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意志に誓う
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「保さん、ここは?」
「八王子。亀岡さんの自宅は確かこの辺りなんだ」
保は助手席にみちるを乗せ、カーナビを見ながら車で八王子駅付近を走る。駅からそう遠くない国道沿いにある団地、と亀岡の妻から聞いていた。
保は元々東京の人間ではない。カーナビ頼りにここまで来たが、八王子は、縁が無ければ恐らく来る事のない街だ。
それにしても、ここから台東区の署まで? 亀岡さん、やっぱり何かがあったんだな。
ハンドルを切る保の表情が曇った。
亀岡の妻が電話で話した事を思い出す。
『主人、5カ月くらい前に突然失踪したんです。ずっと行方不明でした』
亀岡から最後の連絡が来た日がちょうど5ヶ月前だった。
「ホントに、あの時の刑事さん、亡くなっちゃったの?」
助手席のみちるが複雑な表情で保を見上げ、聞く。保は前を見たまま、ああ、と答えた。
亀岡の妻との電話のあと、事情を聞いたみちるは、保に「行くか?」と聞かれて迷わず頷いていた。しかし星児は。
「すみません、こんな所にまで足を運んでいただいて」
亀岡の自宅は、公団住宅の1室だった。公団アパート特有の、簡素なデザインの鉄製ドアが開くと、少し窶れた感のある痩せた女性が保とみちるを出迎えた。
仏壇が置かれた日当たりの良い座敷に通される。
亀岡が亡くなったなど、にわかには信じられなかった保だが遺影を目にして事実なのだ、と胸が痛んだ。
仏壇の前に座り線香をあげていた保に、座卓にお茶を出しながら亀岡の妻が不思議そうな表情をしてみせた。
「主人とは、どういったご関係でしょう」
手を合わせていた保が顔をあげて振り向く。
「亀岡さんとはーー」
保は星児の事、長い付き合いである事、などをかいつまんで、しかし素直に彼女に話した。大きな温かさを感じさせるその女性に、偽りは必要ない、と保は感じたのだ。
「当の本人は、こういったケースや改まった挨拶が苦手でして」
そう。星児は亀岡に対する負い目が有りすぎなのだ。だから。
『悪ぃ、俺は行けねぇ。墓参りは必ず行くから』
保に背を向けたまま、星児はそう言っていた。
亀岡の妻と向き合った保はすまなそうに言う。
「でもすみません、お墓参りは必ずする、と申してましたので」
「そうですか。いいんですよ。その彼が、今ちゃんと社会復帰してしっかりと生きていてくれれば主人はそれで満足なんです、きっと。
刑事なんて、そんな生き物なんですよ。そうね、お墓に直接会いに行ってくれたらとっても喜ぶと思います」
彼女からは、夫と同じ器の大きさを保は感じた。
「では、そちらのお嬢さんは?」
亀岡の妻の視線がみちるに流れたのを見て保は、ああ、と仏壇の前で正座し手を合わせていたみちるに目をやった。
「こちらも非常に不思議な縁がありまして、〝妹〟はちょっとした暴行未遂事件で被害にあった時に亀岡さんにお世話になりました」
〝妹〟。
自分とみちるの複雑な関係など、説明出来ない。これは亀岡本人にしか理解はしてもらえないだろう。
「まあ、ホントに不思議な縁ですね」
聡明な亀岡の妻は、振り向いたみちるに「大変でしたね」と労る言葉をかけ、それ以上深くは聞かなかった。そして彼女は、今日保に電話をするに至ったまでの経緯を話し始めた――。
†
「主人は、有休を取って長崎に行ったんです。調べたい事があるから、と言っていたから、あまり深くは聞かなかったんです。私も仕事が忙しかったもので。すぐ帰って来ると思っていたから……」
亀岡の妻は、そこで一旦言葉を詰まらせた。
彼女の心情を思い遣りながらも保は怪訝に思う。
亀岡さんはいつ、何故長崎に行ったのだろうと考え、直ぐにピンと来た。
公衆電話だ! あの時亀岡さんは長崎にいたのか!
保の脳裏を目まぐるしく推測が駆け巡っていた。
「もしかして、亀岡さんはその後?」
促されるように亀岡の妻は続きを話し始めた。
「そうなんです。『これから東京に戻るけど、奥多摩の知り合いの駐在に寄ってから帰る』という連絡が最後でした。その後の主人の足取りは全くわかりません」
何故、長崎と奥多摩が繋がるのか。保はますます分からなくなった。
亀岡さんは一体何を調べていたんだ。
「それで、どうして、いえ、何処で、亡くなったんですか」
一番聞きたくとも、最も聞きにくい事だった。保の言葉が尻すぼみになる。亀岡の妻は、力無く笑った。
「それが、自殺だったというんです。見つけた時には、既に荼毘に臥されて遺骨となって静岡の方のお寺に。無縁仏として預けられていました」
保は愕然とする。言葉を失い、呼吸も忘れたように目を見開いたまま押し黙る保に亀岡の妻は静かに続けた。
「ビルの屋上から飛び降りたらしいのです。身元の分かる物は一切持っていなかったそうで、そのまま無縁仏に。主人の知り合いの新聞記者さんが必死に探してくれて見つける事が出来て連れて帰って来られました」
「か、亀岡さんが自殺なんてするわけないじゃないですか!」
思わず腰を浮かせて声を上げた保に、彼女は肩を竦め小さく微笑んだ。
「私もそう思います。でも、飛び降りたのは消息を絶った直後だったらしくて、遺骨を見つけた時にはもう既に事件性無しで片付けられていました」
明らかに揉み消しだ
急激に上がる心拍数に息苦しさを覚えた。そんな保の腕を隣に座っていたみちるがそっと優しく掴んだ。柔らかな感触が保の心をほんの少し落ち着かせた。
「どうして、再捜査の依頼をしなかったんですか?」
保の言葉に、亀岡の妻は寂しげに笑った。
「警察官の妻ですから。警察でそう決定したものを否定すると、主人が30年以上勤め上げた仕事に対する否定に繋がる気がするのです。あの人はきっと、自分と同じ職務に就き、日夜走り回る仲間の手を、自分の事で煩わせる事は望んでいないでしょう」
保は深く頭を垂れた。こぼれてしまいそうな涙を必死に堪えた。
どうしてそんな!
うつ向いてしまった保に彼女は気遣うような柔らかな声音で、でも、と続けた。
「こんな風に言えるのは、主人がこうなる覚悟をしていた事が伺えたからですよ」
保は顔を上げた。
「亀岡さんが、覚悟を?」
「主人の遺骨が見つかる少し前に、不思議なものが届いたんです。それがこれです」
亀岡の妻はテーブルの上にB5サイズの茶封筒を出した。
「差出人は主人本人です。筆跡も間違いなく主人。消印は奥多摩。消印は、明らかに主人の死んだ後です。誰かがあの人から預かっていて、随分経ってから出したんでしょうね」
これだけで捜査の余地充分あり、事件性濃厚じゃないか、と保は苦々しく思う。
奥多摩、という事は。
眉を潜めた保に亀岡の妻は、どうぞ、とそれを差し出す。保は「え?」と戸惑った。
「これを兵藤さんに、という主人の手紙が添えられていました。自分に何かがあったら直ぐに兵藤さんに連絡するように、という書き置きも主人の他の遺品からも見つかりました。これは、あの人の形見と思って兵藤さんに受け取っていただきたいと思っています。きっと、何かのお役に立つんじゃないでしょうか」
亀岡の墓の場所をしっかりと教えてもらい、深く頭を下げた保とみちるを、妻は優しく玄関先で見送った。
車に乗った保は、発進させる前に助手席でシートベルトをとめていたみちるの頬に手を添えた。
「みちる。もしかすると、これからみちるにとっては辛い事実が明らかになるかもしれない」
いつになく真剣な、真っ直ぐな保の瞳に、みちるの胸を不安という黒い雲が覆う。
「辛い事実?」
「ああ。でも俺は絶対に、みちるの傍にいる。絶対守ってやるから!」
不安そうに見上げる彼女の唇に、保は自分の唇を重ねた。
ずっと、傍に。
車を発進させた保はハンドルを切りながら思案する。
郡司武だ。あの男と繋がる黒い組織が必ずある。
平気で殺人を犯す。手を汚せる。そんな組織が。
星児が思わぬ所で20年ぶりに見てしまった郡司の話を、保は思い出した。
警察官僚との癒着。
許せねぇな。亀岡さんみてぇに地道に警察という組織に尽くしてきた〝本物の警察官〟を!
保は策謀をめぐらす。
本庁の捜査四課、暴対に今いる友人を何人か、脳内でピックアップしていく。
マルボウの捜査に関する情報と、宮西から手に入れられる情報。
かなり危険だが、それを引き合いに双方と駆け引きをすれば津田武と繋がる組織を炙り出せるかもしんねぇ。
賭けだ。これは星児の専売特許。けれど、とハンドルを握る保の手に力が入った。
これは俺の仕事だ。亀岡さん。アンタの仇も取ってやる!
「八王子。亀岡さんの自宅は確かこの辺りなんだ」
保は助手席にみちるを乗せ、カーナビを見ながら車で八王子駅付近を走る。駅からそう遠くない国道沿いにある団地、と亀岡の妻から聞いていた。
保は元々東京の人間ではない。カーナビ頼りにここまで来たが、八王子は、縁が無ければ恐らく来る事のない街だ。
それにしても、ここから台東区の署まで? 亀岡さん、やっぱり何かがあったんだな。
ハンドルを切る保の表情が曇った。
亀岡の妻が電話で話した事を思い出す。
『主人、5カ月くらい前に突然失踪したんです。ずっと行方不明でした』
亀岡から最後の連絡が来た日がちょうど5ヶ月前だった。
「ホントに、あの時の刑事さん、亡くなっちゃったの?」
助手席のみちるが複雑な表情で保を見上げ、聞く。保は前を見たまま、ああ、と答えた。
亀岡の妻との電話のあと、事情を聞いたみちるは、保に「行くか?」と聞かれて迷わず頷いていた。しかし星児は。
「すみません、こんな所にまで足を運んでいただいて」
亀岡の自宅は、公団住宅の1室だった。公団アパート特有の、簡素なデザインの鉄製ドアが開くと、少し窶れた感のある痩せた女性が保とみちるを出迎えた。
仏壇が置かれた日当たりの良い座敷に通される。
亀岡が亡くなったなど、にわかには信じられなかった保だが遺影を目にして事実なのだ、と胸が痛んだ。
仏壇の前に座り線香をあげていた保に、座卓にお茶を出しながら亀岡の妻が不思議そうな表情をしてみせた。
「主人とは、どういったご関係でしょう」
手を合わせていた保が顔をあげて振り向く。
「亀岡さんとはーー」
保は星児の事、長い付き合いである事、などをかいつまんで、しかし素直に彼女に話した。大きな温かさを感じさせるその女性に、偽りは必要ない、と保は感じたのだ。
「当の本人は、こういったケースや改まった挨拶が苦手でして」
そう。星児は亀岡に対する負い目が有りすぎなのだ。だから。
『悪ぃ、俺は行けねぇ。墓参りは必ず行くから』
保に背を向けたまま、星児はそう言っていた。
亀岡の妻と向き合った保はすまなそうに言う。
「でもすみません、お墓参りは必ずする、と申してましたので」
「そうですか。いいんですよ。その彼が、今ちゃんと社会復帰してしっかりと生きていてくれれば主人はそれで満足なんです、きっと。
刑事なんて、そんな生き物なんですよ。そうね、お墓に直接会いに行ってくれたらとっても喜ぶと思います」
彼女からは、夫と同じ器の大きさを保は感じた。
「では、そちらのお嬢さんは?」
亀岡の妻の視線がみちるに流れたのを見て保は、ああ、と仏壇の前で正座し手を合わせていたみちるに目をやった。
「こちらも非常に不思議な縁がありまして、〝妹〟はちょっとした暴行未遂事件で被害にあった時に亀岡さんにお世話になりました」
〝妹〟。
自分とみちるの複雑な関係など、説明出来ない。これは亀岡本人にしか理解はしてもらえないだろう。
「まあ、ホントに不思議な縁ですね」
聡明な亀岡の妻は、振り向いたみちるに「大変でしたね」と労る言葉をかけ、それ以上深くは聞かなかった。そして彼女は、今日保に電話をするに至ったまでの経緯を話し始めた――。
†
「主人は、有休を取って長崎に行ったんです。調べたい事があるから、と言っていたから、あまり深くは聞かなかったんです。私も仕事が忙しかったもので。すぐ帰って来ると思っていたから……」
亀岡の妻は、そこで一旦言葉を詰まらせた。
彼女の心情を思い遣りながらも保は怪訝に思う。
亀岡さんはいつ、何故長崎に行ったのだろうと考え、直ぐにピンと来た。
公衆電話だ! あの時亀岡さんは長崎にいたのか!
保の脳裏を目まぐるしく推測が駆け巡っていた。
「もしかして、亀岡さんはその後?」
促されるように亀岡の妻は続きを話し始めた。
「そうなんです。『これから東京に戻るけど、奥多摩の知り合いの駐在に寄ってから帰る』という連絡が最後でした。その後の主人の足取りは全くわかりません」
何故、長崎と奥多摩が繋がるのか。保はますます分からなくなった。
亀岡さんは一体何を調べていたんだ。
「それで、どうして、いえ、何処で、亡くなったんですか」
一番聞きたくとも、最も聞きにくい事だった。保の言葉が尻すぼみになる。亀岡の妻は、力無く笑った。
「それが、自殺だったというんです。見つけた時には、既に荼毘に臥されて遺骨となって静岡の方のお寺に。無縁仏として預けられていました」
保は愕然とする。言葉を失い、呼吸も忘れたように目を見開いたまま押し黙る保に亀岡の妻は静かに続けた。
「ビルの屋上から飛び降りたらしいのです。身元の分かる物は一切持っていなかったそうで、そのまま無縁仏に。主人の知り合いの新聞記者さんが必死に探してくれて見つける事が出来て連れて帰って来られました」
「か、亀岡さんが自殺なんてするわけないじゃないですか!」
思わず腰を浮かせて声を上げた保に、彼女は肩を竦め小さく微笑んだ。
「私もそう思います。でも、飛び降りたのは消息を絶った直後だったらしくて、遺骨を見つけた時にはもう既に事件性無しで片付けられていました」
明らかに揉み消しだ
急激に上がる心拍数に息苦しさを覚えた。そんな保の腕を隣に座っていたみちるがそっと優しく掴んだ。柔らかな感触が保の心をほんの少し落ち着かせた。
「どうして、再捜査の依頼をしなかったんですか?」
保の言葉に、亀岡の妻は寂しげに笑った。
「警察官の妻ですから。警察でそう決定したものを否定すると、主人が30年以上勤め上げた仕事に対する否定に繋がる気がするのです。あの人はきっと、自分と同じ職務に就き、日夜走り回る仲間の手を、自分の事で煩わせる事は望んでいないでしょう」
保は深く頭を垂れた。こぼれてしまいそうな涙を必死に堪えた。
どうしてそんな!
うつ向いてしまった保に彼女は気遣うような柔らかな声音で、でも、と続けた。
「こんな風に言えるのは、主人がこうなる覚悟をしていた事が伺えたからですよ」
保は顔を上げた。
「亀岡さんが、覚悟を?」
「主人の遺骨が見つかる少し前に、不思議なものが届いたんです。それがこれです」
亀岡の妻はテーブルの上にB5サイズの茶封筒を出した。
「差出人は主人本人です。筆跡も間違いなく主人。消印は奥多摩。消印は、明らかに主人の死んだ後です。誰かがあの人から預かっていて、随分経ってから出したんでしょうね」
これだけで捜査の余地充分あり、事件性濃厚じゃないか、と保は苦々しく思う。
奥多摩、という事は。
眉を潜めた保に亀岡の妻は、どうぞ、とそれを差し出す。保は「え?」と戸惑った。
「これを兵藤さんに、という主人の手紙が添えられていました。自分に何かがあったら直ぐに兵藤さんに連絡するように、という書き置きも主人の他の遺品からも見つかりました。これは、あの人の形見と思って兵藤さんに受け取っていただきたいと思っています。きっと、何かのお役に立つんじゃないでしょうか」
亀岡の墓の場所をしっかりと教えてもらい、深く頭を下げた保とみちるを、妻は優しく玄関先で見送った。
車に乗った保は、発進させる前に助手席でシートベルトをとめていたみちるの頬に手を添えた。
「みちる。もしかすると、これからみちるにとっては辛い事実が明らかになるかもしれない」
いつになく真剣な、真っ直ぐな保の瞳に、みちるの胸を不安という黒い雲が覆う。
「辛い事実?」
「ああ。でも俺は絶対に、みちるの傍にいる。絶対守ってやるから!」
不安そうに見上げる彼女の唇に、保は自分の唇を重ねた。
ずっと、傍に。
車を発進させた保はハンドルを切りながら思案する。
郡司武だ。あの男と繋がる黒い組織が必ずある。
平気で殺人を犯す。手を汚せる。そんな組織が。
星児が思わぬ所で20年ぶりに見てしまった郡司の話を、保は思い出した。
警察官僚との癒着。
許せねぇな。亀岡さんみてぇに地道に警察という組織に尽くしてきた〝本物の警察官〟を!
保は策謀をめぐらす。
本庁の捜査四課、暴対に今いる友人を何人か、脳内でピックアップしていく。
マルボウの捜査に関する情報と、宮西から手に入れられる情報。
かなり危険だが、それを引き合いに双方と駆け引きをすれば津田武と繋がる組織を炙り出せるかもしんねぇ。
賭けだ。これは星児の専売特許。けれど、とハンドルを握る保の手に力が入った。
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