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お褥
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私は〝私〟を誰に捧げる。
「みちるっ!!」
勢いよくリビングのドアを開けた保の目に、エプロンを着け片付けをするみちるの姿が真っ先に飛び込んで来た。
いきなり開いたドアと息を切らす保の姿に、みちるは目を丸くしたが、直ぐに遠慮がちな笑みを見せた。
「みちるは帰って参りました。私、ここに帰って来ても良かったんだよね?」
身体を縮め、伺うようにおずおずと言うみちるに保は駆け寄り力一杯抱き締めた。みちるが手にしていた片付け途中の雑誌や新聞がバサバサッと床に落ちた。
「みちる、みちる! どうしてそんな事言うんだよ!」
絞り出すかのような掠れた声がみちるの心を潤していく。全身に感じる懐かしい保の感触が固くなっていた躰を解す。
あ、保さんだ。
みちるの目から涙が溢れた。
「保さん、私ね、ずっと、ずっと不安で」
しゃくりあげながらも一生懸命言うみちるに、保は腕をほんの少し緩め顔を見、そっとその頬に触れた。
「どうして不安になる?」
みちるがずっと聞きたかった大らかに柔らかく自分を包む優しい声だった。喉が詰まるような苦しさを堪えて訴える。
「私は、もう、もう……」
声にならなかった。
「俺達がみちるを誰かに渡したりする訳ないだろ? そのことだろ?」
みちるは保の腕の中で頷いた。
「みちるは誰にもやらないよ」
腕を伸ばして保にしがみつくみちるは、声を出して泣き出していた。
優しく抱き留めた保はみちるの耳元にそっと囁く。
「みちる、顔を上げて」
まだ泣いているみちるがゆっくりと顔を上げると甘いキスが待っていた。
やっぱり、私はこのキスが大好きです。
柔らかに舐める舌も甘やかに絡まる舌も。心の奥で淀む澱を全て取り除いていってくれるみたい。
優しく吸われた唇が静かに解放され、その後そっと舌が離れる。
みちるは、保のキスと愛撫に一つの決断をした。
私は〝私〟を誰に捧げる。
もう迷わない。迷わなくてもいい。
保は、みちるの顔を優しく包むように両手で挟んだ。
「良かった、みちるが帰って来た」
「保さん……」
胸を締め付けるような笑顔だった。
「お帰り、みちる」
もう一度、甘く優しくキスをする。
「あのね、保さん」
話しかけた時、ドアが開く音がした。
「よぉ、お帰り。みちる」
はにかむ笑みに甘い声。みちるの胸がドキンと跳ねた。
帰って来た星児の姿にみちるは決意をどう話したら、と揺れる。
覚悟を決めても、いざとなればどうなるだろう。
保に肩を抱かれ小さく「ただいま戻りました」と言う。
近くに来た星児はみちるの頭をクシャッと撫でた。
スパイシー系のフレグランスに胸が締め付けられる。
微かな電流が流れるような痺れ。
甘い声音と見る者を真っ直ぐに捉える強い瞳。
星児は優しく彼女の手を取り……キスをした。
「もう何処にもやんねーから」
みちるの膝から力が抜けた。
「みちる……!」
保が、ガクリと崩れ落ちそうになったみちるの脇を抱え支えた。すかさず星児もみちるの腰を抱く。
みちる微かな痺れが残る躰の、上半身は保に委ねたまま腰から下は星児に抱き寄せられた。
2人に挟まれる体勢になったみちるの右腕は星児が、左腕は保が取る。そして、それぞれがその手にそっと唇を寄せた。
「あ……」
躰の自由を奪われたまま、みちるの芯が次第に熱くなってゆく。吐息と嬌声が漏れる唇を星児が塞いだ。
「ん……」
吸われる唇も奪うように絡まれ舌も保のそれとは違った。
痺れる。意識が持っていかれちゃう!
みちるの手を握る保の手に微かに力が籠った。
「姉貴が1週間くらい来たけど『面倒見きれないわっ、私だって忙しいのよ!』ってサジ投げられた」
「そういや、言ってたな。つーか、その言い方そっくりだぜ」
二人に抱かれ挟まれたままみちるは吹き出した。
変わらないです。星児さんも、保さんも。
みちるの二人に対する愛しさが、苦しいくらいの痛みとなって胸を詰まらせた。振り切るようにみちるは明るく言った。
「私、沢山お片付け頑張ったから汗かいたし」
唐突なみちるの言葉に星児は目を丸くしたが、直ぐにニッと口角を上げる。
「みちるの汗なら嗅いでやるよ」
「お前っ、ド変態だろ!」
「星児さんっ、変態さんです!」
†††
「ぁあっ、んっ。ちょっと待って。えと、聞いてください」
悦楽の波に呑み込まれる寸前、みちるは必死に手を伸ばし、2人の愛撫を遮った。
優しい手が止まり、甘く躰を沿う唇がそっと離れる。
寝室の大きな窓からは、蒼白い月の幻想的な光が射し込んでいた。みちるの肌が艶かしく映える。
「どうした」
星児に真っ直ぐに見詰められ、みちるの胸の鼓動が急激な加速を始める。
月の光は星児に妖しげな色香を与える。
固唾を呑んだみちるは助けを求めるように保の腕にすがり付いた。保もそれに応えるように彼女の躰を優しく抱いた。
保の肌の感触が、みちるの心を温かく柔らかく包み込む。緊張で強張る気持ちが緩やかに和らいでいった。
「みちる、何か話したい事があるのか」
保の落ち着いた優しいトーンの声に、みちるは素直に頷いた。
「よし。聞くか」
ニッと笑いそう言った星児が体勢を直し、みちるを抱え自分の開いた足の間に座らせた。保も「大丈夫だ」と耳元に囁きながら後ろに座る。
これは、三人で大事な話しをする形だった。
胸に手を当て、目を閉じたみちるは深呼吸をし、意を決したように口を開いた。
「右京さーー、いえ、御幸右京さんは、私が困った時には必ず何とかしてくれる、という約束をしてくださいました」
背中で触れる保がハッと息を呑んだ気配を感じる。ピリッと緊張した空気が辺りを支配していた。
保は自分の胸に触れるみちるのなめらかな肌を感じながら、目を閉じていた。
保と星児の一番気掛かりな真実。
みちるはもう、ヴァージンではない。
「という事はみちる、御幸と寝たのか」
声の出せない保に変わって星児が静かに聞いた。
みちるの躰がビクンと震え、保は目を開けた。正面の星児は真剣な瞳を真っ直ぐにみちるに向けていた。
星児には敵わない、と保が思い知らされる瞬間だ。
星児だってこんな事は聞きたくないだろうに。
星児の辞書に〝怯む〟〝避ける〟〝逃げる〟という言葉は存在しない。どんな時も、真正面から差し向かう。
だからみちるも、星児に真っ向から向き合い応えるのだろう。
逃げたりはしない。必ず真実と向き合う。
みちるの背中から緊張が伝わり、保は優しく肩を抱いた。何も言わずに深く息を吸う。
みちるの口から語られる〝真実〟をしっかりと受け止める為に。
保の手に柔らかくしなやかな手の感触があった。みちるが肩を抱く保の手を握りしめていたのだ。
傍にいてね、と言うように。
ピタリと密着する肌から伝わるのは緊張だ。
みちるがゴクリと固唾を呑む気配があり、フルフルと小さく首を横に振った。
星児も保も、その意味が分かりかねた。
「まさか、御幸と〝寝て〟は、いないって言いたいのか?」
星児が、にわかには信じられない、といった表情を思わず浮かべた。
「はい。あの方は私には、指1本だって、触れませんでした」
みちるの瞳を星児は見詰める。深い底にある真実を探る為に。
みちるも星児の強い光を放つ瞳から逃げないよう、必死に見詰め返していた。
*
「みちるっ!!」
勢いよくリビングのドアを開けた保の目に、エプロンを着け片付けをするみちるの姿が真っ先に飛び込んで来た。
いきなり開いたドアと息を切らす保の姿に、みちるは目を丸くしたが、直ぐに遠慮がちな笑みを見せた。
「みちるは帰って参りました。私、ここに帰って来ても良かったんだよね?」
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「みちる、みちる! どうしてそんな事言うんだよ!」
絞り出すかのような掠れた声がみちるの心を潤していく。全身に感じる懐かしい保の感触が固くなっていた躰を解す。
あ、保さんだ。
みちるの目から涙が溢れた。
「保さん、私ね、ずっと、ずっと不安で」
しゃくりあげながらも一生懸命言うみちるに、保は腕をほんの少し緩め顔を見、そっとその頬に触れた。
「どうして不安になる?」
みちるがずっと聞きたかった大らかに柔らかく自分を包む優しい声だった。喉が詰まるような苦しさを堪えて訴える。
「私は、もう、もう……」
声にならなかった。
「俺達がみちるを誰かに渡したりする訳ないだろ? そのことだろ?」
みちるは保の腕の中で頷いた。
「みちるは誰にもやらないよ」
腕を伸ばして保にしがみつくみちるは、声を出して泣き出していた。
優しく抱き留めた保はみちるの耳元にそっと囁く。
「みちる、顔を上げて」
まだ泣いているみちるがゆっくりと顔を上げると甘いキスが待っていた。
やっぱり、私はこのキスが大好きです。
柔らかに舐める舌も甘やかに絡まる舌も。心の奥で淀む澱を全て取り除いていってくれるみたい。
優しく吸われた唇が静かに解放され、その後そっと舌が離れる。
みちるは、保のキスと愛撫に一つの決断をした。
私は〝私〟を誰に捧げる。
もう迷わない。迷わなくてもいい。
保は、みちるの顔を優しく包むように両手で挟んだ。
「良かった、みちるが帰って来た」
「保さん……」
胸を締め付けるような笑顔だった。
「お帰り、みちる」
もう一度、甘く優しくキスをする。
「あのね、保さん」
話しかけた時、ドアが開く音がした。
「よぉ、お帰り。みちる」
はにかむ笑みに甘い声。みちるの胸がドキンと跳ねた。
帰って来た星児の姿にみちるは決意をどう話したら、と揺れる。
覚悟を決めても、いざとなればどうなるだろう。
保に肩を抱かれ小さく「ただいま戻りました」と言う。
近くに来た星児はみちるの頭をクシャッと撫でた。
スパイシー系のフレグランスに胸が締め付けられる。
微かな電流が流れるような痺れ。
甘い声音と見る者を真っ直ぐに捉える強い瞳。
星児は優しく彼女の手を取り……キスをした。
「もう何処にもやんねーから」
みちるの膝から力が抜けた。
「みちる……!」
保が、ガクリと崩れ落ちそうになったみちるの脇を抱え支えた。すかさず星児もみちるの腰を抱く。
みちる微かな痺れが残る躰の、上半身は保に委ねたまま腰から下は星児に抱き寄せられた。
2人に挟まれる体勢になったみちるの右腕は星児が、左腕は保が取る。そして、それぞれがその手にそっと唇を寄せた。
「あ……」
躰の自由を奪われたまま、みちるの芯が次第に熱くなってゆく。吐息と嬌声が漏れる唇を星児が塞いだ。
「ん……」
吸われる唇も奪うように絡まれ舌も保のそれとは違った。
痺れる。意識が持っていかれちゃう!
みちるの手を握る保の手に微かに力が籠った。
「姉貴が1週間くらい来たけど『面倒見きれないわっ、私だって忙しいのよ!』ってサジ投げられた」
「そういや、言ってたな。つーか、その言い方そっくりだぜ」
二人に抱かれ挟まれたままみちるは吹き出した。
変わらないです。星児さんも、保さんも。
みちるの二人に対する愛しさが、苦しいくらいの痛みとなって胸を詰まらせた。振り切るようにみちるは明るく言った。
「私、沢山お片付け頑張ったから汗かいたし」
唐突なみちるの言葉に星児は目を丸くしたが、直ぐにニッと口角を上げる。
「みちるの汗なら嗅いでやるよ」
「お前っ、ド変態だろ!」
「星児さんっ、変態さんです!」
†††
「ぁあっ、んっ。ちょっと待って。えと、聞いてください」
悦楽の波に呑み込まれる寸前、みちるは必死に手を伸ばし、2人の愛撫を遮った。
優しい手が止まり、甘く躰を沿う唇がそっと離れる。
寝室の大きな窓からは、蒼白い月の幻想的な光が射し込んでいた。みちるの肌が艶かしく映える。
「どうした」
星児に真っ直ぐに見詰められ、みちるの胸の鼓動が急激な加速を始める。
月の光は星児に妖しげな色香を与える。
固唾を呑んだみちるは助けを求めるように保の腕にすがり付いた。保もそれに応えるように彼女の躰を優しく抱いた。
保の肌の感触が、みちるの心を温かく柔らかく包み込む。緊張で強張る気持ちが緩やかに和らいでいった。
「みちる、何か話したい事があるのか」
保の落ち着いた優しいトーンの声に、みちるは素直に頷いた。
「よし。聞くか」
ニッと笑いそう言った星児が体勢を直し、みちるを抱え自分の開いた足の間に座らせた。保も「大丈夫だ」と耳元に囁きながら後ろに座る。
これは、三人で大事な話しをする形だった。
胸に手を当て、目を閉じたみちるは深呼吸をし、意を決したように口を開いた。
「右京さーー、いえ、御幸右京さんは、私が困った時には必ず何とかしてくれる、という約束をしてくださいました」
背中で触れる保がハッと息を呑んだ気配を感じる。ピリッと緊張した空気が辺りを支配していた。
保は自分の胸に触れるみちるのなめらかな肌を感じながら、目を閉じていた。
保と星児の一番気掛かりな真実。
みちるはもう、ヴァージンではない。
「という事はみちる、御幸と寝たのか」
声の出せない保に変わって星児が静かに聞いた。
みちるの躰がビクンと震え、保は目を開けた。正面の星児は真剣な瞳を真っ直ぐにみちるに向けていた。
星児には敵わない、と保が思い知らされる瞬間だ。
星児だってこんな事は聞きたくないだろうに。
星児の辞書に〝怯む〟〝避ける〟〝逃げる〟という言葉は存在しない。どんな時も、真正面から差し向かう。
だからみちるも、星児に真っ向から向き合い応えるのだろう。
逃げたりはしない。必ず真実と向き合う。
みちるの背中から緊張が伝わり、保は優しく肩を抱いた。何も言わずに深く息を吸う。
みちるの口から語られる〝真実〟をしっかりと受け止める為に。
保の手に柔らかくしなやかな手の感触があった。みちるが肩を抱く保の手を握りしめていたのだ。
傍にいてね、と言うように。
ピタリと密着する肌から伝わるのは緊張だ。
みちるがゴクリと固唾を呑む気配があり、フルフルと小さく首を横に振った。
星児も保も、その意味が分かりかねた。
「まさか、御幸と〝寝て〟は、いないって言いたいのか?」
星児が、にわかには信じられない、といった表情を思わず浮かべた。
「はい。あの方は私には、指1本だって、触れませんでした」
みちるの瞳を星児は見詰める。深い底にある真実を探る為に。
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