ゲイの俺が、同性愛という概念がない世界に勇者として召還されました

うましか

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クウガ 妄想ができない

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 どうも、こんにちは。時の流れに身を流しまくっているゲイ、クウガです。
 見た目は無害、脳内は変態、勇者クウガです。
 名前は大事なので2回言いました。でもこれみんな忘れてそうだけど本当は名字なんだよね。しかも本来の名字はクガだけどね。心底どうでもいいんだろうけど。


「相変わらずお前、死にかけてるよな」
「やっぱりすぐしぬよなー。魔獣にもまけるし、ほんとだいじょうぶかよ」

 ロッドとギダンの呆れた言葉にグウの音も出ない。
 大丈夫なのかって? それは俺が聞きたいわ。魔王倒せる気がまったくしねぇよ。恐ろしいほどしねぇよ。もういい加減目覚めろよ、俺の秘められし真の力。・・・・・・やめよ、厨二臭くなってきた。ただでさえ詠唱魔法が実際に使ってみたら、イタタタタな言葉だったのに。これで「俺の右手が疼くぜ!!」的なことになったらと思うと心臓が痛い。

 ちなみに今日この場にいるのは俺、ダグマル、ロッド、ギダン。そして特別ゲストが1人いる。

「こんなの毎日続けてるってのか・・・・・・?」

 そう口にしたのは本日の特別ゲストのステンです。本日はステンのもとで勉強する初回であり、ダグマルとの演習後はステンの村に一緒に行くことになってます。上手くいくかわからないけど物は試しだよね。
 ちなみにステンは俺とダグマルの演習にドン引きしています。そりゃ訓練でガチに死にかけてるしなあ。回復魔法なかったら死ぬし。でも実際に力も速さも上がってるんだって。え、全速力で疲れてた? 体力は上がりにくいんだな、これが。


「これでもまだ傷は浅い方ですけど」
「これでか・・・・・・。お前ら頭イカレてないか? 大丈夫か?」

 俺の言葉にステンが怪訝な顔でダグマルを見る。ダグマルも頬を指でかいた。

「クウガにしかしてねぇよ、こんな訓練。期限さえなけりゃ俺だって普通に鍛えてやりてぇよ。でもあと魔王討伐に向かうまで10ヶ月ないんだ。悠長なこと言ってられるか」

 ・・・・・・HaHaHaHaHaHaHaHaHaHaHaHa。俺、できっかなあ・・・・・・。不安しかねぇよ。
 そんなこんなで回復が終わりダグマルの訓練を開始しようと立ち上がったとき。
 ステンから制止の声がかかる。俺は驚き、ダグマルは少しばかり顔をしかめた。

「ちょっと待った。今から10分オレの言うことを聞いてもらう」
「おいおい、お前は村に入ってから指導するんだろ。ここは俺の領分だ。余計なことすんじゃねぇよ」
「こんなオーバーワーク最後まで続けたら回復ありきじゃないと役に立たなくなるぞ。自身の体の休め方がわからなくなる」

 ステンは俺のそばに来て座らせる。どんな座り方でもいいというので適当にあぐらをかく。ステンは俺の目の前に座り込んだ。思わずガン見してしまう俺の頭と顔を片手で掴むと無理矢理頭を下げさせる。

「どうせオレからも教わるんだ。これぐらいはしたっていいだろ。おい、お前。今から10分間、何も考えずに座ってろ。いいか、余計なこと考えるなよ。寝てもいいが、座る体勢崩すな」
「む、難しいですね」
「難しくてもやるんだ。ほら」

 ステンに言われて目を閉じた。
 これはあれか、座禅的なあれか。やっぱ気配を消すとかだと精神統一とかそういうのが必要なのか。


 でもさ、いざ何もしない時間があると妄想しちゃうんだよね。俺ってば。



~~~妄想中~~~


 バシィッ!!!!


~~~妄想強制終了~~~

「い、痛いっす」

 妄想を始めようとした瞬間に、ステンに頭を叩かれました。完全なる不意打ちだったために、めちゃくちゃ痛かった。思わず叩かれた場所をさする俺に、ステンが仏頂面で俺をにらみつける。

「余計なこと考えるなって言っただろ」
「俺、考えているように見えました?」
「雰囲気と空気で、余計なこと考えているのはよくわかる」

 ・・・・・・妄想、気づかれてる。いやいやいや中身まではわからないからセーフだろ。
 そう思っていたら、ステンは胡乱気な目を向ける。

「姉さんは悪意も敵意もないって言ってたが、どうにも俺にはそう見えないんだわ。絶対に良からぬこと考えてるだろ。いいか、その何考えているかわかりづらい顔で誤魔化せると思ったら大間違いだからな」

 妄想気づかれてますね。脳内だと邪念バリバリっすからね。まさか俺のポーカーフェイスがこんな形で破られることになろうとは。
 それにしてもマズい。これはサッヴァやダグマルの死にかけながらの修行よりもキツいものがある。肉体的でなく精神的にキツいぞ。
 そもそも、妄想が出来ない=俺の存在意義がなくなる。というより妄想癖がなくなったら俺はただの普通の高校生だからな。男が好きっていう例外はあるけども。


~~~妄想中~~~

 ドベシッ

~~~妄想強制終了~~~


「連続でよからぬこと考えるな」
「・・・・・・今のはわざとやりました。ごめんなさい」


 とりあえず無心になることを心がけます。
 だが断言する。できる気はしないがな!!!





 10分が経過。結果? 回復してもらったはずなのに、頭叩かれすぎて既にダメージ負ってるわ。

「おい、大丈夫かよ。クウガ」
「少し頭ふらふらしますけど、大丈夫です。ダグマルさん、よろしくお願いします」
「それ大丈夫じゃねぇだろ」

 ダグマルから心配してもらったが、これ以上休むわけにはいかず演習再開した。
 しかし案の定、速攻でやられる俺であった。


+++

 そんなこんなでやっとこさダグマルとの演習が終わる。
 あの後も回復を終えてからステン指導の座禅もどきをさせられた。これがまあ、しんどい。俺の妄想癖がまさかここに来て問題になろうとは。俺は頭をさすった。殴られすぎて頭がへこんでいないか不安になる。
 今俺はステンの運転する荷馬車に揺られて、ステンたちの住む村へと向かっている。夕方に出て向こうにつくのは夜中になるらしい。荷馬車は行きでは村で穫れた肉や野菜を乗せているらしい。帰りは特に買う物がなければ空だという。木で出来た荷馬車は屋根もなく荷台からステンの背中が見える。未だ警戒心の強いステンに俺はできる限り近づかないでいる。

 うーん。たくましい背中だ。本当に見たいんだけど。服よ邪魔だ。
 俺、この世界に来て1度も男の裸を見てないんだよな、上半身すら。

「おい、また邪念が背中から感じるんだが」
「すいません!」

 くそう。ステンの下ネタ察知能力が半端ない。俺と相性悪すぎる。この人の前だと妄想がまったくできない。仕方がないからご飯食べるわ。ダグマルからいろいろ奢ってもらったおかげでテイクアウト可能の美味しい食事所とか知ることができたからな。
 でもさ、こうやって荷馬車に揺られるとあれを思い出すな。


 ♪あーるー晴れたーひーるーさがりー いーちばーへ つづーくみちー


 ドナドナドーナードーナー・・・・・・・・・・・・



「おい、なんか急に哀愁漂う気配になったんだが」
「え、あ、すいません」

 おっと、危ない危ない。なんかこの曲遠い目になる。何故か泣いてないのに食事が塩辛く感じる気がするんだよね。ドナドナにつられて気分が降下するぜ。ドナドナ凄い。そういや、ドナドナって伏せ字の○必要なんだろうか
 そんなどうでもいいことを考えていたら、ステンから声がかかる。

「お前、そんなにショボンとしないでいいだろ」
「あれ、ショボンてしてます?」
「空気が重いのが背中でわかる。それ食べたらさっさと寝とけ。向こうに着いて休んでも夜明け前に起こすことになる。とれるときに睡眠はとっとけ」
「自分の意志で寝るの久しぶりですね。いつも寝ずにやってますから」

 初日だけだったからな! この前寝たのは魔獣による強制睡眠つまり気絶だったからな! 改めて考えてこの24時間働きますシステム凄ぇな。
 そう思っていたのだが、ステンの反応はあまり良いものではなかった。ぎょっとした顔で振り返った。

「お前、寝てないのか?」
「上級の回復魔法って疲労感も眠気もなくなるから寝なくてもいいみたいですよ。日中に剣を習って、夜には魔法の勉強してます。今ではこんなやり方珍しいみたいですけど、強くないから仕方ないですよね」
「お前はバカか!!!」

 あははは、と笑ったらステンに怒鳴られました。あまりの怒号に馬が驚いてしまい、慌ててステンが落ち着かせる。俺は初めてのステンの怒号に驚いてしまい体が固まる。そして馬を宥め終えると片手で頭を抱えた。
 どうしたのかと、疑問に思っているとステンが俺を呼び寄せた。あんなに警戒心の強いステンがどうしたのかと思ったが、俺はおとなしく指示に従うことにした。運転の邪魔にならないよう気をつけながら近づく。気配の近づいた俺にステンが話しかける。

「お前、2ヶ月前からこの世界に来たんだよな」
「まあ、もっと長いですが大体はそんなもんかと」
「寝てなかったのか?」
「寝る暇がなかったです」

 俺がそう言えば若干ステンの警戒心が薄らいだ。やはりこの訓練法は端から見れば異常なんだと改めて気づかされた。といっても実際この訓練で剣も魔法も強くなってるからな。魔王に勝てるかといったら無理だけど。

「お前な。そんなやり方でやってたら、実際に魔王倒しに行くときに回復魔法なしじゃないと体休まらなくなるぞ。それに体力だって付きにくいだろ」
「そうなんですよ。瞬発力とか腕力はめきめき上がってるんですけど、すぐ死にかけて回復してもらってるから持久力が見につかなそうで不安だったんです」
「気配を消すのも大事だが、それ以外のことも必要になるな。少なくとも魔王のいる場所付近に人間の宿屋なんてないんだから、どこでも寝れて、かつ敵襲を察知したら対応できるようにしないと。・・・・・・もしそうなら狩りの見学だけじゃなく、他のことも」

 ぶつぶつと考え込むステン。最初は俺に話しかけていたが、次第に自分自身への問いかけへと変わっている。だんだん何言ってるのか聞き取りにくくなったが、俺の修行内容のことを考えてくれているのだろう。甥っ子を助けたお礼とはいえ、勇者の手伝いなんて嫌なことよく引き受けてくれたもんだ。

「ステンさん。改めてよろしくお願いします」

 俺がそう言って頭を下げれば、ステンは俺の方を見て顔を歪める。

「・・・・・・オレはできればやりたくない。でもティムを助けてもらった恩がある。それを返さなければ俺たちの先祖に顔向けができない」
「だとしても、これは俺の都合です。ステンさんが本気で嫌がれば、多分この話はなくなってたと思います」
「そしたら姉さんがお前に教えることになるだろうが。そんな危ないことさせられるか」


 俺からしたら危ないのは姉さんでなく、ステンさんの方だと思います。そんなこと言えないけどね。
 それにしてもやっぱり勇者って肩書きは大変だな。ってちょっと待て。ステンの村に行ったら八つ当たりで殺されるなんてことない?


「あの、勇者ってやっぱり嫌われてるんですか?」
「当たり前だろ。俺の義兄さんだけでなく、いろんなやつが死んだし乱暴された。勇者は憎まれて当然なことをしたんだ。言っておくが村に行ったら自分が勇者だってこと話すなよ。街で狩人の仕事に興味がある変人だって伝えてるんだから」


 セエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエフ。怪人ミナゴロシの所行で死ぬことはとりあえず回避できたぜ。そんなんで殺されたら怪人ミナゴロシを呪い殺さないと成仏できないわ。あ、でも怪人ミナゴロシ死んでるから俺自縛霊決定?


「でも変なことしたら即刻オレが殺すからな」
「そうならないよう気をつけます」


 問題はただ1つ。妄想をどうするかだな。
 ステンはそれから口を開かなかったので、食事を食べ終えると言われた通りに荷馬車に横になった。しかし今まで眠る習慣がなかったことと、荷馬車の固さと揺れになかなか眠気が訪れない。目は瞑っているのだが、睡魔が来ないのだ。



「だから回復魔法の使いすぎは体をおかしくさせるんだ」

 ステンが突然声を出した。俺が寝ていないことはとっくに気づいているのだろう。
 目を開けてステンの背中を横になったまま見つめる。ガッシリした男らしい背中だ。普通ならばこんな人になりたいと思うのだろう。だが俺の場合は憧れと同時に恋慕を抱いてしまう。

「ステンさんって何歳ですか?」
「なんだよ突然。24だが、もうすぐで25になる」
「結婚てしてないんですか?」
「姉さんと同じこと言うなよ。オレは結婚しないって決めてるの」

 ステンの言葉に何でか聞いてみたが、理由は返ってこなかった。
 その代わりステンから異世界(俺からすれば元の世界)の話を尋ねられた。
 ステンに言われてぼんやりと日本のことを思い出す。


 日本では魔法もなければ魔物もいない。剣や弓などの武器は一部を除けば触る機会も少ない。そもそも血を流すような戦争がない。誰かが殺されるなんて滅多にない。生まれてある程度成長すれば、教育を受けられて仕事をする。いずれは誰かと出会って結婚して子供を持てる。
 最後の言葉は俺じゃ無理だけど。それは当然言わなかった。

 ステンさんから家族のことも聞かれた。正直に父さんと母さんと兄ちゃんと答えた。
 父さんはとにかく心配性で玄関の鍵をかけたか何度も確認してしまう人で、母さんは逆に大ざっぱの事なかれ主義だ。性格は真逆だが、そのせいか夫婦仲はとても良かった。もちろんかかあ天下だったけど。
 兄ちゃんは俺よりも3つ年上だった。父さん似でとにかく心配性だった。ただ兄が高校生になった頃からは大分マシになったけども。とにかく父も兄もおどおどしている印象が強かったからか、たくましくてカッコいい男の人に憧れた。

「俺、父さんにも兄ちゃんにも憧れたことがなかったんですよ。ただ断じて嫌いではないです。家族として凄く大好きでした。ただ、頼りなくて頼りなくて」
「お前、正直だな」
「母さんが最強でした」
「オレも姉さんには勝てないな」

 くっくっ、ステンの笑いを殺す声が聞こえた。
 カッコいい男の人に憧れて、それが恋愛感情に変わるのはすぐだった。おかしいと思って、小学生の頃に女の子を好きになるように努力したけど、結局は男の先生を思いだして初めての射精をしてしまい諦めたのだ。そんなことは、ステンに言わないけれど。



 今思い返せば、俺がゲイって父さんと兄ちゃんのせいじゃねぇか。
 心配性で頼りない父さんと兄ちゃんがいたから、ゲイに目覚めるきっかけになった。それも3つ違いの兄ちゃんよりも年上の男の人が好きになった。今は雑食だから何でも来いだけど、小中学生の頃はガッチリ体型の人が好みのタイプだったのも、おそらく父さん兄ちゃんが頼りなかったからじゃんか。
 というのは過去を振り返っての俺の推察だけど。父さんと兄ちゃんの心配性がなかったとしても、俺は男を好きになっていたとは思う。多分ごちゃごちゃ言おうが、俺にはそういう素質があったんだ。



「家族に会いたいとは思わないのか」

 ステンの言葉に、俺は少しの間考えるが答えは変わらない。

「会いたい、と思っても会えるものではないですから。だから、勇者と呼ばれてここに来たなら、俺はそれをやるしかないんです」

 そう、やるしかないのだ。頑張るしかないのだ。嘆いたって怒ったって変わらない。それにゲイだとバレてしまったから、家族には顔を合わせづらい。
 薄情なんだろうか。俺は無表情を保つよう心がけたことで、感情も失ったのだろうか。いや、そういうことを考えるのはやめよう。
 それにここに来て、2ヶ月が経ってしまっている。魔王を倒すまではどのくらいかかるのだろうか。

「それに、この世界と俺の住んでいた日本じゃ時間軸が違うみたいなんです。1年前にこの世界に来た勇者って、日本だと10年前に行方知らずになってるんです」

 ステンが息を飲む音がした。
 そうなのだ。もう日本では俺がいなくなって何年経っているのかもわからない。だから戻りようがないのだ。高校生の空閑海人の居場所は、もう日本にはないのだ。



「俺って勉強も運動も普通だったし、あまり目立つこともしませんでした。褒められることが少なかったけれど、そんなとき母さんが俺の長所を教えてくれました」


 ほんと、この母さんの助言は助かった。何がって? 高校の二次試験の面接だよ。


「俺はやるべきことを見つけたら、それに向かって努力できるタイプだって。やるべきことをやれるタイプだって。それはここに来ても同じです。やるべきことをやる。それだけなんですよ」


 実際に行きたい高校見つけたら、偏差値全然足りなくても努力して受かったしな。逆に言うと目的がなければ必要以上の努力はしないから、普段の勉強は平均点狙いにしかやらないけどね。

 だから、勇者として呼ばれたのだとしても同じなのだ。



「それが、無謀でも、先が見えなくても、やれること、やる、だけ・・・・・・・・・・・・」


 なんか話していたら自然と睡魔がやってきた。
 いろいろと話したから疲れたんだろうか。
 でも、言っておくけど、俺は奴隷ハーレム諦めてないからな。難しいかもだけど。


 ああ、眠い。寝る。おやすみ。
 ステンが何か言った気がするけど、聞き取ることはできなかった。













「やれることをやる。ただそれだけのことを、大抵のやつができないんだっての」
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