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図書室より5
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――期末テストが近づいていた。それも二週間後。僕は卒業のために、それを必ず受けるよう担任に口酸っぱく言われている。学のない僕には悩みの種だった。付け焼き刃欲しさに、僕は日中ずっと教室の右端で机にかじりつき、授業を受けていた。
変態は国語が無いと、いや、半中がいないと、道ばたに落ちたバナナの皮みたくもぬけの殻になってしまう。心ここにあらず。彼が劣等生だというのを僕は微塵も疑わない。
バナナの皮を見ていても学力は上がらないからと、しばらく動かしていなかった頭をこねくり回した。しかし未知数が常に立式の数を超え、思考は空転し続けた。つまりは、分からないことが多すぎて、授業について行けなかったのだ。
水曜の放課後、僕は借りた本を返しに図書室を訪れた。戸を開けると、彼女は健気に清掃活動していた。
「わ、霞ちゃんだ」
僕が鞄から本を取り出して見せると、彼女はそそくさと箒を書架にかけて僕に歩み寄った。餌に寄りつく犬っころのようだ。
「今日は一冊だけ?」
僕がうなずくと、彼女は本を持ってカウンターの中へと入り、図書委員長らしく用紙にチェックを入れ、迷いなく一番奥の書架まで行って、本を戻した。
「美丘かぁ、うん、いい趣味してる」
カウンターにもたれている僕の方へ振り返った彼女はにんまりとした笑顔を作った。
「私は傷をなぞるシーンが素敵やと思うねんけど、霞ちゃんはどのシーンが好きやった?」
僕は一度宙を見上げて、
「ラストかな、ずいぶん前に読んだ本だけど、いまだに覚えてる」
「ああ~、そこかあ、確かに。でもちょっと可哀想やったかなぁ……」
僕と彼女はこの日の、この会話の流れを卒業まで忘れることがなかった。一種の扱いやすい会話定型として、小説の話を好んでするようになった。僕たちは小説を一冊挟むだけで、不満なく話し合えた。
幸いなことに、彼女はこの小さな図書室にある小説を全て読了していた。僕が何の本を返そうと、彼女とは話が通じたし、そういうときの彼女はとても誇らしそうに話した。どんな些細なことでも覚えていて、いつでも感想を述べられることが彼女のアイデンティティを満たし、言葉尻に躍動感を与えていた。
互いに本を褒め合い、結論として美丘は幸せだったとし、長々続いた書評にピリオドを打った。途切れた会話を繋いだのは僕からだった。会話の最中に思いついた駄々をこねてみたのだ。
「あのさ」
「ん?」
「麻衣って勉強得意だよね。よく授業で正解を発表しているし、きっと成績も良い。そうでしょ、違う?」
彼女は半透明の赤い縁をした眼鏡のブリッジをあけすけに指で押し上げた。
「ま、そこそこね」
平静を装う彼女の、茶褐色の瞳が眼鏡の奥からこちらをうかがっている。端的な言葉で返して、居直り、あえて間を取る彼女は、いたってシンプルだった。
こういう奴はプライドをくすぐられると、たちまちいい気になって、サービス精神旺盛になるのがお決まりだ。僕はすかさずそこにつけ入った。
「もしよかったら、僕に勉強を教えてくれないかな。授業がさっぱり分かんなくて困ってるんだ」
彼女は抑制された笑みを浮かべた。
「うん、ええよ、私に出来ることなら、何でも教えてあげる」
僕が部活に入るなんてことはついぞ無かった。帰宅部のエースは下校が早く、夏の下校路に日暮れなど見ない。だけど今日の僕は、運動部でもないのに部活動の規定時刻まで勉強を教わり、そして初めて膝小僧を土で汚した者達の帰宅ラッシュに巻き込まれた。
周囲を汗臭い男で占められはしたが、肩身が狭くなることはなかった。隣には麻衣がいて、彼女は周りなど気にせず言いたいことを話し、僕は話について行くだけで良かった。
彼女とは校門の前で別れた。彼女とは帰り道が一八〇度違っていた。
「また明日ね」
彼女は小さく手を振って、夕闇に葉を垂らす紅葉の並木道を歩いて行った。彼女の後ろ姿は知らないうちに小さくなって消えた。
うるさかった運動部の群れもちりぢりになって、周囲は黄昏の沈黙に覆われた。
部活帰りって、こういうものなのかな、と漠然な感想を持った。校門の前で立ち尽くし、五感を澄ませてみる。
どこからか烏の鳴き声がして、色調の暗い赤が空を支配し、まるで世界から人がいなくなったように時折、人気が途絶える。夕暮れは別れを濃厚にし、景色は徐々に闇に飲まれ、全てが孤独になり、それでも他者の残像が意識の端にまとわりつく、この感覚。
僕はこれを味わった経験に乏しく、とても新鮮に思った。
空気は生々しく重たいが、不快ではなかった。だが、不意に流れる臆病風が気になった。僕はもしかすると、早く家に帰りたかった。けれど、帰るに値しない家を思うと、やはり帰りたくはなくて、どうすれば良いか分からなくなっていた。僕は変わらず立ち尽くした。
辺りが急に暗くなり、校舎から出てくる職員の車のヘッドライトにせっつかれて、僕は気持ちを整理出来ないまま帰路についた。
変態は国語が無いと、いや、半中がいないと、道ばたに落ちたバナナの皮みたくもぬけの殻になってしまう。心ここにあらず。彼が劣等生だというのを僕は微塵も疑わない。
バナナの皮を見ていても学力は上がらないからと、しばらく動かしていなかった頭をこねくり回した。しかし未知数が常に立式の数を超え、思考は空転し続けた。つまりは、分からないことが多すぎて、授業について行けなかったのだ。
水曜の放課後、僕は借りた本を返しに図書室を訪れた。戸を開けると、彼女は健気に清掃活動していた。
「わ、霞ちゃんだ」
僕が鞄から本を取り出して見せると、彼女はそそくさと箒を書架にかけて僕に歩み寄った。餌に寄りつく犬っころのようだ。
「今日は一冊だけ?」
僕がうなずくと、彼女は本を持ってカウンターの中へと入り、図書委員長らしく用紙にチェックを入れ、迷いなく一番奥の書架まで行って、本を戻した。
「美丘かぁ、うん、いい趣味してる」
カウンターにもたれている僕の方へ振り返った彼女はにんまりとした笑顔を作った。
「私は傷をなぞるシーンが素敵やと思うねんけど、霞ちゃんはどのシーンが好きやった?」
僕は一度宙を見上げて、
「ラストかな、ずいぶん前に読んだ本だけど、いまだに覚えてる」
「ああ~、そこかあ、確かに。でもちょっと可哀想やったかなぁ……」
僕と彼女はこの日の、この会話の流れを卒業まで忘れることがなかった。一種の扱いやすい会話定型として、小説の話を好んでするようになった。僕たちは小説を一冊挟むだけで、不満なく話し合えた。
幸いなことに、彼女はこの小さな図書室にある小説を全て読了していた。僕が何の本を返そうと、彼女とは話が通じたし、そういうときの彼女はとても誇らしそうに話した。どんな些細なことでも覚えていて、いつでも感想を述べられることが彼女のアイデンティティを満たし、言葉尻に躍動感を与えていた。
互いに本を褒め合い、結論として美丘は幸せだったとし、長々続いた書評にピリオドを打った。途切れた会話を繋いだのは僕からだった。会話の最中に思いついた駄々をこねてみたのだ。
「あのさ」
「ん?」
「麻衣って勉強得意だよね。よく授業で正解を発表しているし、きっと成績も良い。そうでしょ、違う?」
彼女は半透明の赤い縁をした眼鏡のブリッジをあけすけに指で押し上げた。
「ま、そこそこね」
平静を装う彼女の、茶褐色の瞳が眼鏡の奥からこちらをうかがっている。端的な言葉で返して、居直り、あえて間を取る彼女は、いたってシンプルだった。
こういう奴はプライドをくすぐられると、たちまちいい気になって、サービス精神旺盛になるのがお決まりだ。僕はすかさずそこにつけ入った。
「もしよかったら、僕に勉強を教えてくれないかな。授業がさっぱり分かんなくて困ってるんだ」
彼女は抑制された笑みを浮かべた。
「うん、ええよ、私に出来ることなら、何でも教えてあげる」
僕が部活に入るなんてことはついぞ無かった。帰宅部のエースは下校が早く、夏の下校路に日暮れなど見ない。だけど今日の僕は、運動部でもないのに部活動の規定時刻まで勉強を教わり、そして初めて膝小僧を土で汚した者達の帰宅ラッシュに巻き込まれた。
周囲を汗臭い男で占められはしたが、肩身が狭くなることはなかった。隣には麻衣がいて、彼女は周りなど気にせず言いたいことを話し、僕は話について行くだけで良かった。
彼女とは校門の前で別れた。彼女とは帰り道が一八〇度違っていた。
「また明日ね」
彼女は小さく手を振って、夕闇に葉を垂らす紅葉の並木道を歩いて行った。彼女の後ろ姿は知らないうちに小さくなって消えた。
うるさかった運動部の群れもちりぢりになって、周囲は黄昏の沈黙に覆われた。
部活帰りって、こういうものなのかな、と漠然な感想を持った。校門の前で立ち尽くし、五感を澄ませてみる。
どこからか烏の鳴き声がして、色調の暗い赤が空を支配し、まるで世界から人がいなくなったように時折、人気が途絶える。夕暮れは別れを濃厚にし、景色は徐々に闇に飲まれ、全てが孤独になり、それでも他者の残像が意識の端にまとわりつく、この感覚。
僕はこれを味わった経験に乏しく、とても新鮮に思った。
空気は生々しく重たいが、不快ではなかった。だが、不意に流れる臆病風が気になった。僕はもしかすると、早く家に帰りたかった。けれど、帰るに値しない家を思うと、やはり帰りたくはなくて、どうすれば良いか分からなくなっていた。僕は変わらず立ち尽くした。
辺りが急に暗くなり、校舎から出てくる職員の車のヘッドライトにせっつかれて、僕は気持ちを整理出来ないまま帰路についた。
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