空からのI LOVE YOU

奈津 柚亜里

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番外編4

15.5 明side

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やばい…クラスの片付けで遅れた。こよみ待ってるか…。

「…あ?」

待ち合わせの場所にいるはずのこよみの姿が見えない。もうとっくに時間は過ぎているというのに。俺は足元に何かを見つけひろいあげる。

「こよみの…薬?…なにかあった…のか?」

その時スマホの着信音が鳴った。送り主は…こよみ。本文はなく一枚の添付データ。開いてみると…目を閉じて横たわっているこよみ。

「っ…。どうか、無事でいてくれ!!」

俺は反射的に走り出していた。片手にスマホを持って菜緒に電話をかける。

「んー?あひら、どうひたの??」

「っはぁ…こよみが…攫われた」

「ゴホッ…え?!嘘でしょ??…うん。わかった、今から動くわ」

「何か分かったら電話してくれ!」

早く…みつけてやらないと。薬が俺の手にある以上、今万が一のことが起きたらこよみが危ない。

俺はよりしっかり脚に力を込めた。

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