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三十八話
しおりを挟む3人と別れ歩いていると
周りに誰もいないことを確認し、
廊下の端に止まるよう促され止まる
ジーナは真面目な顔をして言った
「目、一瞬だけど、
キラキラってしてたよ」と
「まさか、話を聞いた後
すぐに見れるなんて思ってなかったから
驚いてしまったよ」
頭をポリポリ掻きながら
乾いた笑いをしていた
私は驚いたと同時に疑問に思った
「‥なんでキラキラしたんだろう?」
なにがきっかけでキラキラするのか
なぜキラキラするのか
分からない
「‥ちなみにだけど、
ヤーナがナロンをからかってた時だった」
ヤーナとナロンがきっかけ?
でもキトとライハに会った時に
ヤーナとナロンはいなかったから
その2人がきっかけではない気がする
考えていたら頭が痛くなってきた
考えすぎたからなのか寝不足だからか
表情に出さないようにしていたつもりだが
いつの間にか険しい顔をしていたんだろう
ジーナが心配そうにしていた
私は大丈夫だと笑顔を作り歩き出した
歩きながら私は考え続けていた
目がキラキラしたのは
何かこっちのナツが戻ってくるのに
関係あるのだろうか
もし、もうすぐ戻ると言う合図だとしたら
私は‥
『わたしはここからはなれるのがいやだ』
でも、この気持ちは
ジーナには言ってはダメだ
気づかれないように早足で進む
「ナツ! 前!」
声はちゃんと聞こえたけど反応できなくて、
早足のまま私は何かに正面から
思い切りぶつかって尻もちをついた
「大丈夫かい!?」
ジーナが駆け寄って来てくれたのが見えた
前を向くと壁がある
普通に壁にぶつかったらしい
「ごめん」
私はその言葉を伝えると
そのまま意識を手放した
手放す直前に
シオンの走ってる姿が見えた気がした
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