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Chapter 2 とりあえず、トレモするんで。
scene 6
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大介は改めて、使役盤で色々と操作を試みる。
多くの格闘ゲームには、特定のレバー操作とボタンの組み合わせで必殺技を出せるシステムがある。幻獣が炎の弾を出した時の使役盤の使い方は、まさにこれとまったく同じであった。
まずはこれに倣い、格闘ゲームでよくあるコマンド入力を片っ端から試してみた。
しかし、何も起きない。一応、効果円に反応してパンチやキックはしてくれるが、どうみても必殺技と言えるような動作ではなかった。
「……まったく出ないな。さっきのファイアボールみたいなのが特別だったか?」
「指令円の中央にある小さな丸に触れないと、使役紋はリセットされない。その操作ではデタラメな使役紋が蓄積されるばかりで、術は発動しないぞ」
時々、妙なところで格闘ゲームとの差異が見られる。
「そうか。一回ニュートラルを通さないといけないんだな」
「……あまり、お前たちの呼び方を使わないでくれ。教えるこっちが混乱する」
「おー、わりぃわりぃ」
クレールの助言を受けて、コマンド入力を再開する。
一度真ん中を触ってから、炎の弾を出す時に使った矢印を、今度は前、下、斜めの順に触れて、炎の円を押す。幻獣は両の拳を赤く光らせると、跳躍がてらそれを振り上げた。
「なるほど。これがあって弾があるなら、割となんとかなりそうだな」
今度は後ろ方向の矢印を1秒ほど押しっぱなしにしてから前を押し、炎の円。
ただのボディブロウが出た。
(失敗か……しかし、使役紋が失敗したときのアクションも格ゲーっぽいのな。言ってみりゃ『通常技が漏れた』みたいなもんだろ?)
しかし、おなじ使役紋でも、水や大地、闇の効果円を押すと、反応は違った。幻獣は肩から勢いよく前方へ突進する。
「なるほど、こっちを押せば成立するのか。この技はいいな。発生も早いし、当たりも強そうだ」
突進距離は、水、大地、闇の順番に伸びた。闇を使えば、ピストの半分ほどを一気に移動する。ちなみに、飛び道具と跳躍アッパーは、風、炎、光の効果円で発生するのも、試行錯誤の末に分かった。
(……よし。じゃあ、『通常技』のチェックに移行するか)
大介は、使役紋を使わず、立ったり座ったりしながら効果円だけを押す、という動作を始めた。尚、座りたい時には使役紋の下方向の矢印を触れればよい。この辺りもやはり格ゲーだが、立つために一度真ん中の小円を押さなければならないのは、勝手の違いが微妙過ぎてうまく馴染めない。
「なにをしている?」
クレールが、心底困惑した表情で言う。それはそうだろう。わざわざ幻獣に、ただパンチやキックを空振りさせていても、何の意味もなさそうに見える。
大介は、そんな彼女へ、頼みごとをする。
「クレール、すまん。そっちの青い幻獣に、使役紋を使わない技を色々振らせてほしいんだが」
「……別にそれは構わんが、何か意味があるのか?」
首を傾げながらも、クレールは効果円をランダムに振れる。ジャブ、ストレート、ミドルキック、ハイキック……
「お、それ。そのリーチの長そうなミドルキック、ちょっと連続して振ってくれ」
「???」
どうやらこちらの世界では、通常技で差し合う、ということをまったくしないようだ。クレールの表情が、どんどんと曇っていく。
青い幻獣が、繰り返しミドルキックを振っている。大介は赤い幻獣を、その蹴りが微妙に届かない距離まで歩くと幻獣をしゃがませ、炎の効果円を押した。
ややコンパクトなストレートを屈んだまま振る赤い幻獣。するとそのパンチは、青い幻獣のミドルキックを一方的に潰した。
「はっ?」
「おー、いいね。いよいよ格ゲーっぽくなってきたぞ」
「立ち姿勢の蹴り技が、あんな腰の入ってないしゃがみ姿勢のヘナパンチに負けるのか? 納得いかんな……」
「俺が前にいた世界で遊んでた『格闘ゲーム』ってのは、現実の格闘技と少し違う力学が働く世界でさ。リーチが短くて振りの早い技を遠い間合いでこう出してると、今のミドルキックみたいな長い技を潰すバリアみたいな役割を果たすんだ。まあこの辺は技の相性もあるんだけど、これが幻獣バトルの世界でも活かせるなら、俺いよいよコレいけるぜ?」
「だが、そんな相性とやらを調べたところで、意味はあるのか? はっきり言うが、徒手空拳よりも強力な術を、幻獣はいくらでも使えるぞ」
それがちゃんと意味あるんだな……と言いかけて、大介は口をつぐんだ。そうだ。あくまでもこれは幻獣使役の話なのだ。格闘ゲームの話ではない。
「……なあ。ちょっとそれを今から確認したい。模擬戦つきあってくれないか?」
「……」
クレールの沈黙は、あからさまに気乗りしない意思表示であった。が、少し間を空けてため息をつくと、仕方ないと呟いた。
「付き合うのはいいが、その前にこの幻獣たちと彼らの術の名前を、お前に教えておこう。その方が色々説明するのに都合がいいからな」
「ああ、突進技は別に後ろに溜めなくてもよかったのか」
「バグ・デ・シャロウな。せっかく教えたんだから、その名前をちゃんと使えよ」
「こんな覚えにくい名前、今パッと言われても使えねえよ。メモするから後でもう一回教えてくれ」
「はいはい、分かったよ。それじゃ、始めるかい?」
「おっす。よろしく頼むぜ」
「じゃあ改めて。ちゃんと正位置につこうか」
「うん?」
正位置と言われても、当然大介には理解が出来ない。クレールがピストの端まで下がったのを見て、とりあえずそれに倣う。
「あれ、こんなのあったんだ」
ピストの端にあったのは、双方の幻獣の名前や体力・神通力のパーセンテージを示した表であった。
「……つーか読めるな。日本語だぞ?」
「幻獣の言語は本来我々には読めぬからな。幻獣側が術者の頭脳に働きかけて、分かるように具現化しているのだ」
「うわー、べーんりー」
「ふざけている場合ではないぞ。模擬戦とはいえ、こちらは本気でいかせてもらう。せいぜい頑張ってみろ」
帽子の守護があるため、城門の時のようにはならないのだろうが、それなりに危険であることは大介も理解している、つもりではある。
……それじゃ、やってみますか。
大介は本気モードに自分を入れ込む。伝わったのだろう。クレールの表情も、一段厳しいものになった。
多くの格闘ゲームには、特定のレバー操作とボタンの組み合わせで必殺技を出せるシステムがある。幻獣が炎の弾を出した時の使役盤の使い方は、まさにこれとまったく同じであった。
まずはこれに倣い、格闘ゲームでよくあるコマンド入力を片っ端から試してみた。
しかし、何も起きない。一応、効果円に反応してパンチやキックはしてくれるが、どうみても必殺技と言えるような動作ではなかった。
「……まったく出ないな。さっきのファイアボールみたいなのが特別だったか?」
「指令円の中央にある小さな丸に触れないと、使役紋はリセットされない。その操作ではデタラメな使役紋が蓄積されるばかりで、術は発動しないぞ」
時々、妙なところで格闘ゲームとの差異が見られる。
「そうか。一回ニュートラルを通さないといけないんだな」
「……あまり、お前たちの呼び方を使わないでくれ。教えるこっちが混乱する」
「おー、わりぃわりぃ」
クレールの助言を受けて、コマンド入力を再開する。
一度真ん中を触ってから、炎の弾を出す時に使った矢印を、今度は前、下、斜めの順に触れて、炎の円を押す。幻獣は両の拳を赤く光らせると、跳躍がてらそれを振り上げた。
「なるほど。これがあって弾があるなら、割となんとかなりそうだな」
今度は後ろ方向の矢印を1秒ほど押しっぱなしにしてから前を押し、炎の円。
ただのボディブロウが出た。
(失敗か……しかし、使役紋が失敗したときのアクションも格ゲーっぽいのな。言ってみりゃ『通常技が漏れた』みたいなもんだろ?)
しかし、おなじ使役紋でも、水や大地、闇の効果円を押すと、反応は違った。幻獣は肩から勢いよく前方へ突進する。
「なるほど、こっちを押せば成立するのか。この技はいいな。発生も早いし、当たりも強そうだ」
突進距離は、水、大地、闇の順番に伸びた。闇を使えば、ピストの半分ほどを一気に移動する。ちなみに、飛び道具と跳躍アッパーは、風、炎、光の効果円で発生するのも、試行錯誤の末に分かった。
(……よし。じゃあ、『通常技』のチェックに移行するか)
大介は、使役紋を使わず、立ったり座ったりしながら効果円だけを押す、という動作を始めた。尚、座りたい時には使役紋の下方向の矢印を触れればよい。この辺りもやはり格ゲーだが、立つために一度真ん中の小円を押さなければならないのは、勝手の違いが微妙過ぎてうまく馴染めない。
「なにをしている?」
クレールが、心底困惑した表情で言う。それはそうだろう。わざわざ幻獣に、ただパンチやキックを空振りさせていても、何の意味もなさそうに見える。
大介は、そんな彼女へ、頼みごとをする。
「クレール、すまん。そっちの青い幻獣に、使役紋を使わない技を色々振らせてほしいんだが」
「……別にそれは構わんが、何か意味があるのか?」
首を傾げながらも、クレールは効果円をランダムに振れる。ジャブ、ストレート、ミドルキック、ハイキック……
「お、それ。そのリーチの長そうなミドルキック、ちょっと連続して振ってくれ」
「???」
どうやらこちらの世界では、通常技で差し合う、ということをまったくしないようだ。クレールの表情が、どんどんと曇っていく。
青い幻獣が、繰り返しミドルキックを振っている。大介は赤い幻獣を、その蹴りが微妙に届かない距離まで歩くと幻獣をしゃがませ、炎の効果円を押した。
ややコンパクトなストレートを屈んだまま振る赤い幻獣。するとそのパンチは、青い幻獣のミドルキックを一方的に潰した。
「はっ?」
「おー、いいね。いよいよ格ゲーっぽくなってきたぞ」
「立ち姿勢の蹴り技が、あんな腰の入ってないしゃがみ姿勢のヘナパンチに負けるのか? 納得いかんな……」
「俺が前にいた世界で遊んでた『格闘ゲーム』ってのは、現実の格闘技と少し違う力学が働く世界でさ。リーチが短くて振りの早い技を遠い間合いでこう出してると、今のミドルキックみたいな長い技を潰すバリアみたいな役割を果たすんだ。まあこの辺は技の相性もあるんだけど、これが幻獣バトルの世界でも活かせるなら、俺いよいよコレいけるぜ?」
「だが、そんな相性とやらを調べたところで、意味はあるのか? はっきり言うが、徒手空拳よりも強力な術を、幻獣はいくらでも使えるぞ」
それがちゃんと意味あるんだな……と言いかけて、大介は口をつぐんだ。そうだ。あくまでもこれは幻獣使役の話なのだ。格闘ゲームの話ではない。
「……なあ。ちょっとそれを今から確認したい。模擬戦つきあってくれないか?」
「……」
クレールの沈黙は、あからさまに気乗りしない意思表示であった。が、少し間を空けてため息をつくと、仕方ないと呟いた。
「付き合うのはいいが、その前にこの幻獣たちと彼らの術の名前を、お前に教えておこう。その方が色々説明するのに都合がいいからな」
「ああ、突進技は別に後ろに溜めなくてもよかったのか」
「バグ・デ・シャロウな。せっかく教えたんだから、その名前をちゃんと使えよ」
「こんな覚えにくい名前、今パッと言われても使えねえよ。メモするから後でもう一回教えてくれ」
「はいはい、分かったよ。それじゃ、始めるかい?」
「おっす。よろしく頼むぜ」
「じゃあ改めて。ちゃんと正位置につこうか」
「うん?」
正位置と言われても、当然大介には理解が出来ない。クレールがピストの端まで下がったのを見て、とりあえずそれに倣う。
「あれ、こんなのあったんだ」
ピストの端にあったのは、双方の幻獣の名前や体力・神通力のパーセンテージを示した表であった。
「……つーか読めるな。日本語だぞ?」
「幻獣の言語は本来我々には読めぬからな。幻獣側が術者の頭脳に働きかけて、分かるように具現化しているのだ」
「うわー、べーんりー」
「ふざけている場合ではないぞ。模擬戦とはいえ、こちらは本気でいかせてもらう。せいぜい頑張ってみろ」
帽子の守護があるため、城門の時のようにはならないのだろうが、それなりに危険であることは大介も理解している、つもりではある。
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