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カルテ12 対峙

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 新宿区四谷。大きな交差点には消防署があり、老舗の名店があり、商店があり、そして、会社がいくつも入った大きなオフィスビルもある。

 様々なものが混在するカオスの街の風景は、都心のどこへ行って同じに見える。

 そんな混沌とした街の一角にそびえるビルの中に玲さんの法律事務所があった。

 わたしはビルの前で、人目も気にせずミラー付きのリップケースを取り出して口紅を塗り直した。

 顔色の悪さは、口紅でごまかさないと。長い髪の毛も、バッグから髪留めを出してキュッと留めた。

 戦闘、開始だ。

 ビルを見上げ気持ちを引き締め、わたしは中に入って行った。



「翠川先生! こちらでお待ちください――!」

 受付嬢が後ろから止めるのも聞かず、わたしは奥へと歩いて行った。

 事務所に着いたわたしは受付嬢への挨拶もそこそこに、一番奥の玲さんの部屋に直行したのだ。

 Rei Tedukaと印字されたプレートが付いた分厚い一枚板のドアの前に立ち、乱暴にノックすると。

「どうぞ」

 玲さんの優雅な声がした。

 ゴクンと固唾を呑みこんだわたしは意を決し、バンとドアを開けた。

「やあ、菊乃。待ってたよ」

 玲さんは、大きな書棚の前に据えられた立派なデスクにゆったりと座っていた。

 革張りの重厚な雰囲気醸し出す椅子に座り、腕を組む玲さんの前で、わたしは一瞬固まりかけた。

 一見、洗練された優美な貴公子か、ジェントルマン。

 微笑みを浮かべているけれど、目は、対峙する相手を凍りつかせるくらい冷たい光を宿してる。

 わたしにはその光が、以前より一層険を増したように思えた。

 呑み込まれそう。

 いけない。弱気になっては。

 自らを律し、玲さんをキッと睨んだわたしはゆっくりと一歩前に踏み出した。気持ちを静め、ゆっくりと低く言う。

「あの法外な慰謝料はなに? 寝耳に水だわ」

 玲さんは椅子の肘掛に肘を置き、頬杖を突いたまま切れ長の目でわたしを見つめていた。その目が不気味なくらい冷静でゾワリと鳥肌が立つ想いだった。

 答えを待つわたしに、玲さんはクッと笑った。

「寝耳に水? それはないな」
「それはない?」

 意味が分からず、わたしは思わず聞き返してしまった。玲さんは、少し身体を逸らして肩を竦めた。

「法上の夫婦の定義くらい分かっているだろう、菊乃。
君のクライアントは連れ合いが精神疾患を患っていることを知った上で婚姻関係を結んでいる。
それを放棄するということは、どういうことになるかぐらい分からなくてどうする?」

 分かってる、そのくらい。恵果さんのご主人がうつを患っていることを知った瞬間、マズイと思ったのだから。

 焦点は〝その病はいつから?〟だった。

 婚姻関係を結んでから、または、それを知らずに、であったならこちら側はいくらでも言い逃れはできる。

 けれど、そうでなかった場合。

 恵果さんは、病に苦しむ連れ合いを、見捨てる道を選ぼうとしている。それでは、マズイのだ。

 唇を結び、反論を考えるわたしに玲さんはフッと笑った。

「今回は〝あの時〟とは違うね、菊乃。
世間一般の目からいう正義を、僕の方がひっくり返さなければいけなかった〝あの時〟とはね。今回は明らかに、菊乃の方が、分が悪い」

 ドキリ、と心臓が縮む。〝あの時〟という玲さんの言葉は、わたしのフラッシュバックを誘った。

 ドクンという一際大きな脈動が全身を震わせる。

 一年半前、わたしはとある女性クライアントさんを守る為に法廷で闘った。相手方弁護士が、玲さんだったのだ。玲さんとの決別を決定的にした事案だった。

 思い出したくない。けれど、忘れてはいけない過去。

 辛い過去と真正面から向き合わないと、わたしの未来はない。進歩も成長もない。

 弁護士として、生きる道は自分で作らなければ。

 トラウマのような過去を突きつけられて、今するべき事を見失いかけたわたしは、フルッと頭を振った。

 深く息を吸い込んで、考える。

〝分が悪い〟。

 そう。本当ならば、正当に戦っていれば、ううん、わたしにもっと力があれば勝てる筈だった〝あの案件〟とは違う。

 今回は明らかにこちらが不利。どんな不利な状況もひっくり返してしまう玲さんに、今回はスタート地点から優位に立たれてしまったのだ。

 激しい収縮を繰り返す心臓の鼓動が、ドクンドクン、と耳に響く。

 やはり、過去の失敗はわたしを捉えて離さない。襲い掛かってきそうな頭痛を抑えようとこめかみに手を当てた。

 でも、玲さんの卑劣なやり方には抗議はしなければ。異議申し立ての権利は、いつだってどんなケースにだってある。

「でも、クライアントの家族まで追い詰めるようなやり方はフェアじゃないわ。
それに、この離婚はそもそも勝ち負けの問題じゃない」

 玲さんはクックと笑い、身を起こした。笑みを絶やすことなく、わたしを見据える。

 冷たい微笑にゾクッと震えて思わず後ずさりしそうになったわたしに、玲さんは静かに話し始めた。

「やはり、菊乃は甘いね。
まず、僕がフェアなやり方をすると思ったのか?
僕のやり方は菊乃がよく知っている筈だろうに。
それから、勝ち負けじゃない?
だとしたら、最初からこの案件は発生していないだろう。
菊乃、君は弁護士に向いてない。
だからあの時言ったんだ。
君は僕と結婚して、僕を支える側に回った方が幸せになれるよって」

 それは、絶対に思い出したくなかった言葉だ。

 わたしは、支えるのがイヤだった訳じゃない。ただその、玲さんの、人格を否定するような物言いが許せなかった。

 この夫婦だってそう。どこで間違えたの。

 彼女は、自分の足で立って、自分で生きる道を選ぼうとしただけなのに。

 わたしは両拳を握りしめて言った。

「わたしの生き方は、わたしが決めるの。
どんな女性だってそう。
自分で決めないと、自分の人生の選択は、どんな状況であっても、結局最後は自ら決めないと、幸せな未来なんてないんだわ!」

 玲さんの表情は動かなくて、感情を読み取ることはできなかった。

 わたしと玲さんの間に流れる空気が、冷たく停滞する。空気が凍りつきそう。

「僕は」

 重い沈黙を玲さんが破った。

「君から選択の権利を奪ったつもりはなかったんだけどな」

 少し目を伏せた玲さんの顔からはやはり感情を汲み取ることはできなくて、言葉の意図するところが汲み取れない。

「わたしに〝選ばせた〟ということ?」

 少しの間を置いて玲さんは「そういうことだね」と言い、椅子を回転させてスッと立ち上がり、わたしの前に来た。

 対等に近かった目線が一瞬で見上げるかたち、煽りの状態となる。

 玲さんに俯瞰されると、わたしは動けなくなる。

 口の中が乾きそう。緊張で身体が強張っている証拠。

 玲さんの手がすっとわたしの方へ伸びたかと思うと、そのまま腰を抱かれた。

「れいさ……んっ」

 身じろぎもできないくらい強く抱き締められて、そのまま唇を塞がれた。

 舌を入れてきたら噛んでやる、と思ったけど、スッと唇が離れた。

 睨むわたしに玲さん、フッと笑った。

「噛みつかれる前にやめた」

 カァッとなったわたしは玲さんの胸に手を突いて、離した。

 同時に襲うのは、わたしはここに何をしに来たのという自己嫌悪。

 結局、玲さんのペースにはまってしまっている。

「わたしはもう、あなたの事は好きじゃない」

 わたしはうつ向き、呟くように低く言った。

 そうよ、わたしはあの時、あなたに付いていけないって思ったの。

 あの時、あなたと一緒に生きる道を選択すれば、自分はきっと不幸になるって悟ったの。

 ううん、自分だけじゃない。互いに不幸になるって思ったの。

 込み上げる感情を懸命に抑え込んで震える寸前のわたしに玲さんは。

「かわいさ余って憎さ百倍、とはよく言ったものだね」

 え、と顔を上げて玲さんを見ると、玲さん、肩を竦めた。

「僕は一歩も引くつもりはないよ。
それはあの時と同じ。でもあの時から菊乃がどれだけ成長したか、お手並み拝見させてもらうことにするよ」

 玲さんの〝一歩も引かない〟。余裕の態度と言葉。

 それは、恵果さんに絶対的不利益をもたらす形でなければ離婚は成立させない、という意味だ。

「そんな……っ」

 わたしが今日ここに来たのは、譲歩を交渉する為!

 でも、言葉を継ぐことはできなかった。

 玲さんが、指でわたしの唇を押さえたのだ。

 言いたい言葉は強制的に遮られ、黙らされたわたしが玲さんを見上げると、切れ長の目が一段と冷酷さを増した光を放っていた。

 震えあがりそうになったわたしに玲さんは冷たく言った。

「僕はあの時菊乃に教えたはずだ。勝った者が正義だって事を」



 わたしは、何の為にあそこに行ったの?

 あんな、イヤな過去の記憶が沢山詰まったあの場所に。

 玲さんに訴えようとした直後、若い男性秘書が、クライアントとの次の約束の時間が迫っています、と伝えに来、玲さんとの話しはそこで終了となってしまった。

 結局、不毛な会話の為だけに、わたしは立川から四谷くんだり足を運んだの?

 しかも、夢中だったから来た時は気にしなかったけれど、あそこはやっぱり、わたしが足を踏み入れるべき場所じゃなかった。

 玲さんを迎えに来た秘書の男。彼も、事務所開業当時からのスタッフだった。

 わたしの顔を見るなり、冷たい笑みを浮かべた。

『後ろ足で砂を掛けるように出て行ったというのに、よくここに来られましたね』

 すれ違いざま、玲さんには聞こえないよう小声でそんな言葉を吐き捨てるように呟いていった。

 怯んだら、負けだ。

 わたしは玲さんに『お手柔らかに』と気丈に微笑み、毅然とした態度で、少し高飛車なくらいに胸を張って事務所を後にした。

 気付いたら、中央線で揺られていた。

 丸の内線の四谷三丁目から地下鉄に乗って、どう乗換をこなしたのか、覚えていない。

 立川で我に返り、乗り過ごす寸前、慌てて下車した。

 ホームから改札がある賑やかなフロアに出て、急に貧血に襲われ、目の前が真っ白になった。

 そうだ、わたし、具合悪かったんだ。

 膝が折れて、倒れるまではいかなかったけれど、その場に崩れ落ちた。

 駄目だ、立てない。しゃがみこんでしまったわたしの傍に、誰かが来た。

「大丈夫ですか?」

 フワッと石鹸のようないい香りがして顔を上げると、可愛らしい女の人が少し身を屈めて心配そうにわたしを覗き込んでいた。

 わたしはその顔を見て、あっ、と声を上げた。知ってる顔だったのだ。

「ひよりちゃん?」

 遼太の奥さんだった。

 わたしの顔を見た彼女も驚いた表情を見せた。

「菊乃さん? 菊乃さんですよね?」

 まさか、こんなところで会うなんて。

 久しぶりね、元気? 遼太によろしくね!

 なんて言って軽快にこの場を去れたらよかったのに。

 無理だった。

 今のわたしは、立ち上がろうにもフラフラして、ムリに歩いたら倒れてしまいそう。

「大丈夫ですか? 貧血?」

 立ち上がる様子のないわたしに、ひよりちゃんが心配そうに言った。

「大丈夫、生理の貧血だから、だいじょうぶ……」

 そう言って立ち上がろうとしたのだけど、ダメだった。

「大丈夫じゃないですね。菊乃さん、駅員さんに話して、どこかで少し休ませてもらいましょう?」

 情けないけれど、そうするしかない。今、ここから歩いて事務所に戻るのは、とてもムリそうだし……。

「そうね、そうさせてもらおうかな……」

 わたしの言葉にひよりちゃんは、ホッとした顔をして、

「じゃあ、すぐそこに窓口があるから、聞いてきますね」

 そう言うと、改札横にある駅員さんのいる窓口にパタパタと走って行った。

 ひよりちゃんの走る後ろ姿を見て、あれ、と思った。

 妊婦さん? そうだわ、ちゃんと見てなかったから分からなかったけど、ひよりちゃん、妊婦さんだわ。

 しかも、お腹、かなり大きくて、重そう。もしかして、臨月?

 フラフラと立ち上がろうとするわたしの方へ、駅員さんに何か話したひよりちゃんが戻って来た。

「菊乃さん、ムリしないで。立てますか?」

 ひよりちゃんはわたしの身体を支えるように腕を貸してくれた。

「駅員さんの詰所がそこにあって、中にソファがあるから、そこで少し休んでいっていいですよって言ってくれました」

 ニコッと笑ったひよりちゃんの可愛い笑顔が、6年前、最後に会った時と少しも変わらなくて、遼太と別れた時のことを思い出してしまって胸が痛くなった。

 でも、もう過去のことよね。

「ありがとう」

 わたしは今、心の底から、素直にそう言うことが出来た。

 ひよりちゃんは、いいえ、と笑う。

「困った時は、お互い様です」

 駅員さんや車掌さん、運転手さんの詰所になっている広い部屋の隅に、応接室のようになったスペースがあって、そこを少しの間貸してもらえた。

「ほんの少しだけでも休めば楽になると思います。大丈夫ですよ、わたし、菊乃さんが休んでいる間、ここにいますから」

 気の強さには定評のある普段のわたしだったら、こんな申し出に決して甘えたりしない。でも、今は、身も心もすっかり弱気になってしまって。

 人の優しさに抱かれて休みたかった。

「ごめんね、ひよりちゃん、ありがとう――」

 長椅子に横になったわたしは、ひよりちゃんの言葉に甘えて、目を閉じた。


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