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第九話 王都探索でござる。
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ギルドから出て、魔物を狩るため森に行こうと思ったが、
昼ももう半ばだ。今から狩りに出てしまうと夜になってしまうため
王都を散策して屋敷に帰ることにした。
「おう、ぼっちゃん。うちの店に寄っていくか?」
「おじさん、これはなに?」
「これはな、串焼きだ。一本銅貨2枚かな」
「一本ください。」
「はいよ。銀貨か。ちょっと待っとれお釣り用意するから。」
「お釣りは、銅貨98枚だな。」
「確かに受け取ったよ。
おっちゃん、おいしいよ」
「また来いよ!」
「おう」
突然声をかけられてびっくりはしたけど、いつも屋敷のご飯しか食べたことのない僕にとってとても美味しかった。きれいに並ばれた食事しかないと思ってしまったがそんなことはなさそうだ。
次の場所へ向かった。しかし、兄上からもらった銀貨は残り5枚・銅貨98枚となっていた。5枚では、流石に買えるものが少ないから見て回ることしかできんな。すると、防具屋が見えた。
そういえば、防具を身に着けていないことを忘れていた。店の中に入ると
「おう、坊ちゃん。どうした」
「防具を見に来た」
「あんたに合う防具などない」
「そんなことはないだろう。例えば、この防具は僕でも着用できるだろう」
「はぁん?それは、金貨1枚だぞ。そんな金持っていないだろう?」
「まあ、そうだ。そんなお金はないよ」
「そうだろうな。そしてな、うかつに物を触るな。俺はどうにも思わないが、怒り狂う人もいるからな。まずは、坊ちゃんの名前は何というんだ?」
「レオンというんだ。おじさんの名前は?」
「レオンか。おじさんはザールだ。よろしくな」
「よろしく。ザールおじさん」
「それで、防具か。まだ、お金少額だろうから木の防具にしときな。一式で銀貨1枚というところにしておこう」
「ありがとう。次は稼いで買いに来るから、よろしく!」
「あぁ。待っているぞ」
防具一式を買い、サービスで布袋に入れてもらえた。最初は怖いおじさんだなと思った。優しそうでよかった。魔物をたくさん狩ってまたこよう。
最後に武器屋に寄った。中に入ると女性の方だった。
「おう。坊ちゃん。武器でも見来たのかな?」
「うん。お姉さん。初心者にも使える剣又は弓はある?」
「うーん。おっとその前に名前でも聞いておこうかな」
「レオンというんだ。お姐さんは?」
「あたいは、サラだよ。よろしくな坊ちゃん」
「あぁ。よろしく」
「うーん。弓は壊れやすいし、飛距離もないが木の弓でいいと思う。結局はスキルが習得できなければ意味はないよ。矢は5本でいい。これだけで銅貨50枚でいいわよ。剣は、見たところ持っていそうだから必要ないよ。まだ、ギルドに入ったばっかだろう」
「弓はどうやって使うんだ?剣は兄からもらったんだ」
「じゃあ、少し教えてやろう」
店の中だと危ないから店の裏へ行った。持ち方と打ち方を教えてもらったのであとは実践するのみだということらしい。魔物に一回当たるとスキル{弓 Lv.1}がステータスに追加されるらしい。その時に追加されなければ、弓には縁がないこのこと
「ありがとう。使ってみるよ。」
「おう。死ぬなよ。レオン君」
もう空は、夕刻になっていた。もう帰らないと怒られる。
徒歩10分だからあまり急ぐ必要はないのだが、夜になると魔物は活発になるらしい。
だから、日が出ているうちに帰らないと
屋敷に戻ると、兄上がいた。
「レオン、準備満タンのようだね。」
「そうです。明日狩りに行こうと考えています」
「そうか。兄ちゃんはランクCで止まっている。」
「そうなのですか。すぐに追いついて見せます。」
「あぁ、頑張れ。死ぬなよ」
父上にも報告をしておこうと思った。
「父上、明日魔物を狩りに行ってこようと思います」
「いい志だ。父ちゃんから餞別はない。自分で稼いで来い!」
「はい。頑張ってきます。」
「くれぐれも死ぬなよ。」
昼ももう半ばだ。今から狩りに出てしまうと夜になってしまうため
王都を散策して屋敷に帰ることにした。
「おう、ぼっちゃん。うちの店に寄っていくか?」
「おじさん、これはなに?」
「これはな、串焼きだ。一本銅貨2枚かな」
「一本ください。」
「はいよ。銀貨か。ちょっと待っとれお釣り用意するから。」
「お釣りは、銅貨98枚だな。」
「確かに受け取ったよ。
おっちゃん、おいしいよ」
「また来いよ!」
「おう」
突然声をかけられてびっくりはしたけど、いつも屋敷のご飯しか食べたことのない僕にとってとても美味しかった。きれいに並ばれた食事しかないと思ってしまったがそんなことはなさそうだ。
次の場所へ向かった。しかし、兄上からもらった銀貨は残り5枚・銅貨98枚となっていた。5枚では、流石に買えるものが少ないから見て回ることしかできんな。すると、防具屋が見えた。
そういえば、防具を身に着けていないことを忘れていた。店の中に入ると
「おう、坊ちゃん。どうした」
「防具を見に来た」
「あんたに合う防具などない」
「そんなことはないだろう。例えば、この防具は僕でも着用できるだろう」
「はぁん?それは、金貨1枚だぞ。そんな金持っていないだろう?」
「まあ、そうだ。そんなお金はないよ」
「そうだろうな。そしてな、うかつに物を触るな。俺はどうにも思わないが、怒り狂う人もいるからな。まずは、坊ちゃんの名前は何というんだ?」
「レオンというんだ。おじさんの名前は?」
「レオンか。おじさんはザールだ。よろしくな」
「よろしく。ザールおじさん」
「それで、防具か。まだ、お金少額だろうから木の防具にしときな。一式で銀貨1枚というところにしておこう」
「ありがとう。次は稼いで買いに来るから、よろしく!」
「あぁ。待っているぞ」
防具一式を買い、サービスで布袋に入れてもらえた。最初は怖いおじさんだなと思った。優しそうでよかった。魔物をたくさん狩ってまたこよう。
最後に武器屋に寄った。中に入ると女性の方だった。
「おう。坊ちゃん。武器でも見来たのかな?」
「うん。お姉さん。初心者にも使える剣又は弓はある?」
「うーん。おっとその前に名前でも聞いておこうかな」
「レオンというんだ。お姐さんは?」
「あたいは、サラだよ。よろしくな坊ちゃん」
「あぁ。よろしく」
「うーん。弓は壊れやすいし、飛距離もないが木の弓でいいと思う。結局はスキルが習得できなければ意味はないよ。矢は5本でいい。これだけで銅貨50枚でいいわよ。剣は、見たところ持っていそうだから必要ないよ。まだ、ギルドに入ったばっかだろう」
「弓はどうやって使うんだ?剣は兄からもらったんだ」
「じゃあ、少し教えてやろう」
店の中だと危ないから店の裏へ行った。持ち方と打ち方を教えてもらったのであとは実践するのみだということらしい。魔物に一回当たるとスキル{弓 Lv.1}がステータスに追加されるらしい。その時に追加されなければ、弓には縁がないこのこと
「ありがとう。使ってみるよ。」
「おう。死ぬなよ。レオン君」
もう空は、夕刻になっていた。もう帰らないと怒られる。
徒歩10分だからあまり急ぐ必要はないのだが、夜になると魔物は活発になるらしい。
だから、日が出ているうちに帰らないと
屋敷に戻ると、兄上がいた。
「レオン、準備満タンのようだね。」
「そうです。明日狩りに行こうと考えています」
「そうか。兄ちゃんはランクCで止まっている。」
「そうなのですか。すぐに追いついて見せます。」
「あぁ、頑張れ。死ぬなよ」
父上にも報告をしておこうと思った。
「父上、明日魔物を狩りに行ってこようと思います」
「いい志だ。父ちゃんから餞別はない。自分で稼いで来い!」
「はい。頑張ってきます。」
「くれぐれも死ぬなよ。」
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