【改稿版】人間不信の俺が恋なんてできるわけがない

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本編完結しました。

自分のことが嫌いな風見春陽(かざみ はるひ)は高校2年になった。

黒髪で目元まで隠れた長い前髪に、黒縁眼鏡をかけた彼は、周囲から根暗な陰キャと認識されていた。

他人を信じられない春陽は、学校生活を一人で平穏に過ごすため、目立つ人物とは関わらないようにしてきた。

1年の時もそれで1年間平穏に学校生活を送れた春陽は、2年でも同じように過ごそうと決めていた。

2年のクラスでは春陽にとっての要注意人物は3人。
白月雪愛(しらつき ゆあ)
新条和樹(しんじょう かずき)
佐伯悠介(さえき ゆうすけ)

しかし、そのうち一人は同じ中学の知り合いで…。

ある日、バイト先から買い出しに出た春陽は、偶然、男達に絡まれている同じ学校の制服を着た女子生徒を助けた。

それが同じクラスの雪愛だとは気づかずに。

ここからすべては始まった―――。

バイト中の春陽は学校とは別人のような風貌で、ハルと呼ばれていた。

男性が苦手との噂の彼女は春陽とは気づかず、なぜかハルに近づいてくる。

「私はもっとハルくんと仲良くなりたい」

春陽には雪愛が何を考えているのかがわからない。

加えて、雪愛と話す陰キャな自分を想像し、周囲の反応の怖さから嫌がる春陽。

だが、雪愛の想いは止まらず―――。

五月の連休中、ついに雪愛は、同じクラスの風見春陽がハルだと知る。

そのことに驚きつつもこれまでと変わらず距離を詰めようとする雪愛。

なぜ自分のような人間にクラスの中心にいるような人が、と戸惑いを隠せない春陽だが、雪愛の真っ直ぐな言葉が春陽の心境に変化をもたらしていく。

一方、雪愛の友人達は、雪愛が男嫌いだということを知っており、学校で自分から春陽に近づく雪愛に驚きを隠せない。

そして、雪愛から話を聞いた友人達も春陽に興味を持ち始める。

どんどんと自分の理想である平穏な学校生活からかけ離れていく春陽。

その結果、彼は様々な人と関わっていくことになる。

雪愛の春陽への想いは、友情なのか恋なのか。

そして、人との関わりを避けて生きてきた春陽の想いは……。

春陽の学校生活が動き始めたとき、それぞれの想いも動き始める―――。

焦れったくてキュンキュンする、純愛系ラブコメここに開幕!



*表紙は、日華てまり様にいただきましたAIイラストです(*^^*)

*本作はカクヨムコン9で中間選考を突破した作者の処女作を一話一話再確認し、加筆修正したものとなります。
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