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一章 元おっさん、異世界へ
14 亜人III
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「それで、連れてきました。と」
「はい……」
勝手に連れて来てしまったため、アンナさんから嫌な威圧を感じる。少し怒っているようだった。ローズちゃんとカメリアちゃんは少ししょぼんとしていた。それを見たアンナさんは、咳払いをする。
「まぁ?連れて来てしまったのなら、仕方ないですね……」
(頬を赤らめている、だと!?)
頬を薄いピンク色に染め、顔を逸らしていた。もしかすると、萌えポイントを?確かにかわいい。うん、めっちゃかわいい。だからそんな反応をしてしまうのも、少しわかる気がする…!
「あの、私たち迷惑でしたか…?」
少しビクビクしながら、アンナさんに聞くローズちゃん。アンナさんはそんなローズちゃんの顔を見て、ドキッとしたのか、首をブンブンと横に振る。動物好きであるアンナさんからしたら、致命的かもしれない。
特に、あの尻尾と耳。
「迷惑じゃないみたいだよ。2人とも」
「ほ、本当ですか?」
「私たち、迷惑じゃ…?」
「ヴィーゼさんが勝手に連れて来てしまったのでしょう。人を守るのが騎士の役目でございます。お二人が良ければ、どうぞ居ても大丈夫ですよ」
その言葉が嬉しかったのか、カメリアちゃんは尻尾を振り、ローズちゃんも微笑んだ。フィンも喜んでいるのか、嬉しそうに鳴く。
そんな亜人族に分類される獣人族の2人と、一緒に住む事となった。アンナさんも大変喜ばしいそうな顔をしている。もちろん俺も。
♢♢♢
その日の夜。アンナさんはランスの護衛役として、家を開けており、俺は夜中に目が覚めてしまった。やはり、王都に来てから寝心地が良くなる。眠れなくなるだろうと思い、魔導書を取ろうと思った時、隣の部屋の扉が開く音が聞こえた。
誰だろうか…?
自室の扉を開けると、ローズちゃんがリビングの方へ行っているのを目撃する。
俺も後を追いかけるように、自室を出て行った。
廊下は真っ暗なため、光魔法で照らしながら進んでいると、ホットミルクを飲んでいるローズちゃんがいた。ランプをつけて、ホットミルクを飲んでいるローズちゃんの顔は、少し浮かない顔をしている。もしかすると、故郷で離れてしまった家族などの心配をしているのだろうか…?
「どうかしたの?」
俺は躊躇わず、ローズちゃんの方へと足を進める。俺の声に気づいたローズちゃんはゆっくりとこちらを見た。光魔法のせいか、ローズちゃんの赤色の瞳は潤んでいる。やはり、寂しい、のか?それとも心配、なのか。
「す、すみません…。起こしてしまって……」
「ううん、喉乾いたの?」
「いえ、猫族は夜になると活発になりますから」
あ、そうか。猫って夜型なのだっけ?あれ、でもネットで見た時は、違ったような。
まぁいいか。
必死に目を拭ていたローズちゃんの隣の椅子に、俺は腰をかける。ランプが点灯しているため、俺は魔法で出していた光魔法を消す。
どうしたのか?何で目が潤んでいたのか?それを聞きたかった。
「どうかしたの?」
「なんでも……ないですから」
なんでも無さそうには見えないけどなぁ。
確実に俺から目を逸らした、ローズちゃんは他人に涙を流しているのを見られたくないのだろうか。仮にそれが涙なのだとしたら、少し分かってしまいそうだ。
それが本当に涙なのだとしたら…だけど。
「…………まぁ、話したくないなら別にいいよ。だけどね。溜め込みすぎるのも良くないよ。もしかしたら、力になれるかもしれない。1人で抱え込んで、返ってダメになったら、逆効果だと、自分は思う」
ローズちゃんの艶のある黒髪に、手を乗せた。少しびっくりしたのか、体がビクッとなっているのが、分かった。少しずつ撫でて行くと、ローズちゃんは目を細める。
「ニャ!?す、すみません……」
自分の現状に驚きを見せたローズちゃんは、俺の手を振り解く。だけど、それは優しく退けてくれた。
「…………分かりました。言います。本当は怖いんです。いつ、奴隷商に捕まるか」
「今でも追いかけて来ているの?」
「はい、おそらく」
顔が不安がっている。奴隷商に捕まるとどうなるのか。想像も出来ない。ここは異世界。俺が住んでいた日本では奴隷なんて存在していなかった。もしかすると、昔ではあったかもしれないが、俺が生きていた時代はそれよりも遥か未来。だから想像すらも出来ない。それはアニメの中ぐらいしか。
「魔物の力で故郷を失い、家族も奪われてしまった…。だから、怖いんです。魔の手が徐々に近づいてしまいそうなことが……!」
……。どう慰めていいやら分からない。だけど、魔物の力で…。
ん?待てよ。魔物の力で。魔物の力でローズちゃん達の村をどうにか出来るんじゃないか?一応俺、魔物使役だし。
だが、だとすると奴隷商を見つけ出さないと意味を成さない。その奴隷商の顔と居場所さえ分かればなぁ。
「うーん」
頭を悩ます。さて、どうしたものか…。
「あの、ヴィーゼ……さん?」
「ねぇ、ローズちゃん…」
「あ、ローズで構わないです」
今更!!今更だわそれは!!
「じゃあ、ローズ。奴隷商の顔とか、覚えてる?」
「顔、ですか?」
「うん、顔」
顔さえ分かれば、魔法でチョチョイのちょいと出来そうな気がするんだが、もし無理なら魔物達の手を借りよう。猫の手も借りたい…じゃなく、魔物の手も借りたいだね。
「あまり覚えていません…」
「デスヨネー」
まぁ、そうか。早々に覚えられないよな。追いかけられいる最中には。ひとまず、カメリアちゃんも同じようなことを思っているのなら、2人の負担を少しでも減らさないと。
♢♢♢
次の日。正確に言うと、次の日の早朝。流石は獣人族。朝早い。やはりそこら辺は動物にそっくりだ。カメリアちゃんは尻尾を振りながら、ミルクを飲み、ローズはゆっくりとミルクを飲む。対照的すぎるなこの2人。とか思いながら、俺は朝食を食す。朝ごはんは名付けて、
「『ベーコンエッグサンド』だー!!」
おにぎりに味噌汁、そして卵焼きにウィンナーの最強とも言える最強朝食と妥当するとも過言ではないほどの、最強な組み合わせ!ヤッホォーイ!サイコー!!
「朝から元気ですね」
冷静さでローズからそう言われた。失敬失敬。そんなベーコンエッグサンドを皿に乗せ、木で出来たテーブルの上に置く。2人はホットなミルクが入っているティーカップを口に持っていき、ごくごくと飲んでいた。
「「はっ~、美味しい」」
2人にも同じ朝ごはんを用意し、念のためアンナさんのも用意する。あの人はいつも夜になると、寝室で寝ているランスの護衛役を命じられている。その為、ほとんどを王宮で食すかなのだが、たまに満身創痍で帰ってくる時もある。その為には、回復できる回復入りのコーヒーなどを用意すれば、多分早く回復するだろう。
「ねぇ、2人とも。王都に行ってみない?」
「え、王都にですか?」
「うん、カメリアちゃんはどう?」
「カメリアでいいよ!」
「じゃあ、カメリアはどう?」
「私はさんせーい!」
カメリアは俺に対しての警戒心が薄くなっている。いや、警戒心は解けたのではないだろうか?それなら、めっちゃ嬉しいんだけど!
カメリアの元気さと、ローズのクールさ。なんとも対照的。だけど、ミスマッチしそう。俺の中では梅と鶯。
「まぁ、カメリアがいいなら」
「やったー!ローズも行きたいって!ご主人様!」
「え、」
ご、ご主人様?流石に俺とカメリアは契約も何もしてないんですが?勝手に友人とは思っているけど。
「どうかした?ご主人様?」
「せめて、名前で呼んで……」
なんだろうか。ものすごい複雑な思い!こんな可愛い子にご主人様って呼ばれると、ものすごい複雑!!心なしかローズから冷たい視線が刺さるようなぁ。そんな気がする…。
「じゃあ、ヴィーゼ様!」
「様もやめて!」
ソイルからはご主人様と呼ばれているのは、あいつが中々言うのをやめてくれない為、諦めた。だけど、なんだろう。様とか呼ばれると、ものすごいこそばゆい。だからやめて頂きたい。と言うのが本音。
さて、朝食を食べ終わったら、王都の方へ遊びに行きますか。今回はフィンがアンナさんのところに行ってるし。
「はい……」
勝手に連れて来てしまったため、アンナさんから嫌な威圧を感じる。少し怒っているようだった。ローズちゃんとカメリアちゃんは少ししょぼんとしていた。それを見たアンナさんは、咳払いをする。
「まぁ?連れて来てしまったのなら、仕方ないですね……」
(頬を赤らめている、だと!?)
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特に、あの尻尾と耳。
「迷惑じゃないみたいだよ。2人とも」
「ほ、本当ですか?」
「私たち、迷惑じゃ…?」
「ヴィーゼさんが勝手に連れて来てしまったのでしょう。人を守るのが騎士の役目でございます。お二人が良ければ、どうぞ居ても大丈夫ですよ」
その言葉が嬉しかったのか、カメリアちゃんは尻尾を振り、ローズちゃんも微笑んだ。フィンも喜んでいるのか、嬉しそうに鳴く。
そんな亜人族に分類される獣人族の2人と、一緒に住む事となった。アンナさんも大変喜ばしいそうな顔をしている。もちろん俺も。
♢♢♢
その日の夜。アンナさんはランスの護衛役として、家を開けており、俺は夜中に目が覚めてしまった。やはり、王都に来てから寝心地が良くなる。眠れなくなるだろうと思い、魔導書を取ろうと思った時、隣の部屋の扉が開く音が聞こえた。
誰だろうか…?
自室の扉を開けると、ローズちゃんがリビングの方へ行っているのを目撃する。
俺も後を追いかけるように、自室を出て行った。
廊下は真っ暗なため、光魔法で照らしながら進んでいると、ホットミルクを飲んでいるローズちゃんがいた。ランプをつけて、ホットミルクを飲んでいるローズちゃんの顔は、少し浮かない顔をしている。もしかすると、故郷で離れてしまった家族などの心配をしているのだろうか…?
「どうかしたの?」
俺は躊躇わず、ローズちゃんの方へと足を進める。俺の声に気づいたローズちゃんはゆっくりとこちらを見た。光魔法のせいか、ローズちゃんの赤色の瞳は潤んでいる。やはり、寂しい、のか?それとも心配、なのか。
「す、すみません…。起こしてしまって……」
「ううん、喉乾いたの?」
「いえ、猫族は夜になると活発になりますから」
あ、そうか。猫って夜型なのだっけ?あれ、でもネットで見た時は、違ったような。
まぁいいか。
必死に目を拭ていたローズちゃんの隣の椅子に、俺は腰をかける。ランプが点灯しているため、俺は魔法で出していた光魔法を消す。
どうしたのか?何で目が潤んでいたのか?それを聞きたかった。
「どうかしたの?」
「なんでも……ないですから」
なんでも無さそうには見えないけどなぁ。
確実に俺から目を逸らした、ローズちゃんは他人に涙を流しているのを見られたくないのだろうか。仮にそれが涙なのだとしたら、少し分かってしまいそうだ。
それが本当に涙なのだとしたら…だけど。
「…………まぁ、話したくないなら別にいいよ。だけどね。溜め込みすぎるのも良くないよ。もしかしたら、力になれるかもしれない。1人で抱え込んで、返ってダメになったら、逆効果だと、自分は思う」
ローズちゃんの艶のある黒髪に、手を乗せた。少しびっくりしたのか、体がビクッとなっているのが、分かった。少しずつ撫でて行くと、ローズちゃんは目を細める。
「ニャ!?す、すみません……」
自分の現状に驚きを見せたローズちゃんは、俺の手を振り解く。だけど、それは優しく退けてくれた。
「…………分かりました。言います。本当は怖いんです。いつ、奴隷商に捕まるか」
「今でも追いかけて来ているの?」
「はい、おそらく」
顔が不安がっている。奴隷商に捕まるとどうなるのか。想像も出来ない。ここは異世界。俺が住んでいた日本では奴隷なんて存在していなかった。もしかすると、昔ではあったかもしれないが、俺が生きていた時代はそれよりも遥か未来。だから想像すらも出来ない。それはアニメの中ぐらいしか。
「魔物の力で故郷を失い、家族も奪われてしまった…。だから、怖いんです。魔の手が徐々に近づいてしまいそうなことが……!」
……。どう慰めていいやら分からない。だけど、魔物の力で…。
ん?待てよ。魔物の力で。魔物の力でローズちゃん達の村をどうにか出来るんじゃないか?一応俺、魔物使役だし。
だが、だとすると奴隷商を見つけ出さないと意味を成さない。その奴隷商の顔と居場所さえ分かればなぁ。
「うーん」
頭を悩ます。さて、どうしたものか…。
「あの、ヴィーゼ……さん?」
「ねぇ、ローズちゃん…」
「あ、ローズで構わないです」
今更!!今更だわそれは!!
「じゃあ、ローズ。奴隷商の顔とか、覚えてる?」
「顔、ですか?」
「うん、顔」
顔さえ分かれば、魔法でチョチョイのちょいと出来そうな気がするんだが、もし無理なら魔物達の手を借りよう。猫の手も借りたい…じゃなく、魔物の手も借りたいだね。
「あまり覚えていません…」
「デスヨネー」
まぁ、そうか。早々に覚えられないよな。追いかけられいる最中には。ひとまず、カメリアちゃんも同じようなことを思っているのなら、2人の負担を少しでも減らさないと。
♢♢♢
次の日。正確に言うと、次の日の早朝。流石は獣人族。朝早い。やはりそこら辺は動物にそっくりだ。カメリアちゃんは尻尾を振りながら、ミルクを飲み、ローズはゆっくりとミルクを飲む。対照的すぎるなこの2人。とか思いながら、俺は朝食を食す。朝ごはんは名付けて、
「『ベーコンエッグサンド』だー!!」
おにぎりに味噌汁、そして卵焼きにウィンナーの最強とも言える最強朝食と妥当するとも過言ではないほどの、最強な組み合わせ!ヤッホォーイ!サイコー!!
「朝から元気ですね」
冷静さでローズからそう言われた。失敬失敬。そんなベーコンエッグサンドを皿に乗せ、木で出来たテーブルの上に置く。2人はホットなミルクが入っているティーカップを口に持っていき、ごくごくと飲んでいた。
「「はっ~、美味しい」」
2人にも同じ朝ごはんを用意し、念のためアンナさんのも用意する。あの人はいつも夜になると、寝室で寝ているランスの護衛役を命じられている。その為、ほとんどを王宮で食すかなのだが、たまに満身創痍で帰ってくる時もある。その為には、回復できる回復入りのコーヒーなどを用意すれば、多分早く回復するだろう。
「ねぇ、2人とも。王都に行ってみない?」
「え、王都にですか?」
「うん、カメリアちゃんはどう?」
「カメリアでいいよ!」
「じゃあ、カメリアはどう?」
「私はさんせーい!」
カメリアは俺に対しての警戒心が薄くなっている。いや、警戒心は解けたのではないだろうか?それなら、めっちゃ嬉しいんだけど!
カメリアの元気さと、ローズのクールさ。なんとも対照的。だけど、ミスマッチしそう。俺の中では梅と鶯。
「まぁ、カメリアがいいなら」
「やったー!ローズも行きたいって!ご主人様!」
「え、」
ご、ご主人様?流石に俺とカメリアは契約も何もしてないんですが?勝手に友人とは思っているけど。
「どうかした?ご主人様?」
「せめて、名前で呼んで……」
なんだろうか。ものすごい複雑な思い!こんな可愛い子にご主人様って呼ばれると、ものすごい複雑!!心なしかローズから冷たい視線が刺さるようなぁ。そんな気がする…。
「じゃあ、ヴィーゼ様!」
「様もやめて!」
ソイルからはご主人様と呼ばれているのは、あいつが中々言うのをやめてくれない為、諦めた。だけど、なんだろう。様とか呼ばれると、ものすごいこそばゆい。だからやめて頂きたい。と言うのが本音。
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