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Chapter 3 初っ端なのに、ヤバい相手で。
scene 9
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いきなり座り込んだ大介に、ゴーチェは一瞬言葉を失った様子だった。
「……なるほど。これは本当に初心者様だ。潰すなら、まさに今だな」
少しだけ間を空けてそう言うと、彼の長い白髪が一部、フワリと浮いた。そして、その毛先が首筋の辺りをゴソゴソと探るような仕草をしたと思うと、そこからぬるりと使役盤と取り出してきた。あまりの光景に、ピストへ集中したはずの大介の視線がゴーチェに戻る。
「便利に便利が重なって、どこからツッコんでいいのか分かんねえな。じゃあ、さっき幻獣が勝手に動いたように見えたのも、実はじいさんの髪の毛で操縦してたってワケか」
「そういうことです」
「つーか、どう考えても首の後ろにそんなモンしまう場所ねーだろ。ダテに魔族してねえな」
「いえいえ、あなたも探してみてください。もしかしたらあるかもしれませんよ」
「ねーよ。こちとらただのホモサピエンスだ」
ゴーチェは口角を片方だけわずかに上げると使役盤をしっかりと左手に取り、視線をピストの中へ移す。改めて、試合開始だ。大介も彼に倣った。
互いの幻獣がピストの端と端で睨み合う。この試合開始の状態は、格闘ゲームとは異なる点である。
(ちょっとばかし、遠すぎるんだよな……さて、どうしたもんか)
そう思いながら幻獣を三歩四歩と進ませる大介。ゴーチェはそれを受け、フム、と小さく漏らした。
「では……こちらからも行きますよ」
言葉と同時に使役盤を操作する。黒い幻獣・ルーナが、足を地面にこすり付けるようにして蹴り上げた。
届かない距離なのに、と大介が思った次の瞬間、足が摩擦した辺りから黒い衝撃波が高速で突っ込んできた。
「飛び道具か!」
ジャンプし損ねた大介は、指令円の右矢印を押す。
が、
「ぐあ! おい、ダメージくらったぞ?」
「ハハハ。初心者様よ、その術は屈んで防御しないと防げませんぞ?」
「下段ガードかよ! めんどくせー技、使ってんじゃねえ!」
ここも格闘ゲームと仕様が同じのようだ。ガードには、真後ろに入れる立ちガードと、斜め後ろに入れるしゃがみガードがあり、足元を狙う『下段技』はしゃがみガードを、ジャンプ攻撃や上から振り下ろすタイプの『中段技』は立ちガードを、それぞれ選択しないといけないシステムになっている。それ以外の技は基本的にどちらのガードでも大丈夫なことが多く、例えば飛び道具などは立ち屈みどちらのガードでも良いのがほとんどなのだが、今回の衝撃波に関しては下段であった。
「クソ……あんなスピードの弾持たれたら、迂闊に近づけねえぞ」
仕方なくその場で中央・右下矢印の順に押し、しゃがみガードの姿勢を幻獣にとらせる。体力は座った関係で半減しているせいもあって、すでに45パーセントとなっている。
「おや、来ないのですか? それでは……」
続けて技を繰り出してくるルーナ。今度は右手を振り上げがてら何かを投げた。紫色に小さく光るそれは放物線を描きながら見る間に大きくなり、巨大な頭蓋骨を模した形になってサラモンドの上から降って来る。
「いや、怖え怖え! なんだ、その技!」
委縮した大介は、サラモンドにしゃがみガードをさせ続けた……が、またしても被弾をし、ダメージを受ける。
「……ウソだろ。喰らいたくなけりゃガード切り替えろってか」
「ご明察」
地を這う衝撃波はしゃがみガード、落ちてくる頭蓋骨は立ちガードをしなければ技をくらってしまう。中下段による揺さぶりは色々なゲームである駆け引きのひとつだが、飛び道具でそれを成立させてしまう格ゲーキャラは、大介が知っているなかでも例が少ない。一応、これらはモーションがまったく違うので反応自体は出来なくないのだが、使役盤独特の操作感覚が、それをプレイに反映させにくくさせている。
せめてクレールから助言が得られれば話は違ってくるのだが、彼女はゴーチェ配下の小悪魔に完全に包囲されていて、それどころではない。
念のため、と大介は衛兵を盗み見る。動く気配はなく、こちらも助力を得られる状態ではなかった。
「戦いのさなかによそ見ですか? こちらの兵士なら、私の力で眠らせているだけだから大丈夫ですよ」
それは、幻獣に関係しない純粋な彼の魔族による力のようだった。こいつ、やっぱり強敵だ。
「さてと。では、少し本気を出しますかね。あまりのんびりしていると、わざわざ眠らせた兵士たちが起きてしまう」
ゴーチェはルーナを前進させる。遠距離キャラは足が遅いというのが定説だが、こいつに関しては妙に歩行が速い。そんなところまで強キャラ仕様かよ。勘弁してくれ……。
「クソが! させるかよ!」
後ろ向きのスパイラルに思考が陥りそうになる寸前で、大介は精神を踏みとどまらせた。彼はお得意の両手操作で、サラモンドに飛び道具を連発させる。
「なるほど。わざわざ座って使役盤を使う理由が、ちゃんとあったのですね。確かにそれは、こちらとしてもやりにくい」
「抜かせ! このまま押し切ってやる!」
ガンガンにフランバルを撃つ大介のサラモンド。だが、
「……あれ? いねえぞ?」
気が付くと、ルーナがピスト内にいない。
そんなバカなと思った刹那、敵の幻獣はサラモンドの真後ろに現れた。
「待て、ずるいって!」
抗議の声をあげる大介。もちろん、それを聞き入れる相手ではない。ルーナは振り返るサラモンドの下腹部に、思い切りボディブロウをお見舞いした。
咄嗟にガードを入力するも、その前に中央の円を押し損ねて技を喰らう大介。拳は綺麗にサラモンドの腹を抉った。
(やばい……。これ、通常技じゃねえ)
残りの体力を見る。
19パーセントになっていた。
その場に崩れ落ちるサラモンド。ゴーチェは、憎たらしいほど冷静に言った。
「知らぬあなたが悪いのです……敵を知るのは、戦いの初歩ですよ」
ダウンしているサラモンドに圧をかけているのか、ルーナを至近距離に立たせるゴーチェ。しかし大介は、その駆け引きに反応する余裕すらなかった。
(やばいって……分からん殺しだって……)
絶望感が、大介を支配していた。もしも今、味方が誰もいないこの状態で幻獣バトルに負けたとしたら、一体どうなる……?
(俺の体に不自由が起こるのは間違いない……下手したら気絶。一方で敵の幻獣はピストから解放されて自由の身。あの黒いヤツに城門の外まで俺を引っ張り出されたら、百パーセント殺される……)
(やべーよ……死ぬよ……ヤダよ、俺もう……)
気合、反骨、プライド。そういったものが瞬く間に恐怖で汚染され、使い物にならなくなっていく。
完全に戦意を喪失したなか、それでも律儀に立ち上がるサラモンド。
(何かしなきゃ……何か……)
己を奮い立たせようとする大介。しかし、もはや効果円を押す気力を、彼は持っていなかった。
「……なるほど。これは本当に初心者様だ。潰すなら、まさに今だな」
少しだけ間を空けてそう言うと、彼の長い白髪が一部、フワリと浮いた。そして、その毛先が首筋の辺りをゴソゴソと探るような仕草をしたと思うと、そこからぬるりと使役盤と取り出してきた。あまりの光景に、ピストへ集中したはずの大介の視線がゴーチェに戻る。
「便利に便利が重なって、どこからツッコんでいいのか分かんねえな。じゃあ、さっき幻獣が勝手に動いたように見えたのも、実はじいさんの髪の毛で操縦してたってワケか」
「そういうことです」
「つーか、どう考えても首の後ろにそんなモンしまう場所ねーだろ。ダテに魔族してねえな」
「いえいえ、あなたも探してみてください。もしかしたらあるかもしれませんよ」
「ねーよ。こちとらただのホモサピエンスだ」
ゴーチェは口角を片方だけわずかに上げると使役盤をしっかりと左手に取り、視線をピストの中へ移す。改めて、試合開始だ。大介も彼に倣った。
互いの幻獣がピストの端と端で睨み合う。この試合開始の状態は、格闘ゲームとは異なる点である。
(ちょっとばかし、遠すぎるんだよな……さて、どうしたもんか)
そう思いながら幻獣を三歩四歩と進ませる大介。ゴーチェはそれを受け、フム、と小さく漏らした。
「では……こちらからも行きますよ」
言葉と同時に使役盤を操作する。黒い幻獣・ルーナが、足を地面にこすり付けるようにして蹴り上げた。
届かない距離なのに、と大介が思った次の瞬間、足が摩擦した辺りから黒い衝撃波が高速で突っ込んできた。
「飛び道具か!」
ジャンプし損ねた大介は、指令円の右矢印を押す。
が、
「ぐあ! おい、ダメージくらったぞ?」
「ハハハ。初心者様よ、その術は屈んで防御しないと防げませんぞ?」
「下段ガードかよ! めんどくせー技、使ってんじゃねえ!」
ここも格闘ゲームと仕様が同じのようだ。ガードには、真後ろに入れる立ちガードと、斜め後ろに入れるしゃがみガードがあり、足元を狙う『下段技』はしゃがみガードを、ジャンプ攻撃や上から振り下ろすタイプの『中段技』は立ちガードを、それぞれ選択しないといけないシステムになっている。それ以外の技は基本的にどちらのガードでも大丈夫なことが多く、例えば飛び道具などは立ち屈みどちらのガードでも良いのがほとんどなのだが、今回の衝撃波に関しては下段であった。
「クソ……あんなスピードの弾持たれたら、迂闊に近づけねえぞ」
仕方なくその場で中央・右下矢印の順に押し、しゃがみガードの姿勢を幻獣にとらせる。体力は座った関係で半減しているせいもあって、すでに45パーセントとなっている。
「おや、来ないのですか? それでは……」
続けて技を繰り出してくるルーナ。今度は右手を振り上げがてら何かを投げた。紫色に小さく光るそれは放物線を描きながら見る間に大きくなり、巨大な頭蓋骨を模した形になってサラモンドの上から降って来る。
「いや、怖え怖え! なんだ、その技!」
委縮した大介は、サラモンドにしゃがみガードをさせ続けた……が、またしても被弾をし、ダメージを受ける。
「……ウソだろ。喰らいたくなけりゃガード切り替えろってか」
「ご明察」
地を這う衝撃波はしゃがみガード、落ちてくる頭蓋骨は立ちガードをしなければ技をくらってしまう。中下段による揺さぶりは色々なゲームである駆け引きのひとつだが、飛び道具でそれを成立させてしまう格ゲーキャラは、大介が知っているなかでも例が少ない。一応、これらはモーションがまったく違うので反応自体は出来なくないのだが、使役盤独特の操作感覚が、それをプレイに反映させにくくさせている。
せめてクレールから助言が得られれば話は違ってくるのだが、彼女はゴーチェ配下の小悪魔に完全に包囲されていて、それどころではない。
念のため、と大介は衛兵を盗み見る。動く気配はなく、こちらも助力を得られる状態ではなかった。
「戦いのさなかによそ見ですか? こちらの兵士なら、私の力で眠らせているだけだから大丈夫ですよ」
それは、幻獣に関係しない純粋な彼の魔族による力のようだった。こいつ、やっぱり強敵だ。
「さてと。では、少し本気を出しますかね。あまりのんびりしていると、わざわざ眠らせた兵士たちが起きてしまう」
ゴーチェはルーナを前進させる。遠距離キャラは足が遅いというのが定説だが、こいつに関しては妙に歩行が速い。そんなところまで強キャラ仕様かよ。勘弁してくれ……。
「クソが! させるかよ!」
後ろ向きのスパイラルに思考が陥りそうになる寸前で、大介は精神を踏みとどまらせた。彼はお得意の両手操作で、サラモンドに飛び道具を連発させる。
「なるほど。わざわざ座って使役盤を使う理由が、ちゃんとあったのですね。確かにそれは、こちらとしてもやりにくい」
「抜かせ! このまま押し切ってやる!」
ガンガンにフランバルを撃つ大介のサラモンド。だが、
「……あれ? いねえぞ?」
気が付くと、ルーナがピスト内にいない。
そんなバカなと思った刹那、敵の幻獣はサラモンドの真後ろに現れた。
「待て、ずるいって!」
抗議の声をあげる大介。もちろん、それを聞き入れる相手ではない。ルーナは振り返るサラモンドの下腹部に、思い切りボディブロウをお見舞いした。
咄嗟にガードを入力するも、その前に中央の円を押し損ねて技を喰らう大介。拳は綺麗にサラモンドの腹を抉った。
(やばい……。これ、通常技じゃねえ)
残りの体力を見る。
19パーセントになっていた。
その場に崩れ落ちるサラモンド。ゴーチェは、憎たらしいほど冷静に言った。
「知らぬあなたが悪いのです……敵を知るのは、戦いの初歩ですよ」
ダウンしているサラモンドに圧をかけているのか、ルーナを至近距離に立たせるゴーチェ。しかし大介は、その駆け引きに反応する余裕すらなかった。
(やばいって……分からん殺しだって……)
絶望感が、大介を支配していた。もしも今、味方が誰もいないこの状態で幻獣バトルに負けたとしたら、一体どうなる……?
(俺の体に不自由が起こるのは間違いない……下手したら気絶。一方で敵の幻獣はピストから解放されて自由の身。あの黒いヤツに城門の外まで俺を引っ張り出されたら、百パーセント殺される……)
(やべーよ……死ぬよ……ヤダよ、俺もう……)
気合、反骨、プライド。そういったものが瞬く間に恐怖で汚染され、使い物にならなくなっていく。
完全に戦意を喪失したなか、それでも律儀に立ち上がるサラモンド。
(何かしなきゃ……何か……)
己を奮い立たせようとする大介。しかし、もはや効果円を押す気力を、彼は持っていなかった。
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