鬼畜執事のKING

三三

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誘惑

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そっ、「 空ぁぁっ!!」
震えてた声で思いっきり叫んだ。
空、空、空っ
やっぱり助けにきてくれたんだ!
そう思ったのにっ、
「あぁん?!次はてめぇだかんな!覚悟しとけや!」
「ひぃっ!?」  
なっ、なんで???なんで私もっ???

ズザザッ!!思わずソファの端まで後ずさりする!
―――っつて!?
そこで、私は大事なことに気がついた!
今の私って変装中じゃん?!
はっ!もしかして、空は別に私の事を助けに来たワケじゃなくて、
ただ単に普段から神さんを良く思ってないから、喧嘩吹っ掛けてきただけなんじゃないのかっ??
んでもって、私も神さんの仲間と思ったんじゃないのかっ?
だから、次に狙うのは私って言ったんだよっ!
そうだよ!
それっきゃないよ!!絶対にそうだよ!
でなきゃ、空が私に攻撃するなんて言うわけないもん!ね!
よし!!そうとわかれば!早速、空の誤解を解かねば!
「あ、あの!空っ!」
「あぁぁ?!」 
ひぃ! 神さんの襟首掴みあげながら、こっち睨んでるよぉぉぉ~~っ!!
ちょ~~~こえ~~~しっ!!
あぁっ!ダメダメ!その睨みは私の事がわかってないからであって!
ちゃんと、私が美未香だって教えてやれば、すぐに空の顔は優し~~くなるはず!
よし!
「私!美未香だよ!」
「わぁってんよ!んなこと!バカか!てめぇはっ!」
 そうそう、うんうん わかってんだよね
わかって・・・・・  へっ?
っ「ええぇっつっつ???!!!」
「はぁぁ・・」 近くでりかちゃんの溜息が聞こえる。
「へっ??えっ??」
わかっ・・わかってて・・っ??えっ??
言葉が出ずパクパク、口を開け閉めしている私にりかちゃんがポンと肩に手を置いてきて、
「皆、バレてる。ついでに言うと、リクは初めから気づいてたらしい。」
「へぇっっ??!!」 は、初めからぁっ??!!
「これでも一応No.2なんで♪お嬢様の変化には敏感なんです、すいません」
空の腕を掴みながら、にっこりと申し訳なさそうに微笑みそう告げるリクさん
あぁぁ・・そんな顔も麗し~~~~~っ////!!
ウルウル目でリクさんを見つめる私に、すかさず空が
「誰かれかまわず色目使ってんじゃねー!」 と、罵声を飛ばしてきやがったっ!
「なっ・・///」 にをぉぉ!!
そう反撃しかけようとした時、
「いい気になってんじゃねぇぞ!空ぁ!」 
神さんのいきなりの叫びにより遮られてしまう。
その言葉を吐き捨てた神さんは空の体を押し退けようとして、
ガンッ!
「は?神、なに言ってんの?だまれや。」
容赦ない空の腕によって、また床へ頭を打ち付けられてしまってるっ!
ガッッ! そして同時に繰り出されるパンチ。
うっ!・・いくら敵とはいえ・・痛そうっ。
しかも、顔が命のこの商売でそんなに顔殴っちゃってもいいのかなっ??
いらぬ心配をしている私に、横からりかちゃんが、コソッとしゃべりかけてきた。
「美未香がトイレ行くって言った時、あまりに帰りが遅いから心配してたんだよ?
そしてら、リクが私に『美未香さまの様子を見てきましょうか?』って言うもんだからさぁ、マジ驚いちゃった!同時に、美未香の変装を見破るなんて♪さすが私の見込んだ執事!って惚れ直しちゃったけどねぇ~///ふふふ♪」
ああ・・そ・・そうですか、そうですか。
「で、美未香を見つけたと思ったら、神と居たって言うじゃない!これはさすがにマズいからさ、」
「え?神さんがヤバイって・・りかちゃん?」 なんで、知って・・
「上層客の間では有名だからね。神が枕執事だってコト。」
「!」
「ソレ、目当ての客もいるから、まぁいいんだろうけど、・・」
「?」いきなり黙ってしまったりかちゃん。・・?なんかまだあるのかな?
でも・・なんか、それ以上は言いたくないコトっぽい・・な。
「わ、私もね、空から聞いてて、それとなく注意はしてたんだけど・・」 
私は、話を切り替えようとしてそう言った。
が!
「それとなくだぁぁああ??!」 
間髪入れずに空に突っ込まれてしまった!
「ひっ!」 きっ、聞こえるのかっ!聞こえてたのかっ!!!なんつー地獄耳っ!!
「はぁ・・リク、俺ダメだわ、神よりも、あいつ殺してぇ。」
「へっ??」 
「んー・・」 今まで掴んでいた空の片腕を離し、口元へ手をやりながら考え込んでるリクさん。 
えっ???リクさ~~ん?ソコ悩むトコですかぁ~~~??
「わかった。」
「へっ???」 わ、わかっただとぉ!!?? リクさんっ??!!
「神のことはオーナーに任せることにして。じゃ、まずはこの部屋から撤収しよう。」
あのっ、あのっ、リクさ~~~~~んっ???
「りか様、こちらへ」
りかちゃんにサッと手を差し伸べニッコリ微笑むリクさん。
私も私もっ!!
頼む!!一緒に私もあなた達と連れて行ってくださ~~~~~~~い
ガシッ!  「へ?」
リクさんお方へ伸ばしたハズの手が、なぜか逆の方から掴まれた。
ハレ?なんでだ?リクさんの手は目の前だぞ?
しかもリクさんの掴んでる手は、りかちゃんの手・・だけ。
え?? だけ??
――――――――――っつうコトはぁ・・・
チロリンッ
掴まれてる腕の行方を目で追うと、
!!!!!!!!!!!!!!!
ソレはソレはニコやかに微笑まれてる鬼の目をしたお方でぇ・・・
口角からは牙が見え隠れしてます状態でぇ・・
ぎっ
「ぎゃぁぁぁぁあっ!!!離して離して!!殺される~~~~~~~~~~っ!!」 
マジパニくった!!
りかちゃんは、
「がんばれ~~~」 と、ワケのわかんない声援を残し、リクさんと部屋を出ていってしまう!
私は、なんとか抵抗を試みようとしたがそれは全くの無駄な抵抗で・・
あえなく腰を抱え込まれ、軽々と持ち上げられた私は、神さんの部屋から、空の部屋へと運び込まれてしまった・・ 無念・・っ

そのままの格好で見慣れた部屋の中まで連れられると、そこで空はゆっくりと手を離して降ろしてくれる。
そして、私の後ろに立つ空。
顔が見えない分・・怖い。 イヤ、空の場合見えても怖いんだけどさ。
すると後ろから、スッと肩に手がかかってきた。
「で?」
「へ?」
空がなにやら聞いてきた。
「神になにされた?」
「へっ?!」
その声色で容易に怒りが伝わる。。
絶対に怒ってる
「・・・・ソファに押し倒されただけだよ、多分ケガしてない・・・そ・・ら?」
「・・・」
ん?なんで何も答えてくれないんだろ?
グイッ!
「!!?」 えっ?
「はぁぁぁぁぁ・・っ」
そこで、思いっきり溜息をついた空は、
私の髪をくしゃくしゃっとし、後頭部に自分の頭を降ろしてきた。
「っ?空?」恐る恐る振り返ってみる
と、
「ぶっ、変な顔。」
「だっ?」 とぉぉぉっ???
「このつけま長すぎじゃね?目の周りもパンダみてぇ。」
「へっ??」
その言葉に、あわてて横の壁にある鏡を覗き込むと、
「わ!」 さっきの騒動でアイメイクが落ちかけてるではないかっ??!!
品質のいいアイラインを使ってくれてたから、そんなにひどくは流れていないけど、ひゃぁ~~~ホント、パンダみたいだぁぁ!!
「そのまま動くなよ?」 「え?」
そう言った空は、手を伸ばし、近くにあったメイク道具の中からコットンを出してなにやら液体をポンポンし出した。
それを私の目の辺りにあてるとゆっくり拭き取ってくれている
わ・・気持ちいい・・
空・・上手だなぁ・・メイク慣れしてるもんなぁ
そんな気分に浸っていると
「俺・・」
なんだい?ふふん♪
「店へは来るなって言ったよな。」
「・・・・」
ピキ ――――――― ン・・
「今月末まで、来るなっつたよな?」
ピキ ――――――― ン・・
「お前、わかったっつたよな?」
ピッ ピキ ――――――――― ン
「どうして、今日、店でお前と会うんだろーなぁ?」
「・・・・・」
えっとぉ・・
「なぁ?」
「ぅ・・!だ・・って・・っ」
「あ?」
「・・っだん・・もん・・」
「聞こえね」
「・・ぅ、・・・」
「なんだよ!」
「っだ、だってっ!
 空が、・・」
「俺が?」
「他の女の子たちと仲良くしてるんじゃないかって、だっ、抱きしめてたりとかしてるんじゃないかって、心配だったんだもん!」
「!」
「いくら、お金が必要だから、しょうがないって、そう思っても、やっぱりイヤなんだもん!」
「!!」
「りかちゃんは、違うって、裏の仕事してるから大丈夫だって言ってくれたけど、そんなのわかんない!
気になってしょうがなくて、・・・・・来ちゃった・・」
「ばかだな」
「は?」あんだとお
「こっちがどんだけ心配・・っ」
「で、安心したか?」
「へ?」
「美未香が想像してた事はなかったろ?」
「え?・・いや、わかんないし。」
「は??!(怒)」
バッ!と勢いよく体を離され、高い位置からあの鬼の目が光る。
えっ??なんで?睨まれるんだ??
「てんめ、」
「はひ?」 なっ、なんすか??
「俺、何着てた?」
「へ??」 何って・・
えー・・と、
「あ!Tシャツと、んと、ジャージズボン?」
「店ン中で、お客相手に、んな格好で出れると思ってンの?」
「あ」
「しかも、汗だくで、」
「・・ソレは、神さん殴ったからじゃ・・」
「ばーか、神を殴ったぐれーで、んな汗かくかよ!」
ひえっ?そうなの??そういうもんなの?
「アレは、れっきとした労働によるもんだっつーの!
はぁ、でも、途中で抜けてきたから、今日の稼ぎはあんま期待できねーなぁ、」ジロッ
「っひ!」
「っつたく!」 ジロッ
「わひっ!」
「誰のためだと思ってんだか・・」
「へ・・?」
「もっと俺を信用しろっつーの!」
「!」
そ・・そら・・っ////
う~~~~~~~~~~~~~~っ!!/////
「し、信用はしてるよ、っただ・心配しちゃうだけだよ。」
くっと唇を噛んで空の胸の奥へと顔を隠す。
そうだよ、信用するのと心配しちゃうのとは違うんだよ。
空ってば、乙女心を理解してないんだから。
「それでも今月末までは店に来んな。」
「!」 っ!やっぱ、全然わかってくれてないや。
「そんかわり、店が終わったら、毎日会いに行く。」
「・・え」
「寝不足になんの覚悟しとけよ。」
「ぅ//」
「それでもまだ心配になってきたら言え。何でもしてやんよ。」
「っ///」
う・・っ///
「うん、うん・・っ!」
うわ~~~~~~~~んっ(><)
ちくしょ~~~~~~~~~っ!!もうそれだけで十分だよぉぉぉ!! 

「あ りがと、っ!」
「ん♪」
「で、でも、無理しないで。かなりキツイ仕事なんでしょ?辛い時は、会わなくてもいいよ?それぐらいは、私も我慢するし・・。」
我慢出来ないかもだけどがんばるから
「俺が会いてーの。」
「////!!!」
ひ ------------っ!!!//////なんつーことおっ!!////
心臓破裂させる気ですかっ!!この人はぁぁぁぁ!!!!
はぁぁぁぁっ////もう、ホントどーしようもないくらい私、空にどっぷり浸かっちゃっているかも///

それから空はまだ、片付けが残ってるらしく、私だけタクシーに乗せると、
「また後でな。」
と言ってお店の中へと消えて行ってしまった。
後で・・?
あ、今日から
さっきの約束を実行してくれるんだ////
ふふ///
なんか嬉しくて、1人、タクシーの中でニマニマしちゃう♪(あるイミ不気味?

ハッ!と!そういえば、この衣装・・りかちゃんに返さなきゃいけないじゃん!
制服だってりかちゃん家に置きっぱなしだし。
まだ、リクさんと居るのかなぁ?
ゴソゴソとスマホを取り出し、りかちゃんにかけてみた。
~~~♪~~~♪
ピッ。
「あ、りかちゃん?」
「あー・・っと、美未香、どうしたの?」
?なんか、りかちゃんの口調が変?
「えっと、今、タクシーで帰ってる途中なんだけど、借りた服どうすればいいかなって事と、私の制服を取りに行きたいしと思ってさ。りかちゃん今どこ?」
「あ、ああその服はとりあえず着て帰って。美未香の制服は後から届けさせるから、心配しないでいいよ。
じゃあね。」
ガチャ。
「えっ、?あ・・」
すっごくスピーディに返答され、切られてしまったよ。おい。
なんだ?りかちゃんらしくないって事は・・ないんだけど?
んー・・でも、いつものりかちゃんとは違う・・
なんか、すごく焦ってたような・・?
なにかあったのかな?
一体、どこに居たのかな?
んー・・・
お嬢の考えてることはやっぱり理解できぬ。
ま、とりあえず、この服と制服の心配はなくなったから、いいか♪
能天気な私は、それ以上深くは考えないことにした。


~~~♪~~~~♪~~~~~♪
これは・・スマホの着音・・
んー・・・眠いなぁ・・・もぉ誰だよー・・・
---・・・んん・・
ハッ!!
ヤバ!!
いつの間にか眠ってしまっていた!
慌てて飛び起きスマホを手に取るとディスプレイには≪空≫の文字
出ようとした寸前でピッと切れてしまいっ、
すぐにかけなおそうと着暦の欄を開いたら、
「どわ!!」
そこには・・≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫≪空≫と並んでいるではないかっ!!
えええっ???一体、いつから、鳴っていたんだぁ???
時間をみると、リアルタイム午前4時・・
最初の着歴タイムは、午前2時・・
つまり・・2時間も・・かけつづけていた・・?
つまり・・2時間も気付かず寝てた?
つまり・・2時間も空からの電話を放置?
つー・・ことはぁ・・
ゾゾ・・ッ!! やっばぁ~~~~~~~~~いっ!!
これは絶対に空のことだもん怒ってるよぉ~~~~っ!
うわ!初日からコレかよ?!って呆れられてるよっ!!(><)
いや、その前に、私、殺されちゃうよ~~~~~~~~~っ!
それに・・っ、ど、どうしよっ
もう会いにこないって言われたらっ・・ ズキンッ
う・・
~~~♪~~~♪
ビクッ!!
そんな時、再び、スマホが鳴った!!
恐る恐る見ると、やはり≪空≫から。
ど、ど、ど~~~しよっ!!
出なきゃね!何はともあれ、まずは出なきゃね!!
ピッ。  
震える指でボタンを押す。・・・・ゴクッ
「・・・・・あの」 声も震えるっ
「・・さすがにこの季節、この時間は冷えるな。」
「へ?」 電話越しに聞こえるイミ不明な言葉。まぁ、いつもの事だが・・。
「外。」
「ん?」 え?外?
フッと首を伸ばし、窓から外を見ると、
「えっ??」
門の側で、こっちを睨みつけてる鬼の姿。
点 点 点 
て!!!「っぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!! 」
一瞬、真っ白になった私の頭は、すぐに!瞬時に!正気を取り戻し、雄たけびった!
そして、すぐに玄関の戸を開け、鬼の立つ門へと駆け寄り
「ごめん!!!空―・・」 っえ??
伸ばした手が空の腕に触れた瞬間、伝わってきた冷気・・
これは鬼の怒りのオーラで出来たもんじゃない!(おい!
これは、何時間も外に居たっていう・・
「空・・っ、もしかして・・ずっとココに・・」
「このまま凍死すっかと思った。」
「っ!」 冬に近づいてるこの季節に、日中だって涼しいのに、こんな夜に、外居たら寒いでしょ!
マジ凍るでしょ!
「ごっ、ごめんっ!空っ!このままじゃ、風邪ひいちゃう!とにかく家に入って!」
グイッと、手を引っ張り、家の中へ連れて行こうとした、 グッ!
「え?」 
その腕を逆に引っ張られ、空の胸の中へと抱き寄せられる。
「そ・・ら?」
「ここでいい、美未香の顔見れたから、今日は帰るな。」
「え、ダメだよ!そのままじゃマジで風邪ひくって!」
「これで、十分温まったから、大丈夫。じゃあな。」
「えっ?///ちょ、そ、らっ??!!」
暗闇に消えようとしているその背中を私は後ろから抱きついた。
「っ?」
足をとめてくれる空。
くっついたヵ所が冷たい・・。
空・・・
「明日は・・」
「ん?」
「もう・・来てくれない?」 キュッ・・
それが、それが心配で、おもわず抱きしめてまで空の事を引き止めてしまった。
「ふ・・
また、明日な。おやすみ」
え?
空はそれだけ、言うと、しがみついてる私の腕を外し、頭にポンと1回手を置くと、魔界・・じゃなかった夜の暗闇の中へと消えて行ってしまった。

空、 
「また明日」って・・
え?って事は!明日も、絶対に来てくれるってコトだよねっ?そうだよねっ!!
よ、よ、良かったぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~っ!!/////
ちょー安心した私は、その後すぐに部屋へ戻り、ニマニマしながら、ふかふかベッドに潜り込んで眠りについたっ!えへへへへっ/////


朝起きると、机の上に私の制服が置かれてて、そのまた上にメモが、
【夜にりかちゃん家の使いの人が持ってきたよ。ママより】
と書かれて置いてある。
昨日、りかちゃんの言ってたとおり、ちゃんと私の制服は届けられていた。
しかもご丁寧にクリーニングまでされているしっ(驚っ!
あっ、ありがとねっ///りかちゃん。

早速、着替えて、仕度を済ますとキッチンテーブルに用意されてる朝ごはん用のパンに手を伸ばす。
「いっただきま~♪・・」 と口を開けたトコロで、
「あ~ん」
「へ?」
「俺にも喰わせろ。」 ニッ♪
「へ///?
・・・ぇぇえええええええっ????!!!!」
いきなり、目の前に現れた鬼畜!あ、いや、相馬くんの格好だから、いつもよりは鬼畜化半減してますがっ、っがっ??!
「っえっ???」どっ、どこから入ったの??ていうか、いつからいたのだ??
カプッ
「わ!」
ワタってる私の隙をついて手にあるパンに喰らいついてくる空。
「うま♪」 ペロッ♪
「う///」
 かっ、可愛い~~~~~~~~~~~~~~~//////////!!!!
じゃない!!!
「////ちょっ、空、何勝手に食べてんの?!もぉ!!」
「コーヒー」
「は?」
「コーヒー飲みたい。」
はぁぁぁぁ?????
「自分で入れればイイじゃ・・」 
ギロン 
「--うっ・・!!」
「コ ー ヒ ー 」
「はい!ただいま!」 ダッシュでコーヒーカップを取りに走り、即、コーヒーをお出しいたしました。
「ご苦労。」
ハッ
何かが違う!!
「ッ熱ィな。」
「あのぉ・・」
「あ?」
「なにかおかしいとおもいますが・・」
「あん?」
「その・・どーしてでしょう?ココ、私の家なんですケド?」
「わぁってんよ、んなコト。」
「えーと、先ほど食したものは私の朝食なんですケド?」
「あー・・気にすんな。」
ピキッ
「んでもって、今、お飲みになられているコーヒーですが、なぜに私が用意しなくてはならなかったのでしょうか?」
「ん、コレ上手い。」
ピキッ
「ていうか!!いつから居たのよっ??!!き~~~~~~~~~~っ!!!」
頭の血管が何本かキレた私は近くにあった造花を振り回し暴れた!
「ははっ♪落ち着け美未香、」
「これが落ち着けられるかぁぁーー」
「あはははっ♪朝は元気いいね♪」
怒りまくる私に、全然余裕かまして微笑み続けてる空っ
くぅぅっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~//////

「ホラ時間だ、行くぞ。」
そう言ってカバンを手に取ると、空いたもう片方の手を差し伸べてくる。
「あ・・うん///」
その手を取り、一緒に玄関を出た。
鍵をしめてる私の側に、空が居る・・
なんかさ・・//2人して同じ家から出てさ・・その・・
こんなのってまるで、私達、夫婦みたいじゃない?
や、テレるな/// ドキドキしてきちゃったよっ///
真っ赤な顔して、カチャカチャと鍵を回してると、
「なにそんな緊張してんの?」 すぐ真横に顔を引っ付けてきてそう言われた!!
「ひえっ!!///」
「そんななん回も回したら、逆に開いてんぞ?ホラ。」
ガチャ
「あ」
そう言って、空は私の頭をポンポンする。
ムキ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!(><)
子ども扱いしてー

「ホラ、鍵貸せ、お前だといつまでたっても譲かけらんねぇだろ。」
そう言って手を差し出す空。
ソレもずるいよっ!///
「う・・うん///」
鍵を手渡し玄関を出ると、空はまるで自分の家のように慣れた手つきで譲をかけてくれた。
ほんとずるいんだから・・っ
その鍵を返すのと同時に手をひかれそのまま学校へと向った。
空は・・
気付いてないのかな?
その1つ1つ、全てが、女の子が欲しがってる言葉だったり仕草だったりすることを・・
なんか・・私ばっか好きみたいで
ずるい・・
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