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この恋は狂暴です㉘〈泉side〉
この恋は狂暴です㉘〈泉side〉
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《泉side》
「だれから?」 まだ私の家で、しゃべってた乃野が聞いてきた。
「あ、 ・ ・ うん。大紀から。」
「ふ―――ん」
大紀のあの口調。
・・いつものケンカじゃないね。
だとしたら、乃野も帰らせられないな。
「乃野、今日泊まっていきな。」
いきなりの私の言葉に乃野はビックリしていたが、 「うん♪」 と嬉しそうに微笑んだ。
《乃野side》
「あ―――!あの時、いきなり泉ったら泊まっていけなんて言うから驚いたよー。ま、でも一緒にいたかったから嬉しかったけど。」
「私もその時は詳しいコトわからなかったよ。でも、大紀が私にあーゆう言い方をするときはヤバイんだ。
普段は、怒りを出さない分、キレると手ぇつけられなくなる」
泉はあきれ顔で大ちゃんを見てる。
「しょっちゅう怒りを出してる泉と違って、俺は大人なの。」 そう言って、微笑む大ちゃん。
「でも、あの時は、さすがに心配したんだから。」
泉の顔が曇る。
「キレた大紀は誰も止められない。大紀は確実に相手を殺してしまうだろう。
そうなれば年少に入れられかねない。だから私は考えた。
私はダメ。 動けない。
だったら誰にって。 誰に頼めばって。」
そう言って薫の方を向く泉。
「え?もしかして、泉。薫に?」
「うん。 族を抜けたのは知ってるけど、大紀の暴走を止められるのは薫っちしか思いつかなくてさ。」
「っつたく!いきなり電話してきて、今から大紀くんを止めろ!だぜ?止めろって?は?なに命令系?みたいな。」
「じゃ、目をウルウルさせてお願いって言ってほしかった~?」
泉の言葉に、 「うっ!それは、 もっとイヤかも ・・ 」 と薫は顔を引きつらせる。
薫の頭を一発殴り終えた泉は、
「でも、あの時はマジで助かったよ。薫っちのおかげ。」 そう言って微笑む。
「ん。俺も年少行かなくてすんだしな♪」 大ちゃんもニッと笑った。
「ちっ!あん時は俺が死ぬかとおもったぜっ!大紀くんマジで暴走してるから、和さん(総長)にも手伝ってもらって、ようやく止めれたんだからなっ!」
ムスッとして薫が言う。
「だってよ、あいつらいつ、泉に手ぇ出すかわかんねぇし、 殺しといた方がいいかなーって」
「殺すな!!」 皆の声が合わさる。
「んとに、泉の事となると大紀くん見境ないからなぁ」
薫はそう言ってため息をついた。
泉は、ふふ。顔、真っ赤。 かわいい泉。ホント愛されるんだな~
私は照れてる泉を見て微笑んだ。
「で、その後、スカドルと同盟結んでなんとかそれ以上、コトは大きくならなかったんだ・・ケド。」
続けて話す大ちゃんの言葉に疑問
「ケド?」
「スカドルの奴ら、その美和って子の事、
知らないって言ってさ。」
「え?」
「よく聞くと、泉の家さえも知らなくて、」
大ちゃんの言葉に私は震えた。
「けっきょく、全部が作り話だったワケよ!美和の!」
え?
「大紀と付き合いたいがために、犯られたなんてウソの話をでっち上げてっ!
大紀と寝たのはいいけど、その後、落ちなかった大紀に今度はウソの情報!
スカルドールと私の名前を出せば必ず大紀は動くと思ったんでしょ、あのブス!」 泉は拳を震わせてる。
「はぁ。あやうく俺は年少行きにさせられるトコだったし、まったく、やってくれるよ彼女。」
大ちゃんも呆れ顔でそう言う。
「しかし、美和の奴あの後まだ、しつこかったっすよね。」
桃が大ちゃんに言う。
「お――――っ!まったくだぜっ!俺とのコト、泉にチクリやがってっ!!俺がどれだけ泉に殴られたかっつ!!」
「よく生きてましたね大紀さん。」桃が同情する。
「俺、無理だし ・・ 」薫も同じく。
「はあ?許してもらえただけ感謝しなさいよねっ!ホントは美和の奴もボコろうとしたのに、大紀に止められてさっ!ちっ!あん時、やっぱ殴っておけば良かった―――っ!!」 泉が怒鳴る。
泉はすごい。
私だったら ・・ もし、薫に浮気されたりしたら。
たぶん苦しくて
・・別れちゃうかも。
ポン。
「え?」 見上げると薫が私の頭の上に手を置いてた。
「俺は絶対に乃野以外の女、抱かないから。大紀くんとは違うし――――っ♪」 とニッと笑った。
「あ!てめ!薫っ、自分だけいい子ぶりやがってっ!」 大ちゃんが叫ぶ。
「うるさいよっ!大紀っ!」 泉は一括すると、私の方へ来て
「乃野、これが大体すべて。今はこうして話が出来るようになったんだけど、当時、とても話せる状態じゃなかったの。・・ごめん。」
泉。
違うでしょ。
本当は泉、私を気遣ってくれて言えなかったんでしょ。
そう・・私が美和を泉の家に連れて行かなければ。
美和と必要以上に仲良くならなければ ・ ・
こんな事、起きなかった。
私の
・・せい。
「乃野、ちがうよ。(ぞ)」
「え?」
4人が声を揃えて言った。
「え・・?み、みんな」
「乃野、今、自分を責めてたでしょ!」 泉が私のおでこに指を置く。
「いっ、泉っ! だって、だって私がっ、」 言いかけた時、
バチッ!
「イタッ!」 泉にデコピンされた。
「はぁ――――――っ だから言いたくなかったのよねっ!」
「ああ、姫の性格知ってっから、言えなかったんだよなぁ」
「その時、知ってたら泉と暴走しそうだし。」 「うんうん。」
「乃野、お前しあわせモンだね。」ぽんぽんと薫に頭をたたかれ、
私はなぜか泣いてしまった。
それを見て慌てる4人。
ほんとに ・・ ほんとに ・ ・ ・ ・ 私は幸せモノだね。
こんなにいい人たちが側にいてくれて。
「ま。でも、また美和が動きだしたみたいだから、結局、乃野に言わなきゃならなかったし。
っつたく!あの女――――っ!!」
「え?泉。また美和がなにかするの?」 私の問いに
「そ!今度のターゲットは薫っち!だから乃野が危険なの!」
え??か、薫?
は?どういう・・コト?
「今年に入ってからだよ、頻繁に俺の帰り道にその美和ってのが待ち伏せしてんの。」
「待ち伏せ好きだよねー美和っ。」 泉が言う。
「乃野は何も聞いてないんだよな?」
「うんっ!聞いてないっ!美和そんなコト、一言も言ってないっ!」
「少し前になるかな、美和ってのが、ガラの悪い奴らに絡まれててさ、つい助けちゃったんだよね。」
薫はやっぱ、優しいね。
「ばっかじゃないの!薫っち!あんなのほっとけば良かったのに!」 泉は正直だ
「その時に告られちゃって。」
は?
え?美和って、薫の事、好きだったの?
「もともと、特定は作らないって決めてたからフツーに断ったけど。」
ほっ。 (でも特定作らないって、ホント遊び人っ!」
「でもあいつ、 (あきらめないから)って、笑って行ってしまったんだ。」
なんか違和感があって、次の日、桃弥にその美和って奴の事を聞いたんだ。
でも、俺、名前も覚えてなくてさ、美和って奴、探して遠巻きに桃弥に見せたら、桃弥が青い顔をして、
「あいつ、泉と大紀さんを陥れた張本人だよっ!相田美和っていう、ホラあの時のっ!」って。
は?俺が死ぬ気で大紀くんの事を止めた、あの騒動を起こした張本人って、あの女だったのかよっ!っマジで?
しかも俺に告っておきながら、色んな男と話したり、引っ付いたりしてる。
こいつ、かなりの女だな。
「でも、もっと驚いたのは、そいつが乃野の仲間だったってコト。
大体、乃野と一緒の所を見た事がなかったし。」
たしかに・・美和ってあまりベタベタと一緒にいるタイプではないかな?
休み時間だってほとんど、どこかへ行っちゃうし。
「ホント、あいつってば、男と一緒のトコしかみたことがない。」
「美和モテるからなぁ」 私の言葉に泉たちは首をぶんぶん振る。
「あいつは、乃野が俺の事を好きでいたってのを、かなり前から知ってる。知ってて俺に告ってきやがった。
俺は、なんか嫌な予感がしてならなかったんだ。
・・ だから、」
「あ。だから桃にも頼んで、私を・・」
私はようやく納得した。
「自分のワガママだけで大紀くんの事、年少送りにまでさせようとした奴だし、今度も何をするかわかんねぇだろ、あーゆう奴って。」
「そーそー、私たちの仲までも引き裂こうとしたしねっ!ま、私たちの絆はそんなんじゃ崩れないけどっ!それに、あんな貧相な体と違って私の体、イイも~んね♪大紀♪」
泉がそう言ってポーズを決める。 (胸、見せすぎだって!)
確かに、泉はスタイルいいよ。出るところは出てるし、くびれもあるし。 二の腕が少し、太いぐらいで(笑)
あ、
めずらしく顔を赤らめてる大ちゃん!
「泉―――――っ、ばぁあかッ!ンな事してっとヤリたくなるだろっ!」
って!?
ストレートだよっ!大ちゃんっ!!
「だれから?」 まだ私の家で、しゃべってた乃野が聞いてきた。
「あ、 ・ ・ うん。大紀から。」
「ふ―――ん」
大紀のあの口調。
・・いつものケンカじゃないね。
だとしたら、乃野も帰らせられないな。
「乃野、今日泊まっていきな。」
いきなりの私の言葉に乃野はビックリしていたが、 「うん♪」 と嬉しそうに微笑んだ。
《乃野side》
「あ―――!あの時、いきなり泉ったら泊まっていけなんて言うから驚いたよー。ま、でも一緒にいたかったから嬉しかったけど。」
「私もその時は詳しいコトわからなかったよ。でも、大紀が私にあーゆう言い方をするときはヤバイんだ。
普段は、怒りを出さない分、キレると手ぇつけられなくなる」
泉はあきれ顔で大ちゃんを見てる。
「しょっちゅう怒りを出してる泉と違って、俺は大人なの。」 そう言って、微笑む大ちゃん。
「でも、あの時は、さすがに心配したんだから。」
泉の顔が曇る。
「キレた大紀は誰も止められない。大紀は確実に相手を殺してしまうだろう。
そうなれば年少に入れられかねない。だから私は考えた。
私はダメ。 動けない。
だったら誰にって。 誰に頼めばって。」
そう言って薫の方を向く泉。
「え?もしかして、泉。薫に?」
「うん。 族を抜けたのは知ってるけど、大紀の暴走を止められるのは薫っちしか思いつかなくてさ。」
「っつたく!いきなり電話してきて、今から大紀くんを止めろ!だぜ?止めろって?は?なに命令系?みたいな。」
「じゃ、目をウルウルさせてお願いって言ってほしかった~?」
泉の言葉に、 「うっ!それは、 もっとイヤかも ・・ 」 と薫は顔を引きつらせる。
薫の頭を一発殴り終えた泉は、
「でも、あの時はマジで助かったよ。薫っちのおかげ。」 そう言って微笑む。
「ん。俺も年少行かなくてすんだしな♪」 大ちゃんもニッと笑った。
「ちっ!あん時は俺が死ぬかとおもったぜっ!大紀くんマジで暴走してるから、和さん(総長)にも手伝ってもらって、ようやく止めれたんだからなっ!」
ムスッとして薫が言う。
「だってよ、あいつらいつ、泉に手ぇ出すかわかんねぇし、 殺しといた方がいいかなーって」
「殺すな!!」 皆の声が合わさる。
「んとに、泉の事となると大紀くん見境ないからなぁ」
薫はそう言ってため息をついた。
泉は、ふふ。顔、真っ赤。 かわいい泉。ホント愛されるんだな~
私は照れてる泉を見て微笑んだ。
「で、その後、スカドルと同盟結んでなんとかそれ以上、コトは大きくならなかったんだ・・ケド。」
続けて話す大ちゃんの言葉に疑問
「ケド?」
「スカドルの奴ら、その美和って子の事、
知らないって言ってさ。」
「え?」
「よく聞くと、泉の家さえも知らなくて、」
大ちゃんの言葉に私は震えた。
「けっきょく、全部が作り話だったワケよ!美和の!」
え?
「大紀と付き合いたいがために、犯られたなんてウソの話をでっち上げてっ!
大紀と寝たのはいいけど、その後、落ちなかった大紀に今度はウソの情報!
スカルドールと私の名前を出せば必ず大紀は動くと思ったんでしょ、あのブス!」 泉は拳を震わせてる。
「はぁ。あやうく俺は年少行きにさせられるトコだったし、まったく、やってくれるよ彼女。」
大ちゃんも呆れ顔でそう言う。
「しかし、美和の奴あの後まだ、しつこかったっすよね。」
桃が大ちゃんに言う。
「お――――っ!まったくだぜっ!俺とのコト、泉にチクリやがってっ!!俺がどれだけ泉に殴られたかっつ!!」
「よく生きてましたね大紀さん。」桃が同情する。
「俺、無理だし ・・ 」薫も同じく。
「はあ?許してもらえただけ感謝しなさいよねっ!ホントは美和の奴もボコろうとしたのに、大紀に止められてさっ!ちっ!あん時、やっぱ殴っておけば良かった―――っ!!」 泉が怒鳴る。
泉はすごい。
私だったら ・・ もし、薫に浮気されたりしたら。
たぶん苦しくて
・・別れちゃうかも。
ポン。
「え?」 見上げると薫が私の頭の上に手を置いてた。
「俺は絶対に乃野以外の女、抱かないから。大紀くんとは違うし――――っ♪」 とニッと笑った。
「あ!てめ!薫っ、自分だけいい子ぶりやがってっ!」 大ちゃんが叫ぶ。
「うるさいよっ!大紀っ!」 泉は一括すると、私の方へ来て
「乃野、これが大体すべて。今はこうして話が出来るようになったんだけど、当時、とても話せる状態じゃなかったの。・・ごめん。」
泉。
違うでしょ。
本当は泉、私を気遣ってくれて言えなかったんでしょ。
そう・・私が美和を泉の家に連れて行かなければ。
美和と必要以上に仲良くならなければ ・ ・
こんな事、起きなかった。
私の
・・せい。
「乃野、ちがうよ。(ぞ)」
「え?」
4人が声を揃えて言った。
「え・・?み、みんな」
「乃野、今、自分を責めてたでしょ!」 泉が私のおでこに指を置く。
「いっ、泉っ! だって、だって私がっ、」 言いかけた時、
バチッ!
「イタッ!」 泉にデコピンされた。
「はぁ――――――っ だから言いたくなかったのよねっ!」
「ああ、姫の性格知ってっから、言えなかったんだよなぁ」
「その時、知ってたら泉と暴走しそうだし。」 「うんうん。」
「乃野、お前しあわせモンだね。」ぽんぽんと薫に頭をたたかれ、
私はなぜか泣いてしまった。
それを見て慌てる4人。
ほんとに ・・ ほんとに ・ ・ ・ ・ 私は幸せモノだね。
こんなにいい人たちが側にいてくれて。
「ま。でも、また美和が動きだしたみたいだから、結局、乃野に言わなきゃならなかったし。
っつたく!あの女――――っ!!」
「え?泉。また美和がなにかするの?」 私の問いに
「そ!今度のターゲットは薫っち!だから乃野が危険なの!」
え??か、薫?
は?どういう・・コト?
「今年に入ってからだよ、頻繁に俺の帰り道にその美和ってのが待ち伏せしてんの。」
「待ち伏せ好きだよねー美和っ。」 泉が言う。
「乃野は何も聞いてないんだよな?」
「うんっ!聞いてないっ!美和そんなコト、一言も言ってないっ!」
「少し前になるかな、美和ってのが、ガラの悪い奴らに絡まれててさ、つい助けちゃったんだよね。」
薫はやっぱ、優しいね。
「ばっかじゃないの!薫っち!あんなのほっとけば良かったのに!」 泉は正直だ
「その時に告られちゃって。」
は?
え?美和って、薫の事、好きだったの?
「もともと、特定は作らないって決めてたからフツーに断ったけど。」
ほっ。 (でも特定作らないって、ホント遊び人っ!」
「でもあいつ、 (あきらめないから)って、笑って行ってしまったんだ。」
なんか違和感があって、次の日、桃弥にその美和って奴の事を聞いたんだ。
でも、俺、名前も覚えてなくてさ、美和って奴、探して遠巻きに桃弥に見せたら、桃弥が青い顔をして、
「あいつ、泉と大紀さんを陥れた張本人だよっ!相田美和っていう、ホラあの時のっ!」って。
は?俺が死ぬ気で大紀くんの事を止めた、あの騒動を起こした張本人って、あの女だったのかよっ!っマジで?
しかも俺に告っておきながら、色んな男と話したり、引っ付いたりしてる。
こいつ、かなりの女だな。
「でも、もっと驚いたのは、そいつが乃野の仲間だったってコト。
大体、乃野と一緒の所を見た事がなかったし。」
たしかに・・美和ってあまりベタベタと一緒にいるタイプではないかな?
休み時間だってほとんど、どこかへ行っちゃうし。
「ホント、あいつってば、男と一緒のトコしかみたことがない。」
「美和モテるからなぁ」 私の言葉に泉たちは首をぶんぶん振る。
「あいつは、乃野が俺の事を好きでいたってのを、かなり前から知ってる。知ってて俺に告ってきやがった。
俺は、なんか嫌な予感がしてならなかったんだ。
・・ だから、」
「あ。だから桃にも頼んで、私を・・」
私はようやく納得した。
「自分のワガママだけで大紀くんの事、年少送りにまでさせようとした奴だし、今度も何をするかわかんねぇだろ、あーゆう奴って。」
「そーそー、私たちの仲までも引き裂こうとしたしねっ!ま、私たちの絆はそんなんじゃ崩れないけどっ!それに、あんな貧相な体と違って私の体、イイも~んね♪大紀♪」
泉がそう言ってポーズを決める。 (胸、見せすぎだって!)
確かに、泉はスタイルいいよ。出るところは出てるし、くびれもあるし。 二の腕が少し、太いぐらいで(笑)
あ、
めずらしく顔を赤らめてる大ちゃん!
「泉―――――っ、ばぁあかッ!ンな事してっとヤリたくなるだろっ!」
って!?
ストレートだよっ!大ちゃんっ!!
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