17 / 43
Chapter 4 レバーとボタンは、やっぱりマストで。
scene 16
しおりを挟む
「それじゃ親方は、使役盤の操作は両手でやった方がいいって思ってたのか」
「そりゃそうよ。あんな狭いなかで幻獣どうしを戦わせるんでしょ? 使役術だけじゃ勝てないって思うじゃん」
聞くと、使役術は格闘ゲームでいうところの必殺技にあたるもののようだ。一方で通常技に該当するものにも『単術』という呼び名がちゃんとあるとのこと。
「……紛らわしいから、通常技と必殺技に言い換えてもいいか?」
「だから、それやられると私たちが紛らわしいから勘弁してくれ」
「あら。ダイスケ君の地元だと呼び方が違うの?」
「まあ、色々な」
「今度時間があれば、君の地元の話も聞かせてほしいな……で、えっと、もうひとつの要望が?」
「指令円をレバー、効果円をボタンに置き換えて欲しいんだが」
「あ、そうそう。……でも、これはちょっと時間かかるわね。やれないことは全然ないんだけど、如何せんそういう部品を作るトコからやらないといけないしね」
「どれくらいかかるんだ?」
「物さえちゃんと揃えられれば、仕組みはそんなに複雑じゃないからね。普通でいけば2、3日ってトコだけど……ただし、ねえ……」
「?」
「いや、ね。ここ最近、使役盤を作る工定数がメッチャ増えてさ。新人がやたら多いのよ。だからその子たちを教育しがてらになるから……実際はもうちょっとかかる、と思ってほしいかな?」
「そうなのか」
「ダイスケ、多分ピストのせいだ。使役盤にピストの展開機能を付与させるために、使役盤の製作が大変になったって聞いたことがある」
「詳しいね。クレールちゃん、だっけか? 物分かりのいい子は、アタシ好きよ」
「あ……ありがとうございます」
どことなく戸惑った様子でクレールが返事をする。マリーはそれへ、満面の笑みを浮かべて頷いた。終始機嫌が良さげながら有無を言わせぬ雰囲気は、戦車のキャタピラーを大介に連想させた。
「じゃあ、どうしようかね。とりあえず使者様の使役盤は預かるとして、クレールちゃんの使役盤も、立ち操作できるようにしとくかい? こっちの改造はすぐに終わるけど」
「では、やっていただけますか?」
「あいよ。じゃあ、確かに二人分の使役盤、を、預かりましたよーってね……ん?」
終始テンションが高めだったマリーだったが、大介の使役盤を見た途端に、その顔を曇らせた。
首を傾げる大介とクレールを尻目に、マリーは事務所のドアを開けた。そして男をひとり呼びつけるとクレールの使役盤を持たせて何か簡潔に説明をしている。
男は勢いよく頷くと、渡された使役盤を持って奥へ消えていった。
再びドアが閉められる。大介の使役盤は依然マリーの手の中だ。
その場に立ったまま、振り返って彼女は言う。
「……ダイスケ君。この使役盤、相当古い型だけど、もうちょっと新しいヤツじゃなくても大丈夫?」
「ん? いや、正直俺はメチャクチャしっくり来てるから、そのままでもいいが?」
「でもこのタイプだと、敵にあんまりちゃんとしたダメージ与えられないよ? 本来サラモンドは攻撃力の高さが売りの幻獣なのに、これだと火力出るのがクープスペリアとブレット・デ・キャノンのふたつの術に限られちゃうし」
「でも、火力上げようとすると、神通力の消費が増えたりするんじゃないのか?」
「……詳しいね。その通りだけど」
「いや、知らんけどそんな気がしただけだ。それに、対空と超必殺技さえ火力があれば、俺の戦い方としては問題ない。飛び道具の消費が大きくなる方が俺にとってはイヤだからな」
その言葉は、マリーにとって相当予想外だったようだ。彼女は腕を組み、しばし黙りこくった後に言った。
「ふーん……いっぺん、ダイスケ君の戦ってるとこ見てみたいな。どうやってるんだろう?」
「ここには、トレーニングルームみたいなのはないのか?」
「あ、あるよ。もしかして見せてくれるの?」
マリーの目の奥にキラキラしたものが見えた、気がした。やっぱり気持ち的に圧倒される。
「俺の戦い方を見せるくらいなら、別にやぶさかじゃねえぞ。もっとも、付き合ってくれる対戦相手がいるのが前提だが」
「それならここにいるだろう、ダイスケ」
「バカ。お前、今使役盤持ってねえだろう」
「ああ、アレなら本当にすぐ終わるから大丈夫だよ」
「そうなのか?」
そういうことなら……ということで、大介はクレールとここで再びトレーニングモードに入ることになった。ただし、そうは言っても少々時間があるようなので、大介は研究室の外にいるユーグに、時間がかかる旨を伝えにいくことにした。道案内がいなくなるが、それはマリーの部下が代わりにやってくれるとの事である。
「神の使者様御自ら行かなくても、それくらいアタシの部下にやらせるわよ?」
「あんまりじっとしてるのも性に合わないんだよ」
適当に言って研究室の外へ一旦出る。ユーグはそこで、真っすぐに立ったまま大介らをただ待っていた。
「あんた……ずっとそんな姿勢でいたのか?」
「いつ、使者様がお戻りになられるか分かりませぬ故」
「それなんだけど、ちょっとまだ時間がかかりそうなんだ。悪いけど先に戻っててくれねえかな? そんで、アデラ……えっと、さっきの修道女ね。あいつにも、くつろげる部屋をあてがってくれると嬉しいんだが」
「かしこまりました」
相変わらず、この男は終始無表情だ。
思わず、大介は尋ねる。
「なあ、あんた。この仕事、楽しいか?」
その質問に、ユーグの顔に困惑の色が浮かんだ。一応、初めて大介の前で見せた感情、ということにはなるのか。
「楽しい、とは? ……仕事とは、そう言った心持ちで勤めるものでもないと考えますが」
……あー、そうか。
こういう手合いは、そう言うよね。
「すまん、なんでもない。忘れてくれ」
「お気遣いなく。こちらこそ、ぶしつけな返しを致しまして、失礼しました」
「いいって、いいって。どうせ俺たち、歳も近いだろうし、気にするな」
「……重ね重ね失礼ながら、それは歳が近いと気にしなくても良いものでしょうか?」
「アンタ、クレールよりも堅物だな」
苦笑まじりに大介が言うと、ユーグはさらに困惑具合を強めていた。
「そりゃそうよ。あんな狭いなかで幻獣どうしを戦わせるんでしょ? 使役術だけじゃ勝てないって思うじゃん」
聞くと、使役術は格闘ゲームでいうところの必殺技にあたるもののようだ。一方で通常技に該当するものにも『単術』という呼び名がちゃんとあるとのこと。
「……紛らわしいから、通常技と必殺技に言い換えてもいいか?」
「だから、それやられると私たちが紛らわしいから勘弁してくれ」
「あら。ダイスケ君の地元だと呼び方が違うの?」
「まあ、色々な」
「今度時間があれば、君の地元の話も聞かせてほしいな……で、えっと、もうひとつの要望が?」
「指令円をレバー、効果円をボタンに置き換えて欲しいんだが」
「あ、そうそう。……でも、これはちょっと時間かかるわね。やれないことは全然ないんだけど、如何せんそういう部品を作るトコからやらないといけないしね」
「どれくらいかかるんだ?」
「物さえちゃんと揃えられれば、仕組みはそんなに複雑じゃないからね。普通でいけば2、3日ってトコだけど……ただし、ねえ……」
「?」
「いや、ね。ここ最近、使役盤を作る工定数がメッチャ増えてさ。新人がやたら多いのよ。だからその子たちを教育しがてらになるから……実際はもうちょっとかかる、と思ってほしいかな?」
「そうなのか」
「ダイスケ、多分ピストのせいだ。使役盤にピストの展開機能を付与させるために、使役盤の製作が大変になったって聞いたことがある」
「詳しいね。クレールちゃん、だっけか? 物分かりのいい子は、アタシ好きよ」
「あ……ありがとうございます」
どことなく戸惑った様子でクレールが返事をする。マリーはそれへ、満面の笑みを浮かべて頷いた。終始機嫌が良さげながら有無を言わせぬ雰囲気は、戦車のキャタピラーを大介に連想させた。
「じゃあ、どうしようかね。とりあえず使者様の使役盤は預かるとして、クレールちゃんの使役盤も、立ち操作できるようにしとくかい? こっちの改造はすぐに終わるけど」
「では、やっていただけますか?」
「あいよ。じゃあ、確かに二人分の使役盤、を、預かりましたよーってね……ん?」
終始テンションが高めだったマリーだったが、大介の使役盤を見た途端に、その顔を曇らせた。
首を傾げる大介とクレールを尻目に、マリーは事務所のドアを開けた。そして男をひとり呼びつけるとクレールの使役盤を持たせて何か簡潔に説明をしている。
男は勢いよく頷くと、渡された使役盤を持って奥へ消えていった。
再びドアが閉められる。大介の使役盤は依然マリーの手の中だ。
その場に立ったまま、振り返って彼女は言う。
「……ダイスケ君。この使役盤、相当古い型だけど、もうちょっと新しいヤツじゃなくても大丈夫?」
「ん? いや、正直俺はメチャクチャしっくり来てるから、そのままでもいいが?」
「でもこのタイプだと、敵にあんまりちゃんとしたダメージ与えられないよ? 本来サラモンドは攻撃力の高さが売りの幻獣なのに、これだと火力出るのがクープスペリアとブレット・デ・キャノンのふたつの術に限られちゃうし」
「でも、火力上げようとすると、神通力の消費が増えたりするんじゃないのか?」
「……詳しいね。その通りだけど」
「いや、知らんけどそんな気がしただけだ。それに、対空と超必殺技さえ火力があれば、俺の戦い方としては問題ない。飛び道具の消費が大きくなる方が俺にとってはイヤだからな」
その言葉は、マリーにとって相当予想外だったようだ。彼女は腕を組み、しばし黙りこくった後に言った。
「ふーん……いっぺん、ダイスケ君の戦ってるとこ見てみたいな。どうやってるんだろう?」
「ここには、トレーニングルームみたいなのはないのか?」
「あ、あるよ。もしかして見せてくれるの?」
マリーの目の奥にキラキラしたものが見えた、気がした。やっぱり気持ち的に圧倒される。
「俺の戦い方を見せるくらいなら、別にやぶさかじゃねえぞ。もっとも、付き合ってくれる対戦相手がいるのが前提だが」
「それならここにいるだろう、ダイスケ」
「バカ。お前、今使役盤持ってねえだろう」
「ああ、アレなら本当にすぐ終わるから大丈夫だよ」
「そうなのか?」
そういうことなら……ということで、大介はクレールとここで再びトレーニングモードに入ることになった。ただし、そうは言っても少々時間があるようなので、大介は研究室の外にいるユーグに、時間がかかる旨を伝えにいくことにした。道案内がいなくなるが、それはマリーの部下が代わりにやってくれるとの事である。
「神の使者様御自ら行かなくても、それくらいアタシの部下にやらせるわよ?」
「あんまりじっとしてるのも性に合わないんだよ」
適当に言って研究室の外へ一旦出る。ユーグはそこで、真っすぐに立ったまま大介らをただ待っていた。
「あんた……ずっとそんな姿勢でいたのか?」
「いつ、使者様がお戻りになられるか分かりませぬ故」
「それなんだけど、ちょっとまだ時間がかかりそうなんだ。悪いけど先に戻っててくれねえかな? そんで、アデラ……えっと、さっきの修道女ね。あいつにも、くつろげる部屋をあてがってくれると嬉しいんだが」
「かしこまりました」
相変わらず、この男は終始無表情だ。
思わず、大介は尋ねる。
「なあ、あんた。この仕事、楽しいか?」
その質問に、ユーグの顔に困惑の色が浮かんだ。一応、初めて大介の前で見せた感情、ということにはなるのか。
「楽しい、とは? ……仕事とは、そう言った心持ちで勤めるものでもないと考えますが」
……あー、そうか。
こういう手合いは、そう言うよね。
「すまん、なんでもない。忘れてくれ」
「お気遣いなく。こちらこそ、ぶしつけな返しを致しまして、失礼しました」
「いいって、いいって。どうせ俺たち、歳も近いだろうし、気にするな」
「……重ね重ね失礼ながら、それは歳が近いと気にしなくても良いものでしょうか?」
「アンタ、クレールよりも堅物だな」
苦笑まじりに大介が言うと、ユーグはさらに困惑具合を強めていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
異世界起動兵器ゴーレム
ヒカリ
ファンタジー
高校生鬼島良太郎はある日トラックに
撥ねられてしまった。そして良太郎
が目覚めると、そこは異世界だった。
さらに良太郎の肉体は鋼の兵器、
ゴーレムと化していたのだ。良太郎が
目覚めた時、彼の目の前にいたのは
魔術師で2級冒険者のマリーネ。彼女は
未知の世界で右も左も分からない状態
の良太郎と共に冒険者生活を営んで
いく事を決めた。だがこの世界の裏
では凶悪な影が……良太郎の異世界
でのゴーレムライフが始まる……。
ファンタジーバトル作品、開幕!

龍神様に頼まれて龍使い見習い始めました
縁 遊
ファンタジー
毎日深夜まで仕事をしてクタクタになっていた俺はどうにか今の生活を変えたくて自宅近くの神社に立ち寄った。
それがまさかこんな事になるなんて思っていなかったんだ…。
え~と、龍神様にお願いされたら断れないよね?
異世界転生した主人公がいろいろありながらも成長していく話です。
ネタバレになるかもしれませんが、途中であれ?と思うお話がありますが後で理由がわかりますので最後まで読んで頂けると嬉しいです!
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる