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おかえり
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夕刻のオレンジ色に染まる窓の傍、棚の上にあの夜みちるが失くしたバッグが置かれていた。
鎌倉の別荘から乗ったハイヤーの運転手が翌日家に届けてくれた、と保から聞いている。
『みちる本人が行方不明なのに先にバッグが帰ってくるとか。俺も星児も真っ青になった。もうこんな事は勘弁』
苦笑いの保にみちるは「ごめんなさい」としか応えられなかった。
みちるは思い出す。
あの夜、武明がハイヤーを呼んでくれたのだ。新宿駅で降りた気がするけれど、そのあとの事は覚えていない。多分、情けなくて家に戻れなくて、劇場に先に行こうと思ったのだ。
ベッドの上で足を抱えて座り込んだみちるはその膝に顔を埋めた。
目を閉じた彼女の脳裏に浮かぶ武明は、見たこともない悲壮な表情でみちるを見ていた。
『みちる、僕には君を愛する資格がないのかもしれない。僕には君にはもう、会ってはいけないのかもしれない』
訳が分からなかったみちるは泣きながら、彼にすがった。
『どうして、どうして急にそんな事言うの!?』
哀しそうな表情のまま武明は『ごめん』と言ったきり口を噤み、首を振り一切の説明をしなかった。
私、あの事故の話をしたから? 分からない、分かんないよ!
武明の様子が急変したのは、みちるが両親の事故の話をした時だ。
あの事故の話なんてしなければ良かったの? 何がいけなかったの?
胸に残ったのは傷口をえぐられたような痛みだけだ。
お父さんとお母さんの話なんて、しなければ良かった! 武明、私は、貴方と一緒にいられたらそれで、それだけで良かったのに!
膝に顔を埋めたままみちるが声を殺して泣き出した。
涙よ、この苦しみを全て洗い流して。
「みちる……」
「……みちる」
泣き疲れ、膝を抱えたまま眠っていたみちるの耳に、心地よく響く低い声と痺れを誘う甘い声が滑り込んできた。優しい腕がみちるを包み込む。顔を上げなくとも、分かるその感触だった。
顔を上げると、愛しい二人の男の、四つの瞳があった。漆黒の瞳と、少しだけ茶を帯びた瞳。
「星児が今から行くって言うからさ。二人きりにしたらキケンだから俺も付いてきた」
「……何がどうキケンなんだよ」
「自分の胸に聞けや」
憮然と言う星児に、保はフフンと答える。みちるは二人に抱かれながら涙を拭い、クスクス笑い出した。
星児も保も、みちるには何も聞かず、ただずっと傍にいてくれていた。何も聞かずにいてくれる事は、時に心地よく、時に苦しい。みちるは二人の腕の中で目を閉じ、静かに話し始めた。
「私は家出したんじゃなくて、全く身寄りの無い孤児で、自分が何処から来て、どんな人間か分からないの」
だから、だからなの武明? ストリッパーである自分を、愛してくれたのに。ううん、愛してくれたと私が勝手に思ってただけ?
止まった筈の涙が再び込み上げ、溢れ出した。
こんな話をしたら、今こうして抱き締めてくれている大事な二人も失ってしまうかもしれない。また、独りになってしまうのかな。
「こんな、得体知れない私は、独りになっても仕方ないって、分かったからーー」
「お前がこれほどバカだったとはな」
みちるを抱く、星児と保の手に力が籠った。
「みちる……っ」
保が名を呼び、星児が静かに囁いた。
「みちる、いいか、お前が孤児だとかなんてのは俺達には関係ない。俺達は、お前自身しか見てねぇよ。これだけ長く一緒にいて、そんな事もわかんねぇの? もう離さねぇよ。今回よーく分かった。そんじょそこらの奴になんか渡さねぇよ。みちるを、本当に幸せに出来ると認めた奴にしか、お前は渡さねぇ。だから」
みちるがゆっくりと顔をあげると、涙で滲む視界にぼんやりと星児と保が見えた。
「俺達の傍にいろ」
みちるの心が強く抱き締められた。
「ひぐ……っ」
みちるの口から、しゃくり上げた声にならない音が漏れる。星児と保が肩を竦めた。
「台無しだ」
「だって……」
目元を一生懸命拭いながら言うみちるの頬に、二人は唇を寄せた。
私はまだ、星児さんと保さんの傍にいていいの。
みちるは伸ばした両手を星児と保の体にまわし、二人の服を掴んだ。強く抱き締め合う。
両の頬にキスを受け、交互に唇を重ねた。病室に長く、衣擦れの音が響いていた。
*
「点滴が減ったな。良かった」
病室を訪れた保がベッドに横になっていたみちるに話しかけた。
「うん。この一つも、明日にはおしまい。もう元気だもん」
明るく答えたみちるに保は、そうか、と優しく笑いかけ、ベッド脇のパイプ椅子に腰を下ろした。
一時は、口も利けない程放心状態だったみちる。
『相当大きなショックがあったのでしょう』
医者はそう言っていたが、ここ数日でやっと以前の表情が戻ってきていた
保はみちるの身に起きた事を案じたが、見守ると言った手前、みちるが話してくれるまで待つしかない。みちるが話そうとしなければ、聞いたりも出来ない。例の〝彼〟と何があったのだろう、と思い巡らすだけだ。
だいぶ回復はしたが、あの夜何があったのかを話す気はないようだ。
「保さん?」
「ん?」
「難しい顔、してます」
起き上がったみちるは眉間にシワを寄せ、保の顔真似をしていた。保はプッと吹き出す。
「みちるにどんなお説教してあげようか、考えてました」
「えー、お説教?」
アハハと笑ったみちるが、そういえば、と真顔になる。
「あの……、保さん」
「どうした?」
「麗子さん、は、怒ってるのかな」
麗子に、会っていない。ここには一度も顔を出さない麗子がみちるは気にかかっていた。
保に着替えを持たせたり、といった間接的な世話はしてくれているのが分かるだけに、不安になっていた。
私、舞台に穴を開けてしまったから。
「姉貴は、忙しいみたいだから」
保はみちるの頭を撫でた。
「そう、なの?」
「そう、みちるの事は心配してた。退院したら『みちるちゃーん』とか言って抱き締めにくるだろ」
「似てる」
「だろ」
二人で笑い合い、みちるの心がほんの少し軽くなった。
実は、実情は少し違った。
『ごめん、私、暫くみちるちゃんの顔が見られない』
麗子の言葉は保の胸の奥深くに刺さったままだった。
『みちるちゃんが行方不明だった三日間の星児、見ていられなかった。星児の眼中に私は欠片も写ってなかった』
四人の日常と関係が変わっていく。歯車が、微妙にその軌道を変えていた。
「あ、保さん、あのね」
みちるが手を伸ばし、サイドテーブルを指差した。
「どうした?」
保はみちるの指が指し示す方向に目をやる。
「ペンダントがその引き出しに入ってるんだけど、チェーンが切れちゃって。保さん、直して?」
「チェーンか。直せるかな」
どれ、と保は引き出しを開けた。ジョイント部分が取れてしまったチェーンと自分達が贈った翼のリングと、赤い石を抱く天使が姿を現す。
みちるが手を伸ばしてきた。
「その天使、取って。それから、保さん、ボールペンか何か、先がちょっと細くて尖ったもの持ってる?」
「細くて尖った?」
保は自分の身体を軽く叩いて持っているものを探し、胸ポケットに挿してあった細いボールペンに気付いた。ペンダントと一緒にみちるに渡す。
「これでいいか?」
「うん」
みちるは受け取りながら頷いた。
「ボールペンはどうするんだ?」
天使のペンダントトップとボールペン。結び付かない。全く関係を持たなさそうな、結び付かない組み合わせ。保はみちるの手元を見つめた。
みちるはフフフと肩を竦めた。
「見ててね」
みちるはペン先を出していないボールペンの先を天使が抱える赤い石に当て、そこをグッと押した。
カチと小さな音と共に、天使の体が微かに浮いた。保は、目を見張る。
そんな仕掛けが。
みちるは親指と人差し指で、天使をそっと摘まみ、ずらした。天使はスライド型の蓋になっていたのだ。
ゆっくりと開くと、中には写真が嵌めてあった。
「ロケットか!」
思わず呟いた保にみちるは小さく頷きながら、よく見せようとかざした。保は小さな写真に目を凝らす。
長い黒髪に白い肌の、みちるにそっくりな容姿の、同じ顔をした若い女性が二人写っていた。仲むつまじく寄り添い、笑顔で写っていた。
鎌倉の別荘から乗ったハイヤーの運転手が翌日家に届けてくれた、と保から聞いている。
『みちる本人が行方不明なのに先にバッグが帰ってくるとか。俺も星児も真っ青になった。もうこんな事は勘弁』
苦笑いの保にみちるは「ごめんなさい」としか応えられなかった。
みちるは思い出す。
あの夜、武明がハイヤーを呼んでくれたのだ。新宿駅で降りた気がするけれど、そのあとの事は覚えていない。多分、情けなくて家に戻れなくて、劇場に先に行こうと思ったのだ。
ベッドの上で足を抱えて座り込んだみちるはその膝に顔を埋めた。
目を閉じた彼女の脳裏に浮かぶ武明は、見たこともない悲壮な表情でみちるを見ていた。
『みちる、僕には君を愛する資格がないのかもしれない。僕には君にはもう、会ってはいけないのかもしれない』
訳が分からなかったみちるは泣きながら、彼にすがった。
『どうして、どうして急にそんな事言うの!?』
哀しそうな表情のまま武明は『ごめん』と言ったきり口を噤み、首を振り一切の説明をしなかった。
私、あの事故の話をしたから? 分からない、分かんないよ!
武明の様子が急変したのは、みちるが両親の事故の話をした時だ。
あの事故の話なんてしなければ良かったの? 何がいけなかったの?
胸に残ったのは傷口をえぐられたような痛みだけだ。
お父さんとお母さんの話なんて、しなければ良かった! 武明、私は、貴方と一緒にいられたらそれで、それだけで良かったのに!
膝に顔を埋めたままみちるが声を殺して泣き出した。
涙よ、この苦しみを全て洗い流して。
「みちる……」
「……みちる」
泣き疲れ、膝を抱えたまま眠っていたみちるの耳に、心地よく響く低い声と痺れを誘う甘い声が滑り込んできた。優しい腕がみちるを包み込む。顔を上げなくとも、分かるその感触だった。
顔を上げると、愛しい二人の男の、四つの瞳があった。漆黒の瞳と、少しだけ茶を帯びた瞳。
「星児が今から行くって言うからさ。二人きりにしたらキケンだから俺も付いてきた」
「……何がどうキケンなんだよ」
「自分の胸に聞けや」
憮然と言う星児に、保はフフンと答える。みちるは二人に抱かれながら涙を拭い、クスクス笑い出した。
星児も保も、みちるには何も聞かず、ただずっと傍にいてくれていた。何も聞かずにいてくれる事は、時に心地よく、時に苦しい。みちるは二人の腕の中で目を閉じ、静かに話し始めた。
「私は家出したんじゃなくて、全く身寄りの無い孤児で、自分が何処から来て、どんな人間か分からないの」
だから、だからなの武明? ストリッパーである自分を、愛してくれたのに。ううん、愛してくれたと私が勝手に思ってただけ?
止まった筈の涙が再び込み上げ、溢れ出した。
こんな話をしたら、今こうして抱き締めてくれている大事な二人も失ってしまうかもしれない。また、独りになってしまうのかな。
「こんな、得体知れない私は、独りになっても仕方ないって、分かったからーー」
「お前がこれほどバカだったとはな」
みちるを抱く、星児と保の手に力が籠った。
「みちる……っ」
保が名を呼び、星児が静かに囁いた。
「みちる、いいか、お前が孤児だとかなんてのは俺達には関係ない。俺達は、お前自身しか見てねぇよ。これだけ長く一緒にいて、そんな事もわかんねぇの? もう離さねぇよ。今回よーく分かった。そんじょそこらの奴になんか渡さねぇよ。みちるを、本当に幸せに出来ると認めた奴にしか、お前は渡さねぇ。だから」
みちるがゆっくりと顔をあげると、涙で滲む視界にぼんやりと星児と保が見えた。
「俺達の傍にいろ」
みちるの心が強く抱き締められた。
「ひぐ……っ」
みちるの口から、しゃくり上げた声にならない音が漏れる。星児と保が肩を竦めた。
「台無しだ」
「だって……」
目元を一生懸命拭いながら言うみちるの頬に、二人は唇を寄せた。
私はまだ、星児さんと保さんの傍にいていいの。
みちるは伸ばした両手を星児と保の体にまわし、二人の服を掴んだ。強く抱き締め合う。
両の頬にキスを受け、交互に唇を重ねた。病室に長く、衣擦れの音が響いていた。
*
「点滴が減ったな。良かった」
病室を訪れた保がベッドに横になっていたみちるに話しかけた。
「うん。この一つも、明日にはおしまい。もう元気だもん」
明るく答えたみちるに保は、そうか、と優しく笑いかけ、ベッド脇のパイプ椅子に腰を下ろした。
一時は、口も利けない程放心状態だったみちる。
『相当大きなショックがあったのでしょう』
医者はそう言っていたが、ここ数日でやっと以前の表情が戻ってきていた
保はみちるの身に起きた事を案じたが、見守ると言った手前、みちるが話してくれるまで待つしかない。みちるが話そうとしなければ、聞いたりも出来ない。例の〝彼〟と何があったのだろう、と思い巡らすだけだ。
だいぶ回復はしたが、あの夜何があったのかを話す気はないようだ。
「保さん?」
「ん?」
「難しい顔、してます」
起き上がったみちるは眉間にシワを寄せ、保の顔真似をしていた。保はプッと吹き出す。
「みちるにどんなお説教してあげようか、考えてました」
「えー、お説教?」
アハハと笑ったみちるが、そういえば、と真顔になる。
「あの……、保さん」
「どうした?」
「麗子さん、は、怒ってるのかな」
麗子に、会っていない。ここには一度も顔を出さない麗子がみちるは気にかかっていた。
保に着替えを持たせたり、といった間接的な世話はしてくれているのが分かるだけに、不安になっていた。
私、舞台に穴を開けてしまったから。
「姉貴は、忙しいみたいだから」
保はみちるの頭を撫でた。
「そう、なの?」
「そう、みちるの事は心配してた。退院したら『みちるちゃーん』とか言って抱き締めにくるだろ」
「似てる」
「だろ」
二人で笑い合い、みちるの心がほんの少し軽くなった。
実は、実情は少し違った。
『ごめん、私、暫くみちるちゃんの顔が見られない』
麗子の言葉は保の胸の奥深くに刺さったままだった。
『みちるちゃんが行方不明だった三日間の星児、見ていられなかった。星児の眼中に私は欠片も写ってなかった』
四人の日常と関係が変わっていく。歯車が、微妙にその軌道を変えていた。
「あ、保さん、あのね」
みちるが手を伸ばし、サイドテーブルを指差した。
「どうした?」
保はみちるの指が指し示す方向に目をやる。
「ペンダントがその引き出しに入ってるんだけど、チェーンが切れちゃって。保さん、直して?」
「チェーンか。直せるかな」
どれ、と保は引き出しを開けた。ジョイント部分が取れてしまったチェーンと自分達が贈った翼のリングと、赤い石を抱く天使が姿を現す。
みちるが手を伸ばしてきた。
「その天使、取って。それから、保さん、ボールペンか何か、先がちょっと細くて尖ったもの持ってる?」
「細くて尖った?」
保は自分の身体を軽く叩いて持っているものを探し、胸ポケットに挿してあった細いボールペンに気付いた。ペンダントと一緒にみちるに渡す。
「これでいいか?」
「うん」
みちるは受け取りながら頷いた。
「ボールペンはどうするんだ?」
天使のペンダントトップとボールペン。結び付かない。全く関係を持たなさそうな、結び付かない組み合わせ。保はみちるの手元を見つめた。
みちるはフフフと肩を竦めた。
「見ててね」
みちるはペン先を出していないボールペンの先を天使が抱える赤い石に当て、そこをグッと押した。
カチと小さな音と共に、天使の体が微かに浮いた。保は、目を見張る。
そんな仕掛けが。
みちるは親指と人差し指で、天使をそっと摘まみ、ずらした。天使はスライド型の蓋になっていたのだ。
ゆっくりと開くと、中には写真が嵌めてあった。
「ロケットか!」
思わず呟いた保にみちるは小さく頷きながら、よく見せようとかざした。保は小さな写真に目を凝らす。
長い黒髪に白い肌の、みちるにそっくりな容姿の、同じ顔をした若い女性が二人写っていた。仲むつまじく寄り添い、笑顔で写っていた。
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