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転生後〜幼少期
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時は少し遡り一歳でハイハイが移動に自由が効くようになった時のことである。
シュレットがハイハイで屋敷を駆け回っているときに見た調理場の光景で、ある物を見た。
それはビー玉より二回り小さい球体。
料理人はその球体を持ち、小さく何かを唱えており、鍋の下の薪があるであろう箇所に手をかざした。
すると、幾何学の円形が手の前に出現し、火が出たではないか。
そして今度は鍋の隣にある入れ物に火で使った球体とは別の球体を腰のホルスターから取り出し、また手をかざし口ずさむ。
今度の幾何学の円形からは水が出現した。
シュレットは思った。これが魔法の使い方なんだと。
ただ、この様な光景を目の当たりにしている赤子が調理場の目の前にいるのだ。その後の光景は必然と決まっている。
「シュ、シュレット様!? どうしてこの様な場所に!? マーガレットと一緒ではなかったのですか!?」
そう、少しがたいの良い若いイケメンの料理長であるゴードンがシュレットを抱き抱えながら驚いている光景である。
その後シュレットを探していたマーガレットはイリーナにこっ酷く叱られ、シュレットもまたちょっとだけ叱られたのだ。
そんな過去があるシュレットは転生者。あの球体の事を知りたい欲が高まっていた。
どうすれば魔法を使えるのか。どこであの球体が売っているのか。
だがしかし。シュレットは当時まだ一歳。
詳細に人と会話することはできないとすぐさま判断し、ではと別のルートで聞くにはと考えていた。
そういえば屋敷の人はみんなあの腰にあったホルスターの様なものを携帯しているなと思い出す。
マーガレットにでも指差しで聞いてみるのはどうだろうと思考した。
そうなったシュレットの行動は早かった。
ハイハイで移動可能範囲が広がったシュレットは早馬の如く手足を動かし、マーガレットを探した。
幸いマーガレットはシュレットの部屋の前を通り過ぎるところだった為、猛スピードでマーガレットに捕まりにいった。
「シュレット様!? また何処かへ行っていたのですか!? 奥様がお怒りになりますよ!?」
目を離しているマーガレットが一番に怒られるのにとシュレットは思ったが、そんな思考は今はおさらば。
シュレットはマーガレットが携帯しているホルスターを目にして、マーガレットがおぶっているのにも関わらず、
激しく身動きをして、どうにかして指差しでマーガレットに伝えた。
「シュレット様!? 危ないですよ! ・・・ん?コアホルスターがどうしたんですか?」
この携帯しているものはコアホルスターというのか!とシュレットは驚きつつも、
まだたくさん聞きたいからと、いまだに指差しをしていた。
「ホルスターの中身が見たいのでしょうか? そう言えばまだシュレット様にはお教えしておりませんね。
ただシュレット様にはまだ早いと思うのですが・・・わ、わかりました! そんなに指を突かなくてもお教えいたします!」
マーガレットから聞き出せなくなると思ったシュレットは赤子の力で目一杯ホルスターを押した。
功を制し、マーガレットから聞けることに喜びを感じ、座りながら両手をあげたシュレット。
抱っこと勘違いをしたマーガレットはそのままシュレットを抱き寄せながら中身のことを話した。
シュレットがハイハイで屋敷を駆け回っているときに見た調理場の光景で、ある物を見た。
それはビー玉より二回り小さい球体。
料理人はその球体を持ち、小さく何かを唱えており、鍋の下の薪があるであろう箇所に手をかざした。
すると、幾何学の円形が手の前に出現し、火が出たではないか。
そして今度は鍋の隣にある入れ物に火で使った球体とは別の球体を腰のホルスターから取り出し、また手をかざし口ずさむ。
今度の幾何学の円形からは水が出現した。
シュレットは思った。これが魔法の使い方なんだと。
ただ、この様な光景を目の当たりにしている赤子が調理場の目の前にいるのだ。その後の光景は必然と決まっている。
「シュ、シュレット様!? どうしてこの様な場所に!? マーガレットと一緒ではなかったのですか!?」
そう、少しがたいの良い若いイケメンの料理長であるゴードンがシュレットを抱き抱えながら驚いている光景である。
その後シュレットを探していたマーガレットはイリーナにこっ酷く叱られ、シュレットもまたちょっとだけ叱られたのだ。
そんな過去があるシュレットは転生者。あの球体の事を知りたい欲が高まっていた。
どうすれば魔法を使えるのか。どこであの球体が売っているのか。
だがしかし。シュレットは当時まだ一歳。
詳細に人と会話することはできないとすぐさま判断し、ではと別のルートで聞くにはと考えていた。
そういえば屋敷の人はみんなあの腰にあったホルスターの様なものを携帯しているなと思い出す。
マーガレットにでも指差しで聞いてみるのはどうだろうと思考した。
そうなったシュレットの行動は早かった。
ハイハイで移動可能範囲が広がったシュレットは早馬の如く手足を動かし、マーガレットを探した。
幸いマーガレットはシュレットの部屋の前を通り過ぎるところだった為、猛スピードでマーガレットに捕まりにいった。
「シュレット様!? また何処かへ行っていたのですか!? 奥様がお怒りになりますよ!?」
目を離しているマーガレットが一番に怒られるのにとシュレットは思ったが、そんな思考は今はおさらば。
シュレットはマーガレットが携帯しているホルスターを目にして、マーガレットがおぶっているのにも関わらず、
激しく身動きをして、どうにかして指差しでマーガレットに伝えた。
「シュレット様!? 危ないですよ! ・・・ん?コアホルスターがどうしたんですか?」
この携帯しているものはコアホルスターというのか!とシュレットは驚きつつも、
まだたくさん聞きたいからと、いまだに指差しをしていた。
「ホルスターの中身が見たいのでしょうか? そう言えばまだシュレット様にはお教えしておりませんね。
ただシュレット様にはまだ早いと思うのですが・・・わ、わかりました! そんなに指を突かなくてもお教えいたします!」
マーガレットから聞き出せなくなると思ったシュレットは赤子の力で目一杯ホルスターを押した。
功を制し、マーガレットから聞けることに喜びを感じ、座りながら両手をあげたシュレット。
抱っこと勘違いをしたマーガレットはそのままシュレットを抱き寄せながら中身のことを話した。
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