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クウガ+ロッド 知らず知らず縁は広がる
しおりを挟むもうあと3日で街を出発する。
今日はダグマルも早めに修行を終わらせた。アトランも今日は街には来ないと聞いている。サッヴァも今日は帰りが遅いときた。つまり時間がたっぷり余っているのだ。といってもやることはないので、子供たちを追い払って真っ直ぐサッヴァの家に帰ろうと街を歩いていた。
「おい、勇者ー」
するとどこからか聞き慣れた、しかし懐かしい声がしてそっちを向いた。
そいつはニッと歯を見せて笑うと、よっ、と手を上げた。
「きょう、時間あるんだろ? ちょっとつきあえよー」
生意気そうな顔で、ギダンはそう言った。
この街に戻ってきてから、俺は初めてギダンの顔を見た。
+++
ギダンに連れられて来たのは人気の少ない原っぱ。以前ダグマルとここに来て話をしたのを覚えている。ギダンが座ったので俺も隣に腰を下ろした。
「勇者ってバカだよな」
初っぱなからディスりやがった、このガキ。
「うるせぇよ。大体久しぶりに会って言う台詞がそれかよ」
「だってバカじゃん。よわっちいくせに、むぼうなことしかしないし。それにひさしぶりっていったって、オレは勇者のうわさだけはきいてるし」
ギダンの言う噂ってのが気になった俺が、それを尋ねるとギダンは視線をあげながら思い出しているようだった。
「えーと、勇者がもどってきたのは男をめとるためとか。目の能力でじぶんに好意をむけて、好みの男をアイジンにしたてているとか。リッセン公爵家とてをくんで、国をぎゅうじろうとしてるとか」
「マトモな噂がねぇじゃねぇか」
あんまりだ。俺、めちゃくちゃがんばってるのに何その言われよう。
だが俺よりもギダンの方が、表情を歪めていた。
「ほんとだよな。勇者のことしってたら、そんな大それたことするわけねぇじゃん。だって勇者だせ」
「おい、どういう意味だ」
「よわっちいイメージしかねぇもん」
「お前は本当に俺に対して容赦ねぇな」
久しぶりに顔を合わせても生意気なところは変わってない。
だがギダンはちゃかすような顔をせず、真っ直ぐ俺の目を見る。
「だって、そうじゃん。勇者はなんかさ、戦いにむいてないっておもうんだ。勇者っていうか、一般人? 平民? そんなかんじだし。剣ふってるときも、にあわねーっておもってた」
そしてあけすけな言動に、俺の苛立ちは消えていく。
まぁ、確かにその通りだ。一応、多分、勇者って肩書きはあるんだろうけど、一度なくなってるくらいだしな。ナメられてんだろうな、きっと。俺が流れに身を任せまくってるからってのもあるが。
「俺自身が1番思ってるっての」
「やっぱり」
ギダンは歯を見せて笑ってきた。
「なんでもどってきちゃったんだか」
「子供なら素直に『たすけてください』って言えよ」
「勇者にいうわけないだろ、バーカ」
その言い方にムカッとしたので指で頭を突いてやった。思ったよりも力が強かったのかギダンの体が倒れるも、原っぱだからケガはないだろう。
「くそー、乱暴された!」
「そういう言い方はやめろ」
「だいたい、子供とかガキとかいうけど、勇者だってまだまだセケンテイでみれば、ガキだろー」
「世間体とかよく知ってたな」
ギダンは体を起こすとフンと鼻を鳴らした。
「とうぜんだっての。王都にいって、きぞくのやつらと話するんだぞ。あいつら、オレのことを平民の頭の悪いガキだって、バカにしてるからいろんな情報てにはいるぜ」
そして続く言葉に唖然とした。
「それと勉強をおしえてくれるやつもいるし、文字のよみかたがわかったら本もよめるから。いろんなことをしれるようになった。まだまだ、しらないことばっかだけど」
「・・・・・・ギダン。お前、何を目指してんだ?」
「べつに。ただ、しらないことをなくしたいって。そうおもっただけ。だいたい、こんなことしてるのも、勇者がいったんだぞ」
「はぁ?」
何その知的探求心は。お前、マジで何になるつもりだ。
ってか、待て待て待て。俺が言った? 何を?
俺が真意をわからずにいると、ギダンが空を見上げながら言う。
「ちゃんと、たしかめろって」
「何?」
「『ちゃんと確かめろ』っていっただろ。勇者とはじめて会ったときにそういわれた。だからちゃんとたしかめて、勇者がよわっちいっておもったんだし」
「だからその弱っちいはやめろ」
もうすぐ魔王倒しに行かないといけないのに、心を折ろうとするな。
「だから、ちゃんとみないとダメなんだってわかった。しらないってのはダメだって。しらなかったら、バカになるだけだって。ガキでも大人でもかんけいない。『知らなかった』からでよくないこともあるんだ。だから、しりたい」
無知は罪。テレビやマンガでよく見たり聞いたりする言葉だ。まさかギダンの口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。流れに身を任せまくってる俺なんかよりも大分立派だ。くそう、世界観が違うとはいえ、こんな子供に負ける気がするとは。
「だからずっと王都にいってた。街のほうは、ともだちだっているし。あいつらの家のしごとのことをきけば、どんなじょうせいかはわかるし。街にくる村々のひとの会話をきいてれば、どんなじょうたいかもわかる。それにオレの店、酔っ払いの客ばっかだぜ。ちょっとおだてりゃ、ペラペラとはなしてくれるし。だからあとは王都のことや貴族のことしるだけ。このまえ「サロン」ってところにナイショでいったけど、オレのことを学のないガキだって、気にもとめずにヤバイことはなしてた」
・・・・・・おーい、誰かー。こいつを止めろー。危ない場所に足を突っ込んでるぞー。
とりあえずヤバイことの内容は聞かないでおこう。
「お前・・・・・・あまりそういうこと外で言うなよ」
「勇者にしかいってねーし。オレはひつようでなかったら、しゃべらないし。ティムみたいに口かるくねーもん。ーーーーだからさ。いろんなやつのことをしったから」
ギダンは一度唇を噛んでから、ボソリとつぶやいた。
「オレが勇者だったら、きっとこの国みすててただろうな。そうおもってる」
俺は口を閉ざしてギダンを見つめる。俺の視線を感じるのか、ギダンは膝を抱えて顔を埋めてしまった。
言わんとすることはわかる。きっと俺の評判は悪いんだろう。特に貴族側からしたら俺なんて得たいのしれない者なんだろうから。街も街で手のひら返しも凄いし。WEB小説とかだったら、ざまぁしてたんだろうか。
俺はギダンの頭を小突いてやる。
「いいんだよ。少なくとも俺はお前よりは大人なんだから」
ざまぁとか、無理なんだよな。頭だって良くないし、そういう駆け引きが俺にはできない。ああいうのはそういう素質がある人間じゃないとだよな。俺って極々普通の一般高校生だったんだし。日本の平和ボケに浸かって生きてきたもんな。
だとしても、ガキ相手に同情されるわけにはいかない。特に生意気な、俺が嫌いなタイプのやつに甘く見られたくない。
俺は立ち上がると、背筋を伸ばした。
「だからゴチャゴチャ考えずに待ってろよな。一応だろうが何だろうが、俺は勇者なんだから」
ギダンはポカンとしていたが、ムッとして立ち上がった。
「なんだよ、勇者のバーカ」
そして俺の足をギュッと踏みつけてから逃げていった。俺がその背中に怒鳴ったが気にすることなく駆けていく。だがその背が大分小さくなってから、こっちに向き直る。
「オレはさー! 勇者のこと、とくべつなんて、おもってやんねーから!!!」
そう言って今度こそ消えていった。
残された俺は、深くため息を吐いた。
「ーーそうなんだよな。特殊能力があろうがなかろうが、チートでなくてもあっても、俺は多分俺でしかないんだろうな。一般人で、平凡で、同性愛者ってことぐらいか違うのは。きっと物語の主人公みたいにはなれない。勇者がそんなんでどうかっていう疑問はあるけども」
俺は周囲を見渡した。この辺りはあまり人が来ないようだ。誰にも聞かれないということを確信してーー追跡魔法はかかっているだろうからサッヴァには聞かれているだろうけど、あえて気にしないことにするーー俺はつぶやいた。
「しんどい。嫌だ。辛い。やりたくない。怖い。逃げたい」
ネガティブなことを口にした。思ったことはあっても言わなかった。言ったら何もかも捨てて逃げたくなるかもしれなかったから。だってそんなの主人公じゃないって、主役じゃなかったら死ぬかもしれないって。いろんな小説読んだから、モブだと死ぬんじゃないかって思った。
「死にたくない。死にたくないからーー生きるために、俺として生きるためにやるんだ。そのために、やるべきことをやるんだろ。何もしたくないなら、死ぬつもりなんてないから。勇者だろうが、一般人だろうが、トンボだろうがオケラだろうがアメンボだろうが、生きるためにやることやらないと」
悲観なんぞするか。闇墜ちなんてするか。するべきことがあって、何もしないなんてするもんか。俺の長所は「やるべきことはやる」だぞ。強さでも賢さでも顔面偏差値でもない。誰だって持とうと思えば持つことが出来る長所だ。
「やるったら、やる。それで死んだら、ごめん。でも逃げなかったんだから、責めるのはなしだからな」
俺はクイッと口角を上げた。
「空閑海人・・・・・・いや、クウガ、行きまーす!」
そう言ってから、思わず吹き出してしまう俺だった。
+++
(sideロッド)
隊長やクウガたちが街を出るまで、あと3日。
わかってはいたが俺は連れてってはもらえない。隊長たちと共に行くことは出来ない。連れて行ってもらえない理由はわかる。騎士内で回復役を担える人材は少ない。もし隊長たちが魔王を倒せなければ魔王と戦争だ。そのときに必要となる。
それに隊長は俺の家族のことも気にかけていた。元々命の危険がある騎士は両親に反対されていた。それが少人数で魔王を倒しに向かうなど賛成するはずがない。
だが気持ちとしては、どうしても連れて行ってほしかった。戦力になれるかはわからなくても足手まといにはならないはずだ。確かに魔王退治に行く人らは隊長を始めとして個の戦力としては十分ある。クウガだって能力が魔王相手に通用すれば勝てるかもしれない。だがどう考えたって戦力の数が少なく感じてしまう。だって魔王は前の勇者だ。あの男に少数精鋭で向かうのは無謀なのではと思ってしまうのだ。
隊長たちが出発した後に1人で向かうことも考えた。騎士団には休職願を出せばいい。隊長が出世の道を作ってくれたことをふいにするかもしれないが、それでもいいと思っている。上に行きたいのは、あのときの隊長の言動に納得がいかなかったからだ。そして街に残って帰りを待つだけということも、納得がいかないのだ。
だが1人で魔の森に入ることこそ無謀でしかない。そんなに甘くはない。四六時中寝ずに周囲に隙を見せずにいなければならない。少なくとも2人以上でねぇと。
どうすっかな。俺は頭をかきながら、帰路に向かう。ついでだからブラッドのところにでも寄っていくか。サヴェルナやシャンケと会っていた頃は頻繁に出向いていたが、クウガが帰ってきてから慌ただしくなって中々顔を出せないでいた。というより死んだという情報が流れて、それが誤報だとわかっても、あの場所に行ってあいつらに会わないでいると妙に嫌な気がして行けなかった。
・・・・・・シャンケのあの暢気な顔を思い出して苛立った。もう少し殴っておくべきだった。
舌打ちして歩いていれば、ブラッドの店に着く。中に入ればまだブラッドは客を相手にしているようだった。やっぱり帰ろうかと引き返そうとしたとき、ブラッドと視線があった。ブラッドは小さく顎を動かした。それが示すのはおそらく2階。その通路の階段は立ち入り禁止となっている。
まさか、と思いながら階段を上るとそこにはシャンケがいた。シャンケは俺を見るとホッと息を吐く。
「良かったっぺ。もう間に合わないかと思ったっぺよ」
「何やってんだよ。前と違って約束してたわけじゃねぇだろ。いや、前もちゃんと約束してたわけじゃなかったけどよ」
近づくとシャンケは深刻な顔をしてイスに座ってほしいと言う。言われた通りに腰掛ければ「他言無用で頼みたいっぺが・・・・・・」と前置きされた。
「リーダーやクウガたちが魔の森に向かった後。オラは隠れて追いかけるつもりっぺ」
「・・・・・・どういうことだ?」
ただならぬ様子を感じ取り声を潜めてシャンケを問いただす。
「リーダーから頼まれているっぺ。『あるもの』を持ち出せと」
「あるもの?」
「それは魔導師として規則違反というか・・・・・・バレれば処刑まではされなくとも魔導師はやめさせられるかもしれないっぺ。だからリーダーもオラにしかその計画を話していない」
それに俺は目を見開いた。
「そんなんお前のリーダーが持って行けばいいだろ。何でわざわざお前に頼むんだ」
「もしものときの切り札だからっぺ。魔王のやつにバレて処分されたらマズい」
「だからって、魔導師をやめさせられるかもしれないのに、あの男に従うのかよ」
俺がシャンケのリーダーであるアトランと対面したのは、こいつやクウガやサヴェルナが死んだと知らされた日のみだ。元々良い印象はなかったが、あの日から最悪にまで落ちている。
だが俺の言葉を聞いてもシャンケは真面目な顔でうなずいた。
「言ったっぺ。何があってもオラはあの人に着いていくって」
狂気とも思える忠誠心に舌打ちしたくなるが、なんとか抑えた。
「わかった。それに関してはもう言わねぇ。だが、何でそれを俺に話した?」
「リーダーから、協力者は選んでいいと言われたっぺ。で、オラが真っ先に思いついたのはオメーだ、ロッド」
シャンケは説明する。
「魔の森に向かうには移動手段が必須っぺ。だがオラは馬を扱うのが下手っぺ。それに魔の森に入った後、魔物と対峙しなくちゃならん。だがロッドは騎士で、馬も使えるし魔物相手に戦うことも出来る。何かあっても回復する手段もある。オラが知っている人間でロッド以上に適切な人間はいないっぺよ。何よりーーオラに対して心配して怒鳴ってきたオメーなら信頼出来る」
「・・・・・・随分と買ってくれるんだな、俺を。なら何で俺に声をかけなかった。わざわざこんなところで待って、たまたま寄ったからいいものの、来なかったらどうするつもりだったんだ」
「リーダーから計画を持ちかけられたときから、時間が許す限りはここに来てたっぺ。もしかしたらオメーが来るかもしれないって。声をかけなかったのは目立ちたくなかったからってのもあるっぺが、オラはお前に賭けてたっぺよ。オメーがここに来なかったらオラ1人で向かおうって。でもロッドは来た」
ここでシャンケが顔を曇らせる。
「でも、オメーを誘うのは迷ってたってものあるっぺ。オメーは騎士として出世するかもしれないっぺ? ここでオラの計画に荷担すればその道を閉ざすことになる。もしものことがあってもオラは責任をとれない。家族や友人を悲しませることにもなるっぺ」
「シャンケだってそうだろうが」
「オラは魔導師になった時点で、親の死に目を見ることも諦めてるっぺ。リーダーがこうしろって言ったのならオラはそれに従うだけ。ロッドは違う。オラが持ちかけただけで断っても問題ないっぺ」
シャンケは俺が断ることも覚悟している。そして俺に話した時点で、話が露見する覚悟もしている。それでもって俺に話を持ちかけた。
俺は笑い声を漏らす。
「上等だ」
むしろ望むところだ。出世コース? そんなものが欲しいわけじゃない。俺を曲げたくなかったから、隊長の言葉にうなずいただけだ。だからこそ、こいつの信頼に応えたい。
シャンケは強く目を閉じてから、頭を下げてきた。
「悪い」
「謝んな。俺もずっと考えてた。むしろこの依頼、有り難いくらいだ」
そこで思い浮かんだことがある。この場所に俺がいて、シャンケがいる。それならばもう1人。
「サヴェルナはどうするんだ?」
着いてきてほしいわけではない。別にいなくても構わない。ただ後でバレたら面倒だと思ったから聞いただけだ。
だがシャンケは首を横に振る。
「好きな子を死ぬかもしれない場所に連れて行けないっぺ」
「言わないでいて後で嫌われても知らねぇぞ」
「オラの個人的な感情以外にも理由はあるっぺ。道中でサヴェルナちゃんが死んだら同時にクウガも死ぬっぺよ。あの人数で勝てる見込みがあるのもクウガの能力があってこそ。一気に劣勢になるっぺ」
つまり好きな女だからってだけで遠ざけるわけじゃねぇんだな。思った以上に冷静だな。
でもよ、あのサヴェルナだぜ。あの生意気で男の俺相手に引かずに口喧嘩するサヴェルナだぜ。そう上手くいくとは思えない。何より、俺とシャンケがここにいるんだ。約束しているわけではないが、なんとなくこの後の予想がついてしまう。だってシャンケはサヴェルナには凄い弱ぇから。
「そう言って、サヴェルナに詰め寄られたら反発できねぇんだろ。お前は」
俺は笑ってそう言ってやった。
そしてしばらくしてから階段を上る音が聞こえる。
ーーほらみろ。やっぱり俺の予想通りじゃねぇか。
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