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第一章
決行
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九月。
レオナルド達が公爵領から王都に戻ってきて一週間が過ぎた。
この日、レオナルドは久しぶりにアレンと二人で森に行き、魔物相手に実戦訓練を行った。
ただ、今日はレオナルドの提案で早めに王都に戻ってきた。先ほど冒険者ギルドで素材の換金を終えたところだ。
「アレン、悪いんだけど一人で先に屋敷へ戻ってくれるかな?」
「?レオナルド様はどうされるのですか?」
「ちょっと行きたいところがあるんだ」
レオナルドは、精霊の力を手に入れる、そう決意したはずなのに、やっぱり怖くて、ゲームのような展開になってしまったらどうしようとグダグダと悩んでしまっていた。
そんな自分に対していい加減にしろ、と活を入れたレオナルドは、今日決行することにしたのだ。
「でしたら私もお供します」
「いや、一人で行きたいんだ」
「そう言われましても……どちらに行かれるのですか?」
「……それは言えない」
「それでは私も頷けませんよ。もしレオナルド様の身に何かあれば私の首が飛んでしまいます」
レオナルドの鍛錬を任された以上アレンには責任があるのだ。アレンの言っていることは尤もだった。
「頼む」
レオナルドは余計なことを言わず、アレンに頭を下げた。それに慌てたのはアレンだ。レオナルドにさせていいことではない。
「っ!?おやめくださいレオナルド様!」
「…………」
けれど、レオナルドはやめなかった。内心ではアレンに申し訳なく思っていたが、何としても認めてもらわなければならない。
レオナルドの意志が堅いことを感じたのか、結局折れたのはアレンだった。というか、レオナルドにここまでされては折れるしかなかった。
「……はぁ。わかりました。私は戻ります。けど門の前で待ってますから。ずっと待ってますから。必ず無事に戻ってきてくださいよ?」
アレンの言葉に、レオナルドは頭を上げるが頷くことはできなかった。その上で、さらに厄介なお願いをしなければならない。
「……アレンに一つ頼みがあるんだ」
「何ですか?」
「もし……、もしも戻ってきた俺が今までの俺じゃなかったら……、アレンから見てそう判断できるようだったら……、俺を殺してくれ」
「な、何をっ!?何をおしゃっているんですか!?」
レオナルドはいきなり何を言い出すのか。レオナルドの言葉は到底受け入れられるものではない。いったいレオナルドはどこに行って何をするつもりなのか。やはり一人で行かせてはいけないのではないか。アレンの考えはすべて当然のものだった。
「落ち着いて。たくさん考えたんだけど、アレンにしか頼めないんだ。それに本当にもしもの話だから」
アレンと一緒に鍛錬をしてきて、レオナルドはアレンのことを信頼していた。人柄も、実力も。だから頼むならアレンしかいないと思ったのだ。
レオナルドの口元は笑みの形になっているが、目が笑っていない。アレンには本気なのだと嫌でも伝わってきた。断ってもやめてくれそうにない。
「……もしも、なんですね?」
「当然だよ。そもそも俺は死にたくない。生きることへの執着は相当だよ?そのために頑張ってるんだ」
冗談めかして言っているが、それはレオナルドの本心だった。
「……わかり、ました」
アレンは覚悟を決めた。レオナルドを殺す覚悟ではない。そのときは自分が死ぬ覚悟だ。これまでレオナルドと過ごしてきた日々を思い返し、自分は本当にレオナルドのことが好きで、尊敬しているのだとあらためて確信したから。セレナリーゼが攫われたときも、本来ならレオナルド一人で後を追うなんて決して褒められることではないが、その気持ちも行動も、アレンはとても好ましく思ったのだ。だから信じることにした。
「ありがとう、アレン」
ここでようやくレオナルドの表情が少しだけ和らいだ。
「いえ、何をされるのかはわかりませんが、どうかご無事で」
アレンは思わず苦笑してしまうが、それは仕方のないことだろう。
「ああ」
レオナルドは力強く頷くのだった。
こうしてアレンと別れたレオナルドは、初めに冒険者ギルドからほど近いところにある道具屋に寄って、先ほど換金したお金で松明と火打石を買った。
そして、ゲームの知識から得た精霊の封印されている場所へと向かった。
と言っても、遠くに行く訳ではない。精霊が封印されているのは、なんと王都の地下にある用水路の一画だ。なぜそんなところにという疑問はあるが、残念ながらゲームでは明かされなかった。
水路へと通じる出入口は、冒険者ギルドから歩いて行ける距離にある。水路の清掃の際に使用するためのものだ。というか、それ以外の利用はないと言っていいだろう。下水が流れている場所のため、誰もすすんで近づこうとなんてしない。生活には必要なものだが、別に重要な施設という訳でもないため、見張りの兵もいない。
そんな水路の清掃が国の仕事としてあるのだが、きつい、汚い、臭いと三拍子揃っている重労働のため、仕事がなく生活が苦しい者や日銭を稼ぐのもやっとな最低ランクの冒険者などが定期的に作業している。その仲介をしているのが冒険者ギルドなのだ。
真剣な表情でその出入口へと向かう道中、レオナルドはゲームのとあるクエストを思い出していた。
ゲームでは主人公達が調査・討伐クエストでこの地下水路に行くことになる。ありがちな流れだが、王女であるシャルロッテが王都の地下水路で魔物が目撃されたという情報を得て、主人公にクエストの話を持ち掛けるのだ。このクエストは強制クエストで、プレイヤーに選択肢はない。正義感の強い主人公が二つ返事で引き受ける。
(これ、絶対シャルロッテ様が画策してるよなぁ……)
前世でプレイしていたときは何も感じなかったが、今のレオナルドは何となく裏事情みたいなものが理解できる。
このクエスト、魔物を目撃したのはほぼ確実に清掃作業をしていた者のはずで、本来なら冒険者ギルドが対応する内容なのだ。それを冒険者ではなく主人公にやらせたかったのは、つまり簡単なものから少しずつ主人公に手柄を立てさせたかったのだろう。おそらくシャルロッテは様々な情報を集め、取捨選択し、適当なものを見繕ったのだ。王女と男爵家の主人公では身分に差があり過ぎるため、結ばれるにはその身分差を覆すほどの手柄が必要だから。何とも可愛らしい画策である。実際、こうした積み重ねが後の大手柄に繋がっていく。
依頼を引き受けると、次はパーティメンバーの選択だ。ただ、ここでおかしなことが起こる。
依頼主であるシャルロッテがメンバーに固定されているのはいいとしても、なぜかレオナルドもメンバーに固定されているのだ。
この頃にはすでに使えないキャラと化していたレオナルドの強制参加にイラっとした記憶がある。
そうしてメンバーが決まれば、いよいよ地下水路に突入だ。地下水路に入ったところでちょっとした会話が発生する。レオナルドが「何か変な感じがしないか?」と皆に問いかけ、シャルロッテが「怖いのですか?それなら来なければよろしかったのに」と嘲るように言うのだ。シャルロッテの嘲りにレオナルドが黙ってしまってこの会話は終わる。
(ゲームのシャルロッテ様って明らかに俺のこと嫌ってるんだよなぁ。この間のお茶会、俺は会いたかったけど行けなくなってよかったのかもなぁ)
十一年間のレオナルドの記憶ではそこまで嫌われている印象はなかった。レオナルドに魔力がないとわかってからはちょっと当たりが強いなとは感じていて苦手に思っていたが、それくらいだ。でもゲーム通りなら、遅くとも数年後には確実に自分がヒロインの一人であるシャルロッテからかなり嫌われているということに、レオナルドはちょっぴり悲しくなった。あまり関わらない方がいいかもしれない。
閑話休題。
地下水路は広大なダンジョンのように入り組んでおり、プレイヤーは自由に動き回ることができる。エンカウントする魔物―――ゲームではすべてゴブリンだった―――、を十体倒すとクエストクリアなのだが、これが中々骨が折れるものだった。
なぜなら、ここでエンカウントする魔物は皆すぐに逃げ出してしまうのだ。個体ごとにレベルもバラバラのため、クリアの仕方は主に二つあった。運よく一撃で倒せるほど低いレベルのゴブリンに十体遭遇できるまで延々と地下水路内を歩き回るか、麻痺や睡眠のポーションを購入し、敵に使うことで動きを封じ、その間に倒してしまうか、だ。
クエスト自体はそんな感じだが、重要なのは、この地下水路には王女であるシャルロッテも知らない隠し部屋が存在するということだ。隠し部屋は見つけなくてもストーリーに影響はない。だが、このゲームをやり込んでいた前世のレオナルドは当然その隠し部屋を見つけた。
そこは黒刀が一本地面に突き刺さっているだけの何もない部屋で、中に入ると、レオナルドが「声が聞こえないか!?」と言い出す。他のメンバーは一瞬警戒するも、何も聞こえないし、隠し部屋には誰かが隠れられる場所もないため、結局レオナルドの気のせいということで終わってしまう。
黒刀を調べると、主人公がその黒刀を抜こうとするがびくともせず、他にアイテムなどが手に入る訳でもなく、そのときは何の部屋なのかわからずじまいで終わるのだ。
そして、このクエストイベント終了後からレオナルドは使用不可となる。
後日、どうしても声のことが気になったレオナルドが一人でこの隠し部屋に行き、そこで精霊を宿したことが後にラスボスとなったレオナルドの口から語られるのだ。
「ここだな」
クエストの詳細を思い出しながら歩いていたレオナルドは遂に地下水路への出入口に辿り着いた。
レオナルド達が公爵領から王都に戻ってきて一週間が過ぎた。
この日、レオナルドは久しぶりにアレンと二人で森に行き、魔物相手に実戦訓練を行った。
ただ、今日はレオナルドの提案で早めに王都に戻ってきた。先ほど冒険者ギルドで素材の換金を終えたところだ。
「アレン、悪いんだけど一人で先に屋敷へ戻ってくれるかな?」
「?レオナルド様はどうされるのですか?」
「ちょっと行きたいところがあるんだ」
レオナルドは、精霊の力を手に入れる、そう決意したはずなのに、やっぱり怖くて、ゲームのような展開になってしまったらどうしようとグダグダと悩んでしまっていた。
そんな自分に対していい加減にしろ、と活を入れたレオナルドは、今日決行することにしたのだ。
「でしたら私もお供します」
「いや、一人で行きたいんだ」
「そう言われましても……どちらに行かれるのですか?」
「……それは言えない」
「それでは私も頷けませんよ。もしレオナルド様の身に何かあれば私の首が飛んでしまいます」
レオナルドの鍛錬を任された以上アレンには責任があるのだ。アレンの言っていることは尤もだった。
「頼む」
レオナルドは余計なことを言わず、アレンに頭を下げた。それに慌てたのはアレンだ。レオナルドにさせていいことではない。
「っ!?おやめくださいレオナルド様!」
「…………」
けれど、レオナルドはやめなかった。内心ではアレンに申し訳なく思っていたが、何としても認めてもらわなければならない。
レオナルドの意志が堅いことを感じたのか、結局折れたのはアレンだった。というか、レオナルドにここまでされては折れるしかなかった。
「……はぁ。わかりました。私は戻ります。けど門の前で待ってますから。ずっと待ってますから。必ず無事に戻ってきてくださいよ?」
アレンの言葉に、レオナルドは頭を上げるが頷くことはできなかった。その上で、さらに厄介なお願いをしなければならない。
「……アレンに一つ頼みがあるんだ」
「何ですか?」
「もし……、もしも戻ってきた俺が今までの俺じゃなかったら……、アレンから見てそう判断できるようだったら……、俺を殺してくれ」
「な、何をっ!?何をおしゃっているんですか!?」
レオナルドはいきなり何を言い出すのか。レオナルドの言葉は到底受け入れられるものではない。いったいレオナルドはどこに行って何をするつもりなのか。やはり一人で行かせてはいけないのではないか。アレンの考えはすべて当然のものだった。
「落ち着いて。たくさん考えたんだけど、アレンにしか頼めないんだ。それに本当にもしもの話だから」
アレンと一緒に鍛錬をしてきて、レオナルドはアレンのことを信頼していた。人柄も、実力も。だから頼むならアレンしかいないと思ったのだ。
レオナルドの口元は笑みの形になっているが、目が笑っていない。アレンには本気なのだと嫌でも伝わってきた。断ってもやめてくれそうにない。
「……もしも、なんですね?」
「当然だよ。そもそも俺は死にたくない。生きることへの執着は相当だよ?そのために頑張ってるんだ」
冗談めかして言っているが、それはレオナルドの本心だった。
「……わかり、ました」
アレンは覚悟を決めた。レオナルドを殺す覚悟ではない。そのときは自分が死ぬ覚悟だ。これまでレオナルドと過ごしてきた日々を思い返し、自分は本当にレオナルドのことが好きで、尊敬しているのだとあらためて確信したから。セレナリーゼが攫われたときも、本来ならレオナルド一人で後を追うなんて決して褒められることではないが、その気持ちも行動も、アレンはとても好ましく思ったのだ。だから信じることにした。
「ありがとう、アレン」
ここでようやくレオナルドの表情が少しだけ和らいだ。
「いえ、何をされるのかはわかりませんが、どうかご無事で」
アレンは思わず苦笑してしまうが、それは仕方のないことだろう。
「ああ」
レオナルドは力強く頷くのだった。
こうしてアレンと別れたレオナルドは、初めに冒険者ギルドからほど近いところにある道具屋に寄って、先ほど換金したお金で松明と火打石を買った。
そして、ゲームの知識から得た精霊の封印されている場所へと向かった。
と言っても、遠くに行く訳ではない。精霊が封印されているのは、なんと王都の地下にある用水路の一画だ。なぜそんなところにという疑問はあるが、残念ながらゲームでは明かされなかった。
水路へと通じる出入口は、冒険者ギルドから歩いて行ける距離にある。水路の清掃の際に使用するためのものだ。というか、それ以外の利用はないと言っていいだろう。下水が流れている場所のため、誰もすすんで近づこうとなんてしない。生活には必要なものだが、別に重要な施設という訳でもないため、見張りの兵もいない。
そんな水路の清掃が国の仕事としてあるのだが、きつい、汚い、臭いと三拍子揃っている重労働のため、仕事がなく生活が苦しい者や日銭を稼ぐのもやっとな最低ランクの冒険者などが定期的に作業している。その仲介をしているのが冒険者ギルドなのだ。
真剣な表情でその出入口へと向かう道中、レオナルドはゲームのとあるクエストを思い出していた。
ゲームでは主人公達が調査・討伐クエストでこの地下水路に行くことになる。ありがちな流れだが、王女であるシャルロッテが王都の地下水路で魔物が目撃されたという情報を得て、主人公にクエストの話を持ち掛けるのだ。このクエストは強制クエストで、プレイヤーに選択肢はない。正義感の強い主人公が二つ返事で引き受ける。
(これ、絶対シャルロッテ様が画策してるよなぁ……)
前世でプレイしていたときは何も感じなかったが、今のレオナルドは何となく裏事情みたいなものが理解できる。
このクエスト、魔物を目撃したのはほぼ確実に清掃作業をしていた者のはずで、本来なら冒険者ギルドが対応する内容なのだ。それを冒険者ではなく主人公にやらせたかったのは、つまり簡単なものから少しずつ主人公に手柄を立てさせたかったのだろう。おそらくシャルロッテは様々な情報を集め、取捨選択し、適当なものを見繕ったのだ。王女と男爵家の主人公では身分に差があり過ぎるため、結ばれるにはその身分差を覆すほどの手柄が必要だから。何とも可愛らしい画策である。実際、こうした積み重ねが後の大手柄に繋がっていく。
依頼を引き受けると、次はパーティメンバーの選択だ。ただ、ここでおかしなことが起こる。
依頼主であるシャルロッテがメンバーに固定されているのはいいとしても、なぜかレオナルドもメンバーに固定されているのだ。
この頃にはすでに使えないキャラと化していたレオナルドの強制参加にイラっとした記憶がある。
そうしてメンバーが決まれば、いよいよ地下水路に突入だ。地下水路に入ったところでちょっとした会話が発生する。レオナルドが「何か変な感じがしないか?」と皆に問いかけ、シャルロッテが「怖いのですか?それなら来なければよろしかったのに」と嘲るように言うのだ。シャルロッテの嘲りにレオナルドが黙ってしまってこの会話は終わる。
(ゲームのシャルロッテ様って明らかに俺のこと嫌ってるんだよなぁ。この間のお茶会、俺は会いたかったけど行けなくなってよかったのかもなぁ)
十一年間のレオナルドの記憶ではそこまで嫌われている印象はなかった。レオナルドに魔力がないとわかってからはちょっと当たりが強いなとは感じていて苦手に思っていたが、それくらいだ。でもゲーム通りなら、遅くとも数年後には確実に自分がヒロインの一人であるシャルロッテからかなり嫌われているということに、レオナルドはちょっぴり悲しくなった。あまり関わらない方がいいかもしれない。
閑話休題。
地下水路は広大なダンジョンのように入り組んでおり、プレイヤーは自由に動き回ることができる。エンカウントする魔物―――ゲームではすべてゴブリンだった―――、を十体倒すとクエストクリアなのだが、これが中々骨が折れるものだった。
なぜなら、ここでエンカウントする魔物は皆すぐに逃げ出してしまうのだ。個体ごとにレベルもバラバラのため、クリアの仕方は主に二つあった。運よく一撃で倒せるほど低いレベルのゴブリンに十体遭遇できるまで延々と地下水路内を歩き回るか、麻痺や睡眠のポーションを購入し、敵に使うことで動きを封じ、その間に倒してしまうか、だ。
クエスト自体はそんな感じだが、重要なのは、この地下水路には王女であるシャルロッテも知らない隠し部屋が存在するということだ。隠し部屋は見つけなくてもストーリーに影響はない。だが、このゲームをやり込んでいた前世のレオナルドは当然その隠し部屋を見つけた。
そこは黒刀が一本地面に突き刺さっているだけの何もない部屋で、中に入ると、レオナルドが「声が聞こえないか!?」と言い出す。他のメンバーは一瞬警戒するも、何も聞こえないし、隠し部屋には誰かが隠れられる場所もないため、結局レオナルドの気のせいということで終わってしまう。
黒刀を調べると、主人公がその黒刀を抜こうとするがびくともせず、他にアイテムなどが手に入る訳でもなく、そのときは何の部屋なのかわからずじまいで終わるのだ。
そして、このクエストイベント終了後からレオナルドは使用不可となる。
後日、どうしても声のことが気になったレオナルドが一人でこの隠し部屋に行き、そこで精霊を宿したことが後にラスボスとなったレオナルドの口から語られるのだ。
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