いい?」
『おう。まかせとけ! ワンワン!』
その日は、 毛毛丸と一緒に晩御飯を食べて、僕のベッドで一緒に寝ることになった。
『うはぁあああ……。優斗と一緒に寝るなんて懐かしいぜぇ』
「僕もだよ」
毛毛丸はフワフワでモフモフだぁ。
それにシャンプーとリンスのいい匂い。
ふふふ。
『優斗って暖かいな』
「 毛毛丸もだよ」
『へへへ。また、こうやって一緒に寝れるなんて嬉しいぜ。 目目連に感謝しねぇとな』
「ふふふ。そうかもしれないね」
『おやすみ。優斗』
……ああ、なんだか急に胸が締め付けられる。
昔の嫌な思い出がよみがえったよ。
「……ねぇ、 毛毛丸」
『なんだ?』
「朝起きたら、いなくなってる。なんてことないよね?」
『ああ。六年前はさ。父ちゃんが心配して探しに来てたんだよ。だから、どうしても仕方なかったんだ。文字が書けたら手紙を書けたんだがよ。オイラはまだまだ赤ん坊だったしな。あの時は悪かったな』
「……じゃあ、一緒にいてくれるんだね?」
『もちろんだぜ。 目目連のことが解決するまではよ。オイラはずっと側にいるぜ』
「うん……」
ああ……。
こんなこと思っちゃダメなのかもしれないけどさ。
ずっと一緒がいいな……。
今日は色んなことがあったなぁ……。
タガメを探しに行ったんだけど、まさか妖怪に出逢っちゃうなんて……。
ふふふ。しかも、シロと再会してしまった。
牛田だってこんなにすごい体験はしていないだろう。
「ふふふ。 毛毛丸。おやすみ」
『ああ優斗。おやすみ』
僕たちはぐっすりと眠りについた。
次の日。
朝になると母さんが起こしてくれる。
二番勤務を終えた母さんは僕が眠っている間に帰ってるんだ。
「優斗。おはよーー。もう朝よ」
「うん。おはよう」
「その横にいる物体はなんなの? 白い……。ぬいぐるみかしら?」
「あ、えーーと。毛毛……」
いや、 毛毛丸って名前はまずいか。
「シ、シロなんだよ。昨日、姫井ヶ森で偶然再開したんだ」
「シロって……。六年前に拾った子犬?」
「そうそう」
毛毛丸は寝ぼけ眼で目を覚ました。
母さんを見るなりニコリと笑う。
『よぉ。優斗の母ちゃん久しぶり! オイラ。 毛毛丸だ』
えええええええええええ!?
「いやいやいやいやーーーー!」
「え? な、なに!? この犬しゃべるの!?」
「ちが、違うよーー! 気のせいだよぉおお。ねぇ? シロぉ?」
僕は小さい声で耳打ちした。
「おおおい! 打ち合わせしただろぅ。君は犬のシロなんだからぁ! いい?」
『おお。そうだったぜ。すまんすまん』
毛毛丸はポメラニアンのように尻尾を振った。
『わんわん』
母さんは目を細める。
うわぁ、完全に疑ってるよぉ。
「……おかしいわね。さっき、言葉をしゃべったんだけど?」
「テ、テレビの声に勘違いしちゃったんだよ。きっとぉ。あははは」
「そうかしら?」
「そ、そうだよ。なぁシロォ?」
『わん!』
「ほ、ほらね。シロもテレビの声って言ってるよ。あはは……」
母さんはしぶしぶ納得してくれた。
そして、朝ごはんを準備しながら、
「そういえば、昨日の撮影はどうだったの? タガメの捕獲は成功した?」
妖怪を見つけました。
とは言えないしな。
「動画、観てもいいかしら?」
あ!
そういえば、そのことをまったく考えてなかったぞ!
毛毛丸との再会で、撮影してたことも忘れちゃった。
「あら? 電源が切れてるわね。充電するわよ?」
「あ、うん。あのぉ……。や、やっぱり動画は観ないとダメかな?」
「当然でしょ。配信はお母さんと一緒にやるって条件なんだから。変な物を撮影してたら学校で問題になるんだからね」
あうぅ……。どうしよう……。
毛毛丸のことが録画されてるよね?
大ピンチだ。
「ちょっとぉ。あなた、生配信してたのぉ?」
「な、生配信? なにそれ? 僕は録画ボタンを押しただけだけど?」
「リアルタイムで撮影した動画が配信されることを生配信というのよ」
ああ、そういえば、クラスの女の子でも生配信してる子はいたな。
牛田だって生配信をして自慢げに話してたっけ。
「んもぉ。優斗ったらしょうがないわね。うっかりとはいえ、生配信ボタンを押すなんて」
「ご、ごめん……」
「まぁ、慣れてなかったら仕方ないわね。んじゃ、何人が視聴してたか数字を確認してみましょうよ」
「う、うん……」
視聴者数の確認は緊張しちゃうよ。
牛田が初めて生配信をした頃は、視聴者数十人って言ってたよな。
初心者が生配信をしても0人が当たり前みたい。
だから、十人でも観てたらすごいことなんだって。
あいつは、そのことをめちゃくちゃ自慢してた。
牛田はクラスでも人気者だから、みんなに声をかけてさ。
自分の生配信を見るように宣伝しまくってたんだ。
そうやって十人の視聴者を獲得した。
ああ、僕は宣伝なんかしてないからな。
十人は観てくれるだろうか?
観てくれてたらうれしい。
だって、牛田に自慢できるもん……。
うう、一人とかだったらどうしよう?
0人かもしれないぞ。
牛田に話したら絶対笑われるだろうな。
『ギャハハハ! 0人とかマジかよ! 俺なんか初めての生配信は十人だったけどな! やっぱ、おまえは配信者に向いてないわ!! ギャハハハ!!』
ああ、絶対にそうはなりたくない。うう……。
「ちょ、ゆ、優斗! これはどういうことよ!?」
「な、なにが?」
ああ、0人なのかな?
せめて一人が良かったけど……。
母さんは大きな声を張り上げた。
「視聴者数。十万人も観てたわよ!!」
じゅ、
「十万人? どういうこと!?」
「お母さんだってわからないわよ!? 有名人でもない優斗がなんで十万人も観られてるのよ!?」
「あ…………」
僕は 毛毛丸を見つめた。
妖怪を撮影したからだ!!
『わんわん!!』
「一体……。優斗は何を生配信したの?」
彼は、 目目連に襲われないか注意してたけど、遭遇する気配はないようだ。
目目連は 毛毛丸の匂いが苦手らしい。こいつと一緒なら僕は安全なのだろう。
「さぁ、着いたよ」
僕ん家は二階建てだ。
『うわぁ。久っしぶりだなぁ』
毛毛丸を拾ったのは六年前だったからね。
まだ、僕が幼稚園の頃だったよ。
「牛乳飲む?」
『おう。喉がカラカラだぜ』
僕が冷蔵庫から牛乳パックを取り出す。
毛毛丸は、僕の姿を尻尾を振りながら見つめていた。
舌を出して、牛乳が飲めるのは今か今かとワクワクしているようだ。
「ふふふ。シロは変わらないなぁ」
あ、しまった。
「 毛毛丸だったね」
『別にいいぜ。ふふふ』
毛毛丸はコップよりお皿だよね。
「牛乳。どうぞ」
『おう! いただきまーーす! ペロペロ』
ふふふ。
牛乳を必死に舐めてるのは可愛いな。
真っ白いポメラニアンみたいだ。
母さんは二番勤務だからな。
帰りが遅い。
まずはお風呂に入ろうか。
ピロリロン。
『お風呂が沸きました』
『おお、すげぇえ。コイツしゃべったぞ。コイツも妖怪か?』
「ふふふ。自動湯沸かし器だよ」
僕たちは一緒にお風呂に入った。
『うっひゃーー! 懐かしいぜぇえ!!』
「ふふふ。あの頃は毎日お風呂に入ってたんだよね」
そういえば……。
毛毛丸の体ってボディソープなのかな?
それともシャンプーなのかな?
「毛が多いからシャンプーにしようか」
ワシャワシャ。
『痛てて。なんか目に入るとしみるんだな』
「シャンプー中は目はつむっとかないとダメだよ」
シャンプーを流したらしっかりとリンスもしておこう。
体が洗い終わると湯船に浸かって大はしゃぎ。
バシャバシャバシャ。
『ヤッホーー! 気持ちいいぜぇええ!!』
「ははは! 毛毛丸! 暴れすぎだよ」
『それぇ!』
と、湯をかける。
「やったなぁ! 僕だってぇ、それぇえ!!」
『ブワァア!』
ブーー! と僕はオナラをした。
大きな泡が水面でパチンと弾ける。
『うは! オナラ比べだな!? よぉし、オイラだって!』
ブーー! ボワン……!
「僕の方が泡が大きいね」
『負けたーー! でも、臭いはオイラの方が臭いかもな』
「「 アハハハハハーー! 」」
母さんがいたら、うるさいって怒られるだろうけど。
今日はいなくて良かったかもな。
あ、そうだ。
「明日の朝には母さんが帰ってるからさ。 毛毛丸のことを話すよ。その時はしゃべっちゃダメだよ?」
『なんでだ?』
「 毛毛丸が普通の犬じゃなくて妖怪だなんて知ったら、母さんが警察に通報するかもしれないもん」
『けいさつってなんだよ?』
「悪い人を捕まえてくれる職業の人だよ」
『オイラ悪くなんかねぇぞ? 悪い妖怪は 目目連だよ』
「人間の世界ってのは複雑なんだよ。とにかく、 毛毛丸は僕以外の人間にしゃべっちゃダメだよ。犬の真似をしてワンワンって言うんだ。いい?」
『おう。まかせとけ! ワンワン!』
その日は、 毛毛丸と一緒に晩御飯を食べて、僕のベッドで一緒に寝ることになった。
『うはぁあああ……。優斗と一緒に寝るなんて懐かしいぜぇ』
「僕もだよ」
毛毛丸はフワフワでモフモフだぁ。
それにシャンプーとリンスのいい匂い。
ふふふ。
『優斗って暖かいな』
「 毛毛丸もだよ」
『へへへ。また、こうやって一緒に寝れるなんて嬉しいぜ。 目目連に感謝しねぇとな』
「ふふふ。そうかもしれないね」
『おやすみ。優斗』
……ああ、なんだか急に胸が締め付けられる。
昔の嫌な思い出がよみがえったよ。
「……ねぇ、 毛毛丸」
『なんだ?』
「朝起きたら、いなくなってる。なんてことないよね?」
『ああ。六年前はさ。父ちゃんが心配して探しに来てたんだよ。だから、どうしても仕方なかったんだ。文字が書けたら手紙を書けたんだがよ。オイラはまだまだ赤ん坊だったしな。あの時は悪かったな』
「……じゃあ、一緒にいてくれるんだね?」
『もちろんだぜ。 目目連のことが解決するまではよ。オイラはずっと側にいるぜ』
「うん……」
ああ……。
こんなこと思っちゃダメなのかもしれないけどさ。
ずっと一緒がいいな……。
今日は色んなことがあったなぁ……。
タガメを探しに行ったんだけど、まさか妖怪に出逢っちゃうなんて……。
ふふふ。しかも、シロと再会してしまった。
牛田だってこんなにすごい体験はしていないだろう。
「ふふふ。 毛毛丸。おやすみ」
『ああ優斗。おやすみ』
僕たちはぐっすりと眠りについた。
次の日。
朝になると母さんが起こしてくれる。
二番勤務を終えた母さんは僕が眠っている間に帰ってるんだ。
「優斗。おはよーー。もう朝よ」
「うん。おはよう」
「その横にいる物体はなんなの? 白い……。ぬいぐるみかしら?」
「あ、えーーと。毛毛……」
いや、 毛毛丸って名前はまずいか。
「シ、シロなんだよ。昨日、姫井ヶ森で偶然再開したんだ」
「シロって……。六年前に拾った子犬?」
「そうそう」
毛毛丸は寝ぼけ眼で目を覚ました。
母さんを見るなりニコリと笑う。
『よぉ。優斗の母ちゃん久しぶり! オイラ。 毛毛丸だ』
えええええええええええ!?
「いやいやいやいやーーーー!」
「え? な、なに!? この犬しゃべるの!?」
「ちが、違うよーー! 気のせいだよぉおお。ねぇ? シロぉ?」
僕は小さい声で耳打ちした。
「おおおい! 打ち合わせしただろぅ。君は犬のシロなんだからぁ! いい?」
『おお。そうだったぜ。すまんすまん』
毛毛丸はポメラニアンのように尻尾を振った。
『わんわん』
母さんは目を細める。
うわぁ、完全に疑ってるよぉ。
「……おかしいわね。さっき、言葉をしゃべったんだけど?」
「テ、テレビの声に勘違いしちゃったんだよ。きっとぉ。あははは」
「そうかしら?」
「そ、そうだよ。なぁシロォ?」
『わん!』
「ほ、ほらね。シロもテレビの声って言ってるよ。あはは……」
母さんはしぶしぶ納得してくれた。
そして、朝ごはんを準備しながら、
「そういえば、昨日の撮影はどうだったの? タガメの捕獲は成功した?」
妖怪を見つけました。
とは言えないしな。
「動画、観てもいいかしら?」
あ!
そういえば、そのことをまったく考えてなかったぞ!
毛毛丸との再会で、撮影してたことも忘れちゃった。
「あら? 電源が切れてるわね。充電するわよ?」
「あ、うん。あのぉ……。や、やっぱり動画は観ないとダメかな?」
「当然でしょ。配信はお母さんと一緒にやるって条件なんだから。変な物を撮影してたら学校で問題になるんだからね」
あうぅ……。どうしよう……。
毛毛丸のことが録画されてるよね?
大ピンチだ。
「ちょっとぉ。あなた、生配信してたのぉ?」
「な、生配信? なにそれ? 僕は録画ボタンを押しただけだけど?」
「リアルタイムで撮影した動画が配信されることを生配信というのよ」
ああ、そういえば、クラスの女の子でも生配信してる子はいたな。
牛田だって生配信をして自慢げに話してたっけ。
「んもぉ。優斗ったらしょうがないわね。うっかりとはいえ、生配信ボタンを押すなんて」
「ご、ごめん……」
「まぁ、慣れてなかったら仕方ないわね。んじゃ、何人が視聴してたか数字を確認してみましょうよ」
「う、うん……」
視聴者数の確認は緊張しちゃうよ。
牛田が初めて生配信をした頃は、視聴者数十人って言ってたよな。
初心者が生配信をしても0人が当たり前みたい。
だから、十人でも観てたらすごいことなんだって。
あいつは、そのことをめちゃくちゃ自慢してた。
牛田はクラスでも人気者だから、みんなに声をかけてさ。
自分の生配信を見るように宣伝しまくってたんだ。
そうやって十人の視聴者を獲得した。
ああ、僕は宣伝なんかしてないからな。
十人は観てくれるだろうか?
観てくれてたらうれしい。
だって、牛田に自慢できるもん……。
うう、一人とかだったらどうしよう?
0人かもしれないぞ。
牛田に話したら絶対笑われるだろうな。
『ギャハハハ! 0人とかマジかよ! 俺なんか初めての生配信は十人だったけどな! やっぱ、おまえは配信者に向いてないわ!! ギャハハハ!!』
ああ、絶対にそうはなりたくない。うう……。
「ちょ、ゆ、優斗! これはどういうことよ!?」
「な、なにが?」
ああ、0人なのかな?
せめて一人が良かったけど……。
母さんは大きな声を張り上げた。
「視聴者数。十万人も観てたわよ!!」
じゅ、
「十万人? どういうこと!?」
「お母さんだってわからないわよ!? 有名人でもない優斗がなんで十万人も観られてるのよ!?」
「あ…………」
僕は 毛毛丸を見つめた。
妖怪を撮影したからだ!!
『わんわん!!』
「一体……。優斗は何を生配信したの?」
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