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蝶々夫人
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上野の東京文化会館は、昭和三十六年四月に開業した。前川國男設計の、音楽文化を発信する殿堂だ。
二年前に完成した、前川國男の師匠ル・コルビジェ設計の西洋美術館と向かい合うように並び立つ。
戦後の日本の成熟を担う美術と音楽という文化の殿堂は、上野公園の一角で荘厳な存在感を放っていた。
今夜の赴く場所に合わせ、艶やかな小菊の小紋で淑やかに装った絵美子だったが、初めての経験に興奮を隠しきれずソワソワしていた。
中に入れば、二千人収容の大ホールの広いホワイエが待つ。
高い天井を見上げて思わず嘆息を漏らしたところで恵三の忍笑いが聞こえてしまった。
「笑わないで」
「いや、可愛いな、と思ったんだよ」
カアッと頰が赤くなる。
互いの想いを通い合わせ半年。いわゆる〝本物の恋仲〟とも言える仲になってから、恵三はサラリと絵美子の心をくすぐる言葉をくれるようになっていた。
クールに見えても、躊躇なく絵美子を喜ばせ、痺れさせた。
さり気なく恵三に寄り添う。そばにいたい、その一心で。
優しく腰に手が添えられ、甘え歩くこの時間がとてつもなく幸せだった。
あなたと一緒にいられるのなら何処にでも。
「今日の演目は、どんな?」
座席は、一階の、通称平土間席。Sクラスの席だった。舞台正面後方。近過ぎず、遠過ぎず。初めてのオペラ鑑賞には最高の席を恵三が取ってくれた。
「海外からの招待公演を観せてやりたかったのだが、今年はもう無いらしくてな。日本国内で限りなく原型に近い形でオペラ公演をしている藤原歌劇団という団体の公演がちょうどあったから、今夜の公演に決めたんだ」
座席に着く前に購入してくれたパンフレットを開くと、日本的情緒の表紙が目に飛び込んできた。
「プッチーニというイタリアの作曲家が、明治時代の日本を舞台にしたオペラを書いた。それが今夜の演目だ」
「蝶々、夫人……」
絵美子はタイトルを口にしてみた。
どんなお話しなのだろう。
「蝶々だなんて。私の象徴的な大事なもの」
「そうだな」
優しく甘い声が心をくすぐる。見上げると、ステージ前のオーケストラピットを眺める恵三の美しい横顔があった。
オーケストラの団員達が楽器を持ち続々とピットの中に入り準備を始めていた。上演時刻が近いのだ。
「始まると客席は真っ暗になるからな。今のうちに一幕分の内容は読んでおくといい」
「あ、そうね」
視線をパンフレットに落とし文字を追い始めて、あら、と思った。
自分に繋がるものはタイトルだけじゃない。
アメリカ軍人と、日本人女性の話なの?
「悲しい話で、絵美子には少し身につまされる内容かもしれないな」
静かな声だった。
「ええ、そうかもしれない」
人々が慌ただしく席に着き始める中、絵美子はパンフレットを黙々と読んだ。
没落藩士令嬢の少女とアメリカ海軍士官の悲しき恋物語だった。
幼き十五歳の少女は自らが現地妻となったとは知らず、帰らぬ夫を健気に待ち続ける。
夫は、幼妻との間に子までもうけておきながら、本国に正妻と共に帰ってしまうのだ。
捨てられた事を知り、絶望した蝶々さんは自害し、幕となる。
オーケストラの層が厚く迫力のある音に、名歌手達の感情豊かで華やかな歌声が乗る。
蝶々さんの健気で愛らしく、そして哀愁を誘う姿に、ストーリーが進むにつれ、絵美子は涙が止まらなくなった。
お母さん、お母さん、お母さん!
『あなたは、お父さんとの愛の形。大切な愛の証拠』
母はいつもそう言っていた。
では、父は? どうして迎えに来ないの。
高校生になった時、ぶつけた疑問に母は真っ直ぐに答えてくれた。
『お父さんはアメリカ連合軍の兵士だった。フランスのノルマンディーで、亡くなったの』
1944年、アメリカ連合軍はドイツ占領下だったフランスに於いてノルマンディー上陸作戦を行った。絵美子が生まれた翌年の事だった。
終演後、帰りの車の中で絵美子は自分の出自を洗いざらい恵三に話していた。
母の両親、つまり絵美子の祖父母は戦時下、アメリカ国内で日系人強制収容所に収容され、高齢だった事もあり、冬の寒さの中二人続けて亡くなったという。
父に関しての手がかりは何も残っていない。母は確かに一人の男を愛し、大切な娘を産み落としたというが。
「蝶々さんの姿が母と重なったの。母は、父を本当に愛していた。でも、どうしても不信は拭えなかった。父は、本当に母を愛していたのか。婚姻の事実はあったのか。私は、父に望まれて生まれてきたのか」
今まで口にできなかった心情だった。一気に吐露していくうちに涙が零れ落ちた。
母は本当に愛されていたのか。
母は、幸せだったのか。
愛する母の姿、温もり、全て、今でも鮮明に思い出せる。
お母さん!
膝の置いていた手を握り締めた時、ふわっと優しく愛しい香りに包まれた。
隣に座っていた恵三が、絵美子を愛しげに抱き締めていた。
「絵美子は、母親の愛情をもらっていたのだろう?」
優しい声だった。甘く胸に沁みてくる。
「それでいいじゃないか。母親は、男を愛して信じ、娘を愛し、愛情深く育んだ。絵美子の母親は物語の中の蝶々夫人とは違う。自ら命を絶った訳ではないだろう? 最期まで絵美子を想い生きたのだろう?」
絵美子は恵三の腕の中で頷いた。
母親は、病気による衰弱死だった。自殺などでは決して無い。
絵美子を想いながら最期まで懸命に生きた人だった。
恵三は、優しく耳元に囁き、絵美子を落ち着かせていく。
「愛された記憶のある者は、強いのだ。絵美子が母親からもらった愛情を忘れずに生きる事が、母親を生かす事になる」
触れる手に、抱く腕に、甘え、しがみつく。
初めて、声を上げて泣いていた。
母が亡くなった時に泣けなかった分だ。
温かく守るように抱く恵三が静かに言う。
「すまなかったな、あんな演目を観せてしまって」
恵三にしがみつき泣く絵美子は首を振った。
「恵三さんに、私の全てを聞いてもらうきっかけとなりました」
フワリと笑った感触があった。
「今夜も、ずっと一緒にいてくださるの」
抱く腕に、少し力が籠った。
「ああ」という甘い声に目を閉じた。
痺れ、濡れる。
捨てた筈の過去。振り向かないと決めたのに思い出してしまった夜は、ずっと抱いていて欲しい。
そう思うのは、贅沢な事なのかしら。
「絵美子」
今夜も呼ぶ声に溺れさせて。
上野駅前のネオンは直ぐに切れ、不忍池の近くを通る頃には車窓は暗く静かになっていた。
キスを。心を優しく抱く口づけを。
二年前に完成した、前川國男の師匠ル・コルビジェ設計の西洋美術館と向かい合うように並び立つ。
戦後の日本の成熟を担う美術と音楽という文化の殿堂は、上野公園の一角で荘厳な存在感を放っていた。
今夜の赴く場所に合わせ、艶やかな小菊の小紋で淑やかに装った絵美子だったが、初めての経験に興奮を隠しきれずソワソワしていた。
中に入れば、二千人収容の大ホールの広いホワイエが待つ。
高い天井を見上げて思わず嘆息を漏らしたところで恵三の忍笑いが聞こえてしまった。
「笑わないで」
「いや、可愛いな、と思ったんだよ」
カアッと頰が赤くなる。
互いの想いを通い合わせ半年。いわゆる〝本物の恋仲〟とも言える仲になってから、恵三はサラリと絵美子の心をくすぐる言葉をくれるようになっていた。
クールに見えても、躊躇なく絵美子を喜ばせ、痺れさせた。
さり気なく恵三に寄り添う。そばにいたい、その一心で。
優しく腰に手が添えられ、甘え歩くこの時間がとてつもなく幸せだった。
あなたと一緒にいられるのなら何処にでも。
「今日の演目は、どんな?」
座席は、一階の、通称平土間席。Sクラスの席だった。舞台正面後方。近過ぎず、遠過ぎず。初めてのオペラ鑑賞には最高の席を恵三が取ってくれた。
「海外からの招待公演を観せてやりたかったのだが、今年はもう無いらしくてな。日本国内で限りなく原型に近い形でオペラ公演をしている藤原歌劇団という団体の公演がちょうどあったから、今夜の公演に決めたんだ」
座席に着く前に購入してくれたパンフレットを開くと、日本的情緒の表紙が目に飛び込んできた。
「プッチーニというイタリアの作曲家が、明治時代の日本を舞台にしたオペラを書いた。それが今夜の演目だ」
「蝶々、夫人……」
絵美子はタイトルを口にしてみた。
どんなお話しなのだろう。
「蝶々だなんて。私の象徴的な大事なもの」
「そうだな」
優しく甘い声が心をくすぐる。見上げると、ステージ前のオーケストラピットを眺める恵三の美しい横顔があった。
オーケストラの団員達が楽器を持ち続々とピットの中に入り準備を始めていた。上演時刻が近いのだ。
「始まると客席は真っ暗になるからな。今のうちに一幕分の内容は読んでおくといい」
「あ、そうね」
視線をパンフレットに落とし文字を追い始めて、あら、と思った。
自分に繋がるものはタイトルだけじゃない。
アメリカ軍人と、日本人女性の話なの?
「悲しい話で、絵美子には少し身につまされる内容かもしれないな」
静かな声だった。
「ええ、そうかもしれない」
人々が慌ただしく席に着き始める中、絵美子はパンフレットを黙々と読んだ。
没落藩士令嬢の少女とアメリカ海軍士官の悲しき恋物語だった。
幼き十五歳の少女は自らが現地妻となったとは知らず、帰らぬ夫を健気に待ち続ける。
夫は、幼妻との間に子までもうけておきながら、本国に正妻と共に帰ってしまうのだ。
捨てられた事を知り、絶望した蝶々さんは自害し、幕となる。
オーケストラの層が厚く迫力のある音に、名歌手達の感情豊かで華やかな歌声が乗る。
蝶々さんの健気で愛らしく、そして哀愁を誘う姿に、ストーリーが進むにつれ、絵美子は涙が止まらなくなった。
お母さん、お母さん、お母さん!
『あなたは、お父さんとの愛の形。大切な愛の証拠』
母はいつもそう言っていた。
では、父は? どうして迎えに来ないの。
高校生になった時、ぶつけた疑問に母は真っ直ぐに答えてくれた。
『お父さんはアメリカ連合軍の兵士だった。フランスのノルマンディーで、亡くなったの』
1944年、アメリカ連合軍はドイツ占領下だったフランスに於いてノルマンディー上陸作戦を行った。絵美子が生まれた翌年の事だった。
終演後、帰りの車の中で絵美子は自分の出自を洗いざらい恵三に話していた。
母の両親、つまり絵美子の祖父母は戦時下、アメリカ国内で日系人強制収容所に収容され、高齢だった事もあり、冬の寒さの中二人続けて亡くなったという。
父に関しての手がかりは何も残っていない。母は確かに一人の男を愛し、大切な娘を産み落としたというが。
「蝶々さんの姿が母と重なったの。母は、父を本当に愛していた。でも、どうしても不信は拭えなかった。父は、本当に母を愛していたのか。婚姻の事実はあったのか。私は、父に望まれて生まれてきたのか」
今まで口にできなかった心情だった。一気に吐露していくうちに涙が零れ落ちた。
母は本当に愛されていたのか。
母は、幸せだったのか。
愛する母の姿、温もり、全て、今でも鮮明に思い出せる。
お母さん!
膝の置いていた手を握り締めた時、ふわっと優しく愛しい香りに包まれた。
隣に座っていた恵三が、絵美子を愛しげに抱き締めていた。
「絵美子は、母親の愛情をもらっていたのだろう?」
優しい声だった。甘く胸に沁みてくる。
「それでいいじゃないか。母親は、男を愛して信じ、娘を愛し、愛情深く育んだ。絵美子の母親は物語の中の蝶々夫人とは違う。自ら命を絶った訳ではないだろう? 最期まで絵美子を想い生きたのだろう?」
絵美子は恵三の腕の中で頷いた。
母親は、病気による衰弱死だった。自殺などでは決して無い。
絵美子を想いながら最期まで懸命に生きた人だった。
恵三は、優しく耳元に囁き、絵美子を落ち着かせていく。
「愛された記憶のある者は、強いのだ。絵美子が母親からもらった愛情を忘れずに生きる事が、母親を生かす事になる」
触れる手に、抱く腕に、甘え、しがみつく。
初めて、声を上げて泣いていた。
母が亡くなった時に泣けなかった分だ。
温かく守るように抱く恵三が静かに言う。
「すまなかったな、あんな演目を観せてしまって」
恵三にしがみつき泣く絵美子は首を振った。
「恵三さんに、私の全てを聞いてもらうきっかけとなりました」
フワリと笑った感触があった。
「今夜も、ずっと一緒にいてくださるの」
抱く腕に、少し力が籠った。
「ああ」という甘い声に目を閉じた。
痺れ、濡れる。
捨てた筈の過去。振り向かないと決めたのに思い出してしまった夜は、ずっと抱いていて欲しい。
そう思うのは、贅沢な事なのかしら。
「絵美子」
今夜も呼ぶ声に溺れさせて。
上野駅前のネオンは直ぐに切れ、不忍池の近くを通る頃には車窓は暗く静かになっていた。
キスを。心を優しく抱く口づけを。
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