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第二章
着せ替え人形
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神聖暦九九六年、四月の末。レオナルドが前世の記憶を思い出してからもうすぐ一年が経とうとしていた。
この日、レオナルドはステラと一緒にいつものように魔物と戦い、冒険者ギルドで換金を済ませ、屋敷へと戻ってきたところだ。
自分の部屋のベランダに降り、中に入ったところで、タイミングよくノックがされた。
「レオ~?今少しいいかしら?」
「っ!?母上?はい、どうぞ」
戻ってきてすぐのノックに、一瞬肩をビクッとさせるレオナルドだが、すぐに返事をした。
レオナルドの返事を聞いてフェーリスが入ってくる。
「何かご用ですか?母上」
「ええ、ちょっと。けどその前に、レオは毎日部屋にこもって何をしているの?」
フェーリスは不思議そうに小首を傾げる。
「え?あ~と、今日はちょっと集中して本を読んでました」
「そう。あまり心配をかけるようなことをしちゃダメよ?」
フェーリスは困ったように笑っていた。
『レオが部屋にいないことを気づかれているのでは?』
「っ、……もしかして何度か呼んでくださってましたか?だとしたらすみません」
使用人にはこの時間レオナルドの部屋に入らないようにと言っていたが、家族ならば当然そんなもの無視してやって来ることはある。そもそも急用があれば使用人だって来るかもしれないのだ。それをレオナルドは失念していた。
「ふふっ、いいえ。今が初めてよ」
「……そうですか。それならよかったです。それでご用というのは?」
フェーリスの言葉にそっと安堵の息を吐く。だがレオナルドは、この時間に自分が部屋にいないと、いずれはバレるかもしれない、そう感じた。自由に動ける時間をなくすという選択肢だけはないので、そのときが来たらどうするかを考えなければならない。
「そうそう、そうだったわ。大事なお話があるの。レオもセレナも勉強に鍛錬とずっと頑張ってるでしょう?だから今度、二人のお勉強がお休みの日に、息抜きも兼ねて三人でお買い物に行きましょう?」
「え!?い、いえ、俺は―――」
フェーリスと一緒に買い物と聞いて、慌てたレオナルドは咄嗟に断ろうとするが、フェーリスの言葉には続きがあった。
「先にセレナに話したらね、レオと一緒にお買い物に行くのすごく楽しみだって。もちろん、私もよ。どうかしら?レオは嫌、かしら?」
セレナリーゼへと先に話が通っていて、楽しみにしているというのはレオナルドにとって大きい。その上で、嫌か、という聞き方もズルい。
「んぐっ……、わかりました。買い物、行きましょう」
そんなの断れる訳がなかった。レオナルドは諦めたように肩を落とす。
「よかったぁ。ありがとう、レオ」
フェーリスはぱぁっと花が咲いたように可愛く笑うのだった。
フェーリスは買い物が大好きだ。特に、レオナルドやセレナリーゼのものを本人と一緒に買いに行くのが好きだった。
だが、前世の記憶を取り戻す前までのレオナルドは、魔力測定の結果が出て以降、フェーリスから買い物に誘われてもすべて断っていた。そんな時間はない、と。
そうして徐々に誘うことを控えるようになっていたフェーリスだが、この一年、ずっとレオナルドを見てきて、そして最近のセレナリーゼを見ていて、あらためて誘ってみようと思ったのだ。
そこには頑張っている二人に何かご褒美を買ってあげたいという思いがあった。もしかしたらセレナリーゼの気持ちを汲んだ、というのもあるのかもしれない。
その後、フェーリスがセレナリーゼに三人での買い物が決まったことを知らせると、二人は大いに喜び合った。レオナルドが苦笑してしまうほど、本当に嬉しそうだった。
(まあ、時期的にちょうどよかったのかもな)
レオナルドは今回の買い物に別の目的も見出したようだ。
『何か欲しいものがあったのですか?』
(ああ。いいのが買えればいいんだけど。後は、俺が耐えるだけだ)
『耐える?』
(行けばわかるよ……。こういうのは言葉で説明するより体験した方が伝わるだろうから)
ステラと話しながらレオナルドは苦笑を深めるのだった。
そして約束通り、レオナルド達の勉強が休みの日に、フォルステッドを除く家族三人は馬車に乗って王都にある貴族向けの店が建ち並ぶ商店街を訪れた。護衛としてアレンがついてきている。ちなみにフォルステッドは屋敷にはいたが、執務室で仕事中だ。
そうして、買い物に来たのはいいのだが……、現在レオナルドは忌避していた状況に陥っている。場所は四階建ての服飾店、その二階。こうなることがわかっていたから前世の記憶を思い出す前のレオナルドはずっと断っていたのだ。とても耐えられる心の余裕はなかったし、どうせならその時間を鍛錬に充てたかったから。
しかも今回は、フェーリスだけでなく、セレナリーゼとの二人がかりだった。
「お母さま。次はこちらなんてどうですか?レオ兄さまに似合うと思うんです」
「あら、セレナ。それもいいわね。レオ、次はこれを着てみてくれる?」
「……はい」
レオナルドはすでに二時間近くフェーリスとセレナリーゼによって着せ替え人形にされていた。フェーリスと買い物に行くといつもこうなのだ。色々選んでくれるのはありがたいが、あまりにも長過ぎる。そこに今回はなぜかセレナリーゼも選ぶ側に加わっているので尚更時間がかかっていた。二人とも全く飽きないのか、次から次にレオナルドの服を選んでいて、ずっと楽しそうだ。まだまだ終わる気配がない。
『……この者達はいったいいつまで続けるつもりなのですか?』
ステラの声には呆れが滲んでいた。
(俺にもわからん。だから耐えるしかないんだ)
『なるほど、これに耐えるということでしたか。こうなるとわかっていたから断ろうとしていたんですね』
(ああ。けど、まあ、二人が楽しそうだから来てよかったかな。いい加減試着はやめたいけど……)
『ならばそう伝えてみては?』
(ん~、楽しそうなのに水を差すのもなぁ……。でも正直そろそろ終わってほしいし……)
しばらく悩んだ結果、レオナルドは伝えることに決めた。
「……母上、セレナ。そろそろ終わりにしませんか?そんないくつも試着する必要はないかと思うのですが。新しい服なんて一着あればいいですよ。どうせすぐに背も伸びてしまうでしょうし」
レオナルドは自分の服選びを終わらせる理由を並べるが……、
「何を言ってるのレオ。ちゃんとオシャレをしなきゃダメよ。本格的に社交界へ参加するのはもう少し先だけれど、お茶会のお誘いがいつあるかわからないのだし。レオが開いたっていいのよ?」
フェーリスから即反論が返ってきた。
「いや、どうでしょうか。セレナはともかく俺はもう……」
フェーリスの言葉につい苦笑を浮かべてしまう。
確かに小さい頃はセレナリーゼとレオナルドの両方に誘いがあった。だが、現状そういった誘いを受けているのはセレナリーゼだけだ。魔力のない、貴族として落ちこぼれのレオナルドが次期当主でもなくなったのだ。そんな人間と繋がりを持ちたいと思う者はいない、ということだ。
レオナルド自身、ゲームの展開を知っているから、それでいいと思っている。ゲームのように変な取り巻きができる方が厄介だから。
「そんなこと言わないでレオ。きっとこれからレオ自身を見てくれるような素敵な人とたくさん出会えるわ」
「そうですよ、レオ兄さま!私は、その、ちゃんとレオ兄さまのことを見ていますから!」
セレナリーゼは若干頬を染めながらも、勢い込んでレオナルドに伝える。
「ありがとう、セレナ。…まあそうですね。そうなったらいいですね」
現状そういうことに興味がないというだけなのだが、母と妹に余計な心配をかけてしまうのは本意ではないため、レオナルドは微笑むのだった。
その後も試着は続き、結局レオナルドの分は、フェーリスとセレナリーゼが選んだものを一着ずつ購入することになった。
この日、レオナルドはステラと一緒にいつものように魔物と戦い、冒険者ギルドで換金を済ませ、屋敷へと戻ってきたところだ。
自分の部屋のベランダに降り、中に入ったところで、タイミングよくノックがされた。
「レオ~?今少しいいかしら?」
「っ!?母上?はい、どうぞ」
戻ってきてすぐのノックに、一瞬肩をビクッとさせるレオナルドだが、すぐに返事をした。
レオナルドの返事を聞いてフェーリスが入ってくる。
「何かご用ですか?母上」
「ええ、ちょっと。けどその前に、レオは毎日部屋にこもって何をしているの?」
フェーリスは不思議そうに小首を傾げる。
「え?あ~と、今日はちょっと集中して本を読んでました」
「そう。あまり心配をかけるようなことをしちゃダメよ?」
フェーリスは困ったように笑っていた。
『レオが部屋にいないことを気づかれているのでは?』
「っ、……もしかして何度か呼んでくださってましたか?だとしたらすみません」
使用人にはこの時間レオナルドの部屋に入らないようにと言っていたが、家族ならば当然そんなもの無視してやって来ることはある。そもそも急用があれば使用人だって来るかもしれないのだ。それをレオナルドは失念していた。
「ふふっ、いいえ。今が初めてよ」
「……そうですか。それならよかったです。それでご用というのは?」
フェーリスの言葉にそっと安堵の息を吐く。だがレオナルドは、この時間に自分が部屋にいないと、いずれはバレるかもしれない、そう感じた。自由に動ける時間をなくすという選択肢だけはないので、そのときが来たらどうするかを考えなければならない。
「そうそう、そうだったわ。大事なお話があるの。レオもセレナも勉強に鍛錬とずっと頑張ってるでしょう?だから今度、二人のお勉強がお休みの日に、息抜きも兼ねて三人でお買い物に行きましょう?」
「え!?い、いえ、俺は―――」
フェーリスと一緒に買い物と聞いて、慌てたレオナルドは咄嗟に断ろうとするが、フェーリスの言葉には続きがあった。
「先にセレナに話したらね、レオと一緒にお買い物に行くのすごく楽しみだって。もちろん、私もよ。どうかしら?レオは嫌、かしら?」
セレナリーゼへと先に話が通っていて、楽しみにしているというのはレオナルドにとって大きい。その上で、嫌か、という聞き方もズルい。
「んぐっ……、わかりました。買い物、行きましょう」
そんなの断れる訳がなかった。レオナルドは諦めたように肩を落とす。
「よかったぁ。ありがとう、レオ」
フェーリスはぱぁっと花が咲いたように可愛く笑うのだった。
フェーリスは買い物が大好きだ。特に、レオナルドやセレナリーゼのものを本人と一緒に買いに行くのが好きだった。
だが、前世の記憶を取り戻す前までのレオナルドは、魔力測定の結果が出て以降、フェーリスから買い物に誘われてもすべて断っていた。そんな時間はない、と。
そうして徐々に誘うことを控えるようになっていたフェーリスだが、この一年、ずっとレオナルドを見てきて、そして最近のセレナリーゼを見ていて、あらためて誘ってみようと思ったのだ。
そこには頑張っている二人に何かご褒美を買ってあげたいという思いがあった。もしかしたらセレナリーゼの気持ちを汲んだ、というのもあるのかもしれない。
その後、フェーリスがセレナリーゼに三人での買い物が決まったことを知らせると、二人は大いに喜び合った。レオナルドが苦笑してしまうほど、本当に嬉しそうだった。
(まあ、時期的にちょうどよかったのかもな)
レオナルドは今回の買い物に別の目的も見出したようだ。
『何か欲しいものがあったのですか?』
(ああ。いいのが買えればいいんだけど。後は、俺が耐えるだけだ)
『耐える?』
(行けばわかるよ……。こういうのは言葉で説明するより体験した方が伝わるだろうから)
ステラと話しながらレオナルドは苦笑を深めるのだった。
そして約束通り、レオナルド達の勉強が休みの日に、フォルステッドを除く家族三人は馬車に乗って王都にある貴族向けの店が建ち並ぶ商店街を訪れた。護衛としてアレンがついてきている。ちなみにフォルステッドは屋敷にはいたが、執務室で仕事中だ。
そうして、買い物に来たのはいいのだが……、現在レオナルドは忌避していた状況に陥っている。場所は四階建ての服飾店、その二階。こうなることがわかっていたから前世の記憶を思い出す前のレオナルドはずっと断っていたのだ。とても耐えられる心の余裕はなかったし、どうせならその時間を鍛錬に充てたかったから。
しかも今回は、フェーリスだけでなく、セレナリーゼとの二人がかりだった。
「お母さま。次はこちらなんてどうですか?レオ兄さまに似合うと思うんです」
「あら、セレナ。それもいいわね。レオ、次はこれを着てみてくれる?」
「……はい」
レオナルドはすでに二時間近くフェーリスとセレナリーゼによって着せ替え人形にされていた。フェーリスと買い物に行くといつもこうなのだ。色々選んでくれるのはありがたいが、あまりにも長過ぎる。そこに今回はなぜかセレナリーゼも選ぶ側に加わっているので尚更時間がかかっていた。二人とも全く飽きないのか、次から次にレオナルドの服を選んでいて、ずっと楽しそうだ。まだまだ終わる気配がない。
『……この者達はいったいいつまで続けるつもりなのですか?』
ステラの声には呆れが滲んでいた。
(俺にもわからん。だから耐えるしかないんだ)
『なるほど、これに耐えるということでしたか。こうなるとわかっていたから断ろうとしていたんですね』
(ああ。けど、まあ、二人が楽しそうだから来てよかったかな。いい加減試着はやめたいけど……)
『ならばそう伝えてみては?』
(ん~、楽しそうなのに水を差すのもなぁ……。でも正直そろそろ終わってほしいし……)
しばらく悩んだ結果、レオナルドは伝えることに決めた。
「……母上、セレナ。そろそろ終わりにしませんか?そんないくつも試着する必要はないかと思うのですが。新しい服なんて一着あればいいですよ。どうせすぐに背も伸びてしまうでしょうし」
レオナルドは自分の服選びを終わらせる理由を並べるが……、
「何を言ってるのレオ。ちゃんとオシャレをしなきゃダメよ。本格的に社交界へ参加するのはもう少し先だけれど、お茶会のお誘いがいつあるかわからないのだし。レオが開いたっていいのよ?」
フェーリスから即反論が返ってきた。
「いや、どうでしょうか。セレナはともかく俺はもう……」
フェーリスの言葉につい苦笑を浮かべてしまう。
確かに小さい頃はセレナリーゼとレオナルドの両方に誘いがあった。だが、現状そういった誘いを受けているのはセレナリーゼだけだ。魔力のない、貴族として落ちこぼれのレオナルドが次期当主でもなくなったのだ。そんな人間と繋がりを持ちたいと思う者はいない、ということだ。
レオナルド自身、ゲームの展開を知っているから、それでいいと思っている。ゲームのように変な取り巻きができる方が厄介だから。
「そんなこと言わないでレオ。きっとこれからレオ自身を見てくれるような素敵な人とたくさん出会えるわ」
「そうですよ、レオ兄さま!私は、その、ちゃんとレオ兄さまのことを見ていますから!」
セレナリーゼは若干頬を染めながらも、勢い込んでレオナルドに伝える。
「ありがとう、セレナ。…まあそうですね。そうなったらいいですね」
現状そういうことに興味がないというだけなのだが、母と妹に余計な心配をかけてしまうのは本意ではないため、レオナルドは微笑むのだった。
その後も試着は続き、結局レオナルドの分は、フェーリスとセレナリーゼが選んだものを一着ずつ購入することになった。
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