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ヒロインちゃん参上!①
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あれから一週間……例の女性はいまだに見つからないでいる。
その特徴である完全に白色の髪というのは、とても珍しい。それに髪色の濃さが魔力の保有量を示すこの国では、髪が真っ白に輝くほどの光の魔力を宿した少女が注目されないわけがなく、調べればいずれの村かで「光の巫女」扱いされている少女が見つかるだろうと、カルティエ家の者たちはそんなふうに考えていた。
ところが、そんな噂はどこにもない。ただ、隠密の一人が気になる話をスパンデックス公爵に伝えた。
「神殿では、つい最近、異界の少女を召喚することに成功したようです」
「ほう、その少女の髪の色は?」
「それは、神殿の奥に秘匿されているので、さすがの私も……」
「ふむ、その少女がモースリンの夢に出てきた女性である可能性は高いな」
しかし、相手が神殿にいるのではへたに手出しをすることはできない。何しろこの国には政教分離の原則が根付いており、神殿には王族ですら迂闊に干渉できないほどの権力がある。
「ここで神殿に押し入ってことを荒立てるのは、カルティエ家としては避けたいところではあるなあ」
そんなこともあって、スパンデックス公爵が手をこまぬいている最中、ついにことは起きた。
その日、ハリエット王子は朝から少しイラついていた。いつも心穏やかなハリエットにしては珍しく、学園の廊下を肩を怒らせてズシズシと歩く。見かねた従者が彼にこそっと耳打ちした。
「あの。王子……そんなに不機嫌そうでは、イメージというものがですね……」
この一言が、かえってハリエットの不機嫌を煽った。
「モースリンに会わせてくれたら、すぐに機嫌なんか直してやるけど?」
「そ、それは……あの……カルティエ家のご意向なので俺たちではなんとも……」
ここ一週間、カルティエ家に出向いても門前払い、それのみならず学園内でもモースリンの姿を見かけることはなく、ハリエット王子は『モースリン欠乏症』に喘いでいた。
「ああ、モースリン、モースリン、今すぐっ! 会いたいっ!」
「おっ、王子、落ち着いてくださいっ! ここでは他の生徒さんの目もありますゆえ、ご乱心はっ!」
会えない時間が愛を育てるという言葉があるが……ハリエットの場合は愛の方はカンストしているのだからそれ以上育ちようがない。代わりに、おかしな能力が覚醒したようだ。
「はっ! モースリンの匂いがするっ!」
「お、王子、どちらに行かれるんですか、王子っ!」
ハリエットは従者を振り切る勢いで走り出し、中庭を抜けて第一校舎に駆け込み、休み時間を楽しむ生徒たちがあふれる廊下をツイツイとすり抜けて、音楽室の前でモースリンの姿を捕捉することに成功した。
「モースリーン!」
「は、ハリエット様!」
振り向いた彼女は、心底驚いたような顔をしていたが、構っていられるわけがない。何しろ一週間ぶりに愛しの令嬢を見かけたのだから、ハリエットのテンションはマックスだ。
「もぉおおすりーぃいん!」
その名を呼んで彼女に飛びつこうと……したその時、廊下の角から飛び出してきた少女にとてつもない勢いで体当たりされて二メートルほど吹っ飛んだ。
「あっ、ヤダ、大丈夫ですか? 私ってばドジっ子、テヘッ⭐」
少女はそう言って王子を助け起こしてくれたが、突き飛ばされた方のハリエットは不機嫌マックスだ。
「君は?」
ジロリと少女を睨みつける。
しかし少女の方は鈍いのか頭が沸いているのか両方なのか……王子の鋭い眼光を無視して甲高い声を上げた。
「やだ、もしかしてハリエット様? やあん、失礼しちゃったー、てへっ」
「だから、何者かと聞いているんだが?」
「あ、私、今日転校してきたんです、よろしくね」
「ダメだ、会話が成り立たない……」
ハリエットはその少女を押しのけようとしたが、それは叶わなかった。少女がむぎゅっと身を寄せて抱きついてきたのだ。
「私ぃ、職員室に行きたいんだけどぉ、場所がわからなくって……ねえ、職員室ってどこかなあ?」
相手が王族だと分かった上でのタメ口、しかもボディタッチとは、随分と不敬な娘だ。
「この無礼者!」
少女を突き放そうとしたハリエットを、しかし、追いついた従者が押しとどめる。
「王子、ここは学園の中です」
ミラルク学園では『学問の前に身分の貴賎は存在せず』をモットーにしており、学生であるうちは貴族であろうと平民であろうと、全生徒が平等に扱われる。そんな学園内で、まさか他の模範となるべき王子様が、身分をカサに着た物言いをするわけにはいかない。
ニッコリと和やかな王子スマイルを顔に貼り付けて、ハリエットは優しい声を出した。
「すまないが、離れてくれないか」
しかし少女の方は強く言われないのを幸いとばかりに身をくねらせて、体をハリエットにぐいぐいと擦り付ける。
「えー、職員室まで連れて行ってくださいよー」
「なんで僕が……ともかく、離れてくれないかな」
「嫌ですぅー、私ね、実は異世界から来ちゃったんですー、だから、この世界のこと、よくわかんなくてー」
「そうか、それは大変だね」
「ええー、それだけですかー、『困ったことがあったら僕を頼ってくれたまえ』とか、ないんですかー」
「わかった、何か困ったことがあったら相談に乗るから、ともかく、一刻も早く離れてくれ」
「や~、です~」
「ああ、もう、どうしたらいいんだ!」
ハリエットはモースリンの姿を目線で探した。この馴れ馴れしい少女に抱き着かれている姿を見られては、どんな誤解を受けるだろうかと、心の内ではかなりビビりながら。
果たして、モースリンは音楽室のドアの前に立ち尽くしてハリエットを見つめていた。いや、実際にはハリエットに抱き着いている少女を見つめていたのだが、ハリエットには、彼女が責めるような目で自分を見ているように感じられた。
「ち、違うんだ、モースリン、これは……」
ハリエットが手を差し出して助けを求めるが、モースリンはじりっと二歩ほどあとずさる。
その特徴である完全に白色の髪というのは、とても珍しい。それに髪色の濃さが魔力の保有量を示すこの国では、髪が真っ白に輝くほどの光の魔力を宿した少女が注目されないわけがなく、調べればいずれの村かで「光の巫女」扱いされている少女が見つかるだろうと、カルティエ家の者たちはそんなふうに考えていた。
ところが、そんな噂はどこにもない。ただ、隠密の一人が気になる話をスパンデックス公爵に伝えた。
「神殿では、つい最近、異界の少女を召喚することに成功したようです」
「ほう、その少女の髪の色は?」
「それは、神殿の奥に秘匿されているので、さすがの私も……」
「ふむ、その少女がモースリンの夢に出てきた女性である可能性は高いな」
しかし、相手が神殿にいるのではへたに手出しをすることはできない。何しろこの国には政教分離の原則が根付いており、神殿には王族ですら迂闊に干渉できないほどの権力がある。
「ここで神殿に押し入ってことを荒立てるのは、カルティエ家としては避けたいところではあるなあ」
そんなこともあって、スパンデックス公爵が手をこまぬいている最中、ついにことは起きた。
その日、ハリエット王子は朝から少しイラついていた。いつも心穏やかなハリエットにしては珍しく、学園の廊下を肩を怒らせてズシズシと歩く。見かねた従者が彼にこそっと耳打ちした。
「あの。王子……そんなに不機嫌そうでは、イメージというものがですね……」
この一言が、かえってハリエットの不機嫌を煽った。
「モースリンに会わせてくれたら、すぐに機嫌なんか直してやるけど?」
「そ、それは……あの……カルティエ家のご意向なので俺たちではなんとも……」
ここ一週間、カルティエ家に出向いても門前払い、それのみならず学園内でもモースリンの姿を見かけることはなく、ハリエット王子は『モースリン欠乏症』に喘いでいた。
「ああ、モースリン、モースリン、今すぐっ! 会いたいっ!」
「おっ、王子、落ち着いてくださいっ! ここでは他の生徒さんの目もありますゆえ、ご乱心はっ!」
会えない時間が愛を育てるという言葉があるが……ハリエットの場合は愛の方はカンストしているのだからそれ以上育ちようがない。代わりに、おかしな能力が覚醒したようだ。
「はっ! モースリンの匂いがするっ!」
「お、王子、どちらに行かれるんですか、王子っ!」
ハリエットは従者を振り切る勢いで走り出し、中庭を抜けて第一校舎に駆け込み、休み時間を楽しむ生徒たちがあふれる廊下をツイツイとすり抜けて、音楽室の前でモースリンの姿を捕捉することに成功した。
「モースリーン!」
「は、ハリエット様!」
振り向いた彼女は、心底驚いたような顔をしていたが、構っていられるわけがない。何しろ一週間ぶりに愛しの令嬢を見かけたのだから、ハリエットのテンションはマックスだ。
「もぉおおすりーぃいん!」
その名を呼んで彼女に飛びつこうと……したその時、廊下の角から飛び出してきた少女にとてつもない勢いで体当たりされて二メートルほど吹っ飛んだ。
「あっ、ヤダ、大丈夫ですか? 私ってばドジっ子、テヘッ⭐」
少女はそう言って王子を助け起こしてくれたが、突き飛ばされた方のハリエットは不機嫌マックスだ。
「君は?」
ジロリと少女を睨みつける。
しかし少女の方は鈍いのか頭が沸いているのか両方なのか……王子の鋭い眼光を無視して甲高い声を上げた。
「やだ、もしかしてハリエット様? やあん、失礼しちゃったー、てへっ」
「だから、何者かと聞いているんだが?」
「あ、私、今日転校してきたんです、よろしくね」
「ダメだ、会話が成り立たない……」
ハリエットはその少女を押しのけようとしたが、それは叶わなかった。少女がむぎゅっと身を寄せて抱きついてきたのだ。
「私ぃ、職員室に行きたいんだけどぉ、場所がわからなくって……ねえ、職員室ってどこかなあ?」
相手が王族だと分かった上でのタメ口、しかもボディタッチとは、随分と不敬な娘だ。
「この無礼者!」
少女を突き放そうとしたハリエットを、しかし、追いついた従者が押しとどめる。
「王子、ここは学園の中です」
ミラルク学園では『学問の前に身分の貴賎は存在せず』をモットーにしており、学生であるうちは貴族であろうと平民であろうと、全生徒が平等に扱われる。そんな学園内で、まさか他の模範となるべき王子様が、身分をカサに着た物言いをするわけにはいかない。
ニッコリと和やかな王子スマイルを顔に貼り付けて、ハリエットは優しい声を出した。
「すまないが、離れてくれないか」
しかし少女の方は強く言われないのを幸いとばかりに身をくねらせて、体をハリエットにぐいぐいと擦り付ける。
「えー、職員室まで連れて行ってくださいよー」
「なんで僕が……ともかく、離れてくれないかな」
「嫌ですぅー、私ね、実は異世界から来ちゃったんですー、だから、この世界のこと、よくわかんなくてー」
「そうか、それは大変だね」
「ええー、それだけですかー、『困ったことがあったら僕を頼ってくれたまえ』とか、ないんですかー」
「わかった、何か困ったことがあったら相談に乗るから、ともかく、一刻も早く離れてくれ」
「や~、です~」
「ああ、もう、どうしたらいいんだ!」
ハリエットはモースリンの姿を目線で探した。この馴れ馴れしい少女に抱き着かれている姿を見られては、どんな誤解を受けるだろうかと、心の内ではかなりビビりながら。
果たして、モースリンは音楽室のドアの前に立ち尽くしてハリエットを見つめていた。いや、実際にはハリエットに抱き着いている少女を見つめていたのだが、ハリエットには、彼女が責めるような目で自分を見ているように感じられた。
「ち、違うんだ、モースリン、これは……」
ハリエットが手を差し出して助けを求めるが、モースリンはじりっと二歩ほどあとずさる。
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