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盈月
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瑠璃に全てを話す。
一日考えてそう決めた。土曜日は明日だ。話すなら今日しかない。
覚悟を決めた心は少し軽くなりすごく重くなった。
ーー昼休みかな。
それがうだうだできるリミットか。自分と同じく登校していく生徒達に目を向ける。わたしが来週もこの中で平穏に暮らせるかは、ここからの一手にかかっている。
「篠崎さん」
「あ、はい」
声の方を見ると担任のたま子先生が居た。
「どうしたんですか?」
「……最近、安河内さん達と仲悪かったりする?」
ーー沙羅?
「いいえ、以前よりは少し疎遠になってますが、悪い訳ではありません」
答えると、先生の顔がぱぁっと輝いた。
「よかった。あの、そしたらお願いなんだけど、安河内さん達と話をしてもらえないかしら。彼女達、宿泊研修で襲われてから、長く休んじゃってたし、塞ぎ込んでるんじゃないかって心配で。篠崎さんならなんとかしてくれるかなって」
年甲斐もなく若い動きをする彼女はきっと本当に沙羅達を心配しているのだろう。たま子先生はそういう人だ。
「分かりました。今日の体育の時間にでも話してみますね」
「ありがとう」
更に輝く笑顔と別れる。たま子先生は先生らしくないから好きだ。
ーー体育は二講目か。
瑠璃に打ち明ける前の時間だ。出来るだけ軽く終わらせよう。
一日考えてそう決めた。土曜日は明日だ。話すなら今日しかない。
覚悟を決めた心は少し軽くなりすごく重くなった。
ーー昼休みかな。
それがうだうだできるリミットか。自分と同じく登校していく生徒達に目を向ける。わたしが来週もこの中で平穏に暮らせるかは、ここからの一手にかかっている。
「篠崎さん」
「あ、はい」
声の方を見ると担任のたま子先生が居た。
「どうしたんですか?」
「……最近、安河内さん達と仲悪かったりする?」
ーー沙羅?
「いいえ、以前よりは少し疎遠になってますが、悪い訳ではありません」
答えると、先生の顔がぱぁっと輝いた。
「よかった。あの、そしたらお願いなんだけど、安河内さん達と話をしてもらえないかしら。彼女達、宿泊研修で襲われてから、長く休んじゃってたし、塞ぎ込んでるんじゃないかって心配で。篠崎さんならなんとかしてくれるかなって」
年甲斐もなく若い動きをする彼女はきっと本当に沙羅達を心配しているのだろう。たま子先生はそういう人だ。
「分かりました。今日の体育の時間にでも話してみますね」
「ありがとう」
更に輝く笑顔と別れる。たま子先生は先生らしくないから好きだ。
ーー体育は二講目か。
瑠璃に打ち明ける前の時間だ。出来るだけ軽く終わらせよう。
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