巡り合い、

アミノ

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九十五話

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「おっ、ナツおかえり
ライハはいたかい?」

討伐署に戻ると
廊下でゾフィアと話している
ジーナに声を掛けられた

「ううん、今日はいなかった」

「‥ライハ?」

ゾフィアはキトとライハの顔は知っているが
名前は知らない
しかし説明することもなく、話は続く

「あっ、写真は私が持ってるから
一応コピーしといたんだけど、
ナツも持っておくかい?」

「あっ、じゃあ一応
もらっておこうかな」

手渡されたシギの写真のコピーを
ゾフィアが覗いてきた

「おっ、あのカフェで働いてる
男前な兄ちゃんじゃん」

「えっ?」

私とジーナの声が重なる

「えっ、なになに?」

混乱するゾフィアの顔の前に
ジーナが写真を突きつける

「本当にこの人が
カフェで働いてるのかい?」

写真を受け取り、
改めて確認したゾフィアは
急に真面目な顔になったジーナに
不思議そうな顔をしながらも頷いた

「間違いない
最近、俺とナロンとヤーナの3人で
よく行くカフェで働いてる人だよ」

「名前、分かる?」

「名前‥は、分かんねぇなぁ‥」

わざわざ名前を聞くことはしないか

それにこの街では、働いている時に
名札をつけるという事はしない

「あっ、その人目当てで
女の子が結構来てるから
混んでるかもしれんけど、
良かったら行ってみる?」

「もちろん行く」

ゾフィアの提案に
私とジーナの返事はまた重なった
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