END-GAME【日常生活編】

孤高

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最終章

勇気

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部屋に入るーーーー


その瞬間沈黙が流れる
そして視界に入る四人の女子生徒
よりにもよって先輩…
一気に視線が僕に集まる
その四人の女子生徒は霧崎花を囲んでいた。みたかんじで判断するとリンチだな…
霧崎花はいま顔を手で覆い、地面に膝をついていた

集「あ、あの…ちょっと…何してるんですか?」

「ちょっと遊んでるだけー、君こそなにしにきたの?」

「あ、わかったこの子のファンとか~?」

集「いや、そうじゃないんすけど…」

「じゃあなにかな?」

よくある、すぐ追求してくるパターンか…
一人だけだったら言い返せるが…相手は大人数…
そして霧崎花は覆っていた手をどかして
僕に気づいたか、目を丸くした。その目には涙をためていたのがよくわかった。

集「その子を離してあげてください」

「は?なんで?遊んでるだけだって、だめなの?」

集「なら…その遊び方は少々度が過ぎてるんじゃないんですか?」

「いみふ~、なに?本当はこの子のこと好きなんでしょ?」

集「そんな気はないです、が、同級生なので」

「へぇ…そなの、学級委員とか?」

集「いや、違います」

「とりあえず帰ろっか?このこと黙っててね」

集「帰りませんよ、絶対に」

その言葉に反応したのか、奥にいた霧崎花のその目から涙が流れる。犠牲になるなんて微塵も思ってないぞ…

集「…くっお前ら!!はやく!!帰れよ!!」

言ってしまった…
先輩たちにむかって思い切り
霧崎花からみた海道集の顔はとても凛々しく
海道集の背後からとてつもない威圧感が押し寄せる。そして再び沈黙が流れる

「…な、なによ…あんた…」

獣を恐れるような目で先輩方は僕を見て
一回拳を振り上げたが、それは屈せず、ずっと睨んだ。すると横を通り部屋をでて行った
どうやら見た目だけの奴だったらしい、
嫉妬、かわいそうに…

花「………んっ…うっ……」

そして霧崎花は泣き出す、溜めていた涙を解放するように

集「…あの…大丈夫?」

と、近くに寄ると、霧崎花が泣きながら抱きついてきた。
さっきより近く、顔なんてすぐ下にある。
甘い香りがする。この子の匂いだ

花「あり…がとう…本当に…あり…がと…う」

美しい。その言葉が頭に浮かんだ
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