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第一章
目覚め
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「……ぅ……ぁ………」
レオナルドはゆっくりと目を開いた。
いつもの見慣れた天井。室内は薄っすらと明るくなっている。
そこでふと自分の右腕が慣れない感触に包まれていることに気づいた。
徐にそちらに顔を向けたレオナルドはセレナリーゼの頭が横にありピシッと固まってしまう。
(っ!?な、な、なんで?え?どうしてセレナが隣で寝てるんだ!?)
訳がわからないレオナルドはパニックになり身動きができない。
(とりあえず落ち着け!落ち着くんだ俺!)
レオナルドは深呼吸を繰り返し、何とか少しだけ冷静になれた、気がした。ただ、心臓はまだバクバクしているし、変な汗も出てしまったが、とりあえず違和感のある自分の腕の状態を見てみようと思えた。
とは言っても、違和感の正体は半ば予想できることではあったが、信じられない思いが強かったため、そっと上掛けの中を覗いてみると、思った通り、レオナルドの右腕はセレナリーゼによってがっしりと抱きしめられていた。
(……これどういう状況!?)
混乱した頭で考えてもわからない。冷静になんて全くなれていなかった。
何とかしなければ、とそれだけが先走るが、実際は何も行動できずただ固まっていた。
けれど今室内にいるのはレオナルドとセレナリーゼだけだ。しかもそのセレナリーゼは隣で穏やかな寝息を立てている。そんな静かな室内にいれば、時間とともに自然と落ち着きを取り戻していき、身体から力が抜けていったレオナルドはセレナリーゼの寝顔を見てフッと小さく笑った。
セレナリーゼを助けることができた、その思いがレオナルドの中で強くなっていく。
(よかった……。本当によかった……)
落ち着いてくれば、いつまでもこうしてはいられない、とセレナリーゼに抱きしめられている腕を抜こうと試みる。
起こさないように気をつけながら悪戦苦闘し、ようやく腕を抜くことができたレオナルドがほっと安堵の息を吐いたそのとき、
「レオナルド様?」
タイミングがいいのか悪いのか、そんな状況のレオナルドに声がかけられた。
瞬間レオナルドの肩がビクッとする。誰かは声だけでわかった。
レオナルドはギギギと音がしそうなほどぎこちなく声の方に顔を向けた。
「ミ、ミレーネ……」
レオナルドの目に入ってきたのは想像通りミレーネだった。ミレーネはベッドに向かって一直線に歩みを進めてくるため、レオナルドはバッと上体を起こし、セレナリーゼを上掛けで隠すようにした。
「よかった。お目覚めになられたのですね」
今の状況をどう説明すればいいんだと頭を抱えたくなっていたレオナルドだが、ミレーネの顔を見て目を見開く。普段のクールな様子でも、揶揄う様子でもなく、涙目になっていて、安堵していることがレオナルドにもわかるくらい表情に出ていた。今まで見たことのないミレーネにレオナルドの頭が真っ白になる。
「あ、ああ。ついさっきね」
何とかそう言葉を返すのがやっとだった。
「そうでしたか。皆様お喜びになられると思います。もちろん、私も」
「っ、う、うん……」
ミレーネの優しい笑顔にレオナルドは頬が熱くなるのを感じた。
同時に猛烈な喉の渇きを自覚して、そのまま水を一杯飲もうとベッド脇にある水差しに手を伸ばそうとしたが、ミレーネが先回りしてコップに水を入れて差し出してくれた。
「……ありがとう」
レオナルドはそれを一息に飲み干す。
「ふぅ……」
それで少し落ち着いたレオナルドは状況を確認することにした。
「少し聞いてもいいかな?」
「…はい。なんなりと」
何を聞かれるのか、とミレーネの声に緊張の色が混じるがレオナルドは気づかなかった。
「ありがとう。おれ…、僕は貧民街で倒れた、んだよね?今って……?」
「レオナルド様は丸三日以上眠っておられました。今は事件のあった日から四日目の朝です」
「そんなに!?」
レオナルドは目を見開き、思わず手を見つめながら握って開いてを繰り返す。
そこで、レオナルドは自分自身の違和感に気づいた。あるべきはずのものがない、と。
「…ねえ、ミレーネ。お、僕の怪我が治ってるみたいなんだけど……?」
ナイフでつけられた切り傷が綺麗に無くなっているのだ。言いながら背中、腰と触ってみると、そこは触った感じ痕になっているようだったが、間違いなく傷は塞がっていた。というか、腰に関しては戦闘後すでに塞がっていたのを思い出す。
あのときは都合がいいと深く考えなかったがこれは明らかに異常事態だ。レオナルドに自己治癒?と言えばいいのか、そんな能力があるなんてゲームでは一切出てこなかった。ラスボスのレオナルドが回復までしてきたら強すぎるだろう。倒せた気がしない。
「はい。確かにレオナルド様のお体には多くの傷がありました。レオナルド様が気を失われてすぐに騎士の方が回復魔法を使用しましたが一切効果がなく、場は騒然としました。それから急ぎお屋敷に戻り、お医者様に診ていただいたのです。ですが……、それらの傷は翌日の朝には綺麗に治っておりました」
神妙な面持ちでミレーネは説明した。
「そう、なんだ」
回復魔法が効かなかったことについては、事前にレオナルドだけは知っていたことのため、皆かなりびっくりしたんだろうなぁと、そんな感想しか出てこなかった。
「回復魔法が効かなかったことも傷が治ったことも、どちらも理由は判明していません」
「なるほど……」
ただ傷の治癒については別だ。クラントスを倒せた力のことも。自分のことについてもっと考える必要がある。知る必要がある。ミレーネが言い辛そうにしているのも自分の身に理由がわからない事態が起こっているからなのかもしれない。
レオナルドが考え込んでしまったため、しばし無言の時間が流れた。
セレナリーゼもそういうところを心配してくれているのだろうか。でもそれがどうしたら添い寝になるのか、レオナルドには理解できない。ついチラリとセレナリーゼに目をやってしまった。
そこで、雰囲気を変えようとでも思ったのか、ミレーネが口を開く。
「……ところで、レオナルド様」
「ん?」
ミレーネの顔を見た瞬間にレオナルドは嫌な予感がしたがもう遅い。
「先ほどから恥ずかしがってわざわざ言い直さなくても、俺、と言えばいいのでは?貧民街では普通に俺と言っていましたよ?坊ちゃま」
小首を傾げるミレーネは心底不思議だと思っているように見えなくもない。でもレオナルドには揶揄われているだけだとわかっている。
「っ!?べ、別に恥ずかしがってなんかないし!?ま、まあでもそうだな。普通にしてればいいよな!」
(そんなツッコミわざわざする必要ないだろ!?)
レオナルドは平静を装おうとするが、恥ずかしさから顔を真っ赤にしていた。ただこんなことを言われたことで、ある意味吹っ切れた。今後は『俺』でいいや、と。心の中で、ゲームでもレオナルドは一人称が『俺』だったし、という言い訳も用意して。
だがミレーネの追撃は止まらない。
「それと、そちらにセレナリーゼ様が眠っていらっしゃるようですが?」
「っ、いや、これは、俺もさっぱりわからない状況で―――」
「添い寝をご所望でしたらおっしゃってくだされば私がさせていただきますよ?坊ちゃま」
「いやいやいや、俺が望んだ訳じゃなくて……って、ついさっき起きたばっかだって言っただろ!?あと坊ちゃま言うな」
「あら、そうなのですか?」
「そうだよ!」
レオナルドの声が思いの外大きくなってしまった。
「ん…ぅ……レオ、兄、さま?」
その声でセレナリーゼが目を覚まし、寝惚けた目でレオナルドを見上げる。
「あ、ああ。おはよう、セレナ」
レオナルドはそんなセレナリーゼに何とか笑顔を作って挨拶をした。
「っ、レオ兄さま!」
「おっと」
完全に覚醒したセレナリーゼはレオナルドが起きていることを理解し、腰の辺りにギュッと抱きついた。
「よかった。よかったぁ…。全然目を覚まさないから私……」
「心配かけてごめん、セレナ。もう大丈夫だから」
レオナルドはセレナリーゼの頭を優しく撫でながらそう声をかけるのだった。
その後、正気に戻った、というか自分が昨夜から今に至るまで何をしていたかを思い出したセレナリーゼは、
「そ、それでは、私は部屋に戻りますね」
「あ、ああ。それはいいんだけどさ。セレナはなんでこの部屋で―――」
「レオ兄さま、また後ほど。ミレーネ手伝ってくれますか?」
「?わかった」
「はい」
慌てた様子でミレーネを連れて部屋に戻っていった。
レオナルドはセレナリーゼの態度の意味がわからず首を傾げたが、ミレーネは退出するとき小さく笑みを浮かべていた。
レオナルドはゆっくりと目を開いた。
いつもの見慣れた天井。室内は薄っすらと明るくなっている。
そこでふと自分の右腕が慣れない感触に包まれていることに気づいた。
徐にそちらに顔を向けたレオナルドはセレナリーゼの頭が横にありピシッと固まってしまう。
(っ!?な、な、なんで?え?どうしてセレナが隣で寝てるんだ!?)
訳がわからないレオナルドはパニックになり身動きができない。
(とりあえず落ち着け!落ち着くんだ俺!)
レオナルドは深呼吸を繰り返し、何とか少しだけ冷静になれた、気がした。ただ、心臓はまだバクバクしているし、変な汗も出てしまったが、とりあえず違和感のある自分の腕の状態を見てみようと思えた。
とは言っても、違和感の正体は半ば予想できることではあったが、信じられない思いが強かったため、そっと上掛けの中を覗いてみると、思った通り、レオナルドの右腕はセレナリーゼによってがっしりと抱きしめられていた。
(……これどういう状況!?)
混乱した頭で考えてもわからない。冷静になんて全くなれていなかった。
何とかしなければ、とそれだけが先走るが、実際は何も行動できずただ固まっていた。
けれど今室内にいるのはレオナルドとセレナリーゼだけだ。しかもそのセレナリーゼは隣で穏やかな寝息を立てている。そんな静かな室内にいれば、時間とともに自然と落ち着きを取り戻していき、身体から力が抜けていったレオナルドはセレナリーゼの寝顔を見てフッと小さく笑った。
セレナリーゼを助けることができた、その思いがレオナルドの中で強くなっていく。
(よかった……。本当によかった……)
落ち着いてくれば、いつまでもこうしてはいられない、とセレナリーゼに抱きしめられている腕を抜こうと試みる。
起こさないように気をつけながら悪戦苦闘し、ようやく腕を抜くことができたレオナルドがほっと安堵の息を吐いたそのとき、
「レオナルド様?」
タイミングがいいのか悪いのか、そんな状況のレオナルドに声がかけられた。
瞬間レオナルドの肩がビクッとする。誰かは声だけでわかった。
レオナルドはギギギと音がしそうなほどぎこちなく声の方に顔を向けた。
「ミ、ミレーネ……」
レオナルドの目に入ってきたのは想像通りミレーネだった。ミレーネはベッドに向かって一直線に歩みを進めてくるため、レオナルドはバッと上体を起こし、セレナリーゼを上掛けで隠すようにした。
「よかった。お目覚めになられたのですね」
今の状況をどう説明すればいいんだと頭を抱えたくなっていたレオナルドだが、ミレーネの顔を見て目を見開く。普段のクールな様子でも、揶揄う様子でもなく、涙目になっていて、安堵していることがレオナルドにもわかるくらい表情に出ていた。今まで見たことのないミレーネにレオナルドの頭が真っ白になる。
「あ、ああ。ついさっきね」
何とかそう言葉を返すのがやっとだった。
「そうでしたか。皆様お喜びになられると思います。もちろん、私も」
「っ、う、うん……」
ミレーネの優しい笑顔にレオナルドは頬が熱くなるのを感じた。
同時に猛烈な喉の渇きを自覚して、そのまま水を一杯飲もうとベッド脇にある水差しに手を伸ばそうとしたが、ミレーネが先回りしてコップに水を入れて差し出してくれた。
「……ありがとう」
レオナルドはそれを一息に飲み干す。
「ふぅ……」
それで少し落ち着いたレオナルドは状況を確認することにした。
「少し聞いてもいいかな?」
「…はい。なんなりと」
何を聞かれるのか、とミレーネの声に緊張の色が混じるがレオナルドは気づかなかった。
「ありがとう。おれ…、僕は貧民街で倒れた、んだよね?今って……?」
「レオナルド様は丸三日以上眠っておられました。今は事件のあった日から四日目の朝です」
「そんなに!?」
レオナルドは目を見開き、思わず手を見つめながら握って開いてを繰り返す。
そこで、レオナルドは自分自身の違和感に気づいた。あるべきはずのものがない、と。
「…ねえ、ミレーネ。お、僕の怪我が治ってるみたいなんだけど……?」
ナイフでつけられた切り傷が綺麗に無くなっているのだ。言いながら背中、腰と触ってみると、そこは触った感じ痕になっているようだったが、間違いなく傷は塞がっていた。というか、腰に関しては戦闘後すでに塞がっていたのを思い出す。
あのときは都合がいいと深く考えなかったがこれは明らかに異常事態だ。レオナルドに自己治癒?と言えばいいのか、そんな能力があるなんてゲームでは一切出てこなかった。ラスボスのレオナルドが回復までしてきたら強すぎるだろう。倒せた気がしない。
「はい。確かにレオナルド様のお体には多くの傷がありました。レオナルド様が気を失われてすぐに騎士の方が回復魔法を使用しましたが一切効果がなく、場は騒然としました。それから急ぎお屋敷に戻り、お医者様に診ていただいたのです。ですが……、それらの傷は翌日の朝には綺麗に治っておりました」
神妙な面持ちでミレーネは説明した。
「そう、なんだ」
回復魔法が効かなかったことについては、事前にレオナルドだけは知っていたことのため、皆かなりびっくりしたんだろうなぁと、そんな感想しか出てこなかった。
「回復魔法が効かなかったことも傷が治ったことも、どちらも理由は判明していません」
「なるほど……」
ただ傷の治癒については別だ。クラントスを倒せた力のことも。自分のことについてもっと考える必要がある。知る必要がある。ミレーネが言い辛そうにしているのも自分の身に理由がわからない事態が起こっているからなのかもしれない。
レオナルドが考え込んでしまったため、しばし無言の時間が流れた。
セレナリーゼもそういうところを心配してくれているのだろうか。でもそれがどうしたら添い寝になるのか、レオナルドには理解できない。ついチラリとセレナリーゼに目をやってしまった。
そこで、雰囲気を変えようとでも思ったのか、ミレーネが口を開く。
「……ところで、レオナルド様」
「ん?」
ミレーネの顔を見た瞬間にレオナルドは嫌な予感がしたがもう遅い。
「先ほどから恥ずかしがってわざわざ言い直さなくても、俺、と言えばいいのでは?貧民街では普通に俺と言っていましたよ?坊ちゃま」
小首を傾げるミレーネは心底不思議だと思っているように見えなくもない。でもレオナルドには揶揄われているだけだとわかっている。
「っ!?べ、別に恥ずかしがってなんかないし!?ま、まあでもそうだな。普通にしてればいいよな!」
(そんなツッコミわざわざする必要ないだろ!?)
レオナルドは平静を装おうとするが、恥ずかしさから顔を真っ赤にしていた。ただこんなことを言われたことで、ある意味吹っ切れた。今後は『俺』でいいや、と。心の中で、ゲームでもレオナルドは一人称が『俺』だったし、という言い訳も用意して。
だがミレーネの追撃は止まらない。
「それと、そちらにセレナリーゼ様が眠っていらっしゃるようですが?」
「っ、いや、これは、俺もさっぱりわからない状況で―――」
「添い寝をご所望でしたらおっしゃってくだされば私がさせていただきますよ?坊ちゃま」
「いやいやいや、俺が望んだ訳じゃなくて……って、ついさっき起きたばっかだって言っただろ!?あと坊ちゃま言うな」
「あら、そうなのですか?」
「そうだよ!」
レオナルドの声が思いの外大きくなってしまった。
「ん…ぅ……レオ、兄、さま?」
その声でセレナリーゼが目を覚まし、寝惚けた目でレオナルドを見上げる。
「あ、ああ。おはよう、セレナ」
レオナルドはそんなセレナリーゼに何とか笑顔を作って挨拶をした。
「っ、レオ兄さま!」
「おっと」
完全に覚醒したセレナリーゼはレオナルドが起きていることを理解し、腰の辺りにギュッと抱きついた。
「よかった。よかったぁ…。全然目を覚まさないから私……」
「心配かけてごめん、セレナ。もう大丈夫だから」
レオナルドはセレナリーゼの頭を優しく撫でながらそう声をかけるのだった。
その後、正気に戻った、というか自分が昨夜から今に至るまで何をしていたかを思い出したセレナリーゼは、
「そ、それでは、私は部屋に戻りますね」
「あ、ああ。それはいいんだけどさ。セレナはなんでこの部屋で―――」
「レオ兄さま、また後ほど。ミレーネ手伝ってくれますか?」
「?わかった」
「はい」
慌てた様子でミレーネを連れて部屋に戻っていった。
レオナルドはセレナリーゼの態度の意味がわからず首を傾げたが、ミレーネは退出するとき小さく笑みを浮かべていた。
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